羊と鋼の森のレビュー・感想・評価
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悩む新人に
原作を読んでから映画へ。原作の染みるような味わいが良くて映画はどうなるかな、と思ってましたがイメージ通り。優しくてじんわりと泣いてました。
山崎賢人がはまり役ではないでしょうか。これまでも原作モノの主役ばかりやってたけどこれは素の山崎賢人な感じでリアルな悩める若者そのものでした。
今、能力の無さに絶望的な思いを抱えてたり、目指す夢の道のりに怖じ気づいてる新人たちに見て欲しい映画。私は板鳥さんや柳さん、秋野さんに近い立場になってしまったので、「コツコツ、コツコツですよ。」と言ってあげられる優しい先輩になりたいものですね。
美しい想い
とにかく映像も言葉も音楽も出演者の想いもすべてが美しい。
映画を見て、表題の羊と鋼の森がやっとピンときました...
純粋な想い、それを見守り、信じ、支える優しい想い。
美しいものは美しいものから生まれるだなあ。
揺れる思いの背中を優しく、強く押してくれる映画でした。
ヤナギさんがイメージとはちょっと違ってたのが残念だったかな...
美しかった
映像も音楽も美しくて、自分が何処の世界にいるのか分からなくなった。
映画館でみるべき映画だと思った。
主人公の迷い葛藤そして成長していく様が映像と音楽に乗って描かれていく。山﨑賢人は繊細な役が似合う。そして、キャストみんな良かったな。ピアノを弾けたらなと思わせてくれるほど、ピアノがいとおしくなった。
悪くはないんだけど…
森と主人公の関係があまりうまく絡んでいないような。全体的にセリフがなさすぎて伝わりにくい。上白石姉妹の家族たちも登場せずでそんな普通なシーンが少な過ぎて絵空事に感じてしまう。淡々な作品でした。
調律の世界の奥深さ
伊藤洋一さんがポッドキャストで宣伝していたので興味を持って観に行きました。今日1日、精神的に疲れたので癒し効果も狙って。プロの世界は素人では理解し得ないほど繊細だなぁと思います。音の好みも人それぞれ。リクエストを理解して応えようとする姿は素敵でした。ピアノの音色もバッチリ癒されました。
音に賭ける思い
調律師学校を出たばかりの新米調律師・外村が楽器店の先輩や客との交流の中で目指すべき道を見出して行く物語。音楽や音に対する思い入れは人それぞれだけに、普段私達が気付けていない裏方職人の世界を垣間見せてくれました。また作中の沢山の音楽もこの作品の聴き処でした。あとは、プロのピアニストを目指していた美しい佐倉姉妹と外村の交流が淡いロマンスに繋がっていたら... 原作未読の私の勝手な妄想です。
きっとここがはじまり
静かに幕が開き、静かに悩み、静かにもがき、静かに幕を引く。
そこを感情の起伏にのせて流れるピアノの旋律。たまにはこういった、ドカーン!としていないものも良いものですね。序盤と終盤で目付きの違う健人くんは素晴らしかった。でも、斉木楠雄の方が好き(笑)
映画を先に観るべきなのか。
先に原作を読んでから観た。
原作の物語を楽しんだ後に観ると総集編のように感じてしまう。
映画だけ観た人はすんなり映画が楽しめたのだろうか。
先に映画観てから原作読んだ方がよかったのかな。
映画の先入観が邪魔になるか助けになるのか。どうなんだろ。
原作ありの映画はそのへん難しいな。
で、物語に関しては、なかなか知らない調律師の世界が垣間見れて面白い。
原作補完で感じてしまうのだが、
本物(一流の人)に出会うと世界が変わっていくもんなんだなと。
原作の総集編に感じてしまったので★3つで。原作オススメです。
雰囲気はいい
心地よいゆるやかな森の雰囲気や、冒頭の冷たくる暗い体育館の描写はとてもよかった。
けどストーリーが全体的に雑というか枝分かれしていて一本筋に纏められておらず、無駄な描写も多かった。
ピアノの音色はとっても綺麗でした。
静謐な作品
ピアノの調律に真摯に向き合う青年のストーリー。
舞台は北海道のとある町、というところだろうか。落ち着いた町と冬の雪が美しいピアノの音を際立たせていた。
一癖あるキャラクターばかりだが役者も良かった。山﨑賢人も真面目で不器用ながらも情熱を隠し持った主人公を良く演じていた。(山﨑賢人はやはりこういう変化球の役がよく似合う。所謂好青年を演じるとどうしても軽薄な印象がある。)上白石姉妹も良かった。妹の萌歌は久しぶりに見たな。(デビュー当時は妹の方が注目されていたように思うが。)
ただ、ピアノの調律って活字なら機微が伝わっても、映画化するには繊細すぎる世界だと思う。主人公が雪の中で転びまくる演出もちょっと。。。雪があれだけ積もっている中で慌てて走ればどうしたって転ぶのは分かるが、雪国生まれの主人公がそんな危険なことするわけがない。慌てたことを強調する演出にしてもあの回数はしつこくて興醒めだった。
よい出来でした
「森の映像」と「音」を視聴覚的につないで印象づけた映画作りの勝利だと思う。
原作を読んでいる際に、読者が頭の中で想像している心象風景を外に出した感じ。
森の明るさや色合いなどは読者それぞれだろうが、自分には割とあっていた。
原作のベースを貫く「落ち着き」。そしてそれを背景に、ちょうどピアノのハンマーが弦を叩くように起きるひとつひとつのエピソード、という対比も上手くいっていた。
さらに、そのエピソードを通して、調律師あるいはピアニストという職業への決意が、静かにかつしっかりと伝わってくる。「私は、ほんとうにこの職業が好きだ」という自覚。それは、腕を上げていく各段階で湧き上がるものだという点もまた、しっかり伝わってきた。
初めて挫折を経験した主人公に板鳥がかけた言葉「きっとここから始まるんですよ」は、観ているこちらの心に染み渡る。いいシーンだった。
一方で、それがほんとうに始まりに過ぎなかったことを示すエンディング。調律師のように "道" を進んでいく者たちは、いつでも次ステップのスタートラインに立っているんだなあ、と気づかされた。いや、俺たちもみな、実は同じなのかもしれない。みんな、いつでも、次のステップを歩き始めているのかもな。
山崎賢人はじめ鈴木亮平、三浦友和と、みな映画の基調になっている落ち着きを上手く演技していた。そして上白石萌音の美人でない点が、また絶妙にはまっていた。いい配役だったと思う。
不思議な爽快感と共に映画館を後にすることができた。
追伸
鈴木亮平のドラマーシーンは長くないけれどカッコいい。ファンの方は必見!
