世界は今日から君のもの

劇場公開日:

世界は今日から君のもの

解説・あらすじ

門脇麦が引きこもりになったオタク女子を演じたオリジナル作品で、「特命係長 只野仁」や「梅ちゃん先生」「結婚できない男」など人気ドラマを多数手がける脚本家・尾崎将也の映画監督第2作。高校の頃から5年間、引きこもりとなった小沼真実は、好きなマンガやイラストを正確に模写することで現実逃避をして過ごしてきた。心配性の父が、人と接する必要のないゲームのバグ出しの仕事を見つけ、真実はその仕事をスタートさせる。ある日、ひょんなことからゲームのイラストに手を加えた真実は、それをきっかけに特技である絵を描く才能が認められ、社員の矢部遼太郎からゲームキャラクターのイラストを依頼される。矢部に恋心を抱いた真実は、なんとか矢部の役に立ちたいと奮闘するが……。主人公の真実を門脇が演じ、三浦貴大、比留川游、マキタスポーツ、YOUらが脇を固める。

2017年製作/106分/G/日本
配給:アークエンタテインメント
劇場公開日:2017年7月15日

スタッフ・キャスト

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(C)クエールフィルム

映画レビュー

1.5少しずつ、少しずつ、少しずつ。コミュ障は時間が解決する。

2025年4月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

難しい

ひきこもり系女性の社会適合訓練中みたいな映画。

門脇麦が演じる興味深い人物背景の主人公設定だが、
ずっと社会集団内での生活をしてこなかった人生ゆえ、
彼女の、スローリーでリズムのない時間感覚で物語も進み、
テンポが遅くて遅くて、眠くなる。

こりゃ耐えられんと、再生速度を少し上げたら、
逆にかなり見やすい映画となり、笑ってしまった。

コミュ障で無表情。瞬きの回数も少ない。
喋り方も幼く、何を考えてるかわからない。

バイトをクビになり、新たな地味バイトを始めるが、
ひょんな事から絵の才能を認められ、別部署でイラストのお仕事をするようになる。

ここでようやく、サクセスストーリーの展開になるのかと思いきや、
容赦なく失敗展開を浴びせ、厳しい現実を突き付けるストーリー。
ひきこもり中、好きで描いてた絵も、仕事と化した瞬間に全く描けなくなる。

何者でもなかったし、何かができる者でもなかった。
そういう厳しい自己評価を目の当たりにし、現実から逃げ出したりするが、
友達らしき人物もでき、仕事じゃなければ独創的な絵も描けるようになっている。
大きな変化ではないが、小さい変化は注意深く見ていると、この主人公、小さいながらもあるっぽい。

そういえば、、、
( ´ー`)y-~
かくゆう私も、学生時分はこの主人公のように、人見知りのコミュ障だった。
就職活動の面接の帰り道、極度の緊張から解放され、
電車を降りた瞬間、線路へ嘔吐してしまった。
鬱っぽい症状も出た。

そんな人間でも、二十数年経てばコミュ障も治る。
人見知りも治る。
営業的な外回りもこなせるようになる。
時間はかかるが、結局は時間が解決する課題点でしかなかったのだ。

少しずつ、少しずつ、少しずつ。

小さな事からコツコツと。
課題克服への、取り組みさえ途中でやめなければ、
前へ進むことを停止さえしなければ、
少しずつ、少しずつ、時間の流れが解決する。

特別な才能を開花させたり、尋常ならぬ能力を開発したりするのは難しいが、
社会に適合したりフィットしたりは、発達障がい者でもない限り、
時間の個人差はあれど、人並み程度にはなんとかなるのだ。

無表情だった主人公が、ラストで笑顔が増えたのは救いだった。
ただし、面白い映画ではなかったかも。

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ソビエト蓮舫

3.5【”一歩ずつ。”自分自身に生きる軸がなく、ぼんやりと生きて来た女性が、少しづつ社会に出て行く様を描いたオリジナル脚本による小品。門脇麦さんの不思議な魅力が全開です。】

2024年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

■子供の頃に母(YOU)から、大切なモノを勝手に捨てられたり、勝手に”これは向いてないでしょ?”と色々と勝手に決められて、育ったマミ(門脇麦)は、高校生の半ばで引きこもりになる。
 だが、人と接する事無く出来る仕事”ゲーム会社でバグ探し”を始めた彼女は、徐々にイラストの才能を見出され、気になる男性遼太郎(三浦貴大)からゲームキャラクターのイラストを頼まれる。

◆感想

・引きこもりの女性を主人公にした映画と言うと、暗い映画を想起しがちだが、今作はふんわりと軽いコメディタッチの映画に仕上がっている。

・今作は、”尾崎監督が独特の雰囲気を持つ門脇麦さんに当て書きする形で脚本を執筆した”とあるが、今や希少なオリジナル脚本による邦画であり、門脇さんが少し風変わりで内気な女の子を好演している。

・離婚した両親を演じたマキタスポーツさんや、意図なき毒母を演じたYOUさんも良い味を出している。

<今作が良いのは、人付き合いが苦手な人を優しい視点で描いている所だと思う。出て来るキャラクターも悪人はいないし、何だかホンワカした気持ちで観れる映画だと思います。>

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NOBU

3.5タイトルなし(ネタバレ)

2023年12月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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マサシ

3.0優しい気持ちになれる

2023年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

鑑賞後の後味も良くて、世の中の人たちを応援したくなる
優しい作品。

引きこもりだったにしては活動的とも思いましたが、
一度工場のバイトのワンクッションが挟まってるから
出かけること自体はいいんですね。

サバゲ―の場面ではつい吹きだしてしまいました。
不器用ながらも、牛歩の歩みでも
すこしづつ前進している。
本当は引きこもってても自身はそうしたくて、
周りはそっとそれを見守ればいい。

傷つかないように、優しさのつもりなのだろうけど
とりあえず何もさせずに置けばいい、なんて
教育方針はむしろ成長を阻害する。
あるいはいつまでも自分の庇護下に置いておきたいから
能力を認めたくないという作用なのかもしれません。
ほらみろ、どうせ無理、そんな言葉
誰かに投げかけるものではないなと
心に刻みました。

人との関わりで傷ついて自信を無くしもするけど、
関わっていくことで自信が生まれもする。
人間同士も月への一歩並みに
ささやかな一歩が大きな一歩なのかもしれません。

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こまめぞう