哭声 コクソンのレビュー・感想・評価
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面白いのにもったいない
最初の半分までは最高に面白く高評価だった。謎な事件にリアルな演技と迫力にドキドキが止まらず見入りました。
後半のゾンビ登場から萎えました。何故ゾンビなのか意味わからなかったし誰?って感じ(笑)ラストの方は一気に展開がぐちゃぐちゃになり面白くなったのに、主人公の父親が無能すぎるのと感情任せすぎて何の役にもなってないし、本当にイライラが止まらない。
あほすぎて見るのを辞めようかと思ったくらい判断能力がない。
みんな死んだのも父親の無能な選択のせい。
終わりはスッキリしなかったので面白かったけど評価は3.5
真実が一つじゃない
この映画には真実は存在しないかもしれない。
前半はコミカルな演出で惹きつけつつ、徐々にホラー感が増して行く過程が面白い。
ラストは本当に分からなくなってくる。
見る人それぞれがそれぞれ信じたいことが、真実になるのではないか。明確にこれ、という解答があるのかもしれないが、見た後はそういう印象。
皆が嘘をついているかもしれないし、全く嘘をついていないかもしれない。
個人的には全員嘘はついていないけど、互いに互いを誤解している、というくらいか。
國村隼が悪魔に見えるのは悪魔だと思うからかもね。
映画的には國村隼はイエスキリストとしても描かれてる。ただ、人によっては悪魔にも見えるということか?
最後に手の甲に十字架にかけられたような穴が開いていたし。
どこかの考察で、人はどれだけ人を信じられるか、ということを描いた、と書いていましたが、これが一番しっくりきました。
「疑え。惑わされるな。」
2016年の公開当初からこの作品が面白いと言う噂をちょくちょく聞いていたもののタイミングが悪く、公開時は見逃してしまっていたのと、韓国映画のハードな描写の物は精神的にも疲れるので、ようやく今になって見てみた。
最初は主人公のジョング目線で物語を見ていたものの最後には俯瞰的に見ている自分がいた。
それは、"男"をはじめ、作品そのものが主人公と言うよりもスクリーンの向こう側の我々を威圧している様な、そんな印象を受けたからかも知れない。
証拠や事実を追うはずの警察官である主人公が印象に惑わされ、神を信じ神に遣えるはずの神父(見習いだけど)が男が悪魔に見えてしまう、"惑わされることで本来の職業とは真逆のアクションをしてしまう"姿が記号化された階級の上位である人間の平静を崩してしまう。
田舎社会と言う閉鎖的な空間、言葉に惑わされたり狂気に取りつかれたりする描写に既視感を覚えて、記憶の糸を手繰り寄せてみたら「ひぐらしのなく頃に」を思い出した。
「ひぐらしのなく頃に」でも似たような疑いの連鎖が事件を引き起こすって言う作品だったけれど、この作品は「ひぐらしのなく頃に」よりも今のSNS社会に対するメッセージにも感じられた。
祈祷師は"釣り"や"餌"と言う表現を使って表していたけど、男や祈祷師(煽動する人間)が釣り上げようとしていたのは、"ジョング"や"村の人々"でもなく、"スクリーンを見ている我々"なんじゃなかろうか。
キャッチコピーは「疑え。惑わされるな。」だったそうだけどその意味する所は作品のストーリーに対してではなく、見終えた後の自分の印象や感想を疑え。と思えた。
と感想を書いた後に考察しているサイトを巡ってみたら、旧約聖書に準えたキリストの話って言う考察があってそっちの方がしっくり来たのでこの感想も惑わされていたっての証明されちゃったな…。
韓国版エクソシスト?
コクソンと言う村で変死事件が起こり始め、事件解決を図ろうとする巡査部長にどんどん災難が降りかかる。
最初はサスペンスかと思いきや徐々に怨霊ホラー映画へ。
最期の最期、真実は?って感じなんだけど、映像から観ると色々解釈が出来て、私的には「こちらの人は善、そちらの人は悪。???が原因だ!」と決め打ち出来ないまま終わる。(搔きまわす小悪魔的な奴はいますがね。)
上映時間は2時間半。面白いけど体力的に疲れた。
國村隼人が凄いとか、翻弄されるとか観た感想をネットで書かれている訳だが、私とすればまあまあ。
もう少し原因の中身・正体が判れば面白かったのに!
