孤狼の血のレビュー・感想・評価
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伏し目がちでタバコ吸いとうなるわ
最速上映で観劇
仁義なき闘いを警察側から描いた映画
昭和63年と言うと昭和最後の年
その頃の田舎でもなく都会でもない中途半端な街、
広島の雰囲気がプンプン
監督のインタビューで、最近は無くなった
映画館からカッコつけて出て行きたくなる映画
にしたいと言っていたが、随分辞めていたタバコを吸いたくなった。そんな匂いがする。傑作です。
サロンシネマが出とったぞ〜
久しぶりに波と三角マークが似合う映画
最近見た「サニー/32」の白石和彌監督作品。
本作品、WOWOWで何度も予告編を見ていて大変に楽しみにしていた作品でした。
ひと言で言えば、久しぶりに東映のあの波と三角マークが似合う映画を作ったかなと思う作品。
当初、主演が、役所広司さんだったので、あまり期待はしていませんでしたが、その期待は裏切られたかな・・・
ま、本作品、やくざ映画と言う感じですが、警察の映画と言った方がいいかな、あとあまり褒めたくないけど、竹野内豊が、いい意味でチンピラ風の幹部を演じていたな・・・ちょっと感心した。
ピエール瀧さんも「アウトレッド」ではまっていたけど、本作品も超いい感じで、あのユニフォームがお似合いでした。
しかし、女性作家が書いた内容には感じないほど、男臭く、泥臭い映画だったのは意外でびっくりさせられた。
ま、この手の世界って私的には美化したくないのですが、ま、内容は本当にスリリングに出来ていてよかった。
ラストは綺麗事過ぎたけどね・・・・
長崎の宝
松坂桃李くん目当てでの試写会鑑賞
いい大人ですが
私にはちょっと過激すぎた
何度も目を瞑ってはため息。。。
初っぱなからの残酷さ卑劣さに
直視できませんでした
初めてヤクザ映画を見ましたが
警察の役所広司さんが
主役なので
警察の捜査や止めるための暴力シーンが
多いのかと思いきや
2組の組織の抗争やそれを止めさせるために
足を運んで説得シーンが多くてびっくりでした
捜査するのに
行ったところが え?パチンコ え?ソープと
遊び呆けて何してるんだと思いきや
『警察だから、なにしてもええんじゃ』と
セリフ通り
その時代だからこそ為せる捜査に圧巻でした
役所広司さんだからこそ出せる世界感が
卓越すぎて
他の有名俳優さんが下手に見えたのが
残念でしたが
役所広司さんだけで絵が持ちますし
役所広司さんの演技のすごみに
気づけた作品になったのでよかったです
松坂桃李くんも
最初は昭和っぽい職場背景に
かなり浮いてるように見えましたが
最後にはすっかり映画の一部となり
男臭いカッコ良さが出てました
もう、ヤクザ映画は怖くて見ませんが
楽しんでる方もいらっしゃるので
これからも役所広司さんにはたくさんの作品に
出演してほしいなと思います
同じ長崎人として誇りに思ってます
頑張ってください
圧倒的な熱量
これがアウトレイジに対する東映の答えか
古舘さんのコメントが予告でも使われてとても印象的だったのだが、その意味がわかった。
バイオレンス描写にも、下らない笑っていいのか分からないようなどぎついネタもテンポがいいためか、不思議と嫌な気分にはならなかった。
そしてやはりこういう類の映画はキャストの演技力で一気に差がつくものだが、素晴らしいの一言。役所さんはもはやいうまでもないが、松坂桃李は最近どんどんすごくなってる。昨年公開の『彼女がその名を知らない鳥たち』は本作と同じ白石監督だったがすごかった。そして本作でも魅力が爆発していた。白石監督作品の松坂桃李はほかの彼とは一味違う。心に訴えかけて来るものがあり、しみじみと。
江口洋介もなんか久々に見たけどかっこよかった。名前が最後に出てきたのも納得。真木よう子などの脇を固める役者陣も完璧。安定感があった。
白石監督評みたいになって申し訳ないが、彼の作品には原作は一応あるものの、ラストの怒涛の展開で一気にやられるのが多い。後味がめちゃめちゃいいのだ。ハッピーエンドとかそういう問題ではなく、いい映画を見たという感情が残るのが良い。やはり日本映画界で一番好きな監督だし、最新作は毎回楽しみ。
2018.3.29 試写会 よみうりホール R15+ 男泣きしまし...
