孤狼の血のレビュー・感想・評価
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原作実写化としては少し物足りない
原作を何度も読み返すほど好きなので、待ちに待った映画化ですが
原作の実写化としてみたら???が多い印象でした
・日岡“秀一”の大切さ
→映画ではスルーされてますが、とても大事なワードです
・ガミさんという人物
→原作では悪態つきながらも筋がちゃんと通っている昔ながらの
不器用な人なのに、映画ではただ破天荒な人となってしまっている
最後に少しだけその部分に触れていますがそれまでは救いない扱い
・小料理や 志乃と喫茶店コスモス
→え?なんで無かった事になってるの?
・昌子
→映画では里佳子が代役ですが
昌子の優しくも切ないキャラじゃないとダメですよ
・尾谷組との関係
→特に守孝との関係が納得いかない
でも現在の映画では原作のような関係をそのままは難しいのかな
とわかっているけど、やっぱり納得いかない
・上早稲順子
→原作ではダメな兄貴思いの良い妹なのに、ただのケバい人と
なってしまったのは悲しい
等、もう7割ぐらいは原作と違うので、小説を映画化として観るなら
星一つぐらい
でもオリジナルの映画としてみれば、最高に面白い
役者陣の迫力は言わずもがなで、全体的に感じる熱さ、暑さ
最近の映画にはない、攻めて攻めて攻めまくる内容で
非常に楽しめました
ラストはオリジナルなのですが、原作の終わり方が何かが残る
終わり方なので、片つけてくれて良かったです
原作ファンにはオススメしません
原作未読の人は是非見てほしい
そんな作品でした
暴力と矜持と正義をガチンコでぶつけます
昭和のヤクザって確かに明らかに違ったなぁ。。と思いました。
外国のマフィアや犯罪組織と違う閉ざされた世界でのドラマ、男臭くて泥臭くて汚くて暴力的で、狭い世界だからこそ巻き起こる人間模様が、愚かしいけれどこかいとおしい。
目を覆いたくなるようなシーンもありましたが、暴力と矜持と正義とをガチンコでぶつけてくる作品は久しぶりで、とても興味深かったです。
東映ヤクザ映画降臨
キターーー!!って感じです。
往年のヤクザ映画を彷彿させるような(往年のヤクザ映画よく知らないけど)
北野武監督のアウトレイジも好きですが、それとは全く違うヤクザ映画。
また観たいし仁義なき戦いも観てみたくなった。暑苦しい熱気と臭ってくるような描写。
血が騒ぐような痺れる作品。
白石版「県警対組織暴力」
荒々しく乾いたタッチは、深作欣二監督の往年の傑作「県警対組織暴力」を思い出しました。原作も面白いけど、映画はさらにうまく脚色して、非情さ、時代色、ローカル色たっぷりの仕上がりでした。グロ風味が強いのは監督の好みかな。
人間はなあ、一回こっきりしか生きられんのよぉ
危なっかしい網の上をひとりで歩き続ける、役所演じる大上。腐れ切ってる、と嫌悪する松坂演じる日岡だった。綱から落ちる片方はヤクザ側で、もう片方はそこだったか。
しかしまあ、ラスト30分くらいの疾走感といったらたまらない。落とされ、ひっくり返され、騙される。ヒリヒリしっぱなしで最後にギュッと抱きしめられた気分だ。これで涙が流れてこないわけがない。
熟成された昭和感もよかった。たばこの自販機とか。大上の家の隣りの福留ハムの看板とか。そうそう、大上の自宅がありきたりの市民の家としか見えないところの芸の細かさ。こんな普通の家に住んでる刑事なんだもの、ね。おそらく大上も14年以上も前は礼儀正しい警官だったのだろうな。なにかが原因で「虎狼」となった。そしてその血はしっかりと受け継がれる。シリーズ化、希望。
老舗の貫禄
今のところ今年のベスト1
キタノ某作品に比べて さすがといった感じで 冒頭のナレーションが流れただけで感じるものがありました
もともとキタノ某作品が東映ヤクザ映画へのオマージュだと思っていたので キタノ某も祝福.脱帽してるのではないかな
役所広司も本来なら原田芳雄の役をかなりうまく演じていてよい もともとうまい役者なんでしょう 原田芳雄の色気まで求めるのは 真面目な役者には無理な相談
ラスト 単なる人情劇になりそうで嫌な気がしだけど 切り返してくれてよかった
松阪某も後半 力一杯だったけど嫌みじゃなかった
原作読んでないけど 脚本含めてしっかりしているじゃなかろうか
血が足りないよ!!!
