孤狼の血のレビュー・感想・評価
全404件中、261~280件目を表示
泣けるヤクザ映画
日本で一番悪い奴らは期待していて裏切られた感が強かったが、本作品はとても良い映画だった。
役所広司は言うまでもなく最高だったが、後半の役所広司と絆の芽生えた松坂桃李の姿はかっこよすぎた。
何でもかんでも殺しまくるような映画ではなく、殺しのシーンも必要最低限で、駆け引きに重きを置いているのもリアルで見応えがあった。
何回かカメラを回転させるシーンが出てくるけれども、松坂桃李の揺れ動く心情を表しているかのようで引き込まれる。
痛く下品なセリフが何度も出てくるけれども、変に濡れ場が多い映画よりもくだらなくて楽しめた。
エンディングで涙が出てくるヤクザ映画は初めてでした。
ただ、あのレクサス…笑
自販機やビールの飲み口、時代に沿って作りこんでいる小道具が多い中で、あんな目立つところに止まるレクサスをなぜ退けなかったのだろう。しかも冒頭で。
あのシーン以来、他に荒がないかを探してしまっている自分がいた。もったいない…
正直、松坂桃李の濡れ場は欲しかったなぁ笑
久しぶりのヤクザもの
久しぶりに
超駄作です。
昭和最後の年の広島が舞台らしいですが没入感が全くありませんでした。
街中でレクサスが停めてあるとかそういう細かいところはまあいいとしても
作品自体の完成度が低いというか、台詞一つ一つが薄っぺらいというか
キャラクターもステレオタイプな人達ばかりで辟易しました。
ああ俺は今昭和の広島の抗争のど真ん中にいるんだ
という瞬間が1秒たりともありませんでした。
ベテラン刑事の破天荒ぶり、新米刑事の成長、極道達の断末魔、見せ場は沢山あったと思いますが
全部肩透かしの演出でした。
カッコいい予告編や、ポスターに力を入れるのもいいけど
今の時代に日本でこういう映画をつくるのは難しいのかもしれませんが
もう少しなんとかならなかったのかと思います
ある意味で期待外れ?
現代風昭和の雰囲気
☆☆☆★★ あいや〜( ゚д゚) あれ程の大傑作な小説をここまで改...
☆☆☆★★
あいや〜( ゚д゚)
あれ程の大傑作な小説をここまで改変しますか〜!
ビックリ‼️ドッキリ‼️ク○トリス じや〜‼️
(原作には無い台詞)
原作を読むと。どう撮ったところで、駄作にはならない…いや寧ろ。どんなに才能が無い監督が撮ろうが、傑作の予感しかしなかったと言える。
それなのに、あゝそれなのに。
極めて普通になってしまったなあ〜(>_<)…と。
いや、面白い事は面白いですよ。
何しろ元々の原作自体は傑作ですから。
別に原作通りに撮る必要性は無いのは理解している。
原作そのものを忠実に描けば。上映時間はおそらく、3時間は優に越えてしまうのだろうから。
実際問題。原作とは違う場面に於いて、優れているところは有る。
先ず何よりも。この原作自体が、新人マル暴刑事の一人称で描かれている点。
それだけに、ヤクザ映画で有りながらも。本来ならば(原作に忠実に描くならば)派手なドンパチは御法度になってしまう。
流石にこれでは観客は納得してはくれないだろう…と考えたのは容易に推測される。
そうしなかった事で、映画の中で何度かの抗争場面が起こり。ヤクザ映画としての活力に溢れる場面は活かされる結果となった。
そしてもう一つ大きな改変として。原作に於いて重要な人物であった、小料理屋の女将《晶子》を。原作には名前だけしか登場しない、クラブのママ《梨子》へと変更しているところ。
画的に見ても、寂しい小料理屋より。より華やかなクラブのママに変更したのは、分からないでは無いし。日岡に若い女性をあてがい、恋愛要素を加えたのも分かる。
それ自体は、大上の意図するところであり。映画オリジナルながらも、原作にてちょこちょこっと出て来る昭和の匂いを感じる箇所でもあった。
若い俳優が主演しているので有る事からも、ある程度のラブシーンは有った方が確かに良い。
(でも今ひとつエロくは無かったのが残念至極)
原作では【章】仕立ての描き方により、狼の系譜が最後に継承されるのだが。映画では敢えて最初から観客側に、日岡の役割を明らかにする。
一見すると違和感が強く、「何だこれ!」…とは思うのだけれど。それによって、次第次第に日岡の心が様変わりして行く様子がきっちりと描かれてはいた。
但し、それによって原作の良さが失われた箇所もまた多く。個人的な意見として言わせて貰えれば。プラスが3っ増えたとしても、マイナス面が7っ位は有るところだろう。
その中でも気になった点を幾つか。
先ずは《晶子》=《梨子》へと変更されてはいたものの。過去の殺人に関する2人の微妙な男女の関係性はそのまま活かされてはいた。でもこの2人は、お互いの悲しい過去を共有する【戦友】の様な間柄でも有った筈なのだった。
大上自身の悲しい過去を知る《晶子》=《梨子》だからこそ。最後に日岡を信用し、大上の意志を託すのだが…。
映画では、その辺りが今ひとつ希薄に映る。
そして警察とヤクザとの癒着。
何故お互いに持ちつ持たれつ。生かさず殺さずをを信条とし、その信頼関係を築いていたのか?
