メッセージのレビュー・感想・評価
全672件中、401~420件目を表示
理解不能
前半は単調で、陰鬱。
何度も吐息が漏れ、意識が薄らいだ。
ヒロインがメッセージを解読し、
娘の死と関連づけた感動が訪れることを期待して待った。
が、その瞬間は訪れなかった。
なぜ彼らがやってきたのか?
どうして人類を救う必要があったのか?
この映画のテーマは何なのか?
愚鈍な私には理解できなかった。
昔観た未知との遭遇と同様な感覚が残った。
古典的なエイリアンの姿には失笑。
感動。
これは一度だけ観ても全部を理解することはできない、それくらい深い映画だなと思った。
謎の物体の正体は何なのか、地球へやって来た目的は何なのか。話が進んでいく度に明らかになっていく。
個人的には何度も疑問になったシーンがあったが、最後に繋がってくるので、是非観る方は一部始終目に焼き付けて観てほしい。
先入観を大事に。
原作やあらすじなどを知らずに観ました。
こんな見せ方があるなんて!
序盤はあまりにも淡々としているので必死に眠気に耐えていましたが、段々と違和感が出てきて、
クライマックスでは鳥肌が立ちました。
何を書いてもネタバレになってしまうので内容についてはあまり書けませんが、
素晴らしい衝撃を与えてくれました。
切ないですが、前向きで良かったです。
言葉を理解し合える強さ
ある時突然現れた12隻の宇宙船
彼らの言語の解読を依頼された言語学者
そこから見えてくる「言葉」の大切さと神秘
私たちは言葉を使って互いを理解し合えるのに、なぜ争い合うのか
これからの時代は互いの富を奪い合うのではなく、分け合い共有する時代である
それができることが、私たち人類の最大の武器となる
それを遠く離れた星からの訪問者に教えられる
1つの終わりは、1つの始まりとなり、また1つの始まりは、1つの終わりである
私たちはそうして時を刻み続ける
今まさに、私に、世界に必要な要素
人類の最大の”武器”である”言語”が、どれだけ大切かと言うことを訴えかける。
ルイーズが寄り添う姿に共感する。
小学校教員として、こういう姿を教えたい。
いくつかの要素が合わさった
「『対話』が一番強いんだ」というメッセージを中心に話が進むのね。映像描写がうまいから退屈せずに観てられんの。
最後の方にきて「時間には未来も過去もない」っていうテーマが入ってくんのね。どうも時制のない言語をマスターするとそれが体感できるようになるみたいなんだけど。
そして「3000年後の我々を助けて欲しい」で、ちょっと《幼年期の終わり》っぽいんだよね。
これらがうまい演出で語られるから楽しく観つつ「おー」「そーか!」ってなってくのが凄い。SFの傑作だったよ。
最小と最大、縦と横、歓喜と悲しみ
原作は未読だが原作を知る人の指摘には「フェルマーの最小時間の原理(変分原理)」について触れられていない、というものがあるらしく、気になったので原理のことを調べてみるとそれは台詞としてのことで結局この作品の内容や演出はそのことについて語っていると言えると思うのだ。
時間を超越したかのような「同時的認識様式」を有するヘプタポッドたちが人類に救ってほしい「3,000年後に出くわす危機」とはなんだろう笑。というかそれもまた同時的であり、それを回避できる(できない?)とわかっているからこのコンタクトがなされているのだ。今作で重要なのはやはりルイーズの選択(というべきかどうか)であって、その理由は娘への愛情、絆ということだろう。娘を生み育てることの喜びと失う悲しみもまた同時的だとしたら人間の感情はどうなってしまうのか想像もつかないが、自分に置き換えて考えれば記憶の中では確かに時系列のことは次第に曖昧になるのか。このような思索が進んでいくのもSFの魅力であり、そうさせている今作の出来の良さゆえだろう。
また気になったのは「志村後ろー」のシーン。彼らは爆弾の存在にいつ気付いていたのか。あの「トントン」は「うしろー」の意味じゃなかったのか。まあここは掘り下げてもはっきりしそうにないのか。でも爆発直前で強制的に二人を助けるんだから、演出としてはいいが矛盾はあることになる。アボットが「犠牲にならなければいけない」理由は見当たらないから。それはルイーズの娘のことも同様だが、悲劇を避けるのではなく受け入れてあるがままに、というのが「同時的認識様式」のスタンスなのだろう。また今こうしてある世界や己の記憶がそうではないとも言い切れないのだが、ここはややこしい。
というようなことを初見では思ったのだけど、二回目の観賞ではコステロが爆発前に遠ざかる行動を見せ、アボットはとどまりあの数分のセッションにすべてを託すのだ。あのトントンはルイーズにヘプタポッドBを書かせる(最終的な伝授)ための促しだったが、他にやりようが‥というのはナシで。ただひとえにこのアボットの覚悟が3,000年後に繋がるのだと思えば素直に感動してしまった。
そしてあのばかうけ殻の中での重力の操作など冒頭から示されていたものがあのシーンに繋がっているのは上手いなと思った。
その重力操作について二回目にはっきりと確信したのは、こちらとあちらを分ける描写として「縦と横」があったということ。ルイーズたちの世界からばかうけ殻に入る段階で重力の方向が90度(270度)変換される。おそらくはばかうけ殻の窪んだ面に向かって重力が働いているであろうことは、ばかうけ殻がセッションを終えた後の転回で示されている。そしてルイーズが最後にばかうけ殻に迎えられる際に射出されたシャトルポッドの出入り口は入る際にはこの世界の慣例に沿って横方向に開いていたが、閉じる際には縦に切り替わった。こちらとあちらの境界をこうした「縦と横」の切り替えで貫いているのだ。
ヘプタポッドたちにとっては始めに出現した状態がすでに「友好」であり、あなたたちを受け入れますよと示していたということか。そして横だおし(そう表現するよりない)になった状態はその逆だろう。明らかにその方が威圧的であり、このばかうけ殻のデザインが真に優れている点ではないか。
ヘプタポッドが地球外生命体なのかという疑問もあるかと思うが原作ではどうなんだろう。あの去り方を見ると飛来してきたのではなくそこに「出現」して、そして「消失」していったと表現した方がよさそうだ。そして去り際にあのヘプタポッドBのようなはねを見せる。疑問符なのだろうか?