この程度で満足する人達って、ホントに昔のヤクザ映画を観てきたの?!
血が足りない!狂気が足りない‼ ギラギラした暑い夏の下、男達が命を懸けて暴れ回る熱量が、、足りなさ過ぎる!役所さんも『シャブ極道』の頃みたいな狂った眼をしてないし、ヤクザの幹部連中も冷静過ぎる!ピエール瀧さんに右翼役は無理だし。端役のヤクザ役の若者だけが生き生きしてただけ。
原作は、松坂桃李君演じる新人刑事から見た、ひと夏の狂気の世界のはず。信じられる者は殆ど居ない中で、ジリジリした熱気を孕み狂った火傷しそうな世界で、松坂君が役所さんに必死に食らい付いていくだけの温度が、全然足りませんでした。
もし東映さんが『今の時代に、昔のような無茶苦茶な映画はもう作れない』と言うなら、北野武にしか、もう描ける人は居ないんですね…。寂しいなぁ。
凄かったな。
愛媛出身で小さい頃から父とヤクザ映画を沢山みてきた。言葉も懐かしいし、父の口ぶりも思い出し懐かしかった。人間が水の中で亡くなるとこうなるんだと実感した。監督の捉えどころが40代の私には感動?と戸惑いをリアルに与えてくれた作品だった。やはり役所広司は最高だったし、若手の松坂桃李の演技にも未来を感じた。素晴らしい。こんな映画をもっともっと生きているうちに観たいな。
役所さんの安定感
基本的に役所さんの演技が好きなのと、昭和感あるヤクザ映画が好きなので鑑賞。
ストーリーはお馴染みとゆうか、予想通りの流れだったので、残念!ではなく、期待を裏切らずで良かった。
で、松坂に注目。この役は絶対譲られない!みたいな記事をチラ見したので松坂演技が気になった。滅茶苦茶頑張ったんだなってのが伝わって良かった。しかし、まだまだまだもっと汚れて欲しいのは私の好みでの感想。そして今後更に化けるな。とゆう期待が膨らんだ。
正直、キャスティングはあまり好みではない。江口、竹野内は正直「?」だ。
真木さんのかさついてる感じはリアルだった。
ラストシーン、ラブシーンは笑ってしまう。が、ラストの大根ぽい感じが敢えて。ならば好きだ。昭和の後期とゆう時代設定だったが、そこに関しては微妙。現代感の方が強く映って見えた。それは役者の見た目だったり、いかにもな昭和のアイテムの使い方が何か難しい気がした。しかし江口さんが出るとしょぼく見えてしまうのは何故か…GOEMONの影響なのか…。
とにかく、また役所様様であった。松坂には汚れて頂きたい!今後期待大!
星5個つけたのは、愛があった
主役の役所広司さん、人間くさいマル暴に感じた。役所広司さんの人柄から醸し出されて、見え隠れする愛を感じたのは、私だけかな。
まさに、そこに、監督の思い入れがあったのかも知れないと思いました。
役所広司さんの若手俳優へのエールも感じた。松坂桃李さん、頑張ったと思う。アクションは、今後、これから先に出会う作品で自分のキャパを増やしていけばいいと思う。アクション映画が大好きなので、辛口でゴメンね。松坂桃李さんの演技に取り組む本気を感じました。
映像は、グロいととるか、リアリズムととるかは個々の視点かなと思う。
最初のシーンを観ながら、順どりなのかな、と思ったのは、松坂桃李さんの演技の変化、彼の心情の移り変わりがよく表現されてたように思ったから。
映画は作品に参加される全ての役者さんたちの力で成り立っています。役者さんたちのシーンにかける思いを感じる時、映画は素敵な芸術だと思います。
この作品で、真木よう子さんの、感情露わな一面も良かった。淡々と演じてらした役柄の作品を多く観てたせいかな。
もう一度、観てみたいと思います。
ステキな作品をありがとうございました。
ラスト30分の真実。エログロ満載の任侠系映画。
【賛否両論チェック】
賛:ヤクザが跋扈する荒んだ町で、戦い続ける主人公達の孤高な姿が胸に響く。豪華キャストも見どころなほか、ラストで明らかになる真実にも驚かされる。
否:やたらとラブシーンやグロい描写が多く、特にグロテスク系が苦手な人は絶対に観られない。
