メッセージのレビュー・感想・評価
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Ce film est difficile.
難しすぎて全然理解できなかった。
映画も特に大きく盛り上がることもなく淡々と進んでいく感じ。
最後にフラッシュバックのシーンが実は未来のことだったんだってことはわかったけど、だから何なんだ?
ヘプタポッドも敵なのか味方なのかすらよくわからず。
一体何を伝えたかったんだろう。
À propos, les heptapodes sont des extraterrestres.
設定からして、どうやってもSFなんだけど……そうでもないのか?……
とある映画評価で激推ししてたので以前から観たかった作品。
最近よくある、時系列を入れ替えズラしてミスリードを誘発させようとする手法、そんな印象で迎えたラストに繋がった時、そういうレベルじゃない事を突きつけられ、ストーリーが繋がる。
上手く騙された様な小気味良い気分。なるほどです。
紛争が絶えない昨今の情勢を鑑みるに、武力を頼った交渉、武力による統率をしようとする方法に一石を投じる作品であってほしい。
卑劣な攻撃をしてきたのでもないのに、先制攻撃に出るのは愚策にしか感じない。(相手のテクノロジーを見れば一目瞭然だから)
結果が判っててそれでも尚進む人生……変えられない収束へ向うと言うこと。耐え難い感情が渦巻く。
深い疑問を次々投げつけられた気分。
ただひとつ……、異星人の容姿が銀河王様タイプ(DB参照)だったのが少しだけ拍子抜けだった……。
もしかしたら、このタイプを異星人としたことすらも、この映画本来のメッセージなのかも?……
裸のタコ
AmazonPrimeで予備知識なしで見たが、傑作だった。
1にも2にも映像が良い!
未知の宇宙人とのコンタクトの話であるが、キーになるのは時間である。それ以外は目新しいものはない。
なんと言っても、宇宙人が「裸のタコ」だったことが、残念である。
なんで宇宙人と言えば裸のタコなんだろう?
宇宙人が裸のタコじゃなかったら、もっともっと良かったのに!
人類より遥かに進んだ宇宙人が裸のタコ!
非常に悔やまれる作品である。
キャラクターデザインは知性で理解させるようではダメである。(知性でも理解できないが)
感覚で納得させなくては!
裸のタコは、我々の主観的、地球人から最も離れた形の象徴である。昔から、SF好きからみれば、過去のリスペクトと言うより、ギャグである。
スターウォーズのクリエイティビティーからみれば天と地ほど開きがある。
スターウォーズは、何の説明もない地球以外の星々の話であるが、子供でも理解できる。裸のタコなんかは出てこない。
初見時の驚愕!! 今回再視聴で人間側のエレジーを理解
初視聴した時の驚きはかなり衝撃的だった。
とくにアメリカ発のエイリアン関連書籍、アセンション関連(笑)などに通底する「地球人の知性レベルを何としても引き上げようとする異星人の切望」が見事なまでの映像センスで描かれていると感じたので。
その余韻は通奏低音のように数年持続していたのだが、最近「宇宙人ユミット」シリーズを読み直している最中、DVDを見かけついついレンタルしてしまう。
そして今回は、「宇宙人により”並行宇宙俯瞰能力(平たく言えば未来予知)”能力を目覚めさせられてしまった女性言語学博士の悲哀」に意識が集中することになった。
言いたいことはまだまだあるのだが、言葉が思い浮かんでこない・・・。苦笑
本映画に隠された「メッセージ」は視聴者の知的・感性レベルによって無限大なのかもしれない。
また時がたち3度目視聴が訪れたら、違う面に目が向く事になるのだろう。
つくりはいい
シーンとシーンを脳内補完しないとストーリーがなかなか理解できません。高度な頭脳を必要とされますね。私にはちょっと難しかった。
映画を見た後に原作「あなたの人生の物語」も読みました。こちらも同様に脳内補完が必要とされる小説ですが、小説のよいところは補完(想像)する時間が自由に与えられていることですね。題名からして誰が誰に向かって語っている構造なのかもわかるし。映画だとリアルタイムで補完しないといけないので頭の回転の遅い私には間に合いませんでした。もちろん何度も観れば理解が進むのでしょうが何度も観るほど面白くもないなあ....
