ノクターナル・アニマルズのレビュー・感想・評価
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コアなかんじ
ラフな気持ちで観れる作品じゃない。
気持ち悪いシーンも多いし、ドロドロとした内容に
なっている部分もある。
見る人によって、面白いとか、気持ち悪いとか、やばいとか色んな感想がでそう。
個人的には、気持ち悪い部分が多かったけれども、作品としては役者の感情や葛藤が伝わってきて見入ってしまう作品だった。
物質主義に堕ちた豚へ。
色々考察する余地はあると思うけど、
単純に俺の気持ちを思い知れ。
という男から女への復讐劇なのだと思う。
男がこのタイミングで小説を送って来たのも
女の今の状況を知っての事だと思う。
完璧な復讐劇だったのだと思います。
俺にはお前が犯されたと感じた!
俺は娘を殺され、
その理由を探るために人生を費やした!
そして、その結末を知った時俺は死んで、
お前がディスった私小説を完成させたんだ!
という強い気持ちを見ました。
ラストも、あんなエロいドレス来てざまぁみろ!
と何処かで女を観てる気がしました。
しかし、映画内小説が主体で、演出が下手だと
どうせ小説の話だろ?とつまらなくなるところを、
これはどういう意味があるのだろ?
どう現実と繋がって行くの?
と不穏な空気を漂わせて魅せるトム・フォードの
手腕に凄いなぁ天は二物どころか芸術の全てを
与えたのだなぁと思いました。
トム・フォードの映像
どの場面もきれいでお洒落という印象。
現在と小説と過去が代わる代わる流れていくのだが、シーンの代わり方が素敵だった。
ストーリー的には前夫の復讐はあれで果たせたことになるのかな。ハッキリしたラストではなかったけどそれでも良いのだな、と思います。
原作未読
現在、作中作、過去が交錯する。作中作だけでも十分スリラーとして成立しているが、さらに…。マイケル・シャノンが悪役じゃない!?パートごとに映像の質感が違うなど細かいところまで神経が行き届いている感じ。
トム・ゴードンにはもっと撮って欲しい。
緩やかなサスペンス?
スタイリッシュだけど、心には突き刺さらない。俳優の演技は上手いし(特にジェイク・ギレンホール)、三つの時間軸の絡め方も良く出来てるけど、やはり心には残らない。何だろう……生きてる人間の本質からは少しズレてる感じ?が否めない、気がするのは私だけ?
「 REVENGE」のアートポスターが全てを物語ってるかな
復讐と醜さを巧みに表現されたスリラー。
「ノクターナル・アニマルズ」字幕版 Amazonプライムで鑑賞。
*概要*
アートギャラリーの成功を収めたスーザンの元夫が書いた過激な小説の世界が交互に描くスリラー。
*主演*
エイミー・アダムス
ジェイク・ギレンホール
*感想*
冒頭ビックリした。。一体何なんだ、あのデブはww 意味分からないけど、見始めていくとドンドン引き込まれた。要は、小説家の元夫が自分を見下して捨てた元妻に対する復讐劇です。
現実世界と小説世界を交互に進行させ、最初はよくわからなかったけど、この小説世界は、元夫エドワードをモデルにした復讐なんだと半分理解しました。不気味なんだけど、始まりから終わりまで、その雰囲気に飲み込まれていった。。
高速で母親と娘がレイプされ殺害されるという悲劇が描かれており、犯人のレイを演じたアーロン・テイラージョンソンの演技が非常に上手い。「GODZILLA ゴジラ」と全然雰囲気が違って、逆に恐ろしかったw
100%理解したわけではないのですが、そんなに堅苦しい映画ではなかったです。見始めると、雰囲気にグイグイ引き込まれて、捨てられた元夫エドワードの恐ろしい復讐が小説の中で、リアルに描かれてて、現実でも、スーザンの性格の醜さ、元夫に対する食い違う意見、後悔、苦悩といった描写が描かれてて、冒頭のデブは、スーザンの醜さを表してるのだろうか…?(^^;
あと、エイミー・アダムスとジェイク・ギレンホールの迫真の演技が素晴らしかった。
ラストを見終わったあと、暫く放心状態になって、物語を頭の中で整理して、あ、これは元夫からの復讐劇なんだと、改めて実感しました。
雰囲気は恐ろしいけど、そんなにめちゃめちゃ難しい話ではなくて、最初は理解するのに苦戦するけど、何度も言いますが、グイグイ引き込まれていきます。復讐と醜さを巧みに表現されたスリラーだった。
見る前はそんなに期待してなかったけど、なかなか面白かったですよ。(^^)
「シングルマン」とは全く違う
とりあえず、オープニングが衝撃です。
中身もおもしろく、本を読むというだけの行為をここまで恐ろしいものに昇華しているのはものすごいことだと思いました。
原作であれば「本を読む」という行為をしている主人公を我々読者が「読ん」でいるわけで、さらに入れ子構造になって考察も膨らむのかなとは思いました。ただ、トム・フォードの映画はそのおもしろさを取り去っても映像で魅せてくる。
悩んでたけど、映画館で観ればよかったと後悔するできでした。
こりゃもう観る人が観たいように観たら良い。 というか、真意は分から...
