夜は短し歩けよ乙女のレビュー・感想・評価
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あたしは最高でした、が...
要するに最後のセリフ
原作は読んでいるが相当前のことであるので観ながらこんな場面あったなぁと懐かしさも感じつつの視聴。
ただ、こうも前衛的な内容であったかと驚きもあった。点と点のつながりが線になっていかないという。点が終わればすぱっと次の点と、目まぐるしく流れる劇画的時間。状況とセリフが押し寄せる。
これで作品の吸引力が途切れないというのは中村さんの絵の魅力とカラフルな演出の妙だろう。
終盤の先輩の「こじらせ」の見せ方で映像としては必要なのはわかるがだいぶしらけてしまったのだが、最後のカフェに向かう乙女とそこで待つ先輩のお互いに対する純な想い(最近こうストレートな相手に対するワクワク感溢れる子どもらしさを伴った想い[褒めてます]は映像作品では出てこない)、そこから最後の例のごとく大変有名な「セリフ」まで見ればそれはもうお話としてはプラス方向に絶対に成立してしまう。
要はみんなこの最後のセリフを聞きに来ているのだから当然と言えば当然なのだが。
最後に。森見登美彦の作品は、作品の内容自体がおもしろい、というよりは彼の文体とその語り口にこそ魅力があるのだと再認識した。映像もいいが、彼の作品は他のどの作家よりも文章で味わうべきである。
ばかばかしい笑いと伏線が綺麗に繋がる面白さ!
初レビュー
残念です
原作既読者です。
小説がアニメ映画になるのだから、大幅カットも設定変更も多少のキャラ変更もあって当然だと思います。
でも、最低限変えてはいけない部分があります。
それはキャラクターの「心」の根幹のところです。
多少性格の変更があってもいいけどそこを変えてしまったら作品のテーマ自体が消えてしまうのではないでしょうか。
パンツ総番長は阿呆ですが、想いを遂げるためにパンツを履き替えないほどの一途な恋心があり、それだけが取り柄の純愛野郎でした。
それを空から鯉が降ってきただけで簡単に乗り換えるようなキャラにしてしまったらもうキャラとして死んでいるのではないでしょうか。
(「鯉が落ちた」と「恋に落ちた」をかけるのも正直寒すぎです)
先輩の最後の苦悩も、性欲のみを大々的にクローズアップしてまるで性欲まみれの最低野郎みたいになってしまっていたのも不可解です。
ただただ悲しいです。
男の妄想小説としてまったく正しい
湯浅監督のロマンチックエンジン全開!
心躍らせる名作だったのに
プロットとか構成とか色々工夫の跡は見られるが、、、僅か90分の映画なのにまだ終わらないのかなーと感じてしまった。
ひたすら馬鹿騒ぎ一辺倒で、メリハリとか緩急とか起承転結といったものが無い。
冴えない男子大学生の不毛さや空回りする馬鹿さ加減と、対極にある黒髪の乙女の天真爛漫さとか京都の美しい情景とのギャップとか、作品の魅力が描き切れていない。不毛な片想いをもっと丹念に描いてほしかった。
また、森見さんの豊かな語彙から繰り出される摩訶不思議な世界や愛らしいヒロインを想像する、それこそが醍醐味なのに、映像化してしまったらその想像するっていうプロセスがすっかり不要になってしまう。だから映画よりラジオドラマとかの方が最高だと思うんだよな。
詭弁踊りの動きは面白かった。もっとメジャーな作品だったら今年の忘年会では流行った、かもしれない。
話にはついていけず、、、
おともだちパンチにやられちゃいました
アニメ『四畳半神話体系』のあの世界観が今作でどう表現されてるか。
森見登美彦のあのシュールで言葉の洪水の様な世界がどんな風に描かれてるのか楽しみにしてました。
まるでアングラの演劇を見てるかの様な世界観。
湯浅政明の独特な世界観でしたが『四畳半神話体系』より大人しい感じになってましたね。
あの独特の世界を表現するには時間的に難しいと感じましたね。
画面は色の洪水。それでも考え抜かれた色彩や構図に脳が疲れることはなかった。
早口で乱発される言葉だがそれについていくのは大変だがその言葉の字面を追いかける行為に意味はない。
ストーリーは先輩と乙女の一夜の恋物語。
原作よりもその恋の行方がわかりやすく描かれてましたね。
『四畳半神話体系』のキャラクターや音楽もあちこち散りばめられていて古くからのファンにもサービスしてくれます。
残念なのはやはり"夜は短い"ということだ。
展開があまりにも性急すぎる。
というか物語が深くまで描かれきれなかった気もする。
乙女のおともだちパンチには僕もやられちゃいましたww
寝てしまった。
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