ノクターナル・アニマルズのレビュー・感想・評価
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深く傷つき先へ進めない男の復讐物語
5回観ました!
テーマは「愛」?
過去・現在・小説
3つの軸でリンクして物語が進み
色んな揶揄があり
見るたびに新しい発見できて
とても味わい深い作品でした!
鑑賞時の自分の心境によって、また見え方が変わる作品だと思います。
●オープンニングの、裸のふくよかな女性が踊るシーンはインパクトがあり、どんな揶揄か、最後まで見るとわかります。
→私は、スーザンの手厚くしてくれた男性への怠慢を表現しているのだと感じました。
●劇中の小説の内容はショッキングなものですが、それは一体、元夫エドワードがスーザンにどんなメッセージを送りたかったのか?
→ラストシーンを含めて、私はエドワードの復讐だと思いました!劇中に登場する家族、それはエドワードが失なったモノ。それがすべて、エドワードのメッセージ。
●「ノクターナルアニマルズ」小説のタイトル、これは何を指してるのか?
→私は、スーザンやスーザンの家族のことだと思いました。
一見、主人公はスーザンですが、実は、エドワードの物語だと思いました。
男性目線、女性目線では感じ方が違うと思いますが、男性目線の作品だと思います。
ファッションデザイナー、トムフォードの作品だけあって、アート的な表現も楽しめる作品です。
オープニングが強烈。 あれはアートなの? 理解できない。 ストーリ...
オープニングが強烈。
あれはアートなの?
理解できない。
ストーリーも結構謎めいてて結局ただの復讐なのか、それとももっと深い意味があるのか。
どう解釈すればいいかわからなかった。
すごく惹き込まれた
途中から劇中劇がメインなのか、本筋のストーリーがメインなのかわからなくなった。スーザンに元夫のエドワードが送ってきた小説をスーザンが読み進むたびに、映画の中では映像として再現される。
最初のシーケンスは、旅行にいく家族が携帯電話の電波も通じない辺鄙な場所で、しかも真夜中に、チンピラたちに絡まれる。これがまた、チンピラのたちの悪さとお父さんの弱々しさが相まって、見ているのがつらい。名古屋アベック殺人事件を思い出してしまった。その先の悲劇的な展開が想像できるほど、チンピラたちのいたぶり方、弱みにつけ込むやりかたというのが、実に生々しい。演技という意味では、完璧と言っていいほど、観客に不快感を与える。
もう途中から、小説の方に興味が惹きつけられてしまい、現実世界の方がサブストーリーに感じるくらい。ジェイク・ギレンホールは、さすが上手いね。暴力や恐怖に怯んでしまう弱々しい男を見事に演じてる。
ラストシーンの意味は、なんとなくわかったが、あまりにも余韻がありすぎ。気になってネットで検索していたら、トム・フォード監督の解説を見つけた。なるほど、そうなんだと一人合点。トム・フォード監督は、ファッションデザイナーとしても大成功しているっていうじゃない、天は二物を与えすぎだね。次は、どんな映画を作るんだろう。
小説パートは良かった!!
オープニングの謎のグロ映像で吐いたり寝込んだりした方もいるのではないでしょうか。小説パートは怖くて面白かったですが、正直ヒロインに固執する理由もヒロインの魅力もそこまで感じなかったので、期待したようなオチ(2つのパートが融合する)も無く残念でした。
現実世界では何も起こっていない
現実世界では何も起こっていない。劇中劇の配役など、主人公が読書をするさいに心の中で繰り広げるイメージに、一喜一憂が宿る。
現実世界における主人公の元恋人同様、劇中劇の主人公にも、ジェイク・ギレンホールが配役されている時点で、「これは主人公が割り当てたのであり、監督が、分かりやすさのために割り当てたのではない」と気づかなければならない。
「この劇中劇は、主人公の元恋人が紡いだ文章そのままではなく、文章から繰り広げられたイメージー主人公の中のー」だと。
かくして、現実世界の反映=劇中劇という立式がなり立ち、現実世界で過去に何があったのかを探る旅が始まる。それは本を読むのではなく、読み手の心を読む旅だ。本の中ではなく、主人公の脳内に。
タイトルなし
劇中劇。元夫ジェイク・ギレンホールから小説が送られ、作品に引き込まれるうちに元夫を捨てたことを後悔するエイミーアダムス。ラスト会いに行くが結局現れず、復讐劇完結となる。劇中劇に出てくる刑事マイケルシャノンも旨い。構成が素晴らしい。
劇中劇、過去、現在
