ムーンライトのレビュー・感想・評価
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波の音が心地いい。
黒人、ゲイ、ゲットーという個性的な内容。
シャロンの幼少期→思春期→成人とカテゴリされていて、それぞれの過程の中にヤク中の母親、貧困、ドラッグ、銃、ムショ、アメリカならではの地での抱える闇で生き残るために選択しなくてはいけない環境のリアリティがあった。
月明かりで照らされて黒人はブルーに見える。
その言葉がとても深い。
このジャケット(ポスター)の意味が理解できました。
物語は上質かつ繊細で静か。
アカデミー3部門受賞。作品賞でララランドと取り違えて話題になりましたね。
ムーンライト。受賞が納得できる心の底から震える、愛が溢れている作品でした。見てよかった。
たしかにレゲエ野郎が1番悪い!笑
ブルーが浮かぶ海のシーン
滲み出す様に映画を彩る色彩は、ぼんやり月明かりに照らされる肌の色、はっきりと浮かび上がるシーツや照明のブルーが特に際立っていて美しかった。
この映画は意図的に黒人の肌の色を美しく見せるため、色調を調整してると聞いてその通りに効果が効いていると同時に馴染んでもいるなあと思った。
八方ふさがりのリトルの人生を、海辺へ連れて行きお前も泳げると背中を押してくれた存在フアンも凄く印象的だったし、子供たちが夜の海辺ではしゃぐシーンももちろん。海のシーンがじんわりと浮かび上がる様なそんな素敵な作品でした。
二部の海のシーン、こみ上げる想いを押し込め、「お前も泣くのか」に対しシャロンの「泣きすぎて自分が水になりそう」なんて言葉の紡ぎ方がロマンチックで、好きな人にはこういう一面を見せるんだなあなんて、あの夜のさざ波と2人を照らし出す月の青光りが永遠に続いているような儚い一瞬。
後日、いじめっ子に指名されてあろうことかあの夜過ごした相手に殴られる。仕返しして捕り車に押し込められるシャロンを見るケヴィン。胸がキュッとした。
大人になりフアンのように育った筋肉隆々のドラッグディーラー、シャロンだけどケヴィンとの再会で幼少期のリトルの様に無口に戻りああ見た目は完全に別人だけど中身はリトルのシャロンなんだなって。
ケヴィンの、「ある曲を聴いてお前に似た人を見て思い出したから電話してみたんだ、こっちに来たら美味い飯作るから来いよ。」なんてよく考えなくてもロマンチックにも程がある。
ずっとこれはなんだろうという気分だったけどああ、これはラブストーリーでもあったんだなってやっと気付ける様な2人の距離感。そしてその曲を流して内容が「ハローストレンジャー」の愛する人への曲。思い浮かぶのは、幼少期の2人の会話。
ケヴィンの家に行くも、相手の距離感を伺いながら少し強張った表情で、でもそこにはあの永遠に続く夜の海で内緒の一瞬を過ごした2人が戻って来たんだよね。きっとこの後2人は結ばれるんだろうけど結末は教えないまま。
最後の誰かに呼ばれた様に振り返る月明かりのブルーに照らされたリトルも、あれはフアンにブルーと呼ばれて振り返ったのかな。と考えつつエンドロールが短すぎてもっと余韻に浸っていたかったなあとも思えた。
この映画がオスカーに選ばれたのが心から喜ばしい。世界は本当に変わって来ているんだ。
素晴らしい
繊細で、おとぎ話のよう
想いが成就した筈なのに幸せそうには見えない
美しい映像で描かれる、矛盾をはらんだ世界。
見かけは長年想っfていた相手と結ばれたハッピーエンドなのに、なぜだろう。厳しい現実に押し潰されてしまう哀しい未来しか想像できない。
不幸、幸せ
生まれてきた場所によって幸せや
辛さが変わるのだろうか
子供の頃の環境は人を左右すると思う
必ずしも辛いからと言って悪いわけでもないし
満たされてるからって良い訳でもない
私はどうだったんだろう
両親もいる、住む場所も自分の部屋もあった
貧困と言うほどでも無く裕福と言うほどでもなかったように思う
兄にかなりイジメに近い事をされたがそれ以外は
至って楽しくやっていた
家族愛を肌で感じるほどでもなかったし異性からも特別何かがあるようなこともなかった
長い間片思いをしていた、これはかなり辛かった
結果は勇気がないまま県外に
シャロンからブラックへリセットしたかったのかも
今も多少のプレッシャーを感じつつそこそこ楽しく生きてます。
