メッセージのレビュー・感想・評価
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頭いいのか、悪いのか?
予告編では、かなり知的で面白そうな映画に思えたが、全く的外れでガッカリ。
タコ星人からのメッセージを解く天才学者に二時間以上も付き合わされた挙句、全くの盛り上がりもなく終わりなんて。異星人同士の会話がこんな不明瞭なまま、めでたく撤収って。こんな事で双方納得できたの? 少なくとも観客は納得できないぞ! 久し振りに「金返せ!」とさけびたくなったよ!
せめて、二人のタコ星人は”ジョンとヨーコ”と命名すれば、少しはわらえたのに(笑)
あーそっかそっか
見終わってしばらくよく意味がわからなかった。
え、それだけのために?
と思った。
けどよくよく思い返して、ことの凄さに気づいた。
あーそっかそっか。
1人の人間の人生を描いたSFなんだ。
あっぱれ。
美しい世界
個人的には今年一番の作品。宇宙人の言語を習得するにつれ、新たな概念を習得していく主人公ルイーズ。サピア=ウォーフの仮説に基づいた設定は、物語の最後の最後ですべてを一つにつなげる重要な要因であり、原作のタイトル「あなたの人生の物語」の意味も、作品全体を見通すことで明確になってゆく。映像美、ストーリー、音楽すべてが美しく調和し、まさに総合芸術といっても過言ではない傑作。この作品を見て、自分はSF作品が大好きだと再認識できた。
ばかうけ
と、言っても内容に「ばかうけ」した訳ではない。あくまで栗山製菓の「ばかうけ」が劇中の宇宙船に酷似していたからである(後日、監督もジョークで「ばかうけ」をモチーフにしたというジョークを発表した)。でも、宇宙船のデザインは素晴らしい、もちろん菓子の「ばかうけ」のデザインも素晴らしいことは言うまでもない。
内容は私の苦手なタイムパラドックス+言語の理解なので、非常に上映中は苦しんだ。観た後で解説を読み、半分くらいは理解したと思う。
SFの名著であると聞いたので、私のようにタイムパラドックス苦手な人は鑑賞前に原作を読んでも良いのではなかろうか。
深い余韻、感動。
観ようかどうしようか悩んで、
やっぱり観ようとギリギリセーフで
劇場鑑賞。
観てよかった!!
私の中では2017上半期一番の
深い余韻に浸る感動作でした。
宇宙ものですが、派手なアクションなし。
淡々と進むストーリー。
いつも派手なアクションのハリウッド映画を
観てるので、
こんな感じの映画もあるんだなー
なんて。
だけど、
話にどんどん引き込まれ。
クライマックス、
いろんな点が繋がっていく感じ。
もう一度観たい。
「今を精一杯味わい尽くし、
今を生きよう。
そのためにも、
大切な人へ自分の気持ちを
ちゃんと伝えよう。」
映画から受け取ったメッセージです。
ジェレミー・レナー、知的な学者さん役、よかったです╰(*´︶`*)╯♡
あなたの人生。
原作が短編小説で「あなたの人生の物語」そして今作は「メッセージ」
という邦題が鑑賞後ピッタリくるというのがミソ。よく考えたなぁ~。
とにかく冒頭からゆっくり観ていくと「ん?」と思う映像がいくつも
登場する。これが何を意味しているのか。普通に観ていく過程で誰も
がそうとは思わない仕掛けが後半で登場する。あーなるほど!と思う
瞬間にはそこはかとない感動が待つ…という異色かつ崇高なSF映画。
言語学者ルイーズが解読した異星人の言語がもたらすルイーズ自身に
深くかかわる運命は、女性だったらどうでしょうか?と聞きたくなる
ほど考えさせられるが、彼らが「武器」と表現したものがなんなのか
想像しつつ観ていくと納得する。あんな柿の種みたいな形の宇宙船で
侵略するはずないと思いながらも乗り込む際にはかなりドキドキする。
「この世の終わり」を楽しもう。
I enjoy the atmosphere of "the end of the world" and the cloudy sky.