原作にはその辺りの関係性をしっかりと読者に伝えているのに…。
ところが、映画に描かれていた両者の関係性は。単なる損得で動いているだけにしか私には見えなかった。
おそらくシリーズ化を見据えての製作だとは思える。
だけど、今回登場した多くの人物達(特に生き残るヤクザ達等)には。映画を観た限りに於いて、魅力が全く感じられず。今回だけの登場で終わる可能性が高い。
特に一之瀬に於いて。原作では、いずれはその度量の大きさから。全国に名前が轟くかも知れない程の魅力的な人物で有った筈なのだが…。
実際映画に描かれていたのは。まるで血の気にはやるチンピラヤクザにしか見えないのが、凄く残念でならない…。
パナマ帽が無いのはまだ良いが。何故にハイライトだったのか?
映画の中に登場する有る小道具。
原作では後半に至り。この小道具を通じての魂の継承がジワジワと日岡の心へと浸透して行く。
映画の中ではその辺り(小道具の活かし方等)の描写が今ひとつと言ったところでしょうか。
狼の継承で有る筈だったのが豚だった悲しさ。
映画単品で観れば、今年の日本映画としてなら充分にベスト10の中には入るでしょうね。
でもこの原作での映画化で有る以上。本当ならば、今年のベストワンを狙える可能性は大きかったと思えただけに…。
どうでも良い場面だが、昭和のプルトップが凄く懐かしかった。でもショルダーフォーンが登場しないのはちょっと悲しい。
2018年5月13日 イオンシネマシアタス調布/スクリーン9
これぞ映画。
深作欣二監督の諸作を思い起こさずにはいられない映画であった。
深作欣二ほどではないにしろ、たまにカメラが斜めになったり、ナレーションのありようはそっくりだし、なんといっても広島が舞台だし。
「仁義なき戦い」と違うのは、警察が深く関わっているところで、大上(役所広司)のスタンスははっきりしていた。
柚月裕子の原作がしっかりしていて、ほとんどの事柄に裏付けがあって、大上がわけもなく暴れていたわけではなく、他の連中も皆自分のポリシーあってのことである。
白石和彌にとっては、プレッシャーのかかる仕事だったとは思うが、役所広司、松坂桃李をはじめとした役者陣に助けられたのではないか。また白石和彌の演出も良かった。
原作と変えているところは、ことのほかうまくいっていたと思う。
惜しかったのは、竹野内豊の出番がすくなかったことで、あの役なら仕方のないところだが、実はいちばんはまっていたかもしれない。
びっくりどっきりクリトリス
びっくりどっきりクリトリス!これはまだ男が脂ぎっていた時代の『L.A.大捜査線/狼たちの街』だ!豚の糞まで食う役所広司の怪演が素晴らしく、誰もが引き立て役に過ぎないが、役所が言う「警察じゃけえ何をしてもいいんじゃ」に秘められた矜持が明らかになる時、松坂桃李が牙を剥く!
古舘伊知郎は本作を『アウトレイジ』に対する東映の答えだと語ったらしいが確かに。且つ北野武の初期衝動たる『その男、凶暴につき』、そしてその源流である深作欣二(は『その男』も当初監督予定だった)の『仁義なき戦い』といったヤクザ映画・暴力映画の流れを汲み、更新していこうとする姿勢にも拍手
ただナレーションは不要。語り口は深作より北野のスマートさが欲しい。伊吹吾郎に会いにいくシーンの前のやつとか無駄過ぎて笑った。映像技法的には面白かった。松坂桃李のシーンではカメラを斜めにしてみたり、トイレの殺人シーンでは個室の中でカメラを回してみたり!あれ壁はどうやったんだろう?
唯一残念に思ったのは終盤になるにつれて、会話による説明で物語が進行しがちな点。とはいえやっぱりクライマックスには血飛沫ブシャーな暴力描写が用意されているんで全然OK!NO問題!
全体的にはあんまり文句なし!『アウトレイジ』が完結した今、日本のヤクザ映画を託せるのは白石和彌監督しかいないと確信した!みんな、東映の本気『孤狼の血』を劇場で観るんだ!
流石、東映
全404件中、261~280件目を表示