ややベタなのは中国の扱い方で、わからずやのいじめっ子が話すと実はいい奴みたいなテンプレはちょっと笑える。ここはハリウッドらしく、対立している大国であり巨大市場でもあるかの国を多少の配慮でもってイジっているということか。そもそも地球上ですら対話に困っている人類が、異なる文明と接触し意思を通じ合うことなどおこがましい。こういう皮肉もまた地球侵略ジャンルのテンプレではある。
つまるところこういう感想や解釈は作品の結末から推察されていくわけで、映画作家はあらゆる経路の中から最小(最大)時間の経路を描いていると言えなくもない。そのことは変分原理とも重なっているように感じられる。ただしこの作品は劇中のヘプタポッドBの造形と相似して円環構造のようにもなっているので光の直進性のことは脇に置いた方が良いかもしれない。
最後に。一回目の観賞の際に上映が始まってもスマホを気にして何かの通知のたびにLEDを光らせその都度画面を確認していた不思議な生き物がいた。しばらくしてあらためたようだったがクライマックスが過ぎたと見定めるとまた始めた。あの未確認生命体とはそれこそどのような対話ができるのだろう。
「あなたたちは、何故地球に来たのか?」
SFというよりかヒューマン系
原作未読で鑑賞。初めはがっつりSF系を想像していたが、観終わった後はヒューマンものを見たような気分になった。途中で色々と話が繋がってきて、スッキリしたが、少し話が複雑で、宇宙人が来た目的など、分かりづらい点が多々あった。けれど主人公が宇宙人のやって来た後の行動など、とても考えさせられた映画だった。様々な意見があるが観る価値のある映画だと思う。
SFの舞台装置を使ったヒューマンドラマ
スタイリッシュな映像。音響も申しぶん無し。
謎解き要素はあるものの、それ以外はむしろ話がシンプル且つスムーズ過ぎて、後で思い返しても引っかかりが薄い(決して悪い訳では無いが)。
中国人民解放軍のくだりはステレオタイプにも思える。ただどんな巨匠が描いてもあのシナリオならああなると思う。
SFオタク的な視点からは、論理的裏付けや背景の無さ(3000年後とか、、、)、小道具の少なさで物足りないかも。ただ、リアルな宇宙人とのファーストコンタクトはこんな感じに、何にも分からない状態かもね。
いっこだけ腑に落ちないのが
良い映画だと思いますし、『メッセージ』性も強い作品だと思います。辛い未来を覚悟しながら愛情を優先する主人公の姿は、とても感銘をうけるものでした。
しかし、言語を学んでいくなかで未来予知まで身につけるというのはどうなんでしょうか。。。そこだけが引っ掛かりましたが、その他は大満足の作品でした!
単にばかうけ目当てで行くくらいなら観ない方がいい
私にはすごく難しかった。でもとても面白かった。
正直序盤は少し退屈だったけど、物語が進むにつれてどんどん引き込まれました。
難しいから考えながら観るし、それでも「???」な部分はあるけど。。
ラストに向けてピースがザザザーッと集まって腑に落ちる感覚は気持ち良いです。
まったく未知の生命体と意思の疎通をはかっていく過程が面白かったな。
言語って面白いですね、ああやって解読していくんだなぁ。
個人的には、音楽がすごく好きでした。音楽っていうか音全般。
映像とシンクロして緊張感と湿度がある感じ。
音楽だけじゃなく音を使って、緊張とかプレッシャーがうまく表現されているなと思いました。
わかりやすい映画音楽じゃないから、音楽だけ取り出して聴いてもあんまり意味ない。
音で映画の中に引き込まれていく感じは映画館でないと味わえないです。
SFなんだけど、SF!と思って観るよりもっと大枠で観た方が良いのかも。
人生についてとか、世界情勢・政治経済・言語・科学諸々…考えさせられるポイントがいくつもあります。
もし「宇宙船がばかうけにしか見えないwww」という単純な理由で観に行くつもりなら、
やめておいた方がいいと思う。
そういう人はまず間違いなく寝ると思う。
静かで淡々とした真面目な映画に耐えられるならどうぞ、という感じ。
宇宙船のフォルムが斬新すぎるせいで、肝心の宇宙人を見ると「うーん…」ってのはあるけど(笑)
普通のSF映画ではない
謎の飛行物体が世界各地に突然現れる。
って、エイリアンの侵略モノのようだけど、さにあらず。普通のSF映画を期待して観に行くと、裏切られます。
主要人物が言語学者と数学者なので、なかなか難しい言葉がちょいちょい出てくるけど、内容はそんなに難しくはない。
ただ、話の流れが少々混乱させる感じになっているので、よく考えながら観ないとワケがわからなくなるかも…
とりあえず、原作が中国系だからか(?)、中国の存在感が大きい作品です。
今や、中国は大きなマーケットってコトで、なんとか中国でのヒットを狙って、中国人俳優を出したり、中国を大きく扱うというような作品が目立つようになりましたね~
全672件中、401~420件目を表示