ビブリア古書堂の事件手帖のレビュー・感想・評価
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脚本がだめ
推理はほとんどない。当然、推理で確定できることを無視して、暴漢に襲われても栞子は頭悪いとしか言いようがないので、原作を愚弄しているとしか言えない脚本
恋愛ものともいえない。恋愛ものとしては、全くもやもやドキドキしない。
北鎌倉や鎌倉はほぼ出てこない。江ノ電シーンがあり、権五郎神社まえの有名な踏切と思われるシーンなどが少しある。大部分は常陸太田。
絵はそれなりにきれいなので、予告編(特報)などはきれいにできている。このため、期待していくと、脚本(ストーリーやセリフ)の駄目さにがっかりする。
星3つは、脚本がダメなことを理解して、ぼーっと絵を見ている分にはいいかもしれないので、3つにしました。
期待ほどでは…
原作未読ですが、テレビドラマ版を視聴し、設定や内容におもしろさを感じました。本作は、さらに栞子のイメージにぴったりの黒木華さんがキャスティングされ、劇場で見た予告に期待がふくらみ、原由子さんのやわらかで心地よい歌声に誘われて鑑賞してきました。
序盤からゆっくりと丁寧にストーリーを進めていく展開は、さながらページを繰り進める読書のようでした。こうしてつくりだされた雰囲気は、作品世界によくマッチしていたと思います。しかし、物語が大きく動き出すまでが長すぎて、退屈に感じてしまったのも正直なところです。ゆったりとしたテンポでも、映像として惹きつけるものがあればよかったのですが、本作では薄い内容を引きのばしたいだけのように感じられたのは残念です。
また、栞子が複雑に絡みあった事件を鮮やかに解決するようなストーリーを期待していたのですが、そうではなかったのも残念でした。確かに、栞子が本にまつわる知識を駆使して事件や謎を解明し、本に関わる人々の秘められた思いを明らかにしていくという流れではありましたが、期待してたのとはちょっと違うテイストでした。ミステリーとしてみても、登場人物が少なく、犯人は早い段階で予想でき、ひねりもありませんでした。
最も残念だったのは、登場人物の誰にも感情移入できず、なんの感動も味わえなかったことです。過去シーンをかなり丁寧に描いていたのに、それが現在シーンの人物に深く絡んで見えず、人物像が描ききれていなかったせいかもしれません。設定も構想もキャスティングも悪くないのに、脚本がそれを生かせなかったようで、とてももったいなく感じました。
( ˘•~•˘ )う〜ん
荒い
原作ファンは違和感
すべてこれ罪の子なれば
すごい酷評の嵐。
たしかにね、あそこは逃げるんじゃなくて通報だよね。あの一連のシーンだけで一気に冷める。アホばっかだし。嫌気が差すのはわかる気がする。
映画としては、さすが女性である三島監督らしい、柔らかい空気を醸したいい雰囲気。個人的に、しみったれた太宰は嫌いな作家なのだが、彼をほうふつとさせる東出昌大のまとう空間はよかった。その太宰っぽい、ひっくるめて言えば当時の文学や芸術界の大家の持つ退廃的な言動がもろに映し出されていた。自意識過剰で女に弱い、そのくせ自堕落な。東出の場合、清潔感があるからまだいいのだ。
生キトシ生クルモノ スベテ コレ 罪ノ子ナレバ
いい言葉だ。この言葉があるからこそ、この映画は活きる。脚本はダメダメだけど。
安直
微妙
黒木華さんは味があって、役もピッタリだったにしても、なんだかとても退屈でつらなかった。鎌倉舞台で景色は素敵だし、切り通しも行ってみたいけど、内容がつまらないです。火をつけられたり、追いかけられてるなら警察に行きましょう!わざわざ人気のない、一方通行の海へ逃げるなんておバカさんとしかいいようがありません。残念すぎるし、おばあちゃんのロマンもイマイチ...共感しにくいです。
何を見せたいのかわからず
『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』の三島 有紀子監督らしい、ほんわかした世界で役者が見せる「間」の演技を生かす演出でしたが、本作ではそれが逆に悪手に。
犯人が出てきた瞬間にわかる。
実に浅い、犯人の動機。
なぜ執着し、殺意を抱くまでに心が歪んだのかの説明不足。
CMや予告編でさんざん露出していた「祖母の恋愛」に重きが置かれていたために、 現代の主人公たち(大輔と栞子)の心の動きに割かれる時間が少なく、まったく感情移入するとっかかりがないのもマイナス。
おまけにクライマックスでは、主人公たちと犯人の3人とも頭が悪すぎ。
カーチェイスなんかも意味不明。
あんな行為で解決しないでしょ?みたいな落ちだったし。
ミステリーでもなく、サスペンスでもなく、恋愛ものでもなく、キャラ萌えでもなく。
すべてにおいて、何をしたい作品だったのか、よくわからないまま終わりました。
そして本作の展開では、栞子が「古本から持ち主の秘密をすべて見抜く」という設定が、生きていなかったと思います。
「本から犯人の動機やその動機に至る因果関係を見抜いて、『あなたの執着は間違ってるんですよ』と指摘して、犯人の自我を崩壊させて(または反省させて)解決する」くらいの展開じゃないと、この設定自体が存在するのがおかしくないか?と首をひねる結果になりました。
ただ、あくまでも推測ですけれど、監督なりの自分が得意な方向性にもっていこうとしたのと、プロデューサー側のジャッジが拮抗して、どうにもならなかったところに着地したような印象のフィルムで…
盛り上がらず、楽しめず。
残念でした。
予告をよく見るべきだった。
事件なのか?