元夫の小説を読みながら過去を振り返り、元夫を理解できなかった自分を後悔し、富と名声は手に入れても幸福感のない今のスーザン。小説(劇中劇)、過去、現在が入り組んではいるけど、スーザンの表情の使い分けとか画面の色(過去は少し暖か味があるけど現在は冷たい感じ)の使い分けでこんがらがってしまうことなく観ることが出来た。
冒頭のあのアートが強烈‼︎‼︎ 実際にあれがアートって公開されたら、ちょっとどーよっ!で感じ。アレがあったから劇中劇の母娘の裸体や現在の娘の裸体のキレイさが際立ってはいたけれど。とにかくインパクト強過ぎで、しばらく頭にこびりつきそう😰
きっとよく出来ている映画だと思う。あと2回くらい観たら良さが分かるような気はするけれど、多分観ない。
映画監督トム・フォード
主人公(エイミー・アダムス)はギャラリーのオーナーで成功を収めていたが、人生に物足りなさを感じていた。
そんな時、元夫(ジェイク・ギレンホール)から小説が届き、感想を聞かせて欲しい、と頼まれる。
この小説はある一家がハイウェイでならず者に襲われ、と言うストーリーで、どんどん引き込まれていく。
映画は二重構造になっており、復讐談のような小説の緊張を和らげながら、主人公の転機を描く。
愛か憎しみかなんて、私には選べない。答えは人それぞれ。
冒頭の巨漢の女性たちに恐れおののいて、映画間違ったかと思いましたが…。
ちゃんとあってた…。
美しい女性があんな巨漢の女たちを表現するなんて、芸術って本当に難しい。
感覚って人それぞれだから、それが良いって思う人もいれば、違うって思う人もいるわけで…。
自分の思いを勝手に人に押し付けちゃ、お互いの仲がこじれるだけだと、この映画を通じて思いました。
別れた夫が別れた妻に自分の書いた小説を当てつけのように送ってくるのだけど…。
結局、小説を読んでどう解釈するかは、その人の気持ち次第ってことなのかしら?
君を思うからこそ、この小説を書いたんだよって言いたいのかもしれないし、ただ憎しみの為に書き上げた当てつけなのかもしれないし。
解釈は人それぞれ。
私が個人的に思ったのは、好きな人の子供を勝手に下ろしてしまった、彼女の身勝手さがちょっと嫌だった。
彼の作品を思ったままに言うことは、正しいのかもしれないけど、彼を傷つけることになったのは事実。
相手を思いやる気持ちがもう少しあったなら、小説ももっと違う結末になっていたのかもしれないけど…。
最後は彼女が彼に弄ばれたかのように、ひたすら待ちぼうけている姿が、ちょっと切ないけど、やっぱりそうだよね、良かったと思ってしまいました(笑)
映画の印象としては…。
小説の世界と現実の世界がクルクルと場面展開するから、飽きがこなくて楽しめました。
静かなのに、こんなにもハラハラドキドキさせられるとは!?
印象に残り続ける映画の1つになりそうです(^^)
才人、トム・フォード監督第二作。謎めいたサスペンスフルなストーリーとアート風味を絶妙に施した映像の奇抜さ、美しさに圧倒される。
才人、トム・フォード。天から二物を与えられた稀有な人物。冒頭の異様に太った女性たちのダンスから強烈。ミステリアスなストーリーも飽きない。ラストも様々な解釈ができ、これも又印象深かった作品。
<2017年11月3日に大スクリーン劇場にて鑑賞>
<各シーンに出てくるアート作品の数々がほぼトム・フォード個人所有物というのも別な意味で驚いた>
<2019年10月20日追記>
当時、購入したパンフレットに記載されたレビューのタイトルに何故かほっとした自分が居た。
[タイトル:これほど背面が美しい女性死体はいまだ見たことがない。}
この映画を観た当時、赤いソファーに横たえられた母娘の死体は強烈な印象を私に残した。只、それをレビューに記載するのは問題があるだろうと控えたが、今にして思えばこれも又、トム・フォードの美意識であったのだと思い、2年経って追記する。
世にも美しい死体
「シングルマン」が好きなだけにやや残念な出来。冒頭の豊満過ぎる女性が全裸で踊るところでは、これから何を見せられるか、期待したのですが。エイミー・アダムスはまだましだが、ジェイク・ギレンホールはミスキャストでしょう。
コアなかんじ
ラフな気持ちで観れる作品じゃない。
気持ち悪いシーンも多いし、ドロドロとした内容に
なっている部分もある。
見る人によって、面白いとか、気持ち悪いとか、やばいとか色んな感想がでそう。
個人的には、気持ち悪い部分が多かったけれども、作品としては役者の感情や葛藤が伝わってきて見入ってしまう作品だった。
物質主義に堕ちた豚へ。
色々考察する余地はあると思うけど、
単純に俺の気持ちを思い知れ。
という男から女への復讐劇なのだと思う。
男がこのタイミングで小説を送って来たのも
女の今の状況を知っての事だと思う。
完璧な復讐劇だったのだと思います。
俺にはお前が犯されたと感じた!
