劇場公開日 2017年5月19日

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メッセージのレビュー・感想・評価

全452件中、21~40件目を表示

5.0初見時の驚愕!! 今回再視聴で人間側のエレジーを理解

2023年8月31日
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初視聴した時の驚きはかなり衝撃的だった。
とくにアメリカ発のエイリアン関連書籍、アセンション関連(笑)などに通底する「地球人の知性レベルを何としても引き上げようとする異星人の切望」が見事なまでの映像センスで描かれていると感じたので。

その余韻は通奏低音のように数年持続していたのだが、最近「宇宙人ユミット」シリーズを読み直している最中、DVDを見かけついついレンタルしてしまう。

そして今回は、「宇宙人により”並行宇宙俯瞰能力(平たく言えば未来予知)”能力を目覚めさせられてしまった女性言語学博士の悲哀」に意識が集中することになった。

言いたいことはまだまだあるのだが、言葉が思い浮かんでこない・・・。苦笑

本映画に隠された「メッセージ」は視聴者の知的・感性レベルによって無限大なのかもしれない。
また時がたち3度目視聴が訪れたら、違う面に目が向く事になるのだろう。

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resuwisshu311

3.0つくりはいい

2023年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

シーンとシーンを脳内補完しないとストーリーがなかなか理解できません。高度な頭脳を必要とされますね。私にはちょっと難しかった。

映画を見た後に原作「あなたの人生の物語」も読みました。こちらも同様に脳内補完が必要とされる小説ですが、小説のよいところは補完(想像)する時間が自由に与えられていることですね。題名からして誰が誰に向かって語っている構造なのかもわかるし。映画だとリアルタイムで補完しないといけないので頭の回転の遅い私には間に合いませんでした。もちろん何度も観れば理解が進むのでしょうが何度も観るほど面白くもないなあ....
「(悲しい)未来を受け入れる」選択という美しい決意の話ではあるんですが....
受け入れないと未来が変わっちゃうからしょうがない(受け入れない選択はない)んですよね...これは言ってはいけないお約束なんですね。原作はこの辺がちょっとほっこりした、にやりとさせられるような軽い中篇小説なわけですが、SF大作としてあまり大上段に描いちゃうと矛盾が際立っちゃいますよね。

映画自体には冒頭から作品に引き込まれました。「映画作り」の腕は確かな監督ですね。あの文字言語?をよくあのようにビジュアライズしたな、ということには敬意を表します。それら含めて映画的には完成度が高い。職人肌って感じ。でもSF映画に必要なセンス・オブ・ワンダーが若干不足してるかな。
映画全般に求められるセンス・オブ・ユーモアは皆無でしたね。残念。
原作にはユーモアも結構あったのに。

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arlecchino

3.03000年後に人類の助けを借りるためにエイリアンがやってきた設定は...

2023年4月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

3000年後に人類の助けを借りるためにエイリアンがやってきた設定は斬新感ありました。
ストーリーの間延び感は否めませんでした。

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tuna

4.0当たり前のように使っている“言葉”の難しさを知る

2023年3月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

知的

突如世界中に現れた宇宙船。
目的は何か。彼らとの対話に指名されたのは一人の言語学者。
文字を巧みに使い少しずつ対話を行うが、危機感を強める中国が独自に攻撃準備を進めていた…

そしてメッセージが解読されて全てのピースが繋がった時、驚きの事実が明らかに…!

時間と言葉には「流れ」が存在するが、記憶にはそれが存在しない。

原作の小説では非常に難解だったそうですが、映画版は解りやすく作られています👍

なるほど…!と驚くと同時に、もう一度見返したくなる映画でした。

……というか見返しました(笑)😅

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びぃあぃじぃ

4.0困難な映像とストーリー表現を、絶妙なラインで描く

2023年2月27日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

シリアスエイリアンもの(?)は、やりすぎるとチンケになり、ぼやかしすぎると印象が薄い映画になってしまうのですが、うまい表現で乗り切っていると思います。

ストーリーは「地球人が力を合わせること」と、「未来を知っていても、生き続ける」という2つの柱で、あまり新しいものではないかもしれないけれど、意外に説得力があるというか、、、すれすれのところで「良い映画」だと思います。

