夜は短し歩けよ乙女のレビュー・感想・評価
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世界観についていけないが、乙女はいい娘
予備知識全く無しで鑑賞。四畳半なんとかも観てません。何となく評価がいいので気になって足を運びました。 とにかく色んなエピソードが詰め込まれていて、様々な飲み会、送別会、飲み比べ勝負、ゲリラ演劇と風紀委員との追いかけっこ、それに絡む恋愛、これらが一晩で起きた話だと知った時はマジかよと思った。この時空が歪んだような、変人たちが集まったようなカオスな雰囲気はうる星やつらビューティフル・ドリーマーを思い出した。もう記憶も朧気だけど^^; その中で黒髪の乙女は一つの清涼剤。まあ、この娘もかなり変なんだけど^^、お酒大好きうわばみで、楽しいことには臆さず挑戦していく真っ直ぐなキャラには惹かれた。 特に女の子なら絶対にやらないであろう、恥ずかしい詭弁踊りも躊躇なくやってるし^^;こんな娘と一緒にいたら楽しいよ、主人公の青年が惚れるのも解る。応援しちゃうよ。 世界観にはついていけなかったけど、低い評価を付けるのは憚られる、記憶に残る作品。他の人の評価にもあったけど、楽しい大学生活を一晩に凝縮したような感じですね^^
これはこれでよい
小説とは異なる点が多々あったけど、それはそれでわかりやすかったり、おもしろかったり、ステキだったり、、あと、自分が思い描いていた世界よりも素適にオモチロク描いていてとても楽しかった。
あたしは最高でした、が...
たぶん星野源さんが出てるからって見に行った人はついていけないくらい「私」は出てこないし、湯浅ワールド全開でした。 原作を読まなくても楽しめますし 原作よりもわかりやすい表現も多く、オススメです! また、「四畳半神話大系」を見ていればもっと楽しめる作品でした。
要するに最後のセリフ
原作は読んでいるが相当前のことであるので観ながらこんな場面あったなぁと懐かしさも感じつつの視聴。 ただ、こうも前衛的な内容であったかと驚きもあった。点と点のつながりが線になっていかないという。点が終わればすぱっと次の点と、目まぐるしく流れる劇画的時間。状況とセリフが押し寄せる。 これで作品の吸引力が途切れないというのは中村さんの絵の魅力とカラフルな演出の妙だろう。 終盤の先輩の「こじらせ」の見せ方で映像としては必要なのはわかるがだいぶしらけてしまったのだが、最後のカフェに向かう乙女とそこで待つ先輩のお互いに対する純な想い(最近こうストレートな相手に対するワクワク感溢れる子どもらしさを伴った想い[褒めてます]は映像作品では出てこない)、そこから最後の例のごとく大変有名な「セリフ」まで見ればそれはもうお話としてはプラス方向に絶対に成立してしまう。 要はみんなこの最後のセリフを聞きに来ているのだから当然と言えば当然なのだが。 最後に。森見登美彦の作品は、作品の内容自体がおもしろい、というよりは彼の文体とその語り口にこそ魅力があるのだと再認識した。映像もいいが、彼の作品は他のどの作家よりも文章で味わうべきである。
ばかばかしい笑いと伏線が綺麗に繋がる面白さ!
「ナるべくカのじょのメにとまる」略称ナカメ作戦を続けてばかりで前に踏み出せない冴えない「先輩」と彼が恋心を寄せる何だかぶっ飛んでいる「乙女」のなが~~~~~~い一夜の物語。といっても先輩と乙女はただひたすらすれ違う。二人が見るのは同じ景色なのに乙女は自由気ままに動き回り、先輩は彼女に追いつくためにあっちこっちをうろうろ。 そんな二人の周りを奇人変人が取り囲むからさらに大混乱…そのてんやわんやな騒ぎっぷりが魅力です。 映画の8割くらいがばかばかしさで満ち溢れているけれど、短いストーリーの中にしっかりと伏線が張られ、とっちらかる話が綺麗に繋がっていて本当にすごい作品でした!
初レビュー
この映画があまりに好みだったので、初めてアカウント登録して、レビューを投稿します。 小説も読まず、何の前知識もないまま、一人でぷらっと観たのですが、すごく良かった!めっちゃ笑いました🤣 アーティスティックというか、魅せ方に特化した作品なので、起承転結・ストーリー展開重視の方は受け付けないかもしれません。 私は、色調といい、表現といい、 めっちゃツボでした。 星野さんも、そんなに下手じゃなかったです。 もう一回観たいです!
