ライフ(2017)のレビュー・感想・評価
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新たなる「ライフ」待ちのおっさんでも、こんな「ライフ」は要らない
映画しか興味がない。
映画にしか相手にしない。
映画にしか相手にされない。
そういった生活から一変してから、すっかり新作映画の鑑賞数も減って、一部のヘンタイファンには申し訳ないが、バカみたいなレビューを書くことも減ってしまった。新たなる旅立ちを始め、そして新たなる「ライフ」の誕生を待ち望む日々である。
それでもこそこそと、劇場に通いたくなるわけで、勝手に「ライフ」誕生記念と称して、鑑賞。
病んだ映画ファンなら、地球外生物は、地球人を襲ってこそなんぼ、
なわけで、ダニエル・エスピノーサ監督に大いに不安があるものの、我らがヒロユキが大フィーチャーされているのなら、作品のデキどうのこうのは、言わんでおこうとは思っていたものの。
これはだめだよ。
「ライフ」
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いまさら、「エイリアン」「ゼログラビティ」とかは言わない。
序盤の長回し風のカメラ。
ステーション内の位置関係や人物設定、人間関係をスマートに見せてくれるのならともかく、いかにも「オレ、やってるぜ?」な絵作りが鼻につく。
本作のエイリアン、カルビンくんの造形はどうでもよいが、手袋を破る方法、あれはいくらなんでもしらけるよ。
役者は濃いが、すべてのキャラ設定も切った貼ったのコピペ設定。さらにその描写も「はい!1シーン入れましたからね、この人、こういう人ですよ」という箇条書き描写にドラマの編集版のような薄さ寒さを感じる。
レイノルズの早期退場はどうでもよく、ヒロユキの感情的なバカな行動は普通なら「報われる行動」だが、本作、妙に定番から外そうとするため、積み重なってもいないチープなキャラ描写のせいで、ドラマがラストに向かって盛り上がらない。
ラストを外していくのなら、キャラ設定はもっと丁寧に描いてもらわないと。
そこが本作の最大の欠点。
そこを見てもらいたいはずなのに、そこを全くうまくできていないんだから、最低点しか上げられない。もっとチープな「定番エイリアンもの」のほうが全然いい。
キャラ的にはジェイクのキャラが一番アウト。
ジェイクの「あのセリフ」がとかいろいろみんな言ってるけど、あいつ、宇宙で精神がおかしくなっていないといけないんだぜ?
ラストの展開、あそこは絶対「わざと」でないといけないんだよ。
もう一つ言うと、カルビンの命名で序盤、いったん地球からの視点が入るが、あれは全く不要。
本作、地球に着いた時の安堵感とそこからの転落こそが「妙味」なのに。地上を映すのは、本当にあのラストだけでないといけない。
なんとまあ、センスのないことよ。まったくもったいないことをしたもんだ。
過去のアイディアを上手に取りまとめ。
漆黒の宇宙に浮かぶステーション内に持ち込まれた未知の生命体が次々とクルーを"握り潰す"。その殺戮の方法に独自の視点が垣間見られる「エイリアン」シリーズ、否、SF密室サスペンスの最新作は、古い映画ファンに ロバート・ワイズの「アンドロメダ…」(71)を思い起こさせたりもする。思えば、マイケル・クライトンのSF小説を映画化したワイズ作品が"科学的"と称されてから45年あまりが経過し、今やこのジャンルでは物体の造形を克明に描くことは当たり前になって来た。もはやそれも限界に達した今、観客の欲求と技術革新のせめぎ合いはさておき、過去積み上げてきたアイディアを上手に取りまとめたこの種の作品もアリかなとは思う。しかし、ここいら辺で「フラッシュ・ゴードン」(80)的にチープなSFムービーを観てみたい気もする。製作中止になった「バーバレラ」(68)の劇場版リメイクを誰か立ち上げてくれないだろうか?