ゾンビみたいな奴は何だったのか!!
日本ホラー映画や真夏にある怖いお話のテレビ番組が好きな方々はよいかもね。
体力勝負でどうぞ。
面白いが、、勿体ない。
長めの映画だけどかなり楽しめた。
役者陣は國村さんをはじめ全員ガッチリはまっているし、子役の女の子も良かった。
大した中だるみもなく、常に新しい展開で観客を飽きさせないつくりだし、時折挟まれる山河のカットが非常に美しい。単純に映画として非常によく編まれていると思います。純粋につけるなら星4.5です。
けど、誰もが感じるであろうラストでのモヤモヤ感はいただけない。
キリスト教のメタファー沢山出る映画ですよー!って事も最初に示されているし、当然そういう描写も多くてべつにキリスト教に詳しくなくても、人を疑う事や主観に捉われることの愚かさ、未知のものに対する畏怖を、韓国人⇄日本人という関係性を土台にかなり攻めた感じで描いてんだなぁ、、、。
って事は分かるけど、そうすると他のシーンや思わせぶりなアイテムの使い方がボケてくるし、逆に宗教的テーマを考慮せず、幻覚キノコ起因のファイトクラブ系だったりエクソシスト的な霊能バトル系と捉えても結局スッキリと割り切れない。
あのゾンビは、壮絶な祈祷バトルは、謎の女性は、湿疹は、結局なんだったのか?
観客に深読みさせる為か、様々な角度で物事を捉えさせようとするがあまり、本当は何が言いたい事なのか分からなくなって、本当に言いたい事が殆ど伝わらない映画になってしまっている。それも監督の狙いの内だとしても、もう少し焦点を絞った方が良かったのでは?と思う。全体の構成やテーマの盛り込み方が上手いだけに勿体ない。観劇後に胸に挿さるモノが弱かった。
なので3.5です。
ただ、祈祷師バトルのシーンは最高だった。祈祷師の除霊は道教なのか、儒教なのか、よく分からないけどあのガチャガチャ楽器がなる中で踊り狂いながら殺を放つあの感じ「なにこれ!カッコイイ!!」となってしまいました。
絶対に観て損する映画ではないですよ。
あ、それと、レーティング付いてませんが、お子様に見せる前に1度は大人が観て、観せるべきかを判断すべきかと思います。
谷城、國村、哭声
字幕での判断なのだが、舞台となる村の名前が谷城と書いてコクソンと読んでいた。映画のタイトルもコクソン。そしてコクソンと読めなくもない國村隼も主演のようなものである。とにかく國村隼の怪演である。
映画は、難解だ。喜劇タッチで進んでゆくが、2時間36分は長い。
父と娘の哀しい物語がメインであり、同時に悪魔と人間の闘いの物語でもある。カメラを手にした悪魔。あまり見たことのないビジュアルで、これだけでも見る価値があったかもしれない。しかしそこに至るまでが長い。
谷城という韓国の田舎町。山がそばにあり、森がある。電気はひかれているけれども、洗濯は外で手もみ。民家は基本、木造一階建て。
主人公が、警察官で、それなりに体格もよく、美人の妻と娘もいるのに、かなり臆病のようだ。その彼が、臆病ゆえに、犯罪を犯してゆく。ひとり娘と家族を守るという大義のために。
雨がよく降る。多分、日本人の男は、犯罪者なのだろう。この村に災いをもたらす悪魔そのものなのかもしれない。流行り病、婦女暴行、火事、殺人事件、首吊り自殺、一家心中。精霊が言うように祈祷師とこの悪魔がグルなのか、グルではないのかもよくわからない。祈祷師は、悪魔をあとすこしで殺せたかもしれないのだ。そしてなぜゾンビが発生するのかもわからない。
雷に打たれた男は、哀れだが、笑うしかないところだ。漢方薬が効いて命が助かるということはあるのだろうか。
タイトルが、いかにもホラー的な感じで、このタイトルだけでは、見なかったはずだが、予告編を、何度か見て、刷り込まれており、さらにファン・ジョンミンが出ていたため、見てしまった。
もちろんほぼフィクションだろうけれども、一見アナログなこの映画にはなにか惹きつけられるものがある。
早稲田松竹にて観賞
ナ・ホンジン、これほどの演出力を持ちながら、何故に敢えて物語の混沌を望むのか。悪質とすら言える。
ナ・ホンジン、これほどの笑いのセンスも兼ね備えながら、あのような救い無き結末を見せようとするのか。全く肯定できない。
すこぶる面白いのにも拘わらず、この韓流サディズム、そろそろ避けたくなってきた。
タイトルなし(ネタバレ)
國村準が出てるとは
びっくり‼︎
いきなり
裸ん坊だし(笑)
捉え方は色々あるけど
見る人が悪魔と思えば
悪魔になるって事なのかなぁ?
