メッセージのレビュー・感想・評価
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大人なSF
ある日突然やってきた宇宙人と言語学者の主人公がコミュニケーションを取るために四苦八苦する物語。
宇宙人が本当にいたとして彼らと対話することは出来るのだろうか?と言うシンプルな疑問に沿った導入。序盤に主人公が宇宙人との会話を諦め視覚言語(文字)による対話を試み始めるのに妙な納得感がありました。
とはいえ、全編通して理論立てて物語が進んでいるかというとそうでもなく、例えば主人公が宇宙船の中で防護服を脱ぐシーンでは、それまで宇宙船から帰還した後しっかり汚染対策をしていたのにもかかわらずそのまま帰還して、上司や医者と”密”になって会話していて「いや、それはちょっと危険なのでは?」なんて思うことも。
終盤、宇宙人たちの言語を学ぶことで未来を知ることが出来るようになった主人公。言語を学ぶだけで未来がわかるのかという疑問はさておき、未来がわかるようになったことで序盤にあった娘とのシーン(幼少期から若くして亡くなるまで)が過去ではなく”未来の出来事”だとわかる場面では「おぉ…叙述トリック」となりました。
そして、未来を知ることで宇宙人を攻撃しようとする他国(その役回りが中国なあたりはアメリカ視点感強かったです)を説得することに成功し物語は終了します。宇宙人との遭遇や、時間からの解放とSF好きが喜びそうなテーマとリアリティが上手く混ぜ合わさった良いストーリーでした。未来を知ることが出来ても変えることは出来ない辺りもご都合主義感が薄れてて良かったです。
ドッカンバッタンして最後は主人公ハッピーなSFも良いですが、そういったのが趣味ではない人にもおすすめできる映画です。
困難な映像とストーリー表現を、絶妙なラインで描く
シリアスエイリアンもの(?)は、やりすぎるとチンケになり、ぼやかしすぎると印象が薄い映画になってしまうのですが、うまい表現で乗り切っていると思います。
ストーリーは「地球人が力を合わせること」と、「未来を知っていても、生き続ける」という2つの柱で、あまり新しいものではないかもしれないけれど、意外に説得力があるというか、、、すれすれのところで「良い映画」だと思います。
未知との遭遇は全世界共通
未知との遭遇は全人類が体験していることだなと思った。
人は生まれた瞬間、母親という未知なるものに出会う。
それはまた、初めて我が子を見た母親と父親も同じであろう。
主人公の未来のフラッシュバックのシーンで、娘が馬を怖がるシーンがあった。
子供がひどく怯えるのに対し、大丈夫よと母親は優しく馬を撫でていた。
私たちは綱に繋がった馬が人に大きな危害を与えないことを経験上知っているから、
軽々しく大丈夫よなんて言えるのだが、「最初」はどうだっただろうか。
私たちはきっと馬が、母親が、人類が怖かったのではないだろうか。
私は少し前に姪っ子と『千と千尋の神隠し』を見た。
私は大好きな作品なので胸を張って映画を姪っ子に見せたのだが、
姪っ子は、終始警戒心剥き出しでテレビの前に座り、神様やカエルが出てくる度に私の顔を見て何かを確認していた。ただカオナシが出てきた時だけは走って部屋から飛び出していった。
私はその時、幼い頃に『千と千尋の神隠し』を弟と一緒に怖がりながらも見ていたことを忘れていたことを、思い出した。
私たちは世界に慣れる。
それが持つ怖さも忘れ、にこやかに生きている。
琉球の人からした日本人、戦後の日本人からしたアメリカ人もまたそうであろう。
宇宙船の襲来に慌て、暴動を起こす世界の状況がニュースで流れていて、
私は宇宙からやってきた彼らよりも、そんなことで暴動を起こす人類に惹かれた。
昨日までにこやかに接してくれていた店員が今日、銃で私を殺さないとどうして言えるのか。
私たちは世界を知った気になっているから、
知らないことが起きるとどう対処していいかわからなくなる。
言語に意味がないことも紙幣が嘘であることも国家や社会がかりそめであることも
生まれた時はそれらに何の意味もないことを知っていて、世界が嘘で成り立っている恐怖を知っていたのに
だんだん地球人色に染まっていって
その結果があの暴動の原因なのかなと思った。
人を信じるなど、なんてくだらない行為であるか。
食わなければ食われる!動物的本能はどこへ行ったのか。
結婚した相手が浮気をしない確証は?子供は五体満足で生まれる?どうせ全てが順調に行っても最後は死ぬのにどうして人は人を信じて人と共に生きようとするのか、
私は分からない、まだ分かりたくない、でも映画を見て思ったことは、思い出したことは、
生まれた時の未知との遭遇にて、私の恐怖は瞬時に安心に変えられた。
母親に抱きしめられたことにより、その場所が安全な場所になった。
嘘でできた恐怖の世界において、それでも嘘と人を信じたいと思うのは、
それらが自分に安心を与えてくれることを私たちは一番最初に経験したことだからではないだろうか。抱きしめられるあの衝動を忘れられず、どれだけ傷つこうと終わりの未来が見えようと、私たちは人として生まれた限り、嘘と人を信じていく生き物なのかもしれないと、『メッセージ』という映画を見て感じた。
突如地球に現れた異星人とのコミュニケーション。 禍々しい外見だが、...
