オリエント急行殺人事件のレビュー・感想・評価
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演出が素晴らしい
物語のオチを知っているだけに期待しないで見ましたが、演出はいいですね。
特に事件を解いたのちに、止まった時計が動き出すようなオリエント急行の動き出しに始まるエンディングは素晴らしいですね。
1974版観た組にどうみせてくれるか
昔、1974版を観たくちです。監督兼主演のK・ブラナーは、私は”ワルキューレ”しか知りませんし、40年以上経って、どうみせるてくれるかが興味の的です。
オープニングでは、海と乾いた土地のイメージから”あれ?ナイル?”、と思ってしまいますが、監督の遊び心でしょうか、007の冒頭のようでちょっと面白いです。また、列車に乗り込む場面は、カットなしの流れる演出で、映画ならではの魅力をみせてくれます。
次に、すでに犯人が誰かを知っていますので、たくさんの登場人物を演じる俳優陣の魅力がどうかですが、まず、殺され役のJ・デップです。少々オーバー気味の感じがありますが、憎々しい役がはまっています。悪人を演じるのが楽しそうにもみえます。
そして、M・ファイファ―です。”グリース2”で初めてみた新進女優も、渋みがついて、80年代のJ・ローランズのような雰囲気が出ています。ラストの彼女とポワロとの対峙は前作にない緊張感があります。
J・デンチは、さすがMです。貫禄満点でピタリはまっています。
しかしながら、それ以外の俳優では目立った印象がなく、特に、W・デフォーは好きな俳優なのですが、せっかくのアクの強さが活かされていないのが、勿体ないです。
また、全編にわたるCG多用がおとぎ話のような雰囲気を出してしまっていますし、アクションシーンとは言わないまでも、あまりにポワロの身体能力が高い場面や銃を使う場面がこれまでのイメージとかけ離れ、心が引いてしまいます。
このように前作1974版を観た組は、自然と比較してしまい、残念な部分が見えてしまいがちですが、原作を読んでいない方、初めて観る方は、かえって幸運です。クリスティの突飛なスリラーが十分楽しめると思います。
字幕追うの大変
名探偵ポアロがオリエント急行に乗り込んだところ殺人事件が発生、さらに列車も止まり、列車が動くまでにポアロが解決に導く話。
こういう古典ミステリーって、登場人物同士の会話、事件の状況説明、関係者への事情聴取、探偵の謎解き、セリフがめちゃくちゃ多いからちょっとボーっとすると置いてかれるなぁ。でもオリエント急行は結末知ってる人が多いだろうから、ちょっと聞いてなくても別に問題は無いけどちょっと疲れる。ドラマ見てるみたい。
そして、善と悪しかないと思ってるポアロが最後白黒ハッキリつけれないこともあるよねと学ぶ話でもあるけど、それならラチェットのことを少なからず慕っている人もいたのでは?と思った。乗客のためを思って真相を隠したポアロは、ラチェットが完全極悪人(誘拐は完全に許されないのだけど)と決めつけているので、結局善と悪の話になってるじゃんと思った。
少なからずラチェットを慕っていた人もいて、アームストロングのことを嫌な人と思ってた人は絶対どこかにはいただろうし。そこを全く加味してないポアロはまだ発展途上ということなのか、単純にそういう話にしたいだけなのか。
そして乗客全員が殺人犯だというオチ、今見ると、お前もか?お前もなのか!?って笑っちゃう(笑)元警官と濡れ衣着せられたメイド付き合ってた設定とか強引すぎるだろ。
2022年 42本目
ナイルお観る前にこっちを再鑑賞。内容はふつう。劇場で観たときも、サスペンスのスリルやドキドキは一切なく、オールスターキャストだが個人的にはジョニデくらいかなと思ってました。
結末も、結局そうなん?て感じ笑
ただ映像が綺麗なのとカメラワーク(素人だけど)はいいと思いました。
アンバランス
ナイル殺人事件に向けての予習として鑑賞。
重厚感のある難解ミステリーを予想していたが、なんか思ってたのと違った。んー、ミステリーとしてどうなんだ?