残念です
原作既読者です。 小説がアニメ映画になるのだから、大幅カットも設定変更も多少のキャラ変更もあって当然だと思います。 でも、最低限変えてはいけない部分があります。 それはキャラクターの「心」の根幹のところです。 多少性格の変更があってもいいけどそこを変えてしまったら作品のテーマ自体が消えてしまうのではないでしょうか。 パンツ総番長は阿呆ですが、想いを遂げるためにパンツを履き替えないほどの一途な恋心があり、それだけが取り柄の純愛野郎でした。 それを空から鯉が降ってきただけで簡単に乗り換えるようなキャラにしてしまったらもうキャラとして死んでいるのではないでしょうか。 (「鯉が落ちた」と「恋に落ちた」をかけるのも正直寒すぎです) 先輩の最後の苦悩も、性欲のみを大々的にクローズアップしてまるで性欲まみれの最低野郎みたいになってしまっていたのも不可解です。 ただただ悲しいです。
男の妄想小説としてまったく正しい
映画化だなーと思う。 森見登美彦という特殊な作家と湯浅監督の特殊性とドンピシャ。京都に行きたくなるし酒も飲みたくなるというか、すぐ飲みに来てしまった。 いろんなものが洪水過ぎてもっと短くても、と思わないでもないが、過剰が売りだからまあいいか。 大島ミチルさんの音楽も、アジカンの主題歌も言うことない。詭弁部踊りのインパクトが強くて、アニメは凄いな、と。
湯浅監督のロマンチックエンジン全開!
森見作品では個人的には「太陽の塔」が一番好きですが、湯浅監督ならではのダイナミックなアニメーション映画としてはこれで良かったです♪ 神谷さんが歌い出した所が最大の笑いどころで、ゲリラ演劇の監督役の新妻聖子さんが歌い出した所が一番グッときてしまいました! 湯浅監督の次回作のオリジナル長編映画もとっても楽しみです♪
原作者と映画監督の醸し出す世界観にぶんぶん振り回された90分。 「...
原作者と映画監督の醸し出す世界観にぶんぶん振り回された90分。 「ハイッここ!マダガスカル!」の芸人がネタの最後に「訳分かんねえだろぅ!」って言うやつを、映画観ながら思い出してました。
心躍らせる名作だったのに
プロットとか構成とか色々工夫の跡は見られるが、、、僅か90分の映画なのにまだ終わらないのかなーと感じてしまった。 ひたすら馬鹿騒ぎ一辺倒で、メリハリとか緩急とか起承転結といったものが無い。 冴えない男子大学生の不毛さや空回りする馬鹿さ加減と、対極にある黒髪の乙女の天真爛漫さとか京都の美しい情景とのギャップとか、作品の魅力が描き切れていない。不毛な片想いをもっと丹念に描いてほしかった。 また、森見さんの豊かな語彙から繰り出される摩訶不思議な世界や愛らしいヒロインを想像する、それこそが醍醐味なのに、映像化してしまったらその想像するっていうプロセスがすっかり不要になってしまう。だから映画よりラジオドラマとかの方が最高だと思うんだよな。 詭弁踊りの動きは面白かった。もっとメジャーな作品だったら今年の忘年会では流行った、かもしれない。
話にはついていけず、、、
こういう話をよく思いつくなぁ、と良くも悪くも思った作品。 個人的には大学時代を京都で過ごしているので地名が出ると親近感が湧き、脳に刺激がいく。 じゃあ京都弁関西弁でないとおかしいんやない?とか思いつつもそうすると見づらくなるから映画やアニメは難しい。 もともと四畳半もピンとこなかったし、湯浅監督に思い入れがないので、ただどうなるのかなぁの2時間。 観る人を選ぶ作品であることは確かなので安易に人にオススメできません。
おともだちパンチにやられちゃいました
アニメ『四畳半神話体系』のあの世界観が今作でどう表現されてるか。 森見登美彦のあのシュールで言葉の洪水の様な世界がどんな風に描かれてるのか楽しみにしてました。 まるでアングラの演劇を見てるかの様な世界観。 湯浅政明の独特な世界観でしたが『四畳半神話体系』より大人しい感じになってましたね。 あの独特の世界を表現するには時間的に難しいと感じましたね。 画面は色の洪水。それでも考え抜かれた色彩や構図に脳が疲れることはなかった。 早口で乱発される言葉だがそれについていくのは大変だがその言葉の字面を追いかける行為に意味はない。 ストーリーは先輩と乙女の一夜の恋物語。 原作よりもその恋の行方がわかりやすく描かれてましたね。 『四畳半神話体系』のキャラクターや音楽もあちこち散りばめられていて古くからのファンにもサービスしてくれます。 残念なのはやはり"夜は短い"ということだ。 展開があまりにも性急すぎる。 というか物語が深くまで描かれきれなかった気もする。 乙女のおともだちパンチには僕もやられちゃいましたww
寝てしまった。
かなり前に原作を読みました。 その記憶が薄れていたから、あぁこうだったなという感じで最初は楽しく見ることができました。 森見登美彦さんの文章は特徴的で、私にとっては読み辛く、今は手をつけない程まで遠ざかっているのですが、この映画はテンポよく楽しみながら見ることができました。 ただ、展開の速さに中盤からついていけず、結局最後までそのスピードで進んでいったので、抑揚がなくたった2時間の中で飽きてしまいました。 絵のスタイルとかよかったです。 映画が終わったあと、館内にどよめきが起きました。 そんな終わり方です。
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