不能犯のレビュー・感想・評価
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怖すぎて笑えた
夜の鑑賞は危険🏃⚠
原作未読
前から見たかった作品です。
不可能な連続変死事件を追う刑事と、ヒトの悪意を操る力を持つ不気味な黒スーツの男・ウソブキの戦いをスリリングに描いていて、ハラハラドキドキでしたが、ややグロテスクな場面が多いので夜の鑑賞は危険です。それにしても、悪意の伝染が怖すぎて…。((((;゜Д゜)))
松坂桃李さんのわーるい顔、お見事でした。
なーんかイマイチ…
思い切って主人公の宇相吹を沢尻さんにしたらもっと面白かったような気がした。
明確な殺意を持つ行動であっても、殺害が不可能な場合は罪に問われない。
例えば呪い殺そうとしても罪には問われない。これを不能犯というらしいです。
主人公の宇相吹正(松坂桃李)は正体不明の人物で、電話ボックスに殺人の依頼を書いた紙を貼ると実行してくれる。
ただしその殺意が純粋なものでないと依頼者も殺されてしまう。
殺害方法はマインドコントロールによるプラセボ効果と映画では説明していた。
プラセボ効果とはいわゆるニセ薬効果。
ニセ薬でも効果があると信じていれば病気が治るということです。
でも逆に悪くなる方だからノセボ効果かな?いわゆる病は気からというやつです。
この方法でどんどん依頼を実行していくのだけれども、いずれも不能犯で、犯罪が立証できない。
これを追っていく刑事が多田友子(沢尻エリカ)で、登場人物の中でただ一人マインドコントロールがきかない体質の持ち主です。
原作では男性のキャラで、立ち位置が違っていたけど、女性にして沢尻さんになっていたので、映像的には派手な感じになってよかったと思う。
内容は最後以外は原作とほぼ同じで、何が正しいいことなのか悪いことなのかよくわからない。
正しいと思うことが悪いことになって、悪いと思うことが正しかったりする。
そして最後は皆死んでしまうみたいな世界観になってます。
最近はキッチリ原作通りという映画が多いけれど、この映画の場合は設定の細かい変更はあるけれども、前半はだいたい原作通り、最後の方だけ前半に伏線を入れていた映画オリジナルの事件が起こるという作りです。
原作を知っている人でもネタバレのないところを楽しめるようになっていた。
CGもそこそこ使って見せているし、そこも実写化の見所かもしれない。
構成は原作と同じで、一話完結のオムニバス形式みたいになっていて、ゲスの極みみたいなキャラがたくさん出てきて面白かった。
特に真野恵里菜さんや小林稔侍さんはこういう映画に出るイメージはなかったので、ちょっと驚いたけれどもそこそこ合っていた。
でも松坂桃李さんの宇相吹は合ってなかったような気がする。
人気とか興行とか考えるとしょうがないのかもしれないけど、別の人がよかった。
原作物で無理だとはおもうけど、沢尻さんもイメージ的には宇相吹側の人間という感じがするし、替えるなら思い切って主人公の宇相吹を沢尻さんにしたらもっと面白かったような気がした。
仕事人
必殺仕事人にしても、ゴルゴ13にしても、殺し屋という職業は漫画、ドラマ、映画などにしか登場しないが、殺しの報酬は莫大な金額だ。電話ボックスの裏に誰かを殺して欲しいと書いた紙を貼っておくと、その願いが叶うという、都市伝説を実際に行うストーリー。宇相吹正(松阪桃李)はボランティアで殺しをやってるというのだから、これはもう『笑うセールスマン』か『地獄少女』かといったところ。しかも催眠術のようなマインドコントロールによって相手を殺すのだから、証拠も何も残らないという凄技だ。また、ブラックユーモア的に、殺してしまった後にも残酷な現実を依頼人が突き付けられるシニカルな面も描いてある。
金融業者がスズメバチに襲われて殺され、町内会長が毒を飲んで殺され、女刑事が腕に少年の顔が浮かび上がってカミソリでリストカットしてしまうなど、全て幻覚を見せられ殺されてしまうのだ。依頼人は必ずと言っていいほど何らかのしっぺ返しを食らうのだが、殺されたのは実はいい人だったという無情な結果であっても宇相吹は何ら関知もしない。それぞれのエピソードが微妙に繋がり、あーあ、やっちゃったよ・・・的な面白さもあった。
後半になると、刑事多田(沢尻エリカ)と宇相吹との対決が中心となっていくが、頻発する爆弾魔が絡んでくると、よくありがちなアクションとなってくる。せっかくのブラックさが薄らいで、俗っぽい映画になっていくのが残念なところ。また、彼女の未だに女王然とした演技も辟易してしまうのです。
真剣に人を怨んで殺したいと思うのなら、必死で働いて金を貯めてそれなりの誠意を見せなきゃ面白くない。都市伝説を信じて、安易な気持ちで試してみたり、あろうことか殺し屋までもがボランティアという設定も子供だましすぎやしないか。コミックが原作だと、やはり人の命は軽いものですなぁ・・・
何だこれ。
悪くはないですが、深くはない
愚かだね、人間は・・
映画「不能犯」(白石晃士監督)から。
「やっぱり、この一言ですか?」と言われようが、
この作品を思い出すには、このフレーズが相応しい。
松坂桃李さん演ずる「思い込みやマインドコントロールで、
ターゲットを殺害する『不能犯』の男」が、殺害したあと、
その殺害を依頼した本人が嘆き悲しむシーンの後に呟く。
(実は私のメモだけでも、3回は記録に残っている(汗))
でも「なぜ、彼はこんなことをするのかな?」と思っていたら、
物語の中に、しっかり会話として残されている。
「あなたの目的はなに? 何なの?」の問いに
「人間のもろさと強さ、知りたいんです。
どちらが本当の人間の強さなのか」と答える。
強がっている人に限って、もろい面を持っている、
そのもろさを隠すために、強がって見せている、
だから、どちらがその人の本性なのか、知りたい、
ということなのだろうか?
どちらにしても、自分の欲の為に殺害を依頼するなんて
「愚かだね、人間は・・」。
漫画の実写化
松坂桃李の猫背と不気味な笑みが印象的。
ネットで噂の「電話ボックスの男」
とある電話ボックスに殺人依頼の紙を貼る。殺意が純粋で無い場合は依頼人も死ぬ。死因は殺害を立証できるものでは無い。
ルールに従い宇相吹正がマインドコントロールで殺害を実行。
そんな不可解な事件を追う刑事の多田と新人の百々瀬。
ターゲットに近づき目を見つめ暗示にかけ思いのままに操る宇相吹だが、刑事の多田に暗示は効かないらしい。
度々起こる爆発事件。
その犯人がかつて多田が更生させ職まで世話をしたタケルだと知り絶望する。タケルが病院と幼稚園に爆弾を仕掛けたと多田に話す。そこへ宇相吹が現れた。
タケルの職場の先輩から依頼を受けた宇相吹がタケルを殺しに来た。
一見すると爆弾魔を倒しに来たヒーローのように思える宇相吹。
結果的に百々瀬や幼稚園児に被害は無く宇相吹に助けられた様なものだ。
人の心の闇は深く怨み、呪いなど憎悪がネットの裏サイトに棲みつく昨今。
安易に死をつぶやくと取り返しのつかない事態になり兼ねない。
愚かだね…今ひとつ
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