孤狼の血のレビュー・感想・評価
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もっと行けたのでは…
あの白石監督が 広島を舞台にしたヤクザ映画を撮る! と聞いて期待値を最高潮にあげた上で鑑賞
冒頭の東映のロゴが出た時点で
みなさん! お待ちかねのやつ、行っちゃいますよー!
的雰囲気満載で早速ニヤついてしまった
今作、とにかく全編を通して感じたのは 汗臭い!風呂入っとんのかこいつら! という事
撮る側も恐らく明確にヤクザが出てくる ジャンル映画 としての魅力を最も重視して作ったのではないかと思うのだけど、徹底して 粗暴・下品上等! という姿勢を貫こうとしてるのがビンビンに伝わってきて凄く好感を持てる。開幕いきなりの豚のクソからあそこに仕込んだ真珠まで、最近の日本映画ではまず見ることはない下品なギミックの数々を限界ギリギリまでキチンと描いてくれたのは、この手の映画が好きな自分からすると凄く嬉しい
あとは役所広司を筆頭にした役者陣の顔がどれも最高! 特に江口洋介は こんなドスのきいた役も出来るとは… と、新たな一面を見た気が個人的にはする
と、行った具合に、見たかったものがあますことなく詰め込まれていたような映画ではあるので個人的には満足ではあるのだけど、事前のハードルがめちゃくちゃ高く設定していたのもあって もっともっとガツンときて欲しかったような気もしてしまう。
特に終盤明らかなになる、ある登場人物の思いが、明確に俺がこの映画に求めていた 粗暴さ から外れていたのもあって個人的には少し肩透かしだった
(もちろん、内容としては正しいのだけど…)
あとは、その辺のネタバラシが全部彼がいないところで、別の人の口から割とキチンとセリフで説明されていくところも急に映画のボルテージが落ち着いてしまったような気がして少し残念
もっと映画的な跳躍力のある心理描写にしろアクションにしろあればより大好きな作品になってたかもしれない
比較するべきではないかもしれないけど、韓国のノワールはその辺も本当にうまいので、もう製作が決まったという続編ではより ヤクザ映画 ここにあり! というところを見せつけてほしい
R15、納得☆
脇役にいたるまで、贅沢な配役。 他の方も書いているように豚の排泄シーンから、映画に 入る感じです。 でも、全編通して 松坂桃李すごい。 このところ出っ放しなので、どうかなぁ・・と思いながら 見ましたが、個人的には十分こたえてくれた感じ。 役所広司は、存在感がすばらしく、TVの「陸王」とか 見ているとまさに別人ですね。 「三度目の殺人」の時は、福山雅治が何か役所広司に 比べて何だかなぁ・・と感じましたが、今回は松坂! やるじゃん。。という感じか。 柚木裕子は、作家として上手いので 脚本の含め良く出来ている 映画です。 ただ、グロテスクな場面の苦手な方は避けたほうが賢明です。
役所広司にシビレる!
圧巻の存在感!さすがです。 呉弁も堪りません。 そしてストーリー同様に、役者魂も継承したであろう松坂桃李もよかった。 さらに名だたる俳優陣の中で光ってたガミさんの同僚係長役、矢島健一。彼の好演に気がついたのは私だけではないはず…!すっかりファンになりました。
豚骨スープ
昭和感満載の街並みと、映像、ナレーションが雰囲気あってワクワクしました。それが懐かしの極道にピッタリマッチ。好き嫌いは分かれると思うけど、役所さんをはじめとした、濃い脂ぎったキャラのオンパレード。はじめから、グロで全開にすっ飛ばします。役所さんの、毒には毒をもって制するっていう、一癖あるキャラ嫌いでないです。極道の抗争も面白かったですが、警察の暗部を描いていたのも、面白かったです。だけど妙にリアルな死体は… 濃いメンバーの中で竹野内豊の影が薄くなる…
朱に交われば
73本目。 広島だけに大林信彦が主演、監督なのに珍しいと思ったら、役所広司! 知ってましたけどね。 脚本が良かったし、緩急あって、裏の裏は的な感じで、あっという間だった。 竹野内豊の使い方が贅沢。
間違いなく続編を期待する余韻が残る名作