猜疑心って怖いよね
先入観でどうしても
見ちゃうし
変人と噂されれば
そうなんだと思ってしまう
人間の弱い所だね〜
やろうと思えば
ナンボでも誘導出来るよね
観たことない人が羨ましい。
・祈祷師が一番邪悪な存在で、一番の黒幕であることは明らかに示されています
・邪推かもですが祈祷師の手口はこうだったのではと推測します...。
・祈祷師が國村隼を村に投入し、村人に悪霊を次々と伝染させた
(だからゾンビ描写なのかも)
・韓国の地方では、困ったらすぐに祈祷師に相談する風習があるので、祈祷師に依頼がくる
・「こいつはヤバいの憑いてるから特殊な儀式やらんと」とか言って高額請求をふっかける。
(これを村中でやってボロ儲けしようとするのが祈祷師の動機)
・祈祷師の儀式は、悪魔退治ではなく、憑いた悪霊を痛めつけて挑発すること
(だから國村隼もダメージくらう笑)
・その後悪霊が凶暴化して、一家が滅びる
(一家惨殺事件が起きた現場には、儀式の供え物が散乱している.....)
・そして亡くなった人の写真を集め、より國村隼の呪いパワーを強大化させて悪事の精度を高めていった
・監督は、「いまの韓国の雰囲気を形にしたような映画を作りたかった」と語っています
劇中に出てくるような祈祷師は、韓国ではムダンと呼ばれる方たちですが、その儀式の異様さから不気味がって嫌がる人も多いようです。
(実際にムダンの家系では、子供が差別に合わないように親がムダンの技術を教えなかったり、子供がムダンを継承することを反発したりということがあるみたいです)
・しかしこの差別の根源は、不気味だから、得体の知れないものだからという疑いの感情からきています。
・疑いの感情は、相手のことをよく知らないから起きるものです。逆を言えば、知ろうともしないのに疑って遠ざけています。
・そこに劇中の悪徳祈祷師(監督の化身ともいえるかもしれません笑)は、つけこんでいるのではないでしょうか。
・悪魔退治の儀式といって実際は呪いをかけていようが、村人は祈祷師のことを知ろうともしないから野放し状態です。
・引っ越してきた日本人という設定で反日感情を匂わせる描写がミスリードとしてトリックを効かせているのも、上手い。。
・相手の事をちゃんと知ることを怠って、疑ってばかりいるとろくなことないよ!という、教訓を帯びたおとぎ話のようなストーリーでもあるのかなと個人的には思いました。
オルタナファクト?
先日観た "お嬢さん" が 意外に良かったので、もうひとつ韓国映画にトライ。
コクソンか?アシュラか?
