孤狼の血のレビュー・感想・評価
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【かつての東映ヤクザ映画の熱量を全面的に引き継いだ、アウトロー映画の記念碑的作品】
- まさか、2018年に今作のような圧倒的な熱量を持つアウトロー映画を観ることが出来るとは・・。-
・まごうことなき、白石和彌監督の新たなる傑作である。
・真木よう子、中村獅童、ピエール瀧、竹野内豊、石橋蓮司ら豪華キャスト陣が脇を固めるが、破天荒な大上を演じる、役所広司さんの存在感は圧倒的である。
・大上の想いを継いで、独り立ちしていく日岡巡査を演じた松坂桃李の役者としての魅力も満載の映画である。
・個人的には、アルバイト薬剤師岡田桃子を演じた阿部純子さんが、懐かしき昭和の風合い漂う演技をされていて嬉しかった。
<東映の心意気を堪能させていただいた作品である。>
<2018年5月12日 劇場にて鑑賞>
<2021年7月20日 今作の3年後の呉原市を舞台にした第2作を鑑賞。
鑑賞後、暫し、感慨に耽る・・。>
役所広司の色気のやばさ
久しぶりの過激な昭和ヤクザ感
警察じゃけ、何をしてもええんじゃ
映画「孤狼の血」(白石和彌監督)から。
根っから怖がりの私は、何度も目を閉じる場面が出てきて、
ホラー映画と並んで、苦手なジャンルだと再認識した。
暴力団同士の抗争が中心だと思っていたら、
意外にもその裏にはなんと警察が・・というストーリーは、
特に目新しいものではないが、俳優陣の迫力ある演技に、
その場にいるような気持ちになって観終わった。
広島弁(?)と喧嘩腰の言葉が暴力的なわりに、
文字にしてみると、けっこう笑えるフレーズが多かった。
何回か繰り返された「びっくり、どっきり、●●●●●」は、
「気になる一言」に取り上げられないのが残念だが、
その他にも、なぜかメモが増えた。
役所広司さん扮する大上という刑事が、
おかまいなしに、暴力団員を叩きのめすシーン。
「おい、警察がこがいなことしてええんか?」
「警察じゃけ、何をしてもええんじゃ」
この会話こそ、ストーリー全体を支えるセリフとも言える。
警察のネタって、映画作品になりやすいんだなぁ。
P.S.(メモして、捨てるには勿体無いセリフ)
・取り調べはよ、相手を丸裸にしてなんぼじゃけ
・度胸がないのう、もうえぇ。わりゃ、一生交通整理でもしとれ
・ポケベル数字「4951」・・「至急来い」って言ってますけど
(「ふたりの愛ランド」歌っている人に向かって)
・おい、何がアイランドじゃ。島に沈めんど、われっ!
・極道を法律で押さえつけたところで何も変わりはせんわい
・今度の抗争の船頭は、最初っからあんただったんじゃないんかい
船頭も何も、わしゃ船酔いするけ、船にはよう乗らんのよ
・わりゃ、戦争になってもえぇんか? アホか、戦争はもう始まっとるんで
ビックリ、ドッキリ、クリとリス
いや〜、ニーズにきっちりと応えた映画で満足しました。楽しかった!!
広島×ヤクザ映画 となれば、どうしたって『仁義なき戦い』を連想するし、その雰囲気を味わいたいと思って観る。
そしたら、ナレーションの入れ方から 劇中音楽の雰囲気まで、仁義なき戦いっぽくって、とても良かった。
暴力描写も迫力あるし、力の入ったアクションシーンになっていて見応えある。
方言に対して違和感ある人がいるみたいだけど、これは映画なので、「世間一般がイメージする方言」になっていれば充分で、本作はそれ以上の表現にまで踏み込んでいた感じがしたので良かった(役所広司の「はぶてるなやぁ〜」とか)。
あと、石橋蓮司のギャグね!アレは最高です(笑)
コアなファン層にはどう見えたかわからないけど、私にはとても満足な作品でした。
わろた
草刈民代もびっくりの役所広司の刑事もの。
Shall we violence ?
気楽に見れました。
最近DVDを借りるのがちょっと億劫で、というのも観賞後いろいろ考え込んでしまう映画が多くてね、疲れていたんですよ。
この「孤狼の血」はまったくストレスなく楽しめました。そうですね、僕にとってはあまりにも別世界のお話なので“遠い宇宙のSFスペクタクル”を観るのと同じ気分だったので(笑)
役所広司も鬱々した役ばかりでは気も滅入るでしょうからたまにはこういう暴力ものもやって発散ですね。ダンスするサラリーマンやトラウマのバス運転手とは一変して生き生きしていて痛快でした。
あとはリチャード・ギアがこの脚本に飛び付いてくれるかどうかです。
(ゴールデンウィークに棚からひとつかみレンタル)
豚のクソ
面白かったが、グロテスク
孤狼が熱い!
白石和彌監督圧巻です!!
この作品ただのヤクザの抗争映画ではありません。確かに、最初からグロいシーンで始まります。これが無理な人は見ない方がいいでしょう。
『渇き』でも見せた役所広司のヤクザにも負けない風貌と威圧感、自らが悪に染まってるような、汚い言葉使い。
それだけを見てたら、ヤクザから賄賂をもらい、いろいろ融通をきかして、抗争しないようにうまく治めているように思えるけど、それだけではなかったんですね。
その裏では警察官僚の不正を見抜き、カタギをヤクザから守るという役割をしていたんです。
それに気づいた、スパイで潜り込んだ松坂桃李くんの演技もさすがでした。
裏社会で生きる男達の生き様とそれに立ち向かう刑事2人の関わりが非常に面白く、最後まであっという間に観てしまいました。
熱演!!
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