「(悲しい)未来を受け入れる」選択という美しい決意の話ではあるんですが....
受け入れないと未来が変わっちゃうからしょうがない(受け入れない選択はない)んですよね...これは言ってはいけないお約束なんですね。原作はこの辺がちょっとほっこりした、にやりとさせられるような軽い中篇小説なわけですが、SF大作としてあまり大上段に描いちゃうと矛盾が際立っちゃいますよね。
映画自体には冒頭から作品に引き込まれました。「映画作り」の腕は確かな監督ですね。あの文字言語?をよくあのようにビジュアライズしたな、ということには敬意を表します。それら含めて映画的には完成度が高い。職人肌って感じ。でもSF映画に必要なセンス・オブ・ワンダーが若干不足してるかな。
映画全般に求められるセンス・オブ・ユーモアは皆無でしたね。残念。
原作にはユーモアも結構あったのに。
当たり前のように使っている“言葉”の難しさを知る
困難な映像とストーリー表現を、絶妙なラインで描く
未知との遭遇は全世界共通
未知との遭遇は全人類が体験していることだなと思った。
人は生まれた瞬間、母親という未知なるものに出会う。
それはまた、初めて我が子を見た母親と父親も同じであろう。
主人公の未来のフラッシュバックのシーンで、娘が馬を怖がるシーンがあった。
子供がひどく怯えるのに対し、大丈夫よと母親は優しく馬を撫でていた。
私たちは綱に繋がった馬が人に大きな危害を与えないことを経験上知っているから、
軽々しく大丈夫よなんて言えるのだが、「最初」はどうだっただろうか。
私たちはきっと馬が、母親が、人類が怖かったのではないだろうか。
私は少し前に姪っ子と『千と千尋の神隠し』を見た。
私は大好きな作品なので胸を張って映画を姪っ子に見せたのだが、
姪っ子は、終始警戒心剥き出しでテレビの前に座り、神様やカエルが出てくる度に私の顔を見て何かを確認していた。ただカオナシが出てきた時だけは走って部屋から飛び出していった。
私はその時、幼い頃に『千と千尋の神隠し』を弟と一緒に怖がりながらも見ていたことを忘れていたことを、思い出した。
私たちは世界に慣れる。
それが持つ怖さも忘れ、にこやかに生きている。
琉球の人からした日本人、戦後の日本人からしたアメリカ人もまたそうであろう。
宇宙船の襲来に慌て、暴動を起こす世界の状況がニュースで流れていて、
私は宇宙からやってきた彼らよりも、そんなことで暴動を起こす人類に惹かれた。
昨日までにこやかに接してくれていた店員が今日、銃で私を殺さないとどうして言えるのか。
私たちは世界を知った気になっているから、
知らないことが起きるとどう対処していいかわからなくなる。
言語に意味がないことも紙幣が嘘であることも国家や社会がかりそめであることも
生まれた時はそれらに何の意味もないことを知っていて、世界が嘘で成り立っている恐怖を知っていたのに
だんだん地球人色に染まっていって
その結果があの暴動の原因なのかなと思った。
人を信じるなど、なんてくだらない行為であるか。
食わなければ食われる!動物的本能はどこへ行ったのか。
結婚した相手が浮気をしない確証は?子供は五体満足で生まれる?どうせ全てが順調に行っても最後は死ぬのにどうして人は人を信じて人と共に生きようとするのか、
私は分からない、まだ分かりたくない、でも映画を見て思ったことは、思い出したことは、
生まれた時の未知との遭遇にて、私の恐怖は瞬時に安心に変えられた。
母親に抱きしめられたことにより、その場所が安全な場所になった。
嘘でできた恐怖の世界において、それでも嘘と人を信じたいと思うのは、
それらが自分に安心を与えてくれることを私たちは一番最初に経験したことだからではないだろうか。抱きしめられるあの衝動を忘れられず、どれだけ傷つこうと終わりの未来が見えようと、私たちは人として生まれた限り、嘘と人を信じていく生き物なのかもしれないと、『メッセージ』という映画を見て感じた。
突如地球に現れた異星人とのコミュニケーション。 禍々しい外見だが、...