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にこにこどり

4.0未知との遭遇は全世界共通

2023年2月11日
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未知との遭遇は全人類が体験していることだなと思った。
人は生まれた瞬間、母親という未知なるものに出会う。
それはまた、初めて我が子を見た母親と父親も同じであろう。

主人公の未来のフラッシュバックのシーンで、娘が馬を怖がるシーンがあった。
子供がひどく怯えるのに対し、大丈夫よと母親は優しく馬を撫でていた。
私たちは綱に繋がった馬が人に大きな危害を与えないことを経験上知っているから、
軽々しく大丈夫よなんて言えるのだが、「最初」はどうだっただろうか。
私たちはきっと馬が、母親が、人類が怖かったのではないだろうか。

私は少し前に姪っ子と『千と千尋の神隠し』を見た。
私は大好きな作品なので胸を張って映画を姪っ子に見せたのだが、
姪っ子は、終始警戒心剥き出しでテレビの前に座り、神様やカエルが出てくる度に私の顔を見て何かを確認していた。ただカオナシが出てきた時だけは走って部屋から飛び出していった。
私はその時、幼い頃に『千と千尋の神隠し』を弟と一緒に怖がりながらも見ていたことを忘れていたことを、思い出した。

私たちは世界に慣れる。
それが持つ怖さも忘れ、にこやかに生きている。
琉球の人からした日本人、戦後の日本人からしたアメリカ人もまたそうであろう。
宇宙船の襲来に慌て、暴動を起こす世界の状況がニュースで流れていて、
私は宇宙からやってきた彼らよりも、そんなことで暴動を起こす人類に惹かれた。
昨日までにこやかに接してくれていた店員が今日、銃で私を殺さないとどうして言えるのか。
私たちは世界を知った気になっているから、
知らないことが起きるとどう対処していいかわからなくなる。
言語に意味がないことも紙幣が嘘であることも国家や社会がかりそめであることも
生まれた時はそれらに何の意味もないことを知っていて、世界が嘘で成り立っている恐怖を知っていたのに
だんだん地球人色に染まっていって
その結果があの暴動の原因なのかなと思った。

人を信じるなど、なんてくだらない行為であるか。
食わなければ食われる!動物的本能はどこへ行ったのか。
結婚した相手が浮気をしない確証は?子供は五体満足で生まれる?どうせ全てが順調に行っても最後は死ぬのにどうして人は人を信じて人と共に生きようとするのか、
私は分からない、まだ分かりたくない、でも映画を見て思ったことは、思い出したことは、
生まれた時の未知との遭遇にて、私の恐怖は瞬時に安心に変えられた。
母親に抱きしめられたことにより、その場所が安全な場所になった。
嘘でできた恐怖の世界において、それでも嘘と人を信じたいと思うのは、
それらが自分に安心を与えてくれることを私たちは一番最初に経験したことだからではないだろうか。抱きしめられるあの衝動を忘れられず、どれだけ傷つこうと終わりの未来が見えようと、私たちは人として生まれた限り、嘘と人を信じていく生き物なのかもしれないと、『メッセージ』という映画を見て感じた。

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23歳®︎

3.5突如地球に現れた異星人とのコミュニケーション。 禍々しい外見だが、...

2023年2月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

突如地球に現れた異星人とのコミュニケーション。
禍々しい外見だが、敵意はなさそう。
だが、一体何が目的なのか。
緊張感一杯のやり取りはなかなか見応えがある。
結局のところ、目的は今一つ曖昧だったが、主人公目線で考えると意外性があり、おもしろかった。

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省二

4.5凄く好き

2023年1月20日
PCから投稿

期待せずに見たらすごく良かった。レビューの点数低めなんですね…
私は多分忘れたころにもう一度見ると思います。

過去と現在、未来がごちゃごちゃになってストーリーが進むので、途中「ん?」と混乱しますが、最後まで観た後にもう一度最初に戻って少し観返しました。考察なんかも読んだ後に見ると、なるほど!と思うシーンが結構ありそうです。

SFものだ!と思って見ると期待外れなのかもしれませんが、一人の女性の物語、として観るとすごく不思議で、かなしく、美しい作品だと思います。映像も良き。すごく好き。

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もっちり

4.0久しぶりの骨太系SF

2022年12月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

派手さはないけど見応えアリ。疑問もたくさん残りますが、テーマと比較すれば無視してもいいレベルかと。

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げっちゃん

2.5この映画が何を伝えたいのかは分からない SF映画としては謎の生物で...