初日舞台挨拶上映に参加。コンプライアンスという足かせに閉塞感蔓延だった終演間もない平成。破天荒な仁義や正義は是ともされた今や古き良き昭和を描写した非常にエキサイティングな物語。とにかく広島の雄々しい言葉を荒げるハードボイルドな名優たちに痺れる。間違いなく続編を期待する余韻が残る名作。
ビックリ、ドッキリ、クリトリス
ビックリ、ドッキリ、クリトリス 日本映画界の希望、白石和彌監督最新作 昨今の日本映画界で、全国公開規模で作るヤクザが絡む映画は企画が通りにくいと思う。漫画の実写化とアニメーション作品が邦画の主流であるし、そんな血を血で洗うような映画は日本であまり歓迎されていない。もし作れたとしても、出来がいいとは限らなく、売れる確証はない。しかし、2013年「凶悪」で彗星の如く現れた監督が白石和彌。彼の作る映画は、残酷だがブラックなユーモアに溢れたエネルギッシュな傑作ばかりだ。白石監督がいたからこそ、製作委員会は自信を持ってこの映画の企画を通したのだろう。彼は希望なのだ。 本題にうつって、この映画は広島の架空の街、進出してきたヤクザと地場のヤクザが争いを始め、進出してきたヤクザのフロント企業である金融会社の社員が行方不明になったことから、ヤクザに癒着するマル暴のベテラン「大上」と新人の「日岡」のコンビが捜査に乗り出す。その捜査とは、危険に塗れた無法の世界だった。というあらすじ。 こういった、悪質なベテランと青臭い新人がコンビで織りなす映画は珍しくない。デンゼル・ワシントンとイーサン・ホークの「トレーニングデイ」なんかはまさにこの映画との共通点は多くあり、デンゼルと役所広司の俳優としての雰囲気はかなり似ている。そして、FBIと麻薬カルテルの抗争を描いた「ボーダーライン」なんかも、ベニチオとエミリー・ブラントがコンビで似ている。どちらの映画も「狼を相手にするには狼になるしかない」というテーマ性があり、この「狐狼の血」と似ている。 ヤクザをグロテスクかつユーモアに描いた作品としてはアジア映画に似ていて、「アシュラ」、「新しき世界」などがある。(もともと、白石監督は「凶悪」の頃から悪い奴らの描き方がユーモアで、そこは一貫している) こう書くと、まるで既視感しかないじゃないかと思われてしまうが、この映画はその感覚を裏切る。他の映画と似通った感じかと思わせておいたら、日本映画独自の人情に溢れた展開へと変貌していくのだ。それこそ、この映画の強みであり、深い感動を呼び起こす面白さなのだ。 他にも、銃の音のデカさ、容赦ない残酷描写と展開、胸を高揚させる太鼓のBGMが本当に素晴らしい。正直良いところはもっとあるし、キリがない。 そして、本作は原点に回帰することもかなりある。まず、東映のロゴ映像は昔のものを使っている。今の円形の後光のようなものがある映像は使っていない。ここに原点に回帰するという意思を感じさせる。 そして、二又一成のナレーションがまた懐かしさを感じさせるし、コントラストを効かせて、明るい色はよりくっきりと色合いがでるようになっているところが昔っぽい。もちろん、時代も舞台もキャラクターもストーリーも昔の任侠映画さながらで、とにかく「こういうのが見たかったんだろ」と言うかのように、見たかったものがこれでもかと出てくる。最高としか言いようがなかった。原作者の方が仁義なき戦いのファンとのことで、だから古臭さがあるのだ。 そして、役所広司扮する大上のキャラクターが凄く良い。この人が魅力的ではなかったら、もはやこの映画には価値が無いと言っても同然なくらいに重要なのだが、役所広司を起用したのは本当に英断だったと思う。「警察なら、何してもええんじゃ」と言うくらいのクソッタレな奴だが、だからこそ魅力的に描かれなければならない。印象に残る映画というのは、敵も主人公くらいに魅力的に映るものだと思う。 このキャラクターの素晴らしいポイントは、ただのクソッタレじゃなくて、時々名言めいた核心を突いてくるところだ。特に「綱渡り」のところは圧巻だった。この核心をつくようなセリフを、この役柄を維持したままでより説得力のあるように言えるのは、他でもなく役所広司しかいない。この役は彼にしかできなかったのだ。 この映画の最大のメッセージはベテラン刑事と新人刑事の関係性にある。