メッセージのレビュー・感想・評価
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これもSF…になるのか。
監督が「ブレードランナー2049」を手掛けるドゥニ・ヴィルヌーヴと言う事で観てみた。
物語は突然世界中に現れた謎の物体。宇宙船の様な物体の内部に侵入し、内部に生息する地球外生命体とコンタクトを試みる人間達との姿を描く。
全体的な印象は一応SFではあるのだが、どちらかと言えば人間ドラマ的要素の方が強い感じがした。時として主人公の回想シーンの時系列が錯綜して観ながら戸惑ってしまったが、時として出てくる人間の愚かなエゴに怒りを覚えたりして、何時の間にか作品にハマっている自分がいた。
あのエンディングには賛否両論分かれそうだが私的には有り、かな。
作品全体の雰囲気は結構好みなので次回作ブレードランナーの新作が今から楽しみ。
出会いを描く物語
未来の出来事を、既に起こった過去の事のように描く。
中盤までそれに気づかず、
「なんかすごい未知の力を獲得し、
死んだ娘と再会するのかな?」
なんて呑気に見ていて、途中で
「未来のことか!」
と気づく驚きがある。
しかしそれは瑣末な問題で、
最重要なことは
「不幸な未来が決まっていても、
娘との出会いを選択する。」
という点。
娘を喪失する可能性が極めて高くても、
会わずにはいられない。
愛とエゴ、それらを微妙なバランスで表現した、
素晴らしい映画だと思う。
暗いけど。
本格派のSFを期待していたら…
本格的なSFだと思って観てみたら、ヒューマンドラマでした。SFが観たかったんだけどなあ…
エイリアンのデザインは何番煎じなのと言った感じのステレオタイプですし、何故地球にやってきたのかもあやふやなまま物語は終わります。また劇中の各国の動きなどもイマイチご都合主義的でリアリティに欠ける(中国の上将…)。そしてなによりタイムパラドックスが頻発しているのにも関わらずそれに対する説明が一切ない!主人公が何故未来が分かるようになったのかも説明がなくよくわからない!!SF初心者の私から観ても、SF映画としての完成度は決して高くないことは明白です。何でもかんでも説明を求めるのも愚かかもしれませんが…
しかし主人公に備わった能力、すなわち未来が分かってしまうことにより描かれる哀しい家族愛。これは私にとっては新しい見せ方で、素直に心に残りました。
飽くまでSFをツールとして駆使した家族愛物語として観ていれば、評価は変わっていたかもしれません…
個人的にかなり好きな展開
タイトルがちょいと
日本では「ばかうけ」とのコラボで話題になりました。私は今からワクワク楽しみにしている「ブレードランナー2049」の監督の作品ということで、軽くジャブがてら観に行ったのですが、いやいやなかなかどうして、面白い作品に仕上がっています。確かに世の映画評で言われているようにつっこみどころ満載です(笑)それはさておき、私としてはこういう作品、実は大好きです。特に映像技法や音楽がとても良かったです。「ブレードランナー2049」も期待できそうです。ストーリーはSFとしての柱を持ちながら実は主人公の人生のお話がメインテーマという複雑な構成です。それしても邦題の「メッセージ」だと意味が映画の持つ意味の半分も伝わりません。これは原題の「Arrival」でいくべきだったと思います。エンドクレジット直前にこのタイトルが出てくるのですが、「Gravity」を観たときと同じ感覚を感じました。こういう効果を狙ってわざと変な邦題をつけているのかなと勘ぐってしまいます。興味のわいた方はぜひ劇場に足をお運び下さい。
しっとりタイムパラドックス的SF映画
何を伝えたかったの?
概念
どこかで見た事がある作品は退屈だけど、全く見た事の無いものは理解できない。
映画を楽しむには、想定をぼんやりと乗り越える無責任な好奇心がいるのかな、と改めて思った。
宇宙人だろうが、異国の人間だろうが、世代だろうが、性別だろうが、自分とはまるで違うかもしれないけど、もしかしたら理解できるかもというちょっと衝動的な思いがあると、繋がれる事もある。
現実において、まるで見てる世界が違う人間との関わりは少なくない。
その道具立てとして言語学を用いた本作は、多様性の拡張への努力(欲求?)をする過程が面白かった。
各国バージョンのメッセージが見たい。
頭いいのか、悪いのか?
美しい世界
ばかうけ
深い余韻、感動。
あなたの人生。
原作が短編小説で「あなたの人生の物語」そして今作は「メッセージ」
という邦題が鑑賞後ピッタリくるというのがミソ。よく考えたなぁ~。
とにかく冒頭からゆっくり観ていくと「ん?」と思う映像がいくつも
登場する。これが何を意味しているのか。普通に観ていく過程で誰も
がそうとは思わない仕掛けが後半で登場する。あーなるほど!と思う
瞬間にはそこはかとない感動が待つ…という異色かつ崇高なSF映画。
言語学者ルイーズが解読した異星人の言語がもたらすルイーズ自身に
深くかかわる運命は、女性だったらどうでしょうか?と聞きたくなる
ほど考えさせられるが、彼らが「武器」と表現したものがなんなのか
想像しつつ観ていくと納得する。あんな柿の種みたいな形の宇宙船で
侵略するはずないと思いながらも乗り込む際にはかなりドキドキする。
「この世の終わり」を楽しもう。
I enjoy the atmosphere of "the end of the world" and the cloudy sky.
Everyone's hope is cut off, waiting for the end like a marionette in one corner of the room.
This is situation specific to SF movies.
And the future of mankind is entrusted to only one boy or girl.
I am thrilled.
The government's messenger arrives at her house with a military helicopter!
I am thrilled.
私は「この世の終わり」という雰囲気とうす曇の空を楽しみます。
すべての人の希望は絶たれ、部屋の片隅のマリオネットのように
終末を待つのです。
これはSF映画固有のシチュエーションですね。
そして人類の未来が、たった一人の少年あるいは少女に委ねられる。ワクワクしますね。
政府の使者が軍用ヘリコプターで自分の家に迎えにやって来るのです!!ワクワクしますね。
思ってたんと違う!
過去の喪失感やトラウマを乗り越えるような、
『わたしに会うまでの1600キロ』的な
再生の物語かなって思ってたら全然違った!
観てる途中から、アレ、これ違うわーとなって
スクリーンを凝視することに
再生やstarting overストーリーじゃなくて、
これは愛の物語だった!
アイザック・アシモフの「永遠の終わり」とか、
12モンキーズとか、
Suede の 「Stay Together」
等々の 過去作品を一気に連想してしまう
コアな動機は、
あなたがいるから! あなたにあいたいから!!
と捉えた
母性は待ち受ける悲しみさえも越えてゆく
タイムパラドックスが縦横