とにかく怖い
どなたかが、ロムルスより怖いとレビューしていて興味を持った翌日、地上波ではいることを知り、なんてタイムリーとビデオにとって鑑賞。
小さなカルビンが指に絡みつくシーンで、思わずのけぞった。もう恐怖しかない。なんで可愛いと思えるのか…❗️
予想通りというか、襲い方がエグく、ラストもやっぱり〜❗️と絶望感。
ただ、自分はもう助からないと思った瞬間仲間を道連れにしない潔さに救われた。ゾンビ映画でもこういう場面があるけど、そういう究極の選択の時に真実の姿が現れると思う。
とにかく怖かった。得体の知れないものは、信用してはいけない。
堅実過ぎて教科書的なSFホラー
火星から採取した未知の生物に、宇宙ステーションのクルー達が襲われるSFホラー。
国際宇宙ステーション(ISS)のクルー6名は、無人火星探査機ピルグリムを回収。採取された火星の土を分析すると、単細胞生物の存在を確認。初の地球外生命体との遭遇として世界的なニュースとなり、生命体は「カルビン」と名付けられた。しかし、成長したカルビンは人間側からの電気ショックによる蘇生処置を攻撃と認識し、生存の為に反撃を開始。ISSは瞬く間に惨劇の舞台へと変わってゆく。
【宇宙ステーションという閉鎖空間で、未知の宇宙生物に襲われる】というプロットは、まんまリドリー・スコットの『エイリアン』だが、当時無名だったシガニー・ウィーバーらと違い、本作は出演陣がとにかく豪華。
主人公である地球人同士の争いに嫌気が差した医師デビッドにジェイク・ギレンホール、カルビンの管理を任される検疫官ミランダにレベッカ・ファーガソン、エンジニアのローリーにライアン・レイノルズ、ベテラン宇宙飛行士でシステムエンジニアのショウに真田広之と、ジャンル映画とは思えない豪華な顔ぶれ。
しかし、肝心のストーリーについては、この手のSFホラーのお約束に終始忠実で目新しさは無く、オチも簡単に読めてしまい面白味に欠ける。正直、この作品によくこれだけの面々が揃ったものだなと不思議な気持ちでいっぱいだ。
面白いのは、本作で最初の犠牲者(死亡者という意味で)となるのが、ライアン・レイノルズ演じるローリーだという点だ。ベテラン俳優がカルビン相手に成す術なく殺されるという展開は正直驚いたし、ある意味本作のピークだった。調べると、どうもこれは同時期に別作品への参加も控えていたレイノルズを、いち早くクランクアップさせる為の処置だったそう。
生物学者のヒューは、その行動についていくつか謎の残る人物だった。
カルビンを発見し成長を見守りつつも、自らの不注意で研究室の設備に故障を起こしてしまい、それが元となってカルビンを仮死状態にしてしまう。彼が仮死状態のカルビンを強制的に蘇生させようと電気ショックによる処置を試みた事で、カルビンは人間達を敵と認識して襲い掛かるようになる。
この研究室の設備不良は、本当にヒューの不注意で起きた事だったのだろうか?カルビンが高い知能を有している以上、自らが外に出る為意図的にシステムを故障させた可能性だってあるはずだ。というか、そういった展開を期待していたのだが…。とはいえ、本作は終始人間側の都合でカルビンを招き入れ、蘇生し、成長させ、コントロールしようとした傲慢さに対する、生存本能の逆襲というテーマがあるので、カルビンがその狡猾な知能で脱走を試みたとなると、テーマから外れてしまう事にはなるのだが。
また、カルビンの危険性を確認し、駆除する為に無酸素空間に閉じ込め、再び仮死状態にしようとする作戦の最中、ヒューはハッチの向こうを横切ったカルビンの影に激しく怯えてハッチを閉める。しかし、心不全によって命の危険に晒された際、仲間達から蘇生処置を受ける場面で、既に足にカルビンが張り付いて血肉を栄養に成長していた事が判明する。
この時、彼はカルビンに貼り付かれている事を認識した上で、クルー達に黙っていたのだろうか?彼が足が不自由で、地球では車椅子生活を送っている事は事前に示されているので、足の感覚が鈍く気付けなかった可能性はある。しかし、同時に彼は自らが発見して成長を見守っていたカルビンに一種の愛情が芽生えていた事も確かだろう。となると、自らの失態でカルビンに敵意を生んでしまった罪悪感から、襲われても言い出せなかった可能性もあるのかもしれない。侵入のタイミングが判然としない以上は、そうした邪推も可能なのだから。
司令官エカテリーナ(キャット)の、自らを犠牲にしてでもカルビンを再びステーション内に入れまいとする自己犠牲のシーンはベタだが良い。カルビンが宇宙服の冷却剤を食い破った事で、漏れ出した冷却剤がヘルメット内に充満し、“宇宙空間で溺れる”という状況に陥るのは新鮮さがあった。とはいえ、すぐさまカルビンはスラスター部分からの侵入を試み、ショウ達の抵抗虚しく侵入を許してしまうので、彼女の一連の勇気ある行動はアッサリと水泡に帰すのだが。