突如地球に現れた異星人とのコミュニケーション。
禍々しい外見だが、敵意はなさそう。
だが、一体何が目的なのか。
緊張感一杯のやり取りはなかなか見応えがある。
結局のところ、目的は今一つ曖昧だったが、主人公目線で考えると意外性があり、おもしろかった。
凄く好き
期待せずに見たらすごく良かった。レビューの点数低めなんですね…
私は多分忘れたころにもう一度見ると思います。
過去と現在、未来がごちゃごちゃになってストーリーが進むので、途中「ん?」と混乱しますが、最後まで観た後にもう一度最初に戻って少し観返しました。考察なんかも読んだ後に見ると、なるほど!と思うシーンが結構ありそうです。
SFものだ!と思って見ると期待外れなのかもしれませんが、一人の女性の物語、として観るとすごく不思議で、かなしく、美しい作品だと思います。映像も良き。すごく好き。
原作は読むな!
G20に名前を連ねる国に覇者を送り、所作を通じて独自の言語を解読するのを競争させるエイリアンのおはなしです。
何故なら彼らは3000年後に滅亡の危機に瀕する様です。
日本なら金田一先生が主人公名になるのかな? 総理 サッポロドームが浮き上がって黒くなりました!がサブタイトル。
先進国にしか覇者を送らなかったのは脚本として面白く無い。英語圏の国が多いのが気になる スキルを得た主人公は解読本がベストセラー
何だかしっくり来ない エイリアンは助けて欲しいならスキルを与えてヘプタポッド語でG13すれば良かったのにと感じた。
映画レビュー 何だから この作品レビューが重要だと思わないのかい? そこの君。
この映画が何を伝えたいのかは分からない SF映画としては謎の生物で...
この映画が何を伝えたいのかは分からない
SF映画としては謎の生物でてきて面白かった
ばかうけの出オチじゃないぞ。
前評判がいいのと「ばかうけ」なのは知っていて、お気に入りに入れながらも、なかなか手が出なかった本作。ここ最近マーヴェルとホラー三昧で胃もたれ気味だったので、やっと手に取れた。
とにかく、「ばかうけ」の存在感すごい。日常風景にこれが映り込むだけで、一気に違和感が強調させる。
話は静かに始まり、静かな緊張の中進んでいくが、淡々とした中に散りばめられた伏線とその回収、「そうきたかー」って言葉が漏れますね。観た人があのエンディングをどう捉えるかで感じ方は大きく変わる作品。
一度もスマホに手を伸ばす事ないくらい集中して観られた。
それにしてもヘプタポッドに話しかける時、どこ見ていいかわからない感じ、スッゲェわかる。
原作:「あなたの人生の物語」。 未知との遭遇的なSF。 なんとか理...
