彼女がその名を知らない鳥たちのレビュー・感想・評価
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黒崎と水島は確かにクズでしたが、十和子とジンジには共感はできないが...
黒崎と水島は確かにクズでしたが、十和子とジンジには共感はできないが、クズまではいかないかと。
十和子に出会った頃のジンジはそれほど不潔感もなかったのに、病んでる十和子に翻弄されてる間にあんなジンジになってしまったのか、付き合う相手って大事だなと思った。
ジンジのどこまでも深い愛に十和子がもう少し早く気付けていたら...
水島との馴れ初めがちょっと不自然で腑に落ちなかったです。
あと水虫のジンジの足指に埃まで詰めて撮影したと阿部さんは言ってましたが、それを発見できなかったのが残念です。
出てくる人みんなクズって聞いていたからどんなもんかと思ってたけど、...
彼女の魅力
タッキリ(死)マカン(無限)
原作未読で映画のみ鑑賞。多分映画化しやすい作風かもしれない。ただ、題名と映画のテーマが何処で結びついているのか、メタファーが何処に隠されているのかは分からなかった。まさか最後の飛び降りでの、代わりに鳥たちが浮上して旋回するするところではないよね?!
ストーリー展開はそれ程複雑ではなく、あらすじにも書かれているように多分誰も共感できない役ばかりだが、阿部サダヲはともかく、竹野内豊、松坂桃李のクズッぷりの演技がキモなのかと思う。とはいえ、男優が汚れ役をやるというのはそんなに響かないのだが。女性観客ならばまたイメージも違うのかなと考えたりするのだが。
ハリウッドやフランス映画ならばもっと綺麗な映画になるのかもしれない。折角、前半の蒼井優と松坂の濡れ場後の、ピロートークで砂が上から落ちてくるイメージ演出を施していたのに、後半そういったものがなかったのが、寂しいと感じてしまったので。
薄さ 濃さ
人と人の関係について考えさせられました。
存外にウェットなお話しで突き放した目線の作品から一歩踏み出した白石監督に今後も期待したい。
中盤から阿部サダヲが画面に映るだけで可笑しくて笑い転げました。やりすぎ暴走演技に感じますが演出プラン通りであるとクライマックスにわかりました。ロビン ウィリアムズぽくなってきました。
松坂桃李の艶技は一見の価値ありです!
"優しい" 映画。
共感度ゼロといわれているが、それに違和感。登場人物は、救われない人間の内面世界の末路を、見える形にして教えている。誰だって、妄想のなかで殺したり、死を願ったり、性に溺れたり、あるのではないか?一瞬でもしたことはないと、言える人はいるだろうか?ここまで極端に描かれなければ、人間の内面の危うさを訴えることのできない世の中を憂い、評価を4にしてしまったが、気持ちとしては、4.5。体をはってさらけ出して人間性の闇と病理をさらけだしてくれた俳優に拍手したい。しかしながら、前半の救われなさから一転し、地獄に自ら堕ちる人間をも救おうという(生きている人間にとっては、どこまでが本当の意味で本人のためになるのか、救いになるかは、難しいが)意志が存在することの再認識によって、癒しが生まれた。そのいみで、意外にもこの映画には、"優しさ"を、垣間見た。
身も蓋もない人間模様を見せつけられるサディスティックなミステリー
先月(9月公開)の吉高由里子主演作「ユリゴコロ」に続いて、沼田まほかる原作ミステリーの映画化である。しかも"イヤミスの女王"の病的な人間描写を、「凶悪」(2013)、「日本で一番悪い奴ら」(2016)の白石和彌監督が手掛けるという、期待感を煽るブッキングだ。
白石監督作品はいま、日本の俳優の誰しもが出演したいはず。現に本作では、すべてが最低レベルの登場人物にも関わらず、蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李、竹野内豊という俳優がその下劣さを競い合う。監督と俳優がこれだけ揃えば、見応えがあるのは当然。
とくに阿部サダヲはコミカルな役柄の印象が強いので、どうなるのだろうと思いきや、"さすがにそうだよね"になっている。結論、ミステリーとしては王道オチではあるが、阿部サダヲのポジションがそれを最後まで覆い隠している。逆に蒼井優的には近年、こういう最低オンナが似合ってきた…(悲)。
社会派の白石監督は、今年初めに"日活ロマンポルノ・リブート・プロジェクト"の「牝猫」(2017)で、Sex描写だけに終わらないシリアスな社会ドラマ性のポルノ映画を見せられたが、製作時期の近い本作も、蒼井優の濡れ場が多い。
露出度はゼロなのだが、(オッパイがなくても)勝手な妄想を刺激されるし、登場人物たちの下劣さや生活の虚しさがひしひしと伝わってくる描写の巧さは、白石監督×灰原隆裕撮影のさすがのコンビネーションである。面白い表現もいくつかあって、天井から砂が落ちてくるVFXシーンは印象的。
散らかったアパートが象徴する貧乏生活、典型的なサラリーマン生活、ゴージャスなセレブ生活…オトコのレベルに合わせて変幻する受け身なオンナの性(サガ)。収入や外見に関係なく、女たらしのオトコはどこまでも最低だ。目も当てられない、身も蓋もない人間模様を見せつけられるサディスティックな映画である。
(2017/10/30/ユナイテッドシネマ豊洲/シネスコ)
クネクネした真っ黒のドジョウ