本作の主役と言ってもいい、火星から採取された未知の単細胞生物カルビン。ヒュー曰く「火星を支配したのかもしれない」とされる程の高い生命力を持ち、宇宙空間ですらある程度の時間は活動可能という驚異的なスペック。水や酸素を必要とする為、それらが確保出来ない環境では仮死状態となって休眠するという、生命としての無駄の無さ。
序盤こそ、小さく愛らしい姿をしているが、一度牙を剥いたら何とも厄介。終盤で両翼や頭部を思わせる形状に進化してからはカッコイイが、中盤のよく動くヒトデのような見た目は滑稽で何処か笑える。
忘れてはならないのが、この生物は多くのエイリアンを扱ったSF作品の生命体とは違い、悪意や繁殖ではなく生命維持の手段として人間を襲うという点だ。電気ショックによる蘇生処置を攻撃と捉えたからこそ、それに対する生命維持の為の反撃、それに必要な栄養接種としてクルー達を襲う。カルビンの視点に立ってみれば、いきなり連れ出されて蘇生された挙句、攻撃までされたという散々な目に遭っているのだから。
地球を守る為に、カルビンを持ち込ませまいとするデビッドの自己犠牲は、それが失敗するというオチまで容易に読めてしまう為、単に後味の悪いものとしてしか作用していないのが残念。
出来れば、カルビンには分裂による種の存続意思を持たせても良かったように思う。ヒューの足に絡み付いていたシーン含め、「2体居たから出来た」と判明する演出があった方が、ラストも驚きを一つプラス出来た気がするのだ。それこそ、わざわざ脱出艇がAとB2つ存在する事を示していたのだから。
無事、脱出艇で地球に帰還したミランダ。しかし、分裂していたカルビンが紛れ込んでおり、分裂による種の存続機能を知るミランダ。後悔してももう遅く、脱出艇を回収しに来た船や地元民の船含め、新たな地で進化の為襲われるというラストの方が強烈なインパクトを残せたと思う。
宇宙ステーションのセットを実際に作って撮影されたらしく、出演陣の豪華さ含め力の入った一作なのは分かる。しかし、だからこそ既存のSF作品をなぞるだけに留まらずに、更なる驚きやアイデアを見せてほしかった。
B級映画のお手本のような作り
地球外生命体を発見するが
運悪く見つかったのが凶悪な生命体だった。
眠っている生命体を好奇心により
よみがえらせる。最悪な結末を迎えることも知らずに。
まあよくあるストーリー展開で新鮮味がない。
予定調和。ラストもどちらに転んでもよい
ように作ってあって守りに入った感がセンス無い。
オチもあえてあのようにしたのだろうがつまらない。
真田広之は何を思ってこの作品に出たの不思議でならない。
ライアンレイノルズの出ている映画はもれなく
ハズレが多い気がします。
恐怖のカルビン
ジェイクギレンホール扮するデビッドジョーダンら宇宙ステーションクルーは火星から持ち帰ったサンプルに生命体があるのを発見しカルビンと名付けられた。
やっぱり以前観た映画だったね。真田広之も出演していた。今回はインスタにあげろなんて台詞もあったね。恐怖のカルビン。宇宙は広いね。
ISSで働く宇宙飛行士たちの名誉棄損
いくつかの致命的なミスによって、人類が存亡の危機にさらされる。そのきっかけを描いたストーリー。大げさに言えば、そんなとこだろう。
『エイリアン』で見事に描かれた、人類と系外生命体との死闘。それは、優れたサイエンス・フィクションであり、極上のスリラーたりえた。
その系譜を受け継ぎ、ある意味、『遊星からの物体X』への橋渡しとも言えるラストへつながるこの作品。決定的に弱いのは、やはり人間の描き方だろう。
みな優秀な頭脳を持ち、高い倫理観とモチベーションによって支えられた国際宇宙ステーション内の、静謐な空間は一瞬にして無秩序の、カオスへと姿を変える。想定外の、地球外生命体によって。テーマはとても興味深い。しかし、彼らアストロノーツ達の行動が、あまりにもお粗末すぎて、見ているのがつらくなってくる。本当に、こんないい加減なことをやっているんだろうか。
映画として致命的に弱いのが、キャラクターをある程度色づけたと思ったら、その都度死んでいくことだ。つまり、このジャンルに特有の、最後に生き残る人間の、情報の無さったら、感情移入をはねのけているとしか思えない。
例えば、郊外のロッジで、若者たちのパーティーが一人ずつ殺人鬼に殺されていくよくあるプロットでは、キャラの薄い、愚かで陽気なバカップルが最初の毒牙にかかる。この映画では、そこに至るまでに、ていねいにその人物の人となりに接近し、そして犠牲になる。つまりその時間の分だけ、生き残る人物の人となりは、語られることなく進行していく。
また、エイリアンだか、モンスターだか、「カルビン」と名付けられた生命体は、謎の進化を遂げていき、あっという間に手に負えない怪物へと成長する。そこに至るまでの、科学者たちの対応が、お粗末すぎて興ざめを通り越して白けてしまう。密閉された宇宙船モジュールの中で、火を使ったり、燃料を使い果たすまで、敵を攻撃したりするだろうか。何のために実験棟が分かれていて、いざという時のために切り離せるようになっているのか、彼らは知らないとでも?