この映画で刑事の「心」は「継承」されていく。 昨今の日本映画界、古き良き日本の映画が滅びつつある。庵野秀明監督と樋口真嗣監督が「シンゴジラ」で古き良き特撮の意志を受け継いでいった。そして、任侠映画は、この白石和彌監督が意志を受け継いでいった。 この「継承」こそが、変わりつつある今の日本映画界に必要なことなのだと必死に訴えているようだった。 他のキャストに関して、白石監督作常連のピエール瀧は流石の一言。出てきて素直に嬉しかった。松坂桃李の青臭さがまた凄くいい。真木よう子は龍が如く6でママの役やってたから違和感がなかったし、色気があってよかった。滝藤賢一、江口洋介、竹内豊、石橋蓮司、中村獅童と配役が素晴らしかった。 必見の一作
強烈なインパクトを残したヤバい映画。
「孤狼の血」鑑賞。 *概要* 広島の架空都市・呉原を舞台に描き、柚月裕子原作の小説を映画化。 *主演* 役所広司 松坂桃李 *感想* 白石和彌監督の作品は初めてです。 役所広司、松坂桃李、江口洋介、石橋蓮司、真木よう子、音尾琢真、竹野内豊、駿河太郎、勝矢、中村倫也、ピエール瀧、滝藤賢一など、豪華キャストが凄まじい演技をしてます。特に良かったのが、役所広司と松坂桃李ですね。 大上と日岡の関係性も良い。大上は、ホントに刑事なのか?って思うくらいめちゃめちゃで破天荒。捜査中にパチンコに行ったり、ソープに行ったり、放火や窃盗、日岡はそんな大上の乱暴で破天荒な捜査のやり方に疑問を持ち、劇中では異論を唱え続けてるのですが、大上は逆切れするばかり。 台詞のほとんどが広島弁ばかりなので、途中、何言ってるのか解らない所もありましたが、報復のやり合いで凄く怖いし、カメラワークが上手いし、迫力がとにかく凄まじかった。 もう一つ良かったのは、物語の構成。 前半部分は大上、後半部分が日岡として進行していく所も良かった。 アウトレイジのようなヤクザ抗争劇も面白いのですが、この作品は一味違う。アウトレイジはそんなに強烈なシーンはなかったのですが、これは凄く残った。今でも頭にこびりついてて離れないw本編が終わった後、放心状態になりました。(笑) 白石監督は初めてですが、とにかく残酷なシーンが多い。今でも強烈に残るのは豚のフン、そして「真珠」を取り出すシーン。あれは最悪でしょw トラウマだよ、トラウマww 人間ドラマとしてほぼ完璧。グロシーンはめちゃめちゃありますし、女性のポロリもかなりあったので、これは間違いなくR-15ですな。 グロ描写やエロ描写に関してはアウトレイジを越えたかも。 大上の破天荒すぎる演技が光ってて最高! いやぁ~強烈なインパクトを残してくれたな~相当ヤバい映画ですよ! でも、最初から最後までとても面白かったです!\(^^)/
アドレナリン出まくり
呉市の観光案内みたいな映画でなくて、まずはよかった。 役者さんの台詞は全編呉方言だけど、微妙にイントネーションが違う(ちょっと関西弁寄り)のが、最初は少し気になった。後半気にならなくなったけど、修正されたからなのか自分が物語の中にのめり込んでしまったからなのかは不明。 暴力シーンがバンバン出てくる。グロテスクな場面もあるが、ホラー嫌いの私でも見れる程度のものだった。 昭和という時代の雰囲気にはかなりこだわってたみたいで、街を歩くだけのエキストラの女性の化粧にさえ懐かしさを感じてしまった。 あと、岡田桃子役の阿部純子がとても可愛いのだが、彼女の口からあっけらかんと「オ●コ」という方言が飛び出すシーンでは肝をつぶした。
伏し目がちでタバコ吸いとうなるわ
最速上映で観劇 仁義なき闘いを警察側から描いた映画 昭和63年と言うと昭和最後の年 その頃の田舎でもなく都会でもない中途半端な街、 広島の雰囲気がプンプン 監督のインタビューで、最近は無くなった 映画館からカッコつけて出て行きたくなる映画 にしたいと言っていたが、随分辞めていたタバコを吸いたくなった。そんな匂いがする。傑作です。 サロンシネマが出とったぞ〜
久しぶりに波と三角マークが似合う映画
