ノクターナル・アニマルズ

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劇場公開日:

ノクターナル・アニマルズ

解説

世界的ファッションデザイナーのトム・フォードが、2009年の「シングルマン」以来7年ぶりに手がけた映画監督第2作。米作家オースティン・ライトが1993年に発表した小説「ミステリ原稿」を映画化したサスペンスドラマで、エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソンら豪華キャストが出演。アートディーラーとして成功を収めているものの、夫との関係がうまくいかないスーザン。ある日、そんな彼女のもとに、元夫のエドワードから謎めいた小説の原稿が送られてくる。原稿を読んだスーザンは、そこに書かれた不穏な物語に次第に不安を覚えていくが……。エイミー・アダムスが主人公スーザンに扮し、元夫役をジェイク・ギレンホールが演じる。

2016年製作/116分/PG12/アメリカ
原題または英題:Nocturnal Animals
配給:ビターズ・エンド、パルコ
劇場公開日:2017年11月3日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第73回 ベネチア国際映画祭(2016年)

受賞

銀獅子賞(審査員グランプリ) トム・フォード
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(C)Universal Pictures

映画レビュー

0.5夜行性動物って実はあのことじゃね?おっさんはシンプルにこう思った。

2017年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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しんざん

4.0すべての表現には真実が宿る。その真理が刃のごとく胸を貫く、凶暴かつ深遠な怪作

2018年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

知的

前作の静謐さからガラリと変わり、凶暴性と混沌の中に表現者としての研ぎ澄まされた真理を忍ばせる。誤解を恐れずに言えば、前半部分には胸をかきむしりたくなるほど困惑させられたし、不意に突き落とされる闇の深さには絶望の二文字すら浮かんだ。が、そこからトム・フォードの目論見が徐々に浮かび上がってきてからは、またしても鋭利な刃物で貫かれたみたく思い切り目を見開かせられた。

「創られしもの」が内包する、ある種の真実。世の中にはファンタジーやSFの構造を借りてそれらを器用に行き来するものもあるが、この作り手は細部にまで神経を行き届かせながら巧みに繊細な襞を織り込んでいく。ふと映る人、車、言葉などの要素が反響しあっていることに複数回の鑑賞でようやく気付いたりも。すべての表現には真実が潜む。本作がトム・フォードの内面投影だとするなら、映画が幕を閉じる時、そこには三重の表現世界が層をなしたことになるのだろう。

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牛津厚信

4.5あの二人にまったく違った結末はありえたか?

2017年11月30日
Androidアプリから投稿

怖い

興奮

知的

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村山章

4.0コスチュームを介した現実と虚構の逆転劇。

2017年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

知的

自分を見限った元妻に渾身の自作小説を送りつけ、架空の物語を通して封印してきた現実の思いをぶつける男。それを読み進むうち、次第に架空の世界に魅了されていくヒロイン。稀に見る間接的復讐劇の登場である。そこに、世間の古い価値観と格闘してきた監督、トム・フォードの怨念が凝縮されていそうだが、主人公のキュレーターが身を置く現実世界が虚飾に塗れていて、小説の方がよりリアルという空間の逆転を、俳優たちが着用するコスチュームによって表現したところも、デザイナーでもあるフォードらしい。中でも、小説に登場するマイケル・シャノン扮する警部補が着る、いかにもテキサンらしいワイルドなカウボーイ・スタイルには、フォードにとって今は遠くなった故郷、テキサスへの熱い思いが感じられて、ちょっと切なくなる。

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清藤秀人

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