原作:「あなたの人生の物語」。
未知との遭遇的なSF。
なんとか理解はできましたが、回りくどく、すっかり疲れて、感動はなかったです<(_ _)>。
鑑賞日:2017.1.22
何これ?さっぱりわからん
説明下手すぎ、てかワザとわかりづらくして「頭のいいオレ」みたいな自慢そうな顔が観に浮かぶ。
観終わって解説とか読んだら何を言わんとしているかは理解したけど、映画だけでそこまでわかる人、一万人に一人くらいでしょう。原作には書いてあんの?
フラッシュバックで登場する女の子は誰なのか?
ドゥニ・ビルヌーブ監督(ボーダーライン等)により2016年製作の米国映画。
原題Arrival、配給ソニー・ピクチャーズエンタテインメント。
フラッシュバック的に挿入されている映像が、実は未来の映像というのは実に斬新で、凄く面白く感じた。そして、フラッシュバックの謎が完全に分かり、未来には不幸があると分かっていても、今この時の幸せを重視し、プロポーズを受け入れたヒロインの重い決断。一人一人の人生の意味の様なものを考えさせられた。そして、映画のラストにおいて、あのフラッシュバックの原点に辿り着いたという大きな感慨があり、映画タイトルは自分的には原題の方が良かったかなとは思った。
異星人が12ヶ所におり、断片的な情報をもたらす。タコの様な異性人ヘプタポッドの造形はありきたりだが、墨の様に描かれるループ状の表意文字の造形は素晴らしかった。宇宙船の形もシュールで気に入った。
ヒロインの活躍で最も好戦的であった中国将軍を説得し、12の断片的情報を繋ぎからのわせることに成功し、異性人からのメッセージを解読することができた。この流れ、ありがち感は有るが、ヒロインが観る未来映像の賜物という要素が入れられて上手いストーリー展開と思わされた。また12カ国のノンゼロサムゲーム、win-win の関係性が現実にあり得るということを、具体的に示していたことに、メッセージ性は感じた。
製作ショーン・レビ ダン・レビン、アーロン・ライダー デビッド・リンド、製作総指揮スタン・ブロドコウスキー、エリック・ハイセラー ダン・コーエン、カレン・ランダー トーリー・メッツガー、ミラン・ポペルカ。
原作テッド・チャン「あなたの人生の物語」、脚本エリック・ハイセラー(遊星からの物体X ファーストコンタクト等)、撮影ブラッドフォード・ヤング、美術パトリス・バーメット。衣装レネー・エイプリル、編集ジョー・ウォーカー、音楽ヨハン・ヨハンソン、視覚効果監修ルイ・モラン。
出演はエイミー・アダムス(バイス等)、ジェレミー・レナー(ハート・ロッカー等)、フォレスト・ウィテカー、マイケル・スタールバーグ、マーク・オブライエン、ツィ・マー。
久々のハードSF映画はおもしろかった。
伏線もちゃんと回収できており、最後はなるほどと思った。少々説明が足らず難解か。「他の言語を覚えれば思考の方法も変わってくる」というような台詞が映画の中にあったが、主人公が時間の概念のない異星人の言語を学ぶことによって、時間の制約を超えて未来を見ることを段々できるようになってくるといったくだりが上手に描かれていなく、ちょっと分かりにくくなってしまったかもしれない。それでもエンターテインメント映画でなく、久々のハードSF映画を観られてよかった。楽しめた。
09-049
宇宙船のオブジェ以外はCGではないのか?綺麗な風景だったので。
四年前に60歳割引で、三番目に見た映画。
最初『コンタクト』や『2001年』のリスペクトだと思ったが、こう言った出鱈目な話しが好きな事もあって、結構感動した。あくまでも出鱈目がテーマではないので。
原作も読んだが、ある意味哲学も含まれていると思う。
『アボリジニは進歩した者に追い出された』と言うセリフが出てくるが、原作者が中国人なのでゆるそうと思う。オーストラリアがアボリジニよりも後退しているとは思えない。
結論 人類は光速を超えられない。避けられない試金石があるから。つまり、ホーキング博士が言った事。今、正にそうなっている。戦争よりも外交が大事な事は誰でも分かるが、人類は光速を超える前に運命の時をむかえると言う事だ。
何故?そういえるか?この話の大団円が出鱈目だから。
人間には避けられない運命がある。それが遅いか早いかだけ。
上位者系エイリアン
主人公は言語学者の女性。突如世界中に現れたエイリアンの宇宙船(?)のひとつに足繁く通い、「彼ら」との対話を重ねて、エイリアン語の解読を試みる。
彼らの目的は?