幅を効かせるヤクザに対し、汚い手段も全く厭わずに対峙していく大上と、そんな彼に不信を抱きつつも、どこか師のような感覚も覚えている日岡。役所広司さんと松坂桃李さんの迫真の演技から、2人の人間性がひしひしと伝わってくるのが印象的です。そしてそんな大上の真の意図が明らかになった時、日岡が取る行動の行方にも、思わず手に汗握ります。
難点としては、とにかくグロシーンが多い点です。拷問や暴力、殺害シーンなんかがこれでもかと続くので、苦手な人はヘドが出るどころか、観るのも不可能かと思われます。
任侠モノが好きな方は、観ておいて損はないかも知れません。
豚のクソ
警告:何か食べながら見ては行けません。
それはそれとして、懐かしいテイストの作品。舞台が30年前だという部分も手伝って、古いヤクザ映画を見ている気分になった。『仁義なき戦い』などのあの感じ。
別の見方としては、警官のバディ物。ヤクザとずぶずぶのベテラン刑事と潔癖な新人の組み合わせ。ベテランのやり口を許せない新人と、新人を相手にしていないベテランの関係が、話が進むにつれて変化してゆく。けれど、その変化は単純ではなく、あなたの期待通りの結末になるかどうかは分からない。
古いヤクザ物か警官のバディ物が好きな人は、ぜひどうぞ。ただし、食べ物は無しで。
うーん、ほぼほぼ面白い。
相変わらず、役所さんは凄く上手いし、松坂さんは次回作で大上巡査部長の意志を受け継いでいくのでしょう(ちょっと主役を張るには、とは思いますが。)が、やはり仁義なき戦いのあのテンポの良さと出演俳優の瞬発力、エネルギーには遠く及ばない気がします。深作さんは凄い。アウトレイジ(見てませんが。)よりは、私の好みです。
ただし、蓮司さんの首はやり過ぎだと思います。
持ちつ持たれつの業界
久しぶりの「やくざ映画」っていうか、今までもこの手の映画はあまり好んで見たことがなかった。警察とやくざの交流が、当たり前の時代があったのだなぁ。真面目な一市民は無秩序な道理に泣いていた実態があったんだろうなぁ。今の暴対法の中でも取り締まりの抜け穴で利権に群がる状況があるんだろうなぁ。さて映画はさすがの役所さん、一人で世界を築いている。ストーリーのつまらなさを埋めるに足る存在感。真木よう子さんも凛とした演技に拍手。松坂桃李さんはこの役、向いてないのでは。それにしても「やられた顔」のメイクは迫力満点だった。夢に出てきそうなインパクトを感じた。
演技力の差が
ある程度覚悟はしていましたが、グロかったです。
なんどか目をそらしました。
やくざはスマートにやってほしい。
今回は竹野内豊さんの半端ない浮き具合が恐ろしい。ぜんぜん怖くない、笑いさえでるのはなぜでしょう・・・
ヤクザ臭が全くしない。
せめて、スーツ着せていれば。
残念でなりません。
何回か目をつぶったけど、面白かった
グロテスクなのが苦手な方は、覚悟して下さい。
気持ち悪いシーンは目をつぶったけど
迫力あります。
きっと日本アカデミー賞ノミネートされると思うので
頑張って見て下さい(苦笑)
男の友情
役所さんの出ている映画なら絶対外れはないと思い、普段映画を見ない兄貴を誘って鑑賞しました。
いつもなら寝てしまう兄貴が一睡もせず終わったあと機関銃のように話し出すほど面白い映画でした。
役所さんを好きになったのは、「13人の刺客」と「最後の忠臣蔵」で忠誠心に満ちた男の生き様を観て以来ですが、今回はガラッと変わってヤクザと裏でつるんでいる刑事の役です。
ネタバレになるので詳しく言えませんが、後半は日岡刑事との友情に思わず涙し、拳を握りしめました。
カットの切り替えも小気味よく、どんどんのめり込んでしまいます。前半には色々伏線もあるので注意して鑑賞されたらいいと思います。
警察VSヤクザというキャッチフレーズの映画ですが、原作者はむしろ警察組織の腐った裏側を描きたかったのではないかと思えました。
いずれにしてもさすがの役所さん、松坂さんも心の動きが伝わってくるいい若手刑事でした。
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