月明かりの下
なぜだか分からないが、冒頭から引き込まれるように画面に釘付けになった。フアンがかっこよすぎて、もっと観たかったなーなんて思いながら観ていた。
「自分で決めろ。他の人に決めさせるな」リトルもシャロンもブラックもその時々の選択は、自分で決めることができていたのだろうか。何よりフアン自身も。
自分の居場所がないと思ったとき、途端にその場や状況は、自分にとって都合の悪いものになっていく。自分のいるべき場所、誰といるのか、どこにいるのか、何を思い、考え、感じて生きていくのか。
分かりやすい答えは出てこない。メッセージ性はたくさんあるのに、分かりにくい。分かりにくすぎて、気づかない。それをどこまで観ている側が受け取れるか。もちろん、受け取れるのが良いということではないが。
三章に分かれているこの映画だが、その間に起きたことをどれだけ読み取れるか。これももちろん、描かれていないので読み取れるのが立派ということでもない。
登場しないことと存在しないことは全く違う。起きてないのことと描かれていないことも全く違う。フアンの死は描かれていないが、三章のシャロンを観れば、それまでどんなことを感じて生きているかが想像できる。
月明かりとは、月自らが放つ光ではない。そういう解釈をすると、陳腐な言葉になってしまうが、輝きだけが人生ではないし、素晴らしい生き方だというわけでもない。少なくとも、誰かを照らすことができるだの、人は1人では生きていけないだの、と言いたかったわけでもないだろう。
とても静かな映画です。 過酷な人生だけど、正しく生きることは難しい...
とにかく凄い
自分の母親がこの映画が公開されている最中に気になっていた事を思い出し、借りてみた。
まず、映画が始まって早々にスルッとストーリーに入り込めたのは久々だ。映画は最初がとても肝心だとおもうから、そこは満点に近い。
そして何より役者達の迫真の演技。主人公のそれぞれの歳を勤めた役者達は幼い頃から変わらないものをしっかり演技として現せていたことに感動した。また、フアンやケヴィン、母親もかなりの凄腕演技だった。総指揮製作がブラッド・ピットであることが役者達の演技から伝わってくる。
全体的に無駄なシーンがなく、視覚的に訴えてくるから映画としては凄く好きだが、いじめ、人種差別、性差別、社会の理不尽さなど、色々多く盛り込み過ぎて肝心な愛の部分が伝わりにくかった。
誇り高く、全てを受け入れるような包容力のある父性
月明かりを浴びて走り回ってると、黒人の子供が青く見える
映画「ムーンライト」(バリー・ジェンキンス監督)から。
う〜ん、評価が分かれるだろうなぁ、という感想で観終わった。
アメリカが抱える、人種差別や貧困、児童虐待、麻薬売買、
更には、LGBTなどの性的マイノリティなど、詰め込み過ぎという評価と、
何度か登場する「ムーンライト」(月明り)の場面に、黒人の主人公が、
暗闇、静けさの中で、きれいに浮かび上がってくる映像評価。
実は、作品の中で、こんな台詞がある。
「老女は俺をつかまえてこう言った。
「月明かりを浴びて走り回ってると、黒人の子供が青く見える、
ブルーだよ。お前をこう呼ぶ、ブルー。」
何気ないたとえ話かもしれないが、タイトルの「ムーンライト」を連想させる
言葉は、この「月明かり」しか出てこない。
またこの台詞の後「自分の道は自分で決めろ。周りに決めさせるな」と続く。
そのことを作品の軸に据えて、自分の行動を決めていったようにも見える。
構成を、1.リトル(少年期)、2.シャロン(思春期)、3.ブラック(青年期)と、
わざわざ3章に分けた理由を知りたい、とも思った。
アカデミー賞(2017年)、ゴールデングローブ賞(2017年)など、
輝やかしい賞を受賞した作品なのだけれど、平々凡々と暮らす、
日本人の私にとっては、なかなか難しい作品だったなぁ。
タイトルなし(ネタバレ)
ララランドに続きアカデミー賞を受賞した作品‼️主人公がかわいそうだと感じた😅ゲイであんなにイジメを受けるとは、母親もダメな人で麻薬中毒者‼️息子のお金を取らないで‼️とそう感じた‼️
そこらへんは、共感するけど🤔最後をもうちょっとわかりやすくして欲しかった‼️
オスカー受賞は政治的結果
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