幸いにして、続編が製作される様子はないが、作る気マンマンのラストもいただけない。せっかくいい役者がそろったのに、残念な出来栄えだった。せめて人々の印象に強く残るものでもあれば、すかさずデッドプールでいじったであろうに。それもかなわなかった。
ホッカイロの様に電気キャンドルに絡みつく姿がかわいい
火星から持ち帰った生命体がめちゃめちゃ成長早いしめちゃめちゃ強い!宇宙船は大パニック!
という舞台も設定はベタベタだが映像は美しく真面目にSFしてるので見応えがある。
次々と犠牲者を出しつつも「怪物は絶対に地球に墜としてはならない」という規約絶対主義の検疫官がラストは思いもよらないことに…という展開。終盤からは予想はつきつつも「あーあ…」というバッドエンド好きには気持ちの良いラストだった。
バッドエンド
火星から持ち帰った砂の中に生命体がいて、それが増殖して、
遂には取り返しのつかなくなるSF映画。
豪華キャスト(ジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファーガソン、
ライアン・レイノルズ、我らが真田広之)
彼らのいったい誰から最初に死亡フラグ立つかとおいきや、
ライアンが早々と退場しちゃうじゃないですか!!
ちょっとがっかり!!
その生命体が最初は小さくて弱々しい。
クネクネとクラゲくらいに透明で油断してました、ペットみたいにね。
ところがところがETのように友好的じゃなかったんです。
次から次へと宇宙ステーションの宇宙飛行士が、襲われてしまうのです。
エグいです、怖かった!!
「エイリアン」と同じ、
そして迎えるバッドエンド‼️
唖然としました。
遂に地球が宇宙生命体に征服されるとは・・・。
(真田広之さんが渋くてカッコよかったです)
ISSとタコ
【ISSについて】
スペースシャトルも2011年に廃止になり、2030年にはISSも廃止予定。
あんな広くて猛スピードで飛ぶ人工物に少人数で隔離されるなんて楽しくなさそう。
ISS内は映画だとリアルな描写。おかげでNASAやJAXSの嘘くささが引き立つ。
大気圏外は超真空状態で、日なたの温度は約120℃、 日陰は約-150℃(という設定)だ。
当然ISS内の空気が外に漏れたら大変なことになる。
超真空状態で人がISSから外に出る時の空気を遮断するシステムの描写は今作に無かった。
【地球外生命体について】
地球外生命体はタコすぎた。
地球外生命体は地上では活動不可かもしれないし、どうとでも考えられる。
【終りかたについて】
ラストの不穏なBGM。その後すぐ変に明るいエンディングテーマが流れたから、不幸な結果とは断定できないと思う。
残念ながら犠牲者が戻らないのは悲しい。
怖い映画なのかい、、
•最近SF見始めて感動できてめっちゃ良いと思って今回好きな俳優(ライアン•レイノルズ)が出てると思って視聴したら序盤で死んでその後もめっちゃ怖かった、、
•終わり方ミスト並みに最悪じゃん、、
•ホラー映画として見たら悪くなかった。
ISS内での閉じ込め合い
地球外生命体との攻防を描いたサスペンススリラーだが、もう大体「エイリアン」と同じくらいのモンスターパニックかモンスタースリラー、またはパニックアクション系と思って間違いない。
ただ「エイリアン」の登場人物たちと比べて、こちらは国際宇宙ステーションに滞在している普通の宇宙飛行士なので銃を乱射したりとか単純な戦闘力はほぼ皆無。そのため、もっとシンプルな攻防がスリリングで面白い。
実をいうと、どちらかといえばドラマ的な静かなサスペンス風と思っていたので、激しい命の取り合いに発展していった時は、そっちの系統かいっ!と心の中でツッコミを入れたが、結果的には攻防パートが面白かったのでこれで良かったと思う。
それで不満点やツッコミどころは、これは本当に色々あるけれど、一番はドラマ要素が弱かったことだろう。
まず始まりからしてクルーの紹介シーンはほぼなくて、性格などのキャラクター性どころか役割すらもわからないような状態でパニックが始まってしまう。
誰が誰だか認識できた頃にはもう中盤も過ぎてしまって、ここまででも充分面白いんだけど、あと一押しあればもっと上の高揚感や絶望感を演出できたのではないかと思ってしまう。