2022年11月13日
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鑑賞方法:TV地上波

この映画が何を伝えたいのかは分からない
SF映画としては謎の生物でてきて面白かった

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コルチゾるくん

5.0ばかうけの出オチじゃないぞ。

2022年10月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

前評判がいいのと「ばかうけ」なのは知っていて、お気に入りに入れながらも、なかなか手が出なかった本作。ここ最近マーヴェルとホラー三昧で胃もたれ気味だったので、やっと手に取れた。
とにかく、「ばかうけ」の存在感すごい。日常風景にこれが映り込むだけで、一気に違和感が強調させる。
話は静かに始まり、静かな緊張の中進んでいくが、淡々とした中に散りばめられた伏線とその回収、「そうきたかー」って言葉が漏れますね。観た人があのエンディングをどう捉えるかで感じ方は大きく変わる作品。
一度もスマホに手を伸ばす事ないくらい集中して観られた。
それにしてもヘプタポッドに話しかける時、どこ見ていいかわからない感じ、スッゲェわかる。

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neko

2.5原作:「あなたの人生の物語」。 未知との遭遇的なSF。 なんとか理...

2022年7月20日
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原作:「あなたの人生の物語」。
未知との遭遇的なSF。
なんとか理解はできましたが、回りくどく、すっかり疲れて、感動はなかったです<(_ _)>。
鑑賞日:2017.1.22

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miharyi

1.0何これ?さっぱりわからん

2022年7月19日
PCから投稿

説明下手すぎ、てかワザとわかりづらくして「頭のいいオレ」みたいな自慢そうな顔が観に浮かぶ。
観終わって解説とか読んだら何を言わんとしているかは理解したけど、映画だけでそこまでわかる人、一万人に一人くらいでしょう。原作には書いてあんの?

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越後屋

4.5上位者系エイリアン

2022年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

主人公は言語学者の女性。突如世界中に現れたエイリアンの宇宙船(?)のひとつに足繁く通い、「彼ら」との対話を重ねて、エイリアン語の解読を試みる。
彼らの目的は?
もし侵略なら、なぜ攻撃してこない?
エイリアンは明らかに高い知性と技術を持っているが、いきなり人類の言葉で話してきたりはしない。しかしこちらの言葉や意図はすぐに理解し、問いには素早く答えてくれる。
まるで人類の能動的・主体的な成長を、はるかな高みからゆったりと待っているかのよう。
そのレベルに近づくべく、主人公たちが研究と対話を重ねていく過程に、心地よい知的興奮を感じる。キャラクターと同じように好奇心と恐怖心が刺激される。彼らを信じて知識を得るべきか、それとも打ち払うべきか。そんなことを考えながら、どんどん映画に入り込んでしまった。
そして終盤に明かされる驚きの真実。観客の常識と先入観を利用した叙述トリックは「やられた!」の一言。エイリアンの描き方も、どちらかといえば典型的なデザインの中に独自の特徴がしっかりあって、ちょうどいい案配。
こういうSF、好きだなあ。面白かった。

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つみや=みつき

5.0想像を働かせてくれる!

2022年6月7日
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宇宙人とは?未来とは?助けるとは?
難しい題材でここまで素晴らしい映画ができることに驚きです!すごい!答えを観客に委ねるタイプの映画の中でダントツで好きです!

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エレベーターガール

3.0テンポが

2022年6月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

宇宙人がやってきたら、どうやって意思疎通を図るんだろうって、誰でも一度は考えた事があると思う。
地球に到達してる時点で、明らかに地球人より高度な技術を有してるので、基本的には、宇宙人が地球の言葉を使ったり、テレパシー的なものでコミュニケーションを取る話が多いけど、この映画は、地球人が宇宙人の言葉(文字)を理解しようと分析するのが面白い。
そこに、サピアウォーフの仮説とか、時間の概念を絡ませるストーリーの作り方があって、凄く良かった。
一方で、地球人が宇宙人の言語を理解する事が、このお話の大きなキーになる為か、宇宙人が地球の言葉を理解しようと動かないし、ずっと受け身の姿勢でいるのがモヤモヤした。

