メッセージのレビュー・感想・評価
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あのSF仕立ては必要だったのでしょうか?
異星人との遭遇ものと思っていると肩透かしを喰うかも知れません。本当はそれなりによく仕組まれた心理劇だと思いますが、SF的非現実設定が出しゃばってしまい、主人公が自身の特異な才能で葛藤すると言う、作品の重要な伏線までご都合主義に見えてしまったのは私の僻目でしょうか?あの「灼熱の魂」の再来を期待していたのですが次回に持ち越しです。
厳しめに星4、というのもやはり難しい映画
観終わった後に激しい頭痛に見舞われます。なぜなら頭をフル回転させるからです。語学研究であり、主人公の中の時系列がごちゃ混ぜであるからです。ですが、音響はとても良く繰り返される音楽もどこか心落ち着くものでした。
やはりこの映画の大事なところは人生における愛です。悲劇が訪れることを知っていて、それでも子を作る主人公。なぜなら子を作ることで訪れる幸せがあって、その幸せは例え子が亡くなっても記憶として、想い出として心に生き続けるから。
町山智浩さんの解説を聴いてなかったらここまでこの映画を味わうことが出来ませんでした。ので、観終わった方はYouTubeなどにある解説動画を聴くとまた新たな見解があるかもしれません。
眠くなる映画
あまりにご都合主義
人間は頭の中で考えるとき、言葉で考えます。そのため違う言語を学びその言葉で考えると、思考パターンや内容もその言語の影響を受けてしまうというようなことがまず語られます。そこはその通りなのかなと思います。
が、だからといって、未来を見通せる宇宙人の言葉がわかったら自分まで未来を見通せるようになるという設定はあまりにひどい!そしてそれがこの話の最も重要な部分なのだから、ただしらけるばかり。
その後も、主人公は未来のことが全部わかってるんで、危機になっても、未来に教えられた情報を使ってそれを乗り越えるんだけど、そんな設定だったら、そもそも乗り越えられることも含めて全部わかってるはずなんで、焦ることも悩むこともないはずだし、もっといえば最初から危機に巻き込まれることもないだろ!と突っ込みたくなります。
宇宙人からもらう最強の武器が言葉だってことで、この映画は、昨今のきな臭い国際情勢への「一番大事なのは話し合うこと」というメッセージだっていう評論家の批評とか見ても、ちょっと???です。
異星人ネタかと思ったら実は…
俺の頭が悪い?
なんだかキツネにつままれたような感じです。
人はいつか必ず死んだり別れたりするって、誰もがわかってて今を生きていると思うんですが、そういうこととは違うんでしょうか。
改めて柿の種に教わることでもないような気が…。
設定が無理過ぎて
駄作、設定がオカシイでしょ
ファーストコンタクト系の映画ですが、また駄作ができました。
いろいろ有りますが・・全部突っ込んでもアレですし・・
とりあえず・・
地球へ来れる地球外知的生命体は、我々よりとても進んでます。
コミュニケーションの手段は秘かに確立してから姿見せるはず。
会話に困る平和的来訪はありえない。でなきゃ駆逐前提の侵略開始だよ。
しかも時間を超越の文明?でも我が子の未来は若死にと決定?
何のアクションも無いのに、核攻撃に走る地球人の描写も臭い。
イカ・タコ系の外見も抱腹絶倒・・ 映画館で転げ回りそうだった。
新作ブレードランナーの出来が心配になった・・
まあ、この映画の場合は原作の問題だからアレでしょうが。
賞レースもノミネートばかりなのは妥当でしょう
知的好奇心くすぐり
インテリ女性好きとしてお気に入りの作品になった。
殻 が現れたときの描写が良かった。アメコミ映画で世界への脅威となる敵が出てくるが、スースクの話、その地球規模の恐ろしさが伝わらないことがよくあるが、これは違った。
あと、教壇側から見るとMacBookのライトがうざいんだなと気づいた。
おそらく、日常への衝撃から世界への衝撃という見せる順序と丁寧さが良かった。これにより、世界の各地で、日常が非日常へ犯されたことが想像できたのだろう。
この作品、中国とロシアの人はどう観るのかね。中国はラストに見せ場あったけど。アメリカの攻撃はせこい。日本はなぜか北海道に現れてるみたいだけど、特に目立たず。
何と言っても、冒頭から見せられてた少女が過去だという思い込みに気付かされたときはニヤついた。ルイーズは未来を知りながらまともな生活を送れると思えないけど。
言語学面白そうだなと思った。科学と対等に扱われててカッコよかった。カンガルーの話とか言語とものの見方の話とかイケてた。世界に日本語知ってほしいし、いろんな言語知りたくなった。
今年一番の洋画
監督がコミュニケーションがテーマだと言っていたとおり、一本、筋が通った、そして、現代音楽を好きになれる作品でした。
大衆受けしないためか、あまり広告を見かけませんが、たくさんの方に見て欲しい。そして、考えて欲しい。
私は冒頭で泣き、ラストで涙が自然に溢れてきました。
静かな映画なので、寝てしまう方もいるかもしれませんが、かなり集中して私は見てしまいましたが、疲れはありません。
あなたは、未来を知っていても前に進めますか?