キャストは、B級感ある作品の内容に反して中々豪華で、頑張っている真田広之を見られたのも嬉しい。クルーが6人しかいないので当然といえば当然だが活躍する場面も多かった。
あとは、この時はまだそんなにだったが、ちょっと売れてきそうなレベッカ・ファーガソンをチェックできたのも良かったね。とはいっても実は、彼女の出演作はすでに何本か観ているが全く顔を認識できていないので困っている。白人女性の認識が一番苦手なのでそのうち何とかなると信じてるけど、もしかしたらファーガソンは没個性なのかもしれないと密かに思っていたりもする。
苦言多めのレビューになった気もするが、ハラハラドキドキ、スリリングな作品で、モンスター物にしてはグロいシーンやショックシーンもないので、ホラー苦手な私のような小心者でも楽しめるオススメです。
突っ込み所が満載だがハラハラ
まず宇宙からの映像が綺麗、宇宙ステーションの出来も素晴らしい。無重力空間としての撮影も良くできている。何も考えずに見れば、ハラハラドキドキで、ストーリー的にはツボを押さえている。しかし、冷静に考えると突っ込み処満載でありえないと思ってしまう。そこで評価が分かれるように思えた。
まず、カルビンが人間以上の知性を最初から持っているかのように振舞うのはいかがなものかと。単細胞動物って思っていたら、みるみる間に学習、進化していく。それってあり得ないでしょ。何も学習せずに既にわかっているって超能力か悪魔の化身か。生物学者が手を掴まれて、抜けたと思ったらカルビンが手袋を器具を使って破るとかってアリ?そんなものに初めて触れたはずなのに。ラボから空気孔の狭いすき間から脱出って、どんな形にも姿を変えられる? 通信機器を破壊するって、膨大な機器を選別して壊すことができるの?であれば、もっと別なものを破壊して自分に有利にするんじゃない? いくら人間が船外活動をしに出たからといって、酸素も水もなく、宇宙線が降り注ぐマイナス276℃の宇宙に出ていくか?必ず船内に戻れる勝算ありなの?噴射を使って排除しようなんて、あんまりにも素人考え過ぎる。生物学者が、再びとりつかれるのだが、なぜ異常を他のクルーに伝えないのか不明。ソユーズがドッキングしてショウが助けが来たとか言って、他と連絡を取らずに単独行動を取るのもないでしょ。最後、ミランダのポッドが破片と当たって軌道が変わって宇宙の彼方に消えていくのと対照的に、地球に到着してしまったカルビンとデイビッド。宇宙物は、こういうブラックな終わり方がお似合いです。
ハラハラドキドキをしたいのならお勧め。思索する系の人は見ない方が良さそうです。
目が青いぞ
火星からのサンプルを回収して地球に役立つ何かを発見したが、宇宙でのトラブルで次々と船員が死亡し何とか脱出する〜みたいな映画だと思いきや、まさかのエイリアン物だとはね。初めは、ブレイド3に出演してるライアンレイノルズ目的でレンタル品を手に取ったが、真田出てるじゃんって事で鑑賞。内容はまさかまさかでしたね、内容見ないで借りたので。
珍しいbadend物で非常にストーリー進行も早く面白かったです。エイリアンの名前がカルビンってのは笑ったが俳優さん達の演技も良く、しれっとレベッカファーガソンも出演してます。逆に皆んなの演技が上手いので、真田さんの演技が浮いちゃってるかな。地球に降り立ったカルビンの行方がどうなったのか気になる終わり方も上手いねぇ
タイトルなし
おおまかな流れは「エイリアン」と変わらないが、舞台がISSであったり火星から採取した土から地球外生命体カルビンが発見される等、より現実味の有る話と成っている。カルビンの姿はビッグチャップと言うよりはフェイスハガーだけど、口らしき物を正面から捉えたカットが映ると何か飛び出して欲しくて物足りない。
ずっと自己犠牲を厭わないクルー達のシリアスな闘いが続いていたから、最後のバッドエンドな展開には少し笑ってしまった。
真田広之さんが日本語で喋っている台詞にまで字幕を付けてくれていて、最初は自分の目と耳の方を疑った。
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