俺は娘を殺され、
その理由を探るために人生を費やした!
そして、その結末を知った時俺は死んで、
お前がディスった私小説を完成させたんだ!
という強い気持ちを見ました。
ラストも、あんなエロいドレス来てざまぁみろ!
と何処かで女を観てる気がしました。
しかし、映画内小説が主体で、演出が下手だと
どうせ小説の話だろ?とつまらなくなるところを、
これはどういう意味があるのだろ?
どう現実と繋がって行くの?
と不穏な空気を漂わせて魅せるトム・フォードの
手腕に凄いなぁ天は二物どころか芸術の全てを
与えたのだなぁと思いました。
トム・フォードの映像
どの場面もきれいでお洒落という印象。
現在と小説と過去が代わる代わる流れていくのだが、シーンの代わり方が素敵だった。
ストーリー的には前夫の復讐はあれで果たせたことになるのかな。ハッキリしたラストではなかったけどそれでも良いのだな、と思います。
原作未読
現在、作中作、過去が交錯する。作中作だけでも十分スリラーとして成立しているが、さらに…。マイケル・シャノンが悪役じゃない!?パートごとに映像の質感が違うなど細かいところまで神経が行き届いている感じ。
トム・ゴードンにはもっと撮って欲しい。
緩やかなサスペンス?
スタイリッシュだけど、心には突き刺さらない。俳優の演技は上手いし(特にジェイク・ギレンホール)、三つの時間軸の絡め方も良く出来てるけど、やはり心には残らない。何だろう……生きてる人間の本質からは少しズレてる感じ?が否めない、気がするのは私だけ?
「 REVENGE」のアートポスターが全てを物語ってるかな
復讐と醜さを巧みに表現されたスリラー。
「ノクターナル・アニマルズ」字幕版 Amazonプライムで鑑賞。
*概要*
アートギャラリーの成功を収めたスーザンの元夫が書いた過激な小説の世界が交互に描くスリラー。
*主演*
エイミー・アダムス
ジェイク・ギレンホール
*感想*
冒頭ビックリした。。一体何なんだ、あのデブはww 意味分からないけど、見始めていくとドンドン引き込まれた。要は、小説家の元夫が自分を見下して捨てた元妻に対する復讐劇です。
現実世界と小説世界を交互に進行させ、最初はよくわからなかったけど、この小説世界は、元夫エドワードをモデルにした復讐なんだと半分理解しました。不気味なんだけど、始まりから終わりまで、その雰囲気に飲み込まれていった。。
高速で母親と娘がレイプされ殺害されるという悲劇が描かれており、犯人のレイを演じたアーロン・テイラージョンソンの演技が非常に上手い。「GODZILLA ゴジラ」と全然雰囲気が違って、逆に恐ろしかったw
100%理解したわけではないのですが、そんなに堅苦しい映画ではなかったです。見始めると、雰囲気にグイグイ引き込まれて、捨てられた元夫エドワードの恐ろしい復讐が小説の中で、リアルに描かれてて、現実でも、スーザンの性格の醜さ、元夫に対する食い違う意見、後悔、苦悩といった描写が描かれてて、冒頭のデブは、スーザンの醜さを表してるのだろうか…?(^^;
あと、エイミー・アダムスとジェイク・ギレンホールの迫真の演技が素晴らしかった。
ラストを見終わったあと、暫く放心状態になって、物語を頭の中で整理して、あ、これは元夫からの復讐劇なんだと、改めて実感しました。
雰囲気は恐ろしいけど、そんなにめちゃめちゃ難しい話ではなくて、最初は理解するのに苦戦するけど、何度も言いますが、グイグイ引き込まれていきます。復讐と醜さを巧みに表現されたスリラーだった。
見る前はそんなに期待してなかったけど、なかなか面白かったですよ。(^^)
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