涙と鼻水が
私、音楽は詳しくないです。
また、原作は未読です。
私、山崎さんの魅力の一つは、声だと思うんです。
彼の声、落ち着いた映画が合う気がします。
この映画の場合、ナレーション部分でも雰囲気を壊さない彼の声が活きていた気がします。
また、ちょっと天然な外村の言動にクスッときますが、映画の雰囲気は壊さない。これは、山崎さんがいろんな役を経験してきた事が活きたのではないかと。
この映画、現時点での山崎賢人さんの集大成なのではないでしょうか。
外村が先輩に付いて訪れた佐倉家、ここで姉の和音がピアノを弾くシーン。
特に感動的なシーンでもないのですが、私の目から何故か涙が・・・。
上白石萌音さんの魅力もあるのでしょうが、音楽の持つ力なんだと思います。
また、外村が独り立ちして最初の家、ここは泣かせるシチュエーションです。
ですが、台詞を少なく音楽の力で見せるから、押し付けがましくない。
このシーンでも、やはり涙が。
結局、この後もすごく泣かせるストーリーではないのに、音楽の力で涙腺が刺激されて。
ストーリー自体も、挫折した由仁が新しい道を見つけ、姉妹で前に踏み出せそうな所など、私の好みに合っていました。
そして、最後にエンドロール。映像の無いシンプルな物。
なのに、誰も席を立たず。
この時の曲が、凄く琴線に触れて涙と鼻水が止まらない。
明るくなっても止まらず、下を向いたままコソコソ退場する羽目になりました。
配役がまさにビンゴ!
小説が大好きだったので、映像化はどうかなあと思ってました。
杞憂でした。
弱気で自信のない新人・外村が、先輩から教わり調律の数をこなしていきながら。お客さんや同僚などいろんな人と交わっていくことで、自信をつけていく様を、山崎君が見事に演じ分けていました。
というか途中から保護者のように、「焦るな、コツコツだよ」と客席から声援を送ってました。
そして憧れの調律師・板鳥役の三浦友和さん、先輩調律師・柳役の鈴木亮平さんが、実によかった。静かだけどしっかり後輩を見守る姿。そういう役割の人がいるからこそ、新人も成長していけるのです。
外村のその時々の心の様を、森の風景で示しているのが印象的。ピアノの話なのに、音がない世界。余計際立ちます。
原作にあった私が大切にしていたセリフが、丁寧に使われていてホロリ。感謝。
映画館を出た後、外が青空。あ、これって!と、自分と作品を重ねていました。
原作読んでいてもいなくても、満足できる内容だと思います。
温度感が素晴らしかった
監督が原作の温度感をとても大事にしているのがわかる。会話の間とかピアノの響き、ピアノに人が触れる音、ハンマーが弦を叩く音、そういう細かい音の1つ1つまで大切にされていて、なんだか観ていて嬉しくなった。観に行けて本当によかった。
板鳥さんがとても板鳥さんだったし、柳さんの鈴木亮平もすごくかっこよくて頼れる兄貴で(ドラムのシーンかっこよすぎてそこだけ繰り返し見たいくらい)、秋野さんは光石さんのおかげで原作ほど嫌味ったらしくないというか嫌味の奥の優しさがにじみ出ていて好きです(笑)
山﨑賢人は今作が1番はまり役だったのではないだろうか。一生懸命で真っ直ぐでもがいている姿が、とてもはまっていた。山﨑賢人が外村で本当によかった。
上白石姉妹もとても素晴らしかった!原作通りの姉妹の温度差が可愛らしくて愛おしかった。ピアノの違いも!
本当に素晴らしかったです。
映像が美しく静かな印象の映画
自然の美しい映像と音楽そして主人公の調律に対する真っ直ぐな心を描いた作品、キャストの台詞を少なくし作品を観た人が音楽・映像・主人公の真っ直ぐな気持ちに癒され心穏やかになるよう創ったのではないかと思った(=伝わってきた).
付け加えると
まだまだ若い俳優さん達の主演なので
ちょっと迫力というか何か物足りなさを
おしい感じ、別の演者が演じたら
また別のカラーになり作品に深みのような物がますのではないかと感じた.
主演の方を否定しているのではないので
誤解なく.
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