どっちもグロいけど、アシュラの方が過程が克明に出てくるよ、というので怖そすぎないコクソンを選択。
國村隼が得体の知れない日本人役で登板し、韓国で賞をとった、それも人気投票上位とかなんとかでそれは本当に画期的なことなんだそうだ。
ということで 期待もそこそこの怖いもの見たさ(笑)
舞台は山深い村コクソン(谷城) そこの駐在警官がいちおー主人公。
家族皆殺しの凄惨な殺人現場が出てきて、容疑者は毒キノコで錯乱状態らしい、という。
クライムものかな?と思うのだが、どんどん話がおかしくなっていって、この人だれ??な人たちがたくさん登場してくる。
現象から言うと、変死や殺人が続々と起きて 悪霊がついた 山奥に住んでる得体の知れない日本人が呪詛をかけてるらしい と噂になって國村隼に会いに行ったりする。
その國村隼も獣のように裸で死肉を食らうシーンがでてきたり、フツーのいでたちででてきたり、それが現実なのか?だれかの妄想なのか?何の説明もない。
登場人物も死んでみたりゾンビ化してみたり、しまいには主役の娘もおかしくなって、悪魔祓い師を頼んでいったん元気になるんだけど、やっぱりおかしくなっちゃう。
その悪魔祓い師は、國村隼とグルっぽいんだが、途中血反吐をはいておののくシーンがあったり ...........つまり、訳がわからないのです。
これ、韓国で大ヒットしたらしい。。。ええと、つまりホラー映画?
あまりに潔い (?)血まみれ、泥まみれっぷり そのストレートさに 返って怖さが薄れるというか笑けてしまうくらいなんだが、あれで150分ひっぱるのはスゴイかも。
たいして面白くもなく見終わって、はて、なんだったの?
映画冒頭に聖書からの引用がある。
ルカの福音書で「あなたはなぜ迷うのか?心に疑いを持つのか? あなたが見るとおり私には血も肉もあるのだ。さわってみなさい。」とかなんとか .....
ということで新約聖書の基礎知識が十分にあると、それにそってこの映画も咀嚼できるらしい。
が、私はそのへん全然わからない。
「見たものをそのまま信じろ」というのは 噂の対極を示す。
だが、人は見たいものを見る、という側面もある。
噂や主観が作用することで オルタナ・ファクト が誕生する。
犯人が毒キノコ食べたらしい情報は割合に最初の方に登場する。
普通ならココを掘って、毒キノコの出処をつきとめていく、という話になろうが 捜査慣れしていない田舎の警察官たちは、村の噂に流されていく。
主役も、我が娘が巻き込まれた途端に理性を失って突進しはじめる。
DSC_3144そこに國村隼というピースがハマる。
監督さんは 顔だけ見て決めたと言ってるらしいけれど 日本人であったことはまったく選考基準に入ってなかったんだろうか?
会話が通じない異邦人である國村隼をどう捉えるか?には 個々人のものの見方が大きく作用する。極端なこといえば、國村隼がいた ということ自体が作り上げられたオルタナ・ファクトと解釈することだってできると思う。
などなど思い巡らしながら、映画館を出て、花見客でごったがえす街を歩く。
いままさに現実社会を右往左往させているオルタナファクトのほうが、よっぽど怖いんだよね ....
