「何を信じるのか、が試されてる?」哭声 コクソン Omiさんの映画レビュー(感想・評価)
何を信じるのか、が試されてる?
映像は綺麗だし、村や家屋の舞台セットがリアル。
世界観や不気味さの演出は凄く良かった。
主人公の警官をはじめ、キャラクターも愛着が湧きやすかったです。
ただ物語が難しい……。
オープニングで聖書の一節が引用されるので、
キリスト教がモチーフなのはすぐに分かるけれども
元クリスチャンで多少聖書を読んでいた自分でも、このモチーフで結局何を言いたいのか等がいまいちよく分からなかった。
尺も内容の割にはちょっと長いかな。
後半になるにつれて、誰の味方をするのか、何
を信じたらいいのか疑心暗鬼になる緊張感は良かった。
もう、何なの!誰なの!あああ!という感覚は主人公とシンクロ出来るかもしれない笑
鑑賞後は、考察サイトを読むのが楽しかったです。
結局、謎はあちこちに散りばめられているけれども、
正解というものは用意されていないような気がするんです。
人は自分の信じたいものを信じるし、その人が信じたことがその人にとっての真理になる。
ある人物が、「悪魔だと思うなら、悪魔なんじゃないの」と言って姿も悪魔になってしまったのは、そういう事なんじゃないかと思います。
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