争う男たちのバトル!
想像以上に熱い映画!
試写会の会場が熱気で満ち溢れるほど、ヒートアップする狂熱!
終わった後最初に発した言葉は「熱い」でした(笑)
会場の温度が高かったからなのか、気持ちが高ぶっていたからなのか?
冷めやらぬ熱気に、体は火照りまくり(笑)
舞台は昭和60年代、まだまだ秩序なんてあってないような頃。
ヤクザと女と刑事のドロドロとした暴力とエロスがスクリーン一杯に描き出されていました!
「喰うか喰われるか」、まさに男同士の熱い抗争が息つく間もなく続きます!
共演者の方々はみなさんベテランばかり。
役所広司さんのタバコを吸う姿に痺れます!
江口洋介さんのパリッとしたスーツ姿も、何者にも真似できないオーラを放っていました。
みなさん、渋いですね〜。
暴力団同士の抗争に巻き込まれて行く、エリート新米刑事と破天荒刑事。
異色な組み合わせがタッグを組んで、ヤクザの暴走を止めにかかります。
新米刑事は松坂桃李さん。
破天荒刑事は役所広司さん。
雰囲気も貫禄も兼ね備えた二人だからこそ、この映画は完成されたのでしょう!
血で血を争うバトルが続き、命の危険と常に隣り合わせという…なかなかのハードボイルド作品。
男性優先の試写会ということでしたが、なるほど確かに女性には少々過激かもしれません。
それでも、観終わった後の躰が痺れるような感覚は、なかなか味わえるものではありません。
「警察じゃけえ、何もしてもええんじゃ」という言葉が通用する、昭和の男たち。
血で血を争う、孤狼の男の抗争に圧倒された2時間6分でした(^^)
今回試写会には、出演していた阿部純子さんが登場してくださいました!
男ばかりの世界に、唯一可愛い女性として登場した阿部さん。
彼女の出演が、この尖った世界をソフトにしてくれました。
ありがとうございました(o^^o)
モラルとアンモラルの上を綱渡りをする映画
いつもだったら絶対観ない類のヤクザ世界の映画なんですが・・・
昭和も末期の63年。
広島県呉原市では広島の巨大暴力団組織五十子会系の加古村組と地元の暴力団組織・尾谷組の小競り合いが続いていた。
そんな中、加古村組のフロント企業のサラ金企業の金庫番が失踪したと、失踪した金庫番の妹から呉原東署に相談があった。
捜査に乗り出したのはベテラン・マル暴の大上(役所広司)。
彼には、新人刑事の日岡(松坂桃李)が部下として同道する・・・
といったところから始まる物語。
東映ヤクザ映画なので、ふたつの対立する暴力団の抗争ものかと思いきや、主役はマル暴の警察。
その上、映画がしばらく進むと、日岡は県警本部監察から送り込まれた内偵者だということが判明する。
内偵の内容は、尾谷組べったりの大上を賄賂なりなんなりの悪徳警官として処分するだけでなく、彼が14年前のふたつの暴力団抗争に乗じて、加古村組の若い衆を殺したのではないか、ということを立件することにある・・・と展開し、俄然、面白くなります。
香港映画『インファナル・アフェア』の変型のようにも思えるのだけれど、とにかく、二つの暴力団と警察組織の三すくみ状況にミステリー要素を盛り込んだところが興味深い。
過去の事件の真相がどうだったのか、内偵者・日岡が事実を掴むのか、さらに、そもそも火種を抱えたふたつの暴力団組織はどうなるのか・・・とスリリングな要素がてんこ盛り。
・・・と娯楽要素もたっぷりな上、ふたつの組織に挟まれて、どのように(正)義を通すのか、誰のための国家組織なのか、というあたりを巧みに盛り込んだ脚本も上手く、東映映画だからといってヤクザに寸分の思いやりをみせない白石監督の演出も素晴らしい。
「警察じゃけぇ、何をしてもええんじゃ」とはこの映画の惹句だけれど、「東映じゃけぇ、何をしてんもええんじゃ」と言わんばかりに、モラルとアンモラルの上を綱渡りをするこの映画、もしかしたらこののち「傑作」と呼ばれる映画になるかもしれません。
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