祖母の葬式を背景に、主人公大輔(野村周平)のモノローグから始まる。子供の頃、祖母の大事にしていた夏目漱石全集の中の「それから」を手にとって、酷く折檻されてから、本が読めなくなった大輔。そこに挟んであったしおりから、ビブリア古書堂を知り、本を持ち込んだ。そこにいた栞子は、その本を少し検分しただけで、本にまつわる大輔の叱られた話や、祖母の秘密を見抜いてしまう。
原作は読んでませんので、再現度はわかりませんが、ヒロインの栞子(黒木華)のシャープさは、このシーンくらいで、あとはおっとりした感じだけだったのが残念。もう少し頭のキレの良さが見れたら、面白かったかも。
さて、そうした祖母の過去の話が再現されつつ、現代の栞子が抱える太宰治の「晩年」に関わる問題が並行して、物語が進められる。
途中から、もうひとりの重要人物の稲垣(成田凌)が出てくるのだが、昨日観た「スマホを…」でも同じような重要な役どころで、出ていた。(なんかのキャッチフレーズみたいですね「2日続けて成田凌」)
でも、こちらの方がいい感じの演技だった。
鎌倉を舞台にした映画ということで、主題歌はサザンとくれば当然、原由子が歌って、ホンワカした感じでエンディング。確かに「事件」ではあったけど、なんだか盛り上がらず、モノローグで語られる結末も「ふうーん」と感動もなく。悪いわけではないけど、あと味なく、スッキリ終わってしまった印象でした。
☆☆☆★★★ 原作はシリーズ物の為に、鑑賞前に全てを読み込むのは諦...
☆☆☆★★★
原作はシリーズ物の為に、鑑賞前に全てを読み込むのは諦めていた。
予告篇でのキーワードで有る、【太宰】や【晩年】を基に原作本をペラペラっとめくっていたら。どうやら第1巻目にあたる本だけを読めば事足りるかも?…と。第1巻のみを読了する。
故に読了済み(実に姑息(¬_¬)簡単に。
映画が始まって直ぐに、「あ?これは原作ファンが激怒する案件だ!」とゆうのが分かった。
何しろ、原作は4つの話を繋いで構成(1つ1つは単独の話だが)し、事件を解決する事になっている。
それなのに、第1話を僅か20分足らず。第2話と第3話を、僅か5分足らずに終了させている。
それによって、第2話に登場する魅力的なキャラクターで有る志田を稲垣とゆう名前にし。更には笠井とゆうキャラクターと合わせた事で。結局この男=★◉◎▲となってしまう事が決定!
栞子は杖は有るものの、普通に歩いている状態。
そりゃ〜「こんなの原作テロだ〜!」…となりますわな(^_^;)
更に、原作には出て来ない恋愛秘話を大胆に描き。その部分が作品の凡そ半分を占める。
「想像するのが良いんだ!」(原作を勝手に変えるな)って意見と同時に。
「映画だからこそ大胆な脚色もまた良し!」って意見。
どちらも分かるっちゃあ〜分かる。
因みに私は、この作品に関して言えば後者ですね。
原作を読んだ時に。クライマックスでの犯人との絡み合いで思ったのは!
「警察を呼べば簡単に終わる話だよね〜!」…と。
まぁ、大胆に改編した映画を観終わった今でも…。
「警察に相談しろよ!」…とは思っちゃいますが(¬_¬)
それじゃあ映画にならん!っては分かるんですが。
その辺りと共に、終盤のドタバタ等は。原作を読んだ時同様にどうしてもスッキリいかないところでしょうか。
但し、原作ファンならば激怒するであろう。映画オリジナルの、東出・夏帆の恋愛秘話を描く過去パート。これがとても良い。
祖母がひた隠しに隠していた、太宰治の「晩年」に絡むこの恋の行方。
おそらく太宰の諸作品の幾つかが、この話の中には潜んでいるのかも知れない。
残念ながら太宰には疎いので、何とも言えないのですが。
演出も実にしっとりと落ち着いており。東出&夏帆の2人による、哀しみと憂いを漂わせる演技とクラシカルな趣きと相まって。原作に無い魅力に溢れていた。
映画の最後に大輔が栞子に言う。太宰の小説に有る一文。
原作には無い過去パートが有る事によって。本を読めない大輔は、本の虫で有る栞子によって。そのまま祖母の人生を体現する事となり。その際に、原作では栞子は年上の為に。恋愛物語としては成立しずらくなっているのだが。この実写化によって、祖母の恋愛が成就する可能性を秘めていた。
「わたしには貴方存在が必要なのです」
2018年11月5日 TOHOシネマズ日比谷/スクリーン9
古書のにおい
夏帆と東出のかなわぬ恋は良かったが・・・
サザンの曲が流れる予告がとても良くて
過去の叶わぬ恋が端を発して何かが起こる!
そんな期待を予告編で匂わせていたので
期待して行ったのですが・・・
登場した役者さんはみな 演技は素晴らしかったのですが
残念ながら 脚本が今一つだったのでしょうか?
過去の夏帆と東出の文学を通じての叶わぬ恋の
物語はとても良かったのですが
黒木 野村 成田の現代の話が おそまつで
それぞれの人物に感情移入が出来ず残念でした
え?そこは警察に通報するところじゃない?
逃げるのになんでそうなるの?
観ていて違和感たまりまくりでまいりました
ラストもある原稿がいきなり出てきて 何で?
もやもや~っと終わってしまいました
過去と現在の話を描くには時間が足りなかったのでしょうか?
現代の3人の人物像が描き切れてなかったような
なので共感とかできず 感動もなく
ほんと残念でした
野村周平は 今まで観てきた役者ですが
うまくなったなと思いました
黒木も成田も好きな役者だけに
うまく生かせずほんと残念!
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