劇場公開日 2019年11月15日

「観たぞ〜、というだけで誇りたい」アイリッシュマン CBさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5観たぞ〜、というだけで誇りたい

2019年12月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

あ〜、観たぞ〜!流石に長かった209分(3時間29分)…

事前に、浮遊きびなごさんのレビューにある以下を予習していったおかげで、この長時間を、置いて行かれることなく堪能できました。浮遊きびなごさん、感謝です。
----ここから
>①ジミー・ホッファの経歴
>②キューバ危機
>③ジョン&ロバート・ケネディ
> くらいを軽く下調べして
>おくと非常に楽しめるかと。
----ここまで、浮遊きびなごさんレビューから引用

デニーロは、黙っているときがいいです。対して、しゃべるアルパチーノ。そして常に権謀中というジョーペシ。なんか、3人とも普段からこの通りなんじゃないの?と思ってしまうのは、3人の演技のなせる技なんだろうな。

終盤の、この映画最大の出来事が、そのインパクトに反して、あっさりと、そしてあっという間に描かれるのは、主人公フランクの "真ん中にあるもの" を描き出すためなのかな。
何を優先するか。彼にとってのそれは「依頼を実行する」であって、友情や家族は二番目以降ということなのだろう。作品を観ればわかるが、「友情や家族愛に薄い」ではなく、あくまでも「二番目」なだけ。
彼が、(愛する娘に嫌われてもなお) その原則を貫けるのは、戦争体験や "この時代" だからこそなのだろう。
彼の中では、当然の順位であり、決して反省するようなものではない、と感じさせる。このことに、監督・俳優の腕と、本作の冷徹さをみた。
真のハードボイルドは、やはり、「観て気持ちがいい!」というような代物では、なかったよ。

CB
琥珀糖さんのコメント
2023年1月21日

コメントありがとうございます。
209分と知って怖気付いてしまい、やっと観ることが
出来ました。
実は少しうとうとして肝心の殺人の告白を見落としてしまいました。
フランクの仕事優先。
そうなのですね、昔の男の人は・・・。
娘たちに好かれようと思っても無理ですものね。
畳の上で死ねただけで、驚きでした。

琥珀糖
CBさんのコメント
2021年12月10日

ですね

CB
KEIさんのコメント
2021年12月10日

こんにちは。コメント有難うございます。普段から、そうなんじゃないかと思ってしまうのは3人のなせる技って、正にそう思いました。

KEI
浮遊きびなごさんのコメント
2019年12月21日

『パターソン』へのコメントありがとうございました!(コメント投稿不可だったのでこちらに返信しますね)
毎日は決して単なる繰り返しではなく、1日1日がさりげなく美しいと気付かせてくれる良作でしたね。こういう視線で生きられたら少しだけ人生が豊かになる気がしますね。

浮遊きびなご
浮遊きびなごさんのコメント
2019年12月21日

CBさん、コメントありがとうございました!
予習についてお役に立てたようで良かったです!
アメリカ史を知らないと結構難しい映画と思ったので。レビューでも名前上げて引用していただき重ねて感謝感謝! いやはや恐縮です……

フランクの“優先順位”については思わず頷きながらレビュー読んでいました。彼にとっては疑うこともなく黙々と仕事するのが当然だし、考えずに仕事するのが楽だし、それに家族の為だとも思っていたのかもですね。
決して爽快な物語ではないですが、重厚で冷徹な映画だったと思います。

浮遊きびなご