羊の木のレビュー・感想・評価
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原作が好きで観に行ったが…
松田龍平サイコパス?
社会は元殺人犯の更生を受け入れるか
鑑賞記録
『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』の吉田大八監督が豪華すぎるキャスト陣で映画を作るっていうなら観るしかないじゃないか!ってことで、公開前から楽しみにしてました。
豪華すぎる俳優陣それぞれがハマりすぎてるハマり役を好演。作品全体を貫くピンと張りつめた空気感と先の読めないストーリーも心を掴んで離しませんでした。
劇中出てくる「のろろ祭り」。学生時代に先輩に見せられた漫画妖怪ハンターや、ドラマのトリックを想起させられました。きっと日本のどこかにはこういう風習があるんだろうなぁと思わされるようなディティールのつくりこみ。夜の街を練り歩くシーンが醸し出す実在感は圧巻!
自分と違うもの、よく知らないものに対して抱く恐怖心や抵抗感は、恐らく生物の本能なのだろうと思います。しかし人間には理性がある。異物として他者を区別したり差別したりするのか、あるいは受容するのか。なまじっか知識を身につけすぎた大人ほど、受容が難しいのかなとも思います。肩書きやイメージだけで人を決めつけるのではなく、関わり合い、心を通わせることで人を知っていく必要があるのかなと思いました。・・・他者を完璧に理解することは難しいということを念頭に置いて。
良かった
瞳の力と後半の展開に注目
原作の「嫌な部分」を強調して、映画に切り取って。
それを映画向けにデフォルメする、強烈な最後のパーツが松田龍平。
錦戸亮の素朴な田舎の青年の演技も素晴らしかったのですが、時間が進むにつれて「うわー、松田龍平まつりや~!」と なってしまいました。
後半の畳みかけるような展開に注目です。
お父さんは天才的きらめきと野性味で魅力でしたが。
息子は何を考えてるかわからない死んだ魚みたいな瞳のおかげで、特異なキャラを演じさせたら神がかりますね。
寓話的な要素もある質の良い佳作。
木が生えてまた会える
少しピリッとした空気漂うヒューマンドラマ風に話が進み、後半で急に緊張感あるスリラーに豹変してゾクゾクさせられた。
月末の普通〜な感じが主人公としてとても良かった。
明らかにちょっと様子のおかしい宮越となぜ友達でいられるのか、最後だって逃げもせず友達としての言葉をなぜかけられるのか…と思うけど、真面目で奥手で優しくて人を信じやすい性格なんだろうなとなんとなく納得できちゃう雰囲気があった。
逆に文が月末にあそこまでツンツンしておいて宮越と付き合えるのかは最後までよく分からなかったけど。
彼女だけ映画の中で少し浮いてる感じがしたのが残念だった。
「のろろ」が全体的に奇妙な雰囲気を添えていたのが効果的だなと思った。
錆びていた像がまさか最後こう使われてくるとは。
さすがに不自然極まりないんだけど、最後の判決を下すダークヒーローのようで結構好き。
劇中では元受刑者たちの数人が最後良い顔を見せてくれたことにホッとした。
不穏だけどちょっとゆるめの、独特の空気が常に流れていて、この感じを好きかどうかで分かれそう。
私は好き。面白かった。
前科持ちの友人や知り合いは今のところいないけど、もしそういう人が現れたら、またそういう告白を受けたら、私はその人に対してどういう反応と付き合い方をするのだろうと考えてしまう。
今作のクリーニング屋の姐さんや床屋のように本質を見て受け入れられたら良いけど、一度ラインを越えたことのある人間が再び越えるのは抵抗薄くできちゃうんじゃないかとどこか思ってしまうのは否定できないな…
ヒューマンミステリーとしては、ぼちぼちの出来栄え 前半の丁寧な人間...
面白かった!!!
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