探偵はBARにいる3のレビュー・感想・評価
全213件中、161~180件目を表示
探偵が命を燃やすもの
暫く探偵業から離れ、『駆込み女と駆出し男』や『アイアムアヒーロー』などで好演見せてくれたが、そろそろまた“俺”に会いたくなってきた。ススキノのあのBARを訪れると、“俺”は探偵の依頼を待っていた。
近年の邦画の中でもこれほど新作が楽しみなシリーズもなかなか無い。
探偵“俺”と相棒“高田君”、三度目の調査開始!
とにかくこのシリーズが好きだ。
2枚目半がハマり役の大泉洋。
ボーッとしてるけど頼りになる松田龍平。
二人の絶妙なコンビネーション。
昭和風のハードボイルド。
体を張ったアクション。
この世界観に必要不可欠な美人ヒロイン。
悲しく切ない事件の真相。
どれもこれも好きだ。
高田君のオンボロ…じゃなかった。ご免ね~ご免ね~、いい子だね~な愛車。
コワモテだけど協力してくれる松重若頭(ゴツイ子分が個人的に好きなんだよね~)、エロエロ挑発の行きつけのウェイトレス、情報屋の記者、客引き、オカマバーの仲良し…。
お馴染みのネタ、お馴染みの面々。
マンネリだとか、『1』『2』の方が面白かったとか言われようが、別にいい。
もう一度言うが、どれもこれも、この探偵の世界が好きだ。
なので、採点は必然的に甘々の標準点以上にはなってしまうが、それでも今回も安心安定の面白さだったと思う。
高田君の後輩からの依頼。失踪した女子大生を捜すありふれた依頼と思っていたが…、
背景には札幌裏社会が関わるヤバいヤマだった…!
失踪した女子大生のバイト先である“表向き”はモデル事務所。
そこの美貌のオーナー、マリ。敵方味方か、文字通り探偵を振り回すファム・ファタール。探偵は昔、何処かで会ってるような…? 北川景子の美貌はこの世界観にぴったり映える。
世間一般的にはやり手の社長だが、本性はイカれたサディスト。この手の役柄はリリー・フランキーの十八番。
今回は原作には無いオリジナル・ストーリーらしく、監督もバトンタッチ。
多少代わり映えあったと言えるのは、スローモーションのアクションの見せ方くらいか。
粗い点や難点も。
あるVIPなSPゲストを迎えての一か八かのクライマックス、警官が多く配備されたあの場で、何で見た目バリバリヤクザのリリー社長が警官に警戒されないのかとか。何でマリが易々拳銃を持ち込めたのかとか。
でも、ここら辺も良くも悪くもの特徴。
宣伝にもなっている探偵史上最も哀しいラスト。
正直これは、『1』の方が哀しいものだった。
人によっては肩透かしに思うだろう。
だって、自分の○○でもないし、ただ○○○が同じなだけ。
たったそれだけの為に、手を血で汚し、危ない橋を渡る。
最初はちと動機が弱いかなと思ったが…、彼女の立場になって考えてみたら、結構じわじわときた。
生きてても死んでてもいい、空っぽの自分。
そんな自分に、あの時探偵がかけてくれた何気ない言葉。
命を燃やせるもの。
自分が命を燃やせるものとは…?
人も殺め、してきた事は決して許されない。
馬鹿で愚か。
大層な動機でもない。
が、たったそれだけの為に命を燃やす姿は、哀れで、憐れで、悲しく切ない。
そして探偵もまた命を燃やした。
それはシリーズに一貫している。
どんな状況であろうと、どんな理由であろうと、依頼人を守る為に命を燃やす。
さて、もう一つの話題、探偵と高田君の決別…?
これはある意味、オチだったね。
エンディング後の映像とか、このシリーズらしい。
暫くコンビ解消でなくて何より。電車で片道20分だもの(笑)
探偵はいつものBARで次の依頼を待っている。
面白い作品だと思います。
トラックの運転手が拳銃持ってたり、蟹の甲羅をあける描写から多少の出オチ感があることや、事件が現実離れしてたり、進め方がちょっと強引なとこがあったり等多少気になるとこが目に付くが、それを差し引いても面白いと思える作品だと思います。
特にエンドロール後のオチは札幌と近隣市町村との地理関係や北大の位置関係等を知ってるとより笑えますよ。
2017-92
最近しばれるー。
前2作見てないのですが(見たくなった)、いちげんさん全然余裕。
大泉洋さんは安定してるし
松田龍平さんは独特の雰囲気で、周りに絶対一人はいそうな不思議くん。
リリー・フランキー、なんかジョン・クレイマーやレクター博士に似てきてない?