おどろおどろしい雰囲気
1日のサービスデーということもあり、映画館は混んでいました。評価が高いのも納得の内容で最後までドキドキして、あっという間に終わってしまいました。最近、韓国映画のミステリーものや、サスペンスものにはまっていますが、韓国の田舎はどうしてこうもおどろおどろしいのか。非現実的な話でも、違和感がありません。祈祷シーンも圧巻されました。あの日本人はやはり人間でなく、祈祷師は途中から、悪霊サイドに寝返ったのだと思いますが、理解するのに時間がかかりました。余韻を楽しめる映画です。
よかった
猟奇サスペンスだと思ってみていたらホラーだった。悪魔と祈祷師が祈祷バトルみたいになっていた場面がテンション高くてよかった。
しかし、全体的に長くて少しウトウトしてしまった。
それにしても悪魔は一体何がしたいのか、家族や地域に迷惑をかけて何か嬉しいことでもあるのだろうか。一般人を殺させてどんな意味があるのか、このような映画を観るたびに悪魔はバカでしょぼいという思いが強くなる。実際された方は迷惑だが、非常に限定的で社会に影響を及ぼすほどではない。風邪やインフルエンザの方がよほど影響力が強いのではないだろうか。
惑わす、惑わされる
聖書のイエス・キリスト生涯の最終の部分がモチーフとなっていて、事前情報が「國村準が怖い」位しかなかったので、ここまで悩ましい結末だと思っていなかった。
映画の冒頭にマタイによる福音書の引用があり、この言葉がそっくりそのままラストシーンに使われる。このシーンを見て「200%...!!!」と思ってしまった。
ナ・ホンジン監督の「チェイサー」を見た時、私はこの監督の倫理観や正義感がとても好きだと確信した。罪と贖いとのバランスがエンターテイメントとして絶妙だったからだ。女性の立場としてのカタルシスも感じた。復讐ではなく、罪を感じるという点において。
次作の「哀しき獣」に関しても、同族のマイノリティの話だった。決して政治的な主張を出している訳ではないが、辛辣な世の中に対して一石を投じたと思った。
コクソンは、聖書をモチーフに、主観がいかに偏見に満ち溢れ、信じたいものを信じる危険性を感じた。その部分はクリスチャンの眼を通して冒頭の聖書の引用へと続く。
謎の日本人に対しての、政治的な言葉はないが、隣国として感じるものはある。わざわざ言語化しない。だからこそ、この大きな惑いが活かされていると感じた。
という訳で、最の高の映画ですた!!!
けんちゃなよー
既観トップ3に入る程のアラスジ難解な作品である。これが曲者なのは、決して作品としてのテーマが理解不能なのではなく、まるで蜘蛛の糸のように一本垂れ下がった理が、辿っていっても実感が湧かないような掴んでいるのかさえあやふやなイメージなのである。今現在の韓国映画が秀逸だというのはメディアでもアナウンスされてはいたがこれ程までかと強く唸った。正直、邦画はこれ程の強さと重さを纏った映画を発表できるのか?かなり難しいと言わざるを得ないのが真実である。全てを疑うことで幾通りの見解が生まれる。カタルシスはまるっきり得られはしないが、だが心のモヤモヤはびっしりと覆い尽くされる。
悪魔の姿をしている神、無垢な姿の悪魔、イメージで語ると間違った方向へ操作されてしまう事。この作品そのものの問いかける主題の現代とのマッチングは相当周到なのである。
國村隼は『神』役だと信じる・・・
とても魅力的な映画だと思う
前半はまさかのスリーラー。
血や怖いのが苦手な人はやめたほうがいい。
長い分、ずっと飽きずに集中して見た。
映画館ならではの雰囲気もすごかったー!
見終わってもう頭いっぱいで整理もできてなかった。
もう真相って分からない!ってみんな思ってるかもー
だがこの映画には、本当のことは何か重要じゃない気もする。
確かに色々後で議論も起こしたり歴史、宗教などによるたくさんの推測や推理、あるが、いちいち全ての出来事のかけらを整理して考えても確実なまとめを出すには無理なはず。
もちろん考えさせるというところも結構魅力的だ!
考えれば考えるほど味が出る。
またもしそんなにこだわりもない人なら簡単にその進めて行く過程を楽しめばいい。急にこうなったりそうなったりして色んな気持ちで見られるし、韓国映画特有のあのユーモアも健在。
また小さな村で宗教や生活の特集のようなものもちゃんと出されているので、民俗の色に染められていて表現が豊かー
地獄絵図
ナ・ホンジン監督オールナイト上映、苦行の夜の第1本目。
想像以上のオカルト感。幽霊は出てこないけど恐怖要素てんこ盛りで何度か声をあげてしまった
まず犯人達のビジュアルが怖い!