もし侵略なら、なぜ攻撃してこない?
エイリアンは明らかに高い知性と技術を持っているが、いきなり人類の言葉で話してきたりはしない。しかしこちらの言葉や意図はすぐに理解し、問いには素早く答えてくれる。
まるで人類の能動的・主体的な成長を、はるかな高みからゆったりと待っているかのよう。
そのレベルに近づくべく、主人公たちが研究と対話を重ねていく過程に、心地よい知的興奮を感じる。キャラクターと同じように好奇心と恐怖心が刺激される。彼らを信じて知識を得るべきか、それとも打ち払うべきか。そんなことを考えながら、どんどん映画に入り込んでしまった。
そして終盤に明かされる驚きの真実。観客の常識と先入観を利用した叙述トリックは「やられた!」の一言。エイリアンの描き方も、どちらかといえば典型的なデザインの中に独自の特徴がしっかりあって、ちょうどいい案配。
こういうSF、好きだなあ。面白かった。
彼らからのメッセージ
娘との未来の記憶が彼らからのギフトだったとは、、
過去の記憶とばかり思っていてその仕掛けに
気づいたときには切なさと愛しさが込み上げてくる
今を生きる自分は得体の知れない彼らとは
一生懸命に意思疎通を図ろうと歩み寄るのに
未来の自分は言語というツールに怠けて
娘とのコミュニケーションさえ疎かにして
かけがえのない一瞬を手放している
手にした言語にありがたみもなければ
言葉に乗せて気持ちを伝えることの大切さも忘れている
彼らからの記憶のギフトを貰い
家族とのその瞬間をいつか後悔することなく
大切にすると心に刻んだのではないかと思う
それは人類も同じで言語があるのに歩み寄らず
分からないから怖いから攻撃する
私たちの時間軸の3000年後
自滅してバラバラになっている運命だった私たちに
助けの手を差し伸べてくれたのが彼だったという理解で
友好的な国際関係が分かる未来の記憶の中で
真ん中に彼らの旗が掲げられていたのが感動的であった
テンポが
宇宙人がやってきたら、どうやって意思疎通を図るんだろうって、誰でも一度は考えた事があると思う。
地球に到達してる時点で、明らかに地球人より高度な技術を有してるので、基本的には、宇宙人が地球の言葉を使ったり、テレパシー的なものでコミュニケーションを取る話が多いけど、この映画は、地球人が宇宙人の言葉(文字)を理解しようと分析するのが面白い。
そこに、サピアウォーフの仮説とか、時間の概念を絡ませるストーリーの作り方があって、凄く良かった。
一方で、地球人が宇宙人の言語を理解する事が、このお話の大きなキーになる為か、宇宙人が地球の言葉を理解しようと動かないし、ずっと受け身の姿勢でいるのがモヤモヤした。
言語と時間の関係、主体性と運命を考えさせられる素晴らしいSF作品
英語の文法で主語、動詞、目的語、補語、前置詞等々習いますが、これは誰が何を何に対して何するという行動の方向性です。つまり、言葉に因果関係が組み込まれているということでしょう。
言葉に因果関係が含まれれば、我々の思考は因果関係に縛られる、つまり、現時点から未来は因果の先ですから見ることができません。時間の経過通りにしか物が見えません。
対して、ヘプタポッドの言葉は線形ではなく円形が象徴するとおり因果関係に縛られません。意味内容が恐らく誰が何をした、みたいなものでなく、もっといろんな含意がある状態あるいは状況を表しているのかもしれません。映像的なものかもしれません。それは過去、現在、未来を等価に表現したものだ、というのが映画からは読み取れます。明言はないですけど。
日本でも神狩りのような秀逸な言語をモチーフにしたSFはありますが、本作はは単なるモチーフやギミックではなく、言語の在り方が物語の中枢の哲学的なテーマになっていると思います。ここが非常にSFマインド…センスオブワンダーでした。
ヘプタポットは未来が見えるということになるのでしょう。としたときに、途中のアクシデントで死ぬことをヘプタポッドは自分の運命としてあらかじめ知っていることになります。