この人は何やらせても上手いし、何やらせてもそれがリリー・フランキーに見えてくる。
志尊くんは、意外にはまり役。
逆に北川景子は上手いのか下手なのかようわからん。
あっちゃんは、演技してる演技(でいいと思うんだけど)なのに、なんかうーん。
かわうぇいのほうが上です。
古畑任三郎やガリレオみたいな推理モノにアクションを足したってイメージで見始めましたが、
推理部分は少なく、それよりもドラマかつコメディかつアクションって感じ。
これ見たら札幌行きたくなる。
そういう映画もいいなと思いました。
牛乳カステラ!!
大泉くんが張り込み中に食べていた牛乳カステラが懐かしかった!!東京で売ってるのを見たことがない…。何を言ってるのこいつ?って思われる人も多いでしょうが、北海道しか売っていない<おやつ>
今もセーコマとかに売ってるのかな!?
ってか全然映画には関係ねぇ…。
しかし、毎回、マドンナ的な女優さんが出てきて、寅さん感を感じているのは私だけ?
北川さん、安定の美しさ&龍平さんのさりげないかっこよさ&大泉くんの大学生の頃に見せたおバカな感じを感じられました!見る価値アリアリ♪
うまくまとめています。悪くはないです。
物語的に破綻することなくうまくまとまっています。
ただ、格闘シーンはハリウッド映画と比べると悲しいくらい
ショボイです。
北川景子はとても綺麗です。今より数年前の描写がとても綺麗です。
続編を期待しています
相変わらず、探偵と高田のお二人が最高でした
これまでの作品に比べて、
皆がよく話すようになり説明が多い
ヒロインに共感しにくい
早々に真犯人がわかってしまう
という点が気になりました
とはいえ、探偵の魅力は健在です⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
このシリーズが続いていくことを願っています!
ハズレなし
大外れがない安定のシリーズですね。まさか3まで出るとは。
ススキノの地元感満載の暖かい感じと、とぼけた三枚目の大泉洋が相変わらずベストマッチ!ストーリーは水戸黄門的に鉄板のベタなので、特に言うことないです。大泉、松田のコンビは健在!リリー・フランキーの悪役も鉄板。彼はもう少しはじけてても良かったかも。
次回作も期待
今回で3作目。
安定的な面白さで、順番をつけるなら1作目、今作、2作目かなぁ?
大泉洋は松田優作の工藤俊作から連なる新たな探偵像を確立したと思う。
それを息子の龍平がサポートする配役は感慨深い。
次回作も是非観たい。
エンドロールは最後まで立たないで!
このシリーズは1話から気に入り、2・3と映画館で観ました。2人の息はピッタリで、終始目が離せませんでした。北川景子も良い味出していて、今回の作品も最高でした。
1話ずつ完結型の映画なので、1・2を観ていない方にもオススメします。
大泉洋だからカッコイイ
この探偵役って、カッコイイ人がやったら滑ると思うんだよね。でも大泉洋がやるから、渋みが出てきてカッコよく見えるの。
ひょんなことから来た依頼をやってたら、大物ヤクザが絡む話で、身動き取れなくなってどーすんのさと。どうも敵側には探偵を知ってる女がいるみたいで、そりゃどーなってんのかとか。
それで「いよいよこりゃ、手を引かないとやばいぞ」ってなって、手を引いても良いと思うんだけど、そこは物語の主人公の探偵だから、情にほだされちゃうんだよね。
このシーンが凄く良かった。「どうしてそんな言い方しかできねえんだよ!」と『素直に言えば助けてやれるのに』と振っといて、北川景子が何か言いそうになると「何も言うな!」とか。「引き受けたらしいよ」を松田龍平が言うとか。
北川景子かわいかったよ。きれいな人っていうイメージだけど、可愛いシーンが多かった。
テーマは「人はなにか大事なものを見つける。他人からみたらどうでも良いことかも知れないけど」ってことなんだけど、納得感なかったな。納得感もたせるためには薄幸の女の人がやらないとなんだよね。でもそれだと北川景子をキャスティングできないね。
生きるために。
普通に暮らしていれば
普通に手にはいる何かのために
人は頑張れます。
だけど、
少し人生の歯車がくるえば
普通が普通ではなくなる。
人は
生きていくのに必要な
よりどころがなければ
とても、
不安定で虚しい生き物です。
みんな一生をかけて、
それを探して、
それに人生を捧げるんでは
ないでしょうか。
本作では、
マリのよりどころに
感情を揺さぶられます。
私も、
ここでのあまりの悲壮感に
やられました。ぐっときました。
普通に歩めなかった人生で
やっと見つけた自分のよりどころが
コレなのか…
自分のものでもない、日付だけの
繋がり…
あと、
本作がこれほど支持されるのは、
描かれている登場人物達の
人との距離感が心地いいからと
思ったりします。
自分もこういう人達と絡んで
人生を送れたら楽しそうだなという。
なにかにつけて
あきない作品で好きです。
おすすめ。
シリーズファンのための映画
前の二作は映画館で鑑賞済み。
シリーズファンのための映画。
ファンとしてはニヤリとする場面も多いが、それ以外の人がわざわざ映画館に行ってまで見る映画かは疑問。
全213件中、161~180件目を表示