白目むいて肌は爛れて血まみれ、湿疹も気持ち悪いしおまけに暴れるし…
突然のゾンビ化にはさすがにびっくり笑
娘を思うあまり短絡的な行動しがちな主人公にはちょっとイライラしてしまった。
ちょっと太りすぎだしそりゃすぐ転んだり機敏には動けんだろうし
とにかく男衆のドタバタぶりに苦笑だけど、あのヤバすぎる流れに少しのエッセンスがあって良かったのかも。
國村隼を打ちに行くときにナタやチェーンソーと共に豚の骨を持ってったのには笑った
このあと上映のチェイサー、哀しき獣でも似たようなシーンがあるらしく楽しみ。
とにかく娘の発狂振りが凄かった。
あの演技ができる子役、只者ではない…
祈祷シーンは最高。地獄絵図とはこのことかと。
得体の知れない國村隼、祈祷師、白服の女 この3人の正体が最後に少し触れられて終わっちゃう。
正直観たあとモヤモヤするけどトークショーで正解に近付ける話が聞けた。
あの白服の女は地元の守護神的な存在らしい。
そして元々の脚本は最後、祈祷師と國村隼が一緒に車に乗って去って行く流れだったらしい。
悪魔化した國村隼は怖いの通り越して面白い笑
でもやっぱり一つのキャラクターの行動に一貫性がなくて、両端な場面があるのでそれを振り返ってアレコレ考えるのが楽しい。
悪夢みたいな映画だったけど面白かった!
アッパが。。。。。
韓国映画のグロさが、最後までわからない行方に見応えがあった。
悪神なのかどうなのか。悪神が死ななかったのは最後でお祓いを止めてしまったからなのか。呪術師に呪いを送ったのはなぜなのか。コクソンに戻ることに何の意味が。
彼が日本人の悪神を払ったのならなぜ?
鶏が3吼えるまで待てば一家惨殺を防げる=警察官以外が死ぬのはOKなのか。呪術師の最後に撮った写真、トランクの写真の塊は何のか?日本人が焼いたって言ってた写真?
考えれば考えるほど疑問がわく。
彼女はコクソンに住む精霊だったのか。
始まりは笑いが随所にあり、平穏なコクソンの田舎で起こった惨殺な事件が他人事のように感じるが。刻々と事件は自分の身に迫る。
防ぐ側なのか、起こす側なのか。
久々の衝撃作品でした。
お祓いの無になる感覚とか映画館で見るのがオススメ。
見えない恐怖の方がよかったな。
3月の初旬に見た
「お嬢さん」に続いて
韓国映画2本目。
食指が動いたのは
韓国映画だからではなく
國村隼を見たいから。
この一言に尽きる。
・・・結果。
なかなか判断に迷う映画だった。
この雰囲気と質感を
理解してくれそうな人でないと
勧められる映画ではない。
肝心の國村隼。
よそ者の日本人役なので
ほとんどセリフはなかったが
その存在感たるや、神がかっていた。
(悪魔がかっていた?というべきか)
ラストで本性を現した時の
あの喉に引っかかるような乾いた笑い。
まさに悪魔が乗り移っているかのような笑い。
韓国の映画賞で2冠に輝いたのもうなずける。
加えて子役の演技も素晴らしかった。
半狂乱になる時の絶叫というか悲鳴というか。
あの声は体に悪い。見ていて瞬時に鳥肌がたった。
結果的に大爆笑してしまった
雷に撃たれるシーン。
漢方薬飲んでたから大丈夫って(^^;;
あれは笑ってほしい演出なのか?
途中参戦の祈祷師の
アゲアゲの祈祷ダンスも
なんか滑稽で笑ってしまった(^^;;
ただやや投げっぱなしの
ストーリーであったようにも感じた。
國村隼が悪魔だとしたら
神(天使?)になるであろう女。
彼女の「ネタ振り」が若干弱過ぎたせいで
やや消化不良のままエンディングを迎える。
國村隼がラストで正体を現すシーンにも違和感。
あそこまで「悪魔っぽさ」を出す必要があるのか?
目が赤く光るとか、
「影」だけが悪魔の姿だった、とか。
もっと間接的に悪魔を表現した方が
逆にゾッとするような・・・そんな気がした。
見えない恐怖とでも言うべきか。
万人にはオススメできないが
陽気なスプラッターホラーよりも
犬神家シリーズが好き!
と言う人にオススメ。
個人的にはなかなか良かった。
洗っても洗っても落ちない。
染み付いた汚れのように
記憶の中にこびり付く。
そんな映画だった。
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