冒頭から十和子の高慢クズっぷりに惹き込まれる。
蒼井優って柔らかくボソボソした声のイメージだったけど、意外と甲高くよく通る声だったことに少しびっくり。
こんなクレーム絶対受けたくないなー!と思いながら観ていた。
これ以上無いってくらい徹底して汚く愚図で生理的にイヤ〜な陣治に笑っちゃうんだけど、なんだかかわいそうでかわいそうで仕方がない。
酷い言葉を浴びせられても浮気されても、一方的な奉仕をし続ける彼の姿に恐怖すら感じつつ、その異常に深い愛に最後はなぜか涙が出て止まらなくなる。
どう生きてきたらこんな人になれるのだろう。いや別になりたくもないけども。
黒崎と水島のクズ男っぷりもなかなか。
トンデモ展開で不倫関係になる水島なんてもはや演技派で、そのモチベーションに謎の関心すら覚える。
どちらの男もポエムみたいなことを大真面目な顔でペラペラと喋っていて気持ち悪いんだけど、でもこういうのにコロッと惚れちゃうのもなんだか分かるな…
映像演出がかなり面白い。
時に舞台的で幻想的で、過去と現在を継ぎ接ぎしたつくりが楽しかった。
関西弁が少しわざとらしく思えたけど、それぞれの目線に籠る強い感情が伝わる演技もとても良かった。
あのラストには何か新しい価値観を発見した気がする。
重くのしかかるけど上質なミステリーであり、少し変わった愛の形を観れる映画だった。
タイトルなし(ネタバレ)
お子様向けでした。愛と狂気モノを見慣れてる人にとっては、こんなもんぜんぜん狂気ではありません。ジンジただのいい人じゃん。十和子も悪くないじゃん。誰だってこうするよね。
狂気と言うなら、あそこで水島さんも口封じのため殺して、もちろん黒崎のこともばっくれて、「これからも十和子が何をしたって、二人の幸せを守るで!」くらいの心意気が欲しい。
だいたいジンジ、そこで死んだらダメよ。これから十和子は大変よ?思い出しちゃったからますます病むよ?ここからこそジンジのがんばりどころだろう。きっと何度もジンジを責めたり死のうとしたりするけど、いっさいイヤな顔せず支えないと。十和子がちゃんと立ち直って幸せになるまでがんばれよ!
そんで二人で幸せにならないと!
これは愛と呼べるかと聞かれたら愛では無い。ジンジの中途半端な自己満足。
演技力とテンポの良さで面白かったけどね。
みてもいいか
あわなかった。。。
かなりレビュー評価の星が高めだったので、選択肢に入れてみたのですが。。。
どうも自分には生理的に合いませんでした。。
不潔感がまず受け入れられない。気持ち悪い。
さらには、何であんな品のないキス表現をするのか。。
洋画の影響受けすぎなんじゃない? ハリウッド映画で見るように日本人が演じるのはかなりハードル高いんじゃないかな? 単に品がなく気持ち悪いものにしか見えない。そう表現したかったのかも知れないけど、嫌悪感レベルはダメっしょ!
最後の結末も、その後の回想の為の伏線も全て透けて見えてしまってたので、余計に悪さに目がいってしまいました。。。
確かに、演技や何とも言えない空気感には興味深いものはあったのですが、まず生理的に受け付けなかったので、ごめんなさい。。
すごく、良かった。蒼井優が良かった。上手いね!特に出だしクレーマー...
蒼井優に罵られ隊
阿部サダヲ
阿部サダヲの外見に完全に騙されます。これこそ純愛なんでしょうね。主人公となる2人の馴れ初めが一切省かれて、関係性がよくわかりませんでしたが、ラストで明かされる構造であり、なかなか衝撃的なラストでした。
清純派という印象だった蒼井優さんの濡場もなかなかのものでした。
勝手な印象ですが、この作品に限らず松坂桃李には常々サイコパスの匂いを感じておりました。この作品の松坂桃李は、彼に私が抱いているまんまのサイコパス野郎で、情事での無表情の様な、もしくは怒った様な表情がたまらなくゾクゾクとさせるものがありました。今後は最悪の殺人犯など演じてほしいと願っております。
あなたはこれを愛と呼べるか?という宣伝文句。これを愛と呼べると答え...
あなたはこれを愛と呼べるか?という宣伝文句。これを愛と呼べると答えられる人は少数だと思う。客観的に見ると陣治の愛は歪んだ愛情に見えるからだ。愛する人のためならなんでもできるといえば聞こえはいいが、そのために十和子の罪すらも隠蔽し、引き受けようとすることはまともな人間から見たら異常であり、不正なものだからだ。愛と呼べると答えられる人が少数だと思ったのはこれが理由だからだ。歪んだ愛を愛と認める人は少ない。でも僕はこの歪んだ形こそが愛だと言いたい。真っ直ぐ、真っ直ぐに想うことで歪みが生まれる。その不安定さと矛盾にこそ愛があるんじゃないかと。
僕の掲げた一般論もあくまで僕の想定でしかないし、月並みな言葉ではあるが、そもそも愛の在り方なんて人それぞれなのだ。自分にとって愛と呼べない在り方を否定することもまた、自分の思う愛という不確実で不安定なモノを真っ直ぐに貫くために必要なことだと思う。
純愛映画
不快要素なんて少しもなかったです。真っ直ぐな愛の物語でした。
冒頭からは十和子視点で陣治の不潔でどうしようもないところを感じさせ、飛び降りるときの回想で陣治視点で十和子がいてくれるだけで幸せ、の気持ちが痛いくらい伝わってきました。
蒼井優さんの関西弁で荒い口調も非常に良かったです。
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