Everyone's hope is cut off, waiting for the end like a marionette in one corner of the room.
This is situation specific to SF movies.
And the future of mankind is entrusted to only one boy or girl.
I am thrilled.
The government's messenger arrives at her house with a military helicopter!
I am thrilled.
私は「この世の終わり」という雰囲気とうす曇の空を楽しみます。
すべての人の希望は絶たれ、部屋の片隅のマリオネットのように
終末を待つのです。
これはSF映画固有のシチュエーションですね。
そして人類の未来が、たった一人の少年あるいは少女に委ねられる。ワクワクしますね。
政府の使者が軍用ヘリコプターで自分の家に迎えにやって来るのです!!ワクワクしますね。
思ってたんと違う!
過去の喪失感やトラウマを乗り越えるような、
『わたしに会うまでの1600キロ』的な
再生の物語かなって思ってたら全然違った!
観てる途中から、アレ、これ違うわーとなって
スクリーンを凝視することに
再生やstarting overストーリーじゃなくて、
これは愛の物語だった!
アイザック・アシモフの「永遠の終わり」とか、
12モンキーズとか、
Suede の 「Stay Together」
等々の 過去作品を一気に連想してしまう
コアな動機は、
あなたがいるから! あなたにあいたいから!!
と捉えた
母性は待ち受ける悲しみさえも越えてゆく
タイムパラドックスが縦横に駆動して、
謎解き要素満載だけど、それにはあまり執着せずに
あの帰結、
ルイーズのあの最後のジャッジ、
あれ、自分に置き換えると 同じジャッジはできないなーって
想像しながら劇場を後にした次第
SFより家族愛
地球に飛来してきたエイリアンに、言語学者がコンタクトするお話。
墨汁で描かれたような円形の文字、7本足のエイリアン。いずれもピンとこなくて中盤までは結構退屈だった。
それでも後半の展開はなかなかいい。言語学者ならでは解決方法は納得。そして、ラストは切ない。切なすぎる。娘も同じ能力を持ってるってことだと思うが、自信はない。
映像が美しい
映像が美しかった。(ヘリで基地に近づいていく長回しは若干酔った)
多言語を学ぶとその言語に基づいた思想が理解できるというは確かにそうだなと思った。
主人公の最後の選択については、結末がわかっていてる映画をもう一度観たり、ゲームをしたりすることと同じだと思うので、(次元は違えど)特に違和感はなかった。
もう一度じっくり観たい
ドンパチSFを期待している人は気をつけましょう。ドンパチはありません。
宇宙人との接触を描いたSFの形ではありますが、親子愛、人類愛、哲学、宗教、政治、いろんなものを考えたくなる作品です。途中ハテナ?なシーンはありますが、最後にうまくまとまります。そして、静かに余韻に浸りたくなります。DVD出たら何度もゆっくり確認しながら観るだろうな。
邦題の『メッセージ』も、原題の『arrival』も、なんだかしっくり来ないけど、もしかしてそれも狙い?他文明とのコミュニケーションはニュアンスの違いを理解して、ナンチャラカンチャラ…って考え過ぎかな。
対話の力
ヒロインの言語学者がコミュニケーションの力を信じて勇気をふり絞って問題に対峙する場面が、カッコイイ!
頭が良くて気持ちがタフで心が優しい、憧れる女性像、惚れます。
ストーリーも程良く引っかかる場面を出しつつ、映画の終わりに全てのパズルピースがピタッとはまる構成。単純な驚きというより感動。映画館を出る時には心地よい疲労感を感じられました。
あなたの人生の物語
邦題「メッセージ」、原題「ARRIVAL」、それよりもテッド・チャンの原作短編小説のタイトルが一番しっくりきます。
意図的にミスリードを誘う冒頭の回想(?)シーンからある意味叙述トリックものともいえるかもしれませんが、言語による思考の変容という意味で「虐殺器官」を思い出しました。
個人的には映像にはなかった人民解放軍が考案したらしい麻雀牌でのコミュニケーション方法というのが非常に気になるのですけどねw
伏線にドキドキ…今年No.1
ばかうけ?柿ぴー?コクーンタワー?なUFOと
七本足のタコ型宇宙人とコミュニケーションをとる
SF映画…と、思いきや
なに?え?