本当に素敵な作品です。
異色のSF映画でしたが、でも作品からのメッセージはホント素晴らしかったですね
SFでしか描けない、今悩み苦しみながら生きている人達へ向けた生きることの意味を問う、温かさ溢れる作品に仕上がっていましたね。
今や未来は希望よりも不安の方が大きい時代、この先も更に生きることへの不安が増長していくであろうことは想像に難くありません、そんな悩み苦しむ者へ向けた作品からのメッセージ・・・まあ単純な作品ではないので見終わってからちょっと整理する時間が必要ですが、ジワジワと感動が押し寄せてくる、これぞSFでしか描けない奥深いヒューマンドラマに仕上がっていて、さすがはドゥニ・ビルヌーブ監督だなと、改めて思わされた作品でしたね。
過去に類を見ない異色のSF映画だと言うのは何となく耳にしていたので、逆に深みはあってもSFとしては正直つまらなさそうだなと、内心そんなことも思いつつの鑑賞だったのですが(睡魔に襲われそうなイメージもあったので警戒しつつ)、なんのなんの、秀逸な音響効果と緊張感溢れる宇宙人とのコンタクトシーンに思わず引き込まれて、十分SF映画としての面白さも感じれた作品でした。
特にファーストコンタクトは半端じゃない緊張感でしたね、それから独創性のある宇宙船に、ベタなタコ型宇宙人、このギャップも何だか良く分からないけど結構クセになるビジュアルで深く印象に残りました。
主人公ルイーズの宇宙人へのアプローチも、どこか母性的でなかなか興味深かったです、お互いに未知なるものとの遭遇だけに、本来はこんなアプローチで根気強く接することが大事なのかもしれませんね、今の世界情勢を危惧したこれも一つのメッセージだったなと、そんなことも思わされた一幕でした。
しかし一触即発の世界情勢を憂うだけに留まらず、その先に本題が隠されていた辺りが、この映画の奥深いところだったでしょうか、人によっては本作を見ることで人生観すら変わってしまいそうなぐらい、生きることへの意義を見出すような作品になっていて、思わず唸らされてしまいましたよ。
ただ、独創的過ぎて、頭の中で整理するのにちょっと時間が掛かる(私の頭の回転が遅いことに問題があるだけなのかもしれませんが)のは少々難点だったでしょうか。
それからやや哲学的な内容でしたし、テンポも良いとは言えない作品だったので、その辺りで好みは分かれそう、でも愛に満ちた力強く壮大な作品からのメッセージは、十分受け取る価値あり、正直私にとっては苦手分野の映画でしたけど、これは見て良かった、一見の価値、いや一度結末を知った上でもう一度見る価値ありの作品だったなと思いましたよ。
タコみたいな宇宙人
SFと言うなかれ…
原作はもっとあっさりした短編なのでどんな本格SF映画に仕上がっているかと期待しましたがあまり良い出来栄えではなかったです。科学的な説明抜きで都合良く展開させてしまったためにファンタジーになってしまった感じです。レベルが違うSF? ファンタジーレベルでしょう。
思うに、原作を知らないと重要なことが理解しにくいのではないかと。特に、エイリアンの事象認知が人間のように時間経過的ではなく、最初から最後までを積分するような認知の仕方であることはこの物語の肝。で、それを如実に表すのがあの墨で描いたような丸なのだけれども、あの丸は簡略化し過ぎ。そんなことで中盤はもやもやして眠気を誘う結果に。
「言語」を「武器」と誤訳していた、というのが原作には全く書いてないこの映画のアイデア。で、エイリアンの言語を修得すれば、未来を見通せるようになるというのが最大の秘密だが、これも原作にはなく飛躍し過ぎ。まるで、フランス語を修得したらフランス人になってしまうファンタジー。
原作ではしっかり考察している、未来を見通す能力と自由意思とが両立できない点について、物理学者の彼が主人公のことを必ず選ぶという愛情表現に置き換えられ、すっかり矮小化。都合良くまとめられただけで見事でも何でもない。
まぁ、原作の言わんとすることが、この映画のおかげで深くなった点では良かったのかもしれません。ブレードランナーの新作が心配です。
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