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とたすけ

4.512と7の古代聖数

2022年5月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

映画「メッセージ」は、2001年宇宙の旅や惑星ソラリス並みの衝撃だった。
何の予備知識もなく、できるだけ早めに見ておこうと思った。
気になるのは「12」と「7」の聖数。
突如、日本を含む世界12ヶ所の上空に現れた巨大なシェル。
12の国それぞれがエイリアンとコンタクトを取り、何の目的でやってきたのかを探ることで協力し合う。
7本足で7本指のエイリアンは、ヘプタポッド(ギリシャ語で7本足)と呼ばれる。
なぜ奇数なのか?
その前に、なぜ地上の生物が2本4本8本とすべて偶数かといえば左右対称となるため。
宇宙空間では7でも不都合はない。
映画のクライマックスで、足並みを揃えていたはずの12の国の中からエイリアンに不信感を抱き中国が宣戦布告するも、主人公の言語学者ルイーズ・バンクスはヘプタボッド語を習得し未来からのメッセージを受け取って世界を和解させる。
ここでも中国がキーとなるし、ヘプタポッドのサークル状の文字も墨絵だし、映画化の原作「あなたの人生の物語」のSF作家は中国系アメリカ人。
ヘプタポッドとの接触で誤解を招いた「武器」の意味は、時系列のない「言語」のことだった。
映画ではチラッとしか見せないが、この後世界はヘプタポッド語が採用され、共通言語でひとつとなる。
言語による文化の違いで、国同士の戦争をくり返してきた歴史。
元はといえば、バビロンのころまで世界はひとつの言語だった。
その当時、人々は協力し合って天にも届く勢いのバビロンの塔(バベルの塔)を築こうとした。
カミはその傲慢な人間に対し、言語をバラバラにして遮断したのだった。
数字のことを含め、その辺りもテッド・チャンの原作をしっかり読んでみようと思う。

追記:
ヘプタポッドは原作で7本足に7つ目とどこかに書いてあった。
映画では霞みがかってよく見えなかったけど、目の代わりに7本指だったのかも。
いずれにしても「7」も「12」も聖書からの暗示を感じる。
古代イスラエルの12支族。
ヨハネの黙示録には7つ目の子羊=イエスが出てくる。

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fuhgetsu

4.5不思議な魅力に溢れる奥深いSF

2022年4月8日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

本作は、“2001年宇宙の旅”を彷彿とさせる作品である。難解ではあるが、作品の世界観を重視した作風で、総合芸術と言われる映画の本質を感じることができる。本作は、地球に飛来した宇宙船をめぐるSFであり、派手な展開はなく、映像表現主体の不思議な魅力に溢れた作品である。

何の前触れもなく、突如、12隻の宇宙船が地球に飛来する。異星人たちの目的は地球征服なのか否か騒然とする中、アメリカ軍の依頼を受けた言語学者ルイーズ(エイミー・アダムス)は、異星人たちの真意を知るために、彼らとの言語によるコミュニケーションに挑んでいく。そして、試行錯誤を繰り返しながらも、ついに主人公は彼らの言語を解読し、彼らが地球にきた目的が明かされるが・・・。

ハッキリ言って、生易しい作品ではない。分かり易いナレーション(言語表現)はない。時折、主人公のフラッシュバックとして挿入される主人公と子供のやり取りは何を意味するのか説明はない。映像表現から、我々観客が想像するしかない。本来、映画には、映像表現という手法があり、それを最大限に活かした作品である。最近、言語表現を多用した観客に分かり易い作品が多い中では出色であるが、観客の想像力に挑むような作風は刺激的あり、往年の名作SF“2001年宇宙の旅”を彷彿とさせる出来映えである。

宇宙服のような厳重な装備、異星人との接触準備中に手を震わせる主人公など、異星人との接触シーンは極めてリアルであり、敵か味方か全くわからない異星人への恐怖がヒシヒシと伝わってくる。主人公の自己紹介から始まる、異星人との接触による、彼らの言語を解読するプロセスは泥臭く、手探り感が上手に表現されていて面白い。満身創痍状態になりながらも懸命に未知なる言語を解析する主人公の姿は知的好奇心に溢れていて、逞しさすら感じられた。