雰囲気はいいし、ケネス・ブラナーも素晴らしい。
前半はとても見応えと品があって楽しく、これだったら結構期待できるかもとワクワク。やっぱり紳士な探偵ってカッコイイですな。お髭のケアもバッチリ。
列車なのに豪華なこと!音楽も良くて気分上がるし、スマートでキレのある作風はかなり好み。いいな〜、いいな〜、と思いながら見ていたけども、いざ殺人事件が起こるとテンポがあまりにも早すぎて驚き。
文章量多すぎて付いていくのに必死だし、その割にはこだわりが感じられない脚本。主人公のポアロ以外の乗客にどうも好感を抱けない。もっと回想を入れたら良かったのに、ひたすらに説明で結構退屈。
ラストもえぇ〜...と思っちゃう。
ガッカリな展開で雰囲気だけは相変わらずいいんだけど、ストーリーとしてはかなり肩透かし。そういうのが見たかったんじゃないんだよなぁ。前半がいいだけにちょっとショック。
カメラワークも斬新でよかったし、あと後味はいいんだけどもっと上手くできたんじゃないかなと。
今月1番楽しみな洋画だけど、少し不安。今日、見てきます...。
愛読書はディケンズ
アガサ・クリスティ原作の
長編ミステリー
1974年製作の
シドニー・ルメット監督作品が
強く印象に残っていますが
今回、主演(ポアロ)兼監督をされた
ケネス・ブラナー氏が
渋いポアロを演じてくれます。
新しい名探偵の登場ですね。
劇中、ポアロが読んでいる本が
チャールズ・ディケンズでした。
雪深い中を走る豪華列車オリエント急行
雪崩が発生し脱線した中
1等車両で殺人事件が起こります。
乗り合わせた乗客の中に
ポアロがいて、謎解き推理する物語。
キャストも豪華で、
特に、ミシェル・ファイファーさんの
変わらぬ美しさもステキでした。
1974年版で、ローレン・バコールさん演じる
夫人役を熱演されています。
ラチェット役のジョニー・デップ氏
眼光鋭く 嫌な感じで登場
(´▽`)
とにかく、豪華キャスト勢ぞろいでした。
12人の乗客への裁きは・・・
バランスが第一だと考えるポアロ
ラストは、アンバランスもありだという
結末に・・・皆に心の平穏を・・
車窓の雪景色も美しく
ラストの光景も綺麗でした。
劇場公開時鑑賞済ですが
CSで再鑑賞後 編集しました。
俳優もすごい
アガサ・クリスティの映画は、最初皆のなりがわかってきて、少し絡みがあって仲良い雰囲気が出てきて、中盤で殺人😱ってのが多いからハラハラする。最初の雰囲気も好き。
今回は、日本物にはないだろうラストでびっくりした。
出てる俳優さんも豪華でした。
映像美が一番気に入った
総合:70点 ( ストーリー:55点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:80点|音楽:70点 )
冒頭のイスラエルからトルコまではかなり軽い演出で始まったので、原版を知っている者としてこの物語で喜劇調の演出なのかと思ってちょっと失望した。しかし後半になるにつれてどんどんと深刻になってきて、内容に沿った雰囲気になっていた。物語はアガサ・クリスティの原作が古いので突っ込みどころは多いのは原版と一緒。
かなり前に観たときの朧げな記憶だが原版と比較して、
・殺人に至る一人一人の過去の理由と背景についてより説明してくれていた。推理劇としては多くの人が結末を知っていて面白みがないのに、この背景の説明によって人々の苦悩がわかり人間劇としての良さが出た。
・映像は当然ながら良くなっていた。特に美術は質感が高い。撮影も調理場から壮大な風景まで場面を美しく映像化しようという感性があった。
・演出は現実的というよりも犯罪推理を少し劇的にしすぎな傾向はある。
今作でも登場人物が多くてわかりづらいが、原版と同様に有名俳優が多数登場するので覚えやすく見分けやすい。ジョニー・デップは過去に大きな役ばかりやってきていたから、今作でも殺されても生前を振り返る場面で度々登場するのかと思いきや、死んでしまうとほぼおとなしい死体なままなので予想が外れた。
50点
映画評価:50点
いや、いや、いや、いやぁ!
違う!
想像と違う!
元々作品を知っていますし、
結末も知っていました。
ただ知らないのは内容だけ(苦笑)
だから初めて知る内容にワクワクドキドキ
なんならストーリーを知らなすぎて
冒頭の探偵は噛ませ犬で被害者になるのかな?
胡散臭くコソコソしているジョニーデップがその後に名探偵として登場するのかな?