こりゃもう観る人が観たいように観たら良い。
というか、真意は分からないけど意味ありげなヒントはたくさん散りばめられているから、どうしたって自分の好みや価値観に沿った解釈になっちゃう。
そして小説も映画も、「作者の言いたいことは何か?」なんつー国語の試験ではないのだってことを、あらためて諭された気分。そーだよね。
正解は何かではなく、みんなはどう感じたんだろ?って興味のほうにいけるってのは、表現としてすごいな。
シングルマンは、デザイナーです感がバリバリだったけど、今作はだいぶ飛び越えたねえ。
最後はスッキリ?
ギレンホール演じる小説中の夫が現実世界のエ元妻アダムスで、小説の中で凌辱され殺害される妻と娘が現実世界の元夫ギレンホールという逆転の構図でないかな?と思いながら観てました。
まあ、そうだとすると、「俺はお前にこんなに屈辱の思いを味わわされたんだ。お前は自己保身に随分とご執心だったな!」という自己憐憫甚だしいメッセージになるので、そんな簡単な構図ではないだろうけれど、それ以上のことはあまり感じられなかった。
作品中の小説で生々しいバイオレンスを描いたものというと、アーヴィングの「ガープの世界」の中の「ベンセンヘイバーの世界」を思い出す。ちょっとネジの外れた保安官が出てくるところとか、なんだか設定が似てるな。
冒頭のぽっちゃりダンサーズを起用したアダムズ演じるキュレーターの上から目線の意図に強烈な不快感を感じさせるところから、全編元夫寄りの描き方が、終末のすっぽかしでカタルシスを迎える伏線になってるのだが、そんなに自己憐憫丸出しの映画で良いのか?という疑問がなくもない。
映像の各所に他の方がレビューしてるような意味もあるのだろうが、独りよがりな感じが自分には合わなかった。作家としての才能を、人間性で食い潰したような作品。
「簡単に投げ捨てるな」
トム・フォード作品は初めて観たけど、色彩をつかった表現がすごくキレイ。
本作は現実・小説内・回想と3つの世界が同時進行するつくりになっていて、
それぞれが影響しあいながら、重層的に結末へと向かっていく。
けっこう複雑なプロットなのに、3つの世界で色合いを変えてくれているため、
観ている側としては非常に分かりやすくて良かった。
後味の良いストーリーではないので、
好みによっては最悪に近い評価になるかも。
冒頭の「アート」なシーンもかなりエグいしね。
コスパだとか即時性だとか、もっと言えば物質主義だとか。
「豊かさ」とはなんだろうっていう示唆に富んだ作品だった。
これが流行り廃りの業界の人が撮った作品なのだから、
なおさら含蓄もあるってもんじゃないでしょうか。
二人の作り出す湿っぽさとダーク感に惹き付けられる
最初のシーンには意表を突かれ、その後は嫌悪を感じる話かと思いきや…凄く引き込まれました。
見せ方、音楽、世界観が暗くジメっとしているのにオシャレ。その雰囲気が堪らなくいい。
あまり前情報なしで観てほしい映画です。
金曜日の夜、日付またいで0時鑑賞…ピッタリな時間でした。
20年前の自分・架空の物語・今の自分が交錯して徐々に自分を追い込ん...
20年前の自分・架空の物語・今の自分が交錯して徐々に自分を追い込んでいく、20年前の後悔は今も繰り返されていく。
ジェイク(エドワード/トニー)は過去・架空の人物を背景にスーザンの心理描写が素晴らしい。
テキサスの荒野のように静かで殺伐として話しが進んでいく構成は眠気も感じず、引き込まれ続けた。
トム・フォードに脱帽
シングルマンまではまだデザイナーとしてのトム・フォードの範疇だったが、これは別物!
映画監督トム・フォードの真価が問われる2作目で素晴らしい傑作を撮りきったトム・フォードに最大の拍手を!
立派な映画
地味なのにずーっと面白い。
ルックは凝っているのに話がわかりやすい。
とてつもないセンスが感じられる映画でした。
説明がものすごく少ないので
映画的表現が豊かなんだと思う。
あとは、メインキャストの顔面演技がカンペキだった
評判よいので、エイミーアダムス目当てで見たけど15分で挫折し、あと...
評判よいので、エイミーアダムス目当てで見たけど15分で挫折し、あとは倍速モード。きもい退廃芸術的な現実と、暴力的でダークな劇中小説イメージが、交互に繰り返されて、暗いったらありゃしない。ホントに倍速かと思うくらいタルい進みだし。え、これで終わり?ってなオープンエンドもどうだかなぁ。美意識高いのかもしれませんが、これを素直に楽しめる人とは、趣味が合わなすぎなので、見てたらすぐに移動してください。たしかに夜行性動物感は出てるけど。。
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