それ伏線なの?まじで?
って、なります
まじで
最終的にハッピーエンドなんだけど
最後の最後が分かってしまうだけ辛い…
ハッピーエンドじゃない…の…か…?
それを踏まえても、めちゃくちゃおすすめ♡
LALALANDとならぶ、2017上半期の
ベスト映画であること間違いなし😎
エイリアンとの交信
地球にやってきたエイリアン。彼らの話す言葉を理解しないと、彼らが地球にやってきた目的がわからない。彼らは何もしてこないが、何もしてこないが故に逆に不気味…。なんとかして彼らの言葉を理解し、彼らが地球にやってきた目的を理解しなければ。そうでなければ、最悪の事態を想定して、武力で対処するしかない。しかし武力が効く確証もない…地球の平和は、彼らの言葉を解読する言語学者の手に委ねられた。
というのが、あらすじ。
しかし待て。どこからどうやって来たのかもわからないエイリアンの言葉をどうやって理解しようというのだ…。子供に言葉を教えるみたいに、順番に確かめていくしかない…。「私は人間です」うおーん「私はイアンです」うおーん「あなたは?」うおーん。(「トトロ!トトロって言うのね!」)どうやらこっちの言葉を理解しつつ、返事をしてくれているらしい。と言うことは、最後のうおーんは彼らの名前や!
と言う感じで話しは進むけど、このへんからうらすじが見え始める。いや待て、本当に彼らの最後のうおーんは彼らの名前なのか?単に「わけわからん」って言ってるだけじゃないのか?それをただ、こっちが名前を言ったから向こうも名前を言っていると思ってるだけじゃないのか(カンガルーの都市伝説)。たしかにその可能性もあるけど、疑っても仕方ない。とりあえず彼らとは上手いことやってる。だから大丈夫(として話は進む)。
ここでうらすじを読む観客は気づく。なるほど。そもそも相手の言葉を理解することと、相手そのものを理解することとは別なのだと。そして、言語学者はたぶんそのことを知っているのだと。対して、科学者や軍人、政治家は、相手の言葉を理解することと相手そのものを理解することとを混同しているのだろうと。
うらすじを読む観客は思う。この映画は、表向きには人間対エイリアンの映画だが、裏では言語学者(言語哲学に基盤を置く人文系も広く含む)対科学者の争いがある。科学も新たな言語を生み出す営みではある。だからこそ言語学者と科学者は結婚できる。しかし、二者には決定的な不和があるんだろう。二人が未来に別れてしまったように。(しかしそれはすでに決まっていた、到来すべき未来だった)。
その不和とは…。科学者は、未来が現在から予測できないということを認められない。だから、現在現在から想像できない子供の死を受け入れられない。彼は、未来は現在の因果のもとにあると信じていて今の延長でしか未来を考えられないのだ。対して、言語学者は、未来と現在とが因果関係で繋がってはいないことを知っている。しかし関係はしている。彼女は脳の片隅で「知っている」のだ。
裏対立がわかってきたあたりで、表では言語学者が普遍言語を手に入れる。言語は時空を超え民族を超える道具であり、あまりに力が強いために武器とまで言われるわけだけど、それがさらに普遍であるのだから、最強の武器である。実際に、それであらゆる問題が平和に解決する。
なぜなら、時間系列と因果を分けて考えられる彼女は、複線的な時間で考えることができるから。彼女は、同時に複数の時間が共存できることを知っているし、同じように、同時に複数の「歴史」や文化が共存できることを知っている。そういう彼女にこそ、世界を平和のうちに収める権利がある。
この映画は、単に未来が見える超能力者の神秘を描いたのではなく、世界そのものと言語を通した認知との原理的な違いを認識する言語学者(もっと言えば人文学者)の可能性を示したのだと、うらすじを読む観客は思うのだ。
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