凄く好き
ばかうけの出オチじゃないぞ。
前評判がいいのと「ばかうけ」なのは知っていて、お気に入りに入れながらも、なかなか手が出なかった本作。ここ最近マーヴェルとホラー三昧で胃もたれ気味だったので、やっと手に取れた。
とにかく、「ばかうけ」の存在感すごい。日常風景にこれが映り込むだけで、一気に違和感が強調させる。
話は静かに始まり、静かな緊張の中進んでいくが、淡々とした中に散りばめられた伏線とその回収、「そうきたかー」って言葉が漏れますね。観た人があのエンディングをどう捉えるかで感じ方は大きく変わる作品。
一度もスマホに手を伸ばす事ないくらい集中して観られた。
それにしてもヘプタポッドに話しかける時、どこ見ていいかわからない感じ、スッゲェわかる。
何これ?さっぱりわからん
上位者系エイリアン
主人公は言語学者の女性。突如世界中に現れたエイリアンの宇宙船(?)のひとつに足繁く通い、「彼ら」との対話を重ねて、エイリアン語の解読を試みる。
彼らの目的は?
もし侵略なら、なぜ攻撃してこない?
エイリアンは明らかに高い知性と技術を持っているが、いきなり人類の言葉で話してきたりはしない。しかしこちらの言葉や意図はすぐに理解し、問いには素早く答えてくれる。
まるで人類の能動的・主体的な成長を、はるかな高みからゆったりと待っているかのよう。
そのレベルに近づくべく、主人公たちが研究と対話を重ねていく過程に、心地よい知的興奮を感じる。キャラクターと同じように好奇心と恐怖心が刺激される。彼らを信じて知識を得るべきか、それとも打ち払うべきか。そんなことを考えながら、どんどん映画に入り込んでしまった。
そして終盤に明かされる驚きの真実。観客の常識と先入観を利用した叙述トリックは「やられた!」の一言。エイリアンの描き方も、どちらかといえば典型的なデザインの中に独自の特徴がしっかりあって、ちょうどいい案配。
こういうSF、好きだなあ。面白かった。
テンポが
12と7の古代聖数
映画「メッセージ」は、2001年宇宙の旅や惑星ソラリス並みの衝撃だった。
何の予備知識もなく、できるだけ早めに見ておこうと思った。
気になるのは「12」と「7」の聖数。
突如、日本を含む世界12ヶ所の上空に現れた巨大なシェル。
12の国それぞれがエイリアンとコンタクトを取り、何の目的でやってきたのかを探ることで協力し合う。
7本足で7本指のエイリアンは、ヘプタポッド(ギリシャ語で7本足)と呼ばれる。
なぜ奇数なのか?
その前に、なぜ地上の生物が2本4本8本とすべて偶数かといえば左右対称となるため。
宇宙空間では7でも不都合はない。
映画のクライマックスで、足並みを揃えていたはずの12の国の中からエイリアンに不信感を抱き中国が宣戦布告するも、主人公の言語学者ルイーズ・バンクスはヘプタボッド語を習得し未来からのメッセージを受け取って世界を和解させる。
ここでも中国がキーとなるし、ヘプタポッドのサークル状の文字も墨絵だし、映画化の原作「あなたの人生の物語」のSF作家は中国系アメリカ人。
ヘプタポッドとの接触で誤解を招いた「武器」の意味は、時系列のない「言語」のことだった。
映画ではチラッとしか見せないが、この後世界はヘプタポッド語が採用され、共通言語でひとつとなる。
言語による文化の違いで、国同士の戦争をくり返してきた歴史。
元はといえば、バビロンのころまで世界はひとつの言語だった。
その当時、人々は協力し合って天にも届く勢いのバビロンの塔(バベルの塔)を築こうとした。
カミはその傲慢な人間に対し、言語をバラバラにして遮断したのだった。
数字のことを含め、その辺りもテッド・チャンの原作をしっかり読んでみようと思う。
追記:
ヘプタポッドは原作で7本足に7つ目とどこかに書いてあった。
映画では霞みがかってよく見えなかったけど、目の代わりに7本指だったのかも。
いずれにしても「7」も「12」も聖書からの暗示を感じる。
古代イスラエルの12支族。
ヨハネの黙示録には7つ目の子羊=イエスが出てくる。
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