最近見た「サニー/32」の白石和彌監督作品。 本作品、WOWOWで何度も予告編を見ていて大変に楽しみにしていた作品でした。 ひと言で言えば、久しぶりに東映のあの波と三角マークが似合う映画を作ったかなと思う作品。 当初、主演が、役所広司さんだったので、あまり期待はしていませんでしたが、その期待は裏切られたかな・・・ ま、本作品、やくざ映画と言う感じですが、警察の映画と言った方がいいかな、あとあまり褒めたくないけど、竹野内豊が、いい意味でチンピラ風の幹部を演じていたな・・・ちょっと感心した。 ピエール瀧さんも「アウトレッド」ではまっていたけど、本作品も超いい感じで、あのユニフォームがお似合いでした。 しかし、女性作家が書いた内容には感じないほど、男臭く、泥臭い映画だったのは意外でびっくりさせられた。 ま、この手の世界って私的には美化したくないのですが、ま、内容は本当にスリリングに出来ていてよかった。 ラストは綺麗事過ぎたけどね・・・・
長崎の宝
松坂桃李くん目当てでの試写会鑑賞
いい大人ですが
私にはちょっと過激すぎた
何度も目を瞑ってはため息。。。
初っぱなからの残酷さ卑劣さに
直視できませんでした
初めてヤクザ映画を見ましたが
警察の役所広司さんが
主役なので
警察の捜査や止めるための暴力シーンが
多いのかと思いきや
2組の組織の抗争やそれを止めさせるために
足を運んで説得シーンが多くてびっくりでした
捜査するのに
行ったところが え?パチンコ え?ソープと
遊び呆けて何してるんだと思いきや
『警察だから、なにしてもええんじゃ』と
セリフ通り
その時代だからこそ為せる捜査に圧巻でした
役所広司さんだからこそ出せる世界感が
卓越すぎて
他の有名俳優さんが下手に見えたのが
残念でしたが
役所広司さんだけで絵が持ちますし
役所広司さんの演技のすごみに
気づけた作品になったのでよかったです
松坂桃李くんも
最初は昭和っぽい職場背景に
かなり浮いてるように見えましたが
最後にはすっかり映画の一部となり
男臭いカッコ良さが出てました
もう、ヤクザ映画は怖くて見ませんが
楽しんでる方もいらっしゃるので
これからも役所広司さんにはたくさんの作品に
出演してほしいなと思います
同じ長崎人として誇りに思ってます
頑張ってください
圧倒的な熱量
これがアウトレイジに対する東映の答えか 古舘さんのコメントが予告でも使われてとても印象的だったのだが、その意味がわかった。 バイオレンス描写にも、下らない笑っていいのか分からないようなどぎついネタもテンポがいいためか、不思議と嫌な気分にはならなかった。 そしてやはりこういう類の映画はキャストの演技力で一気に差がつくものだが、素晴らしいの一言。役所さんはもはやいうまでもないが、松坂桃李は最近どんどんすごくなってる。昨年公開の『彼女がその名を知らない鳥たち』は本作と同じ白石監督だったがすごかった。そして本作でも魅力が爆発していた。白石監督作品の松坂桃李はほかの彼とは一味違う。心に訴えかけて来るものがあり、しみじみと。 江口洋介もなんか久々に見たけどかっこよかった。名前が最後に出てきたのも納得。真木よう子などの脇を固める役者陣も完璧。安定感があった。 白石監督評みたいになって申し訳ないが、彼の作品には原作は一応あるものの、ラストの怒涛の展開で一気にやられるのが多い。後味がめちゃめちゃいいのだ。ハッピーエンドとかそういう問題ではなく、いい映画を見たという感情が残るのが良い。やはり日本映画界で一番好きな監督だし、最新作は毎回楽しみ。
2018.3.29 試写会 よみうりホール R15+ 男泣きしまし...
2018.3.29 試写会 よみうりホール R15+ 男泣きしましたよ、女だけど。 孤狼の血… 聞き取れなくて半分くらい付いて行けてなかったけど 面白かったし昭和だし過激。 過激なのは覚悟してたから目もそらさずに観ました。 ちょいちょい笑いも入れつつ男臭くて ストーリーもしっかりしてて見応えある。 途中からさらに面白くなる。 「こんな濃いヤクザ映画は久しぶりだ」 と劇場から出てきたおじ様が言っていた。 エンドロール皆んなかっこいい! 驚いたのは原作女性の方なんですね。 夜の桜並木を肩で風を切りながら帰りましたよー。
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