このとき、ルイーズの子供の問題が出てきます。子供を作るか作らないかという選択は主体的に見えて、実は運命なのだと言う風に見えます。これは死んだヘプタポットの覚悟の仕方の別の見方になります。子供が死ぬことがわかっているルイーズに選択の余地はあったのか無かったのか。
実存主義的な人間の選択つまり「予知できない未来と」いうのは実は無いと取るのか、分かっていても運命を逍遥と受け入れるとつらい選択を自ら行うのが主体性だと取るのか。それが問われている映画ではないでしょうか。
とってつけたような世界平和の話はかの国への忖度でしょう。むしろ、因果関係にしばられず、運命をそれぞれが受け入れたとき、本当の協力が生まれると取ればいいのでしょうか。ヘプタポットとの未来の協調関係も想起させます。そして人類の未来も。その辺はオープンエンディングですので、それぞれが考えればいいと思います。
なお、いまさらこの作品のレビューを書いたのはアニメ「地球外少年少女」を見たからです。内容は言いませんけど。
多分、村上春樹のファンにウケる
私の友人に村上春樹のファンがいる。 彼を見ていると何が楽しみで生きているのかわからない。 趣味があるわけでもなく 生きがいがあるわけでもなく ただただ働いている・・と言うか働いていた。 彼は正月も盆もなく年がら年中夜遅くまで働いていた。 私に入れば言わせれば彼は働いていたのではなく、することがなかっただけだ。 そんな彼は今、引退して介護が必要な母親と二人で暮らしている。 もしその母親が死んだら彼は一体何を楽しみに生きていくのだろう? 私には分からない・・
・・・そして、そのようなわからない主人公を書き続けているのが村上春樹だ。 彼の描く主人公たちは一様にして生きる気力が弱いように見える。 彼らは色々とおかしなことに没頭する知人を見て羨ましがっているって言うか不思議がっていると言うか・・・理解できないようだ。理解できないことを面白がっているようだ。そんな主人公たちは生きる活力が少ないものだから 女性に対してのワクワクドキドキもなくそれが為に簡単に口説けてしまう。 かと言って彼女ができたことを喜ぶでもなく セックスを楽しんでいる様子も見られない。 何があっても彼らは生きる活力を見いだせないようなのだ。 私の中にはそういったものは欠片もないので全く共感することはできない。しかし村上春樹の小説とそのファンである友達 そして今回この映画を見て、初めてそういう人たちがいるのだと理解することができた。 普通の活力のある人に(もし)こんなことが起こったら生きる活力がなくなるだろう・・・ というその究極の「こんなこと」というのは 未来が見えてしまうことだろう。特に未来の悲劇が。・・・「 私達、生まれつき生きる活力の少ない人間は 、こういう世界に生きているのよ」・・・ ということを、 活力の豊かな普通の人々に伝えた映画 ・・・私はこの映画を見てそんなことを思った。
普通の映画として見ると、難病物の名作劇場。退屈でつまらない。
まぁついでに書いてしまおう。
そういう人々というのはおそらく多くはいわゆるマイナージェンダーの方々ではないかと思うのだ。 この世に男と女がいるのは何故か?オスとメスがいるのはなぜか? 遺伝子をシャッフルするためだと生物学者は言うけど私は違うと思う。「 いつか交尾するのだ!いい女をゲットするのだ!いい男をゲットするのだ!」というのが生きる活力の元になっている。 生きる活力をアップさせるために男と女がいるのだと思う。 中間ジェンダー人にはそういうものがないので 生きる活力が少ないのではないだろうか?今までそういう人々はあまりクローズアップされてこなかった。今、けっこう話題にあげられることが多くなっている、これからの時代の大問題だ。・・・ そういうことを考えると村上春樹氏がノーベル賞を受賞する日もいつかやってくるかもしれない
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