異星人の地球飛来の目的が明かされると、それまで、一致団結していた世界の国々が分裂してしまうシーンは、非常事態においても、自分のことしか考えられない人間のエゴが丸出しになっている。この先、物語の結末はどうなるかと思っていたら、伏線の回収とともに、作品のイメージ通りのラストに落ち着いた。

観終わって、久し振りに、何か不思議な世界を観たという独特の浮遊感を感じた。作品の世界観を完全に掴みきれず、幻惑された感じがした。全てが納得できる作品も良いが、本作のような、卓越した映像表現で我々の想像力を試すような難攻不落の作品も面白い。本作の不思議な世界観にまた挑んで完全解読してみたい。難問である程、解いてみたくなる。そんな気持ちにさせられる作品である。

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みかずき

4.0イカ星人は墨を吐く

2022年3月2日
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鑑賞方法:映画館

 放射能汚染も心配されることから完全防備態勢で内部に入る面々。とにかく、ルイーズ(アダムス)の息苦しさが伝わってきて、こちらまで苦しくなってくるほどだ。下から入ると、重力がいきなり変わる。地球上ではあり得ない!と、『ゼロ・グラビティ』みたいに吐き気をもよおしそうになるのだ。

 ガラス面を境にして7本足のイカみたいな異星人と対峙。しかし、相手はちゃんと質問には答えているみたいけど、聞いたことのないノイズを発するのみ。18時間に一度しか扉が開かない浮遊殻物体。二日目にはホワイトボードで言葉(HUMAN)を書いてみるという手段にでた。すると、イカスミをガラス面に吹きかけ、文字みたいなものを描く異星人。それをつぶさに観察して、古代語を解読するように文字を解析しようとするルイーズたち言語学者チーム。

 18時間ごとにUFO内部でコンタクトをとるルイーズとイアン(レナー)。円形を基本とした文字を見ていると途端に眠くなってくる。どちらがコステロで、どちらがアボット?・・・zzz

 冒頭では、シングルマザーとして娘ハンナを育てる数カット。成長するカットを繋げていくのだが、ハンナは20歳くらい?で病死してしまうのだ。本編でもそのフラッシュバックが何度も織り込まれているが、これは未来のことではないのか?と、なんとなく思えるようになった。時間軸をわざとずらしてあるのだと。終盤、異星人たちが飛来してきた目的をいきなり読めるようになったため、救ってほしいとか3000年後の未来を救うためとか・・・よく理解できなかったが、UFOを攻撃しようとしていた国の一つ中国のシャン将軍に未来で知った言葉を電話で伝え、宇宙人との全面戦争を回避したのだ。異星人に未来を教えてもらい、自分の悲しい未来も聞いてしまう・・・それでも子どもを生みますか?と、試練を与えられたルイーズ。夫になるのはもちろん・・・という展開。見終わってからじわーっと感動させられる。

 ルイーズだけはイカ星人と同じく線形時間軸がなくなってる様子。それも彼らと直接対峙したためかもしれない。侵略者には武力でもって立ち向かうという地球人の性質も理解していたイカ星人。12の地域での紛争を無くし、3千年後には地球人の力を借りに来るという極めて平和的な宇宙人だったわけだ。ルイーズがいなくても他の地域に未来を読める人を作り出したかもしれないし、世界の歴史を多角的にとらえるために大きく貢献した形だ。で、シーナ・イーストンの曲は何?

 HANNNAHという名前は特別。前から読んでも後ろから読んでも同じ回文になっている。過去から見ても未来から見てもルイーズにとっては愛する娘に違いない。愛という真実があればいいのだから・・・この作品が与えてくれる言語学のテーマ、多言語交流、人類みな兄弟!戦争はやめよう!といったこと以外に愛は永遠なんだとメッセージを貰った。私負けましたわ・・・

【2017年6月映画館にて】

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kossy

1.5難しかったかなあ、

2022年2月20日
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鑑賞方法:VOD

ま、途中で寝てしまってたんだけど(笑)

もうちょいシンプルならストーリーについていけて見入ってたとは思うけど。

SFは、インディペンデンスデイみたいな爽快な、わかりやすいのがいいなあ(笑)

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けい