とすら勘違いする始末。
恥ずかしい。。
言い訳をすると、
作品を観る前から一番目立つ位置に写っていたのがジョニーデップだったから。。。
まさか、こんな事になるとは………。
内容は流石あの有名なアガサクリスティ
とても良かったし、雰囲気も良かったです。
ただ、初めて作品に触れる身としては
容疑者(登場人物)が続々出てきて、
全く付いていけないし、
誰が何をしたのか把握しきれないし、
名探偵が呼ぶ名前を一々調べないと理解出来ないし、誰々の血筋とか言われてももうパンクしました。
だから、初めてオリエント急行に触れる方は
この映画版から入ると
原作の10分の1くらいしか
楽しめないのかもしれません。
私の場合は、文字を読むのが苦手ですので、
この映画版で大まかな雰囲気と内容を嗜めたので
それで十分満足ですが、
続編のナイル殺人事件も楽しみだなぁ!
【2021.11.12視聴】
ケネスブラナーの仏語、独語がうま過ぎ
お茶目でお洒落で頭脳明晰なポアロ探偵が、見終わった後にあのハリーポッターのキザ教師の人と知って驚き。
英国人の方なのにフランス語ドイツ語が素晴らしく綺麗。英語のフランス語訛りまで完璧。
作中にも相手のアクセントを見抜くシーンがあり監督がそのあたりにこだわりがある方なのだと感じた。吹き替え担当された方には申し訳ないが、そのあたりの要素を楽しむには確実に字幕で見たほうが良いです。
まぁ切ない事情があるにせよ、殺人なので加害者は法廷で情状酌量を求めるべきかなぁとは思ったかな。当時の時代性と引き渡される国の法律ではそれが無理だったのかもしれない時代背景が関わってるのかもしれないけど。
結末をしっていたけれど面白い
そうなんです、見る前から誰が犯人か知っていたので、犯人捜しには興味が無かった 逆に見て面白いのかなと思いながらの視聴 カメラワークが素晴らしく、舞台のほとんどが列車の中なので製作費も大して掛かっていないと思っていたけれど、そんなこと思わせないだけの景色で、単なる景色ではなくそこに何か思いが乗った景色に見えた 役者陣も素晴らしく謎を解き明かしていく段階ではもうみんなが主役であった 前の作品も見ていないので機会があれば是非見てみたい それはそうと、ジョニーデップが出てたのを気づきませんでした 主役をバリバリ張っているデップがどうしてこの役を引き受けたのか?
この映画の新しい謎となりました ポアロの推理を聞いてみたい
傑作ミステリーに引き込まれる
名探偵ポアロ、草刈正雄さんの声が渋かった。
結局たくさんの恨みをかって、それぞれが殺意をもって惨殺するというとは。
なんと言えばいいのか、外から来て殺して逃走したということにしたが、殺人はよくないことだけど、それなりの理由はあるんだということなんだ。
小説の世界とはいえ、悪人には天罰が下ると言いたいのか。
想像に反する結末は、よかった。
あと、アルプスを走る鉄道は、乗ってみたいと思った。
1974年版も楽しかったが、本作も楽しかった。それだけ原作が良いと...
1974年版も楽しかったが、本作も楽しかった。それだけ原作が良いということ。
オールスター共演も受け継がれていますね。あのジョニデが単なる被害者ですぜ(笑)
衝撃の結末だけは知ってましたが、それでも楽しかった。
次はナイルですね。放送されるのを楽しみに待ちます(笑)
なかなか。
なかなか。
オチを知りつつポーカーフェイスの8割を退屈に過ごし、いつの間にかエモーショナルな終盤に呑み込まれる快感にまんまと乗せられた。
三谷、古畑、草刈、キムタク、保奈美、風間、桃井らで12人の優しい日本人的な上書きを希望。
原作知らなくて大丈夫?
前作のシドニー・ルメットは事件のシーンも織り交ぜて、事件と犯人たちの関係も丁寧に表現し、彼らに感情移入させつつアルバート・フィニーに種明かしをさせた。バーグマンやローレン・バコール、ジャクーン・ビゼット、ショーン・コネリーといったスター揃いで、ポアロより彼らが主役だった。だから彼らが列車に乗り込むシーンで始まる。美しく格調の高い良い作品だった。
本作は、冒頭シーンから主役はポアロを宣言して、彼の行動力や明晰な頭脳を全面に押し出し展開する。ポアロのカリスマ性を最大の見せ場は、犯人たちを一列に並べて謎解きするシーンだろう。停車した山間を背景に外から社内を撮影するシーンは荘厳な雰囲気も醸し出し美しい。蒸気機関車が走るシーンも美しく迫力もあり、列車旅のロマンも感じさせる。
ただ、前作でも原作でも幾ばくかの知識がないと、見せ場の謎解きの醍醐味もサラッと薄れてしまうと感じた。ジョニー・デップも生かし切れておらず、むしろミスキャストに思える。ということで映画の主題が違うが前作に軍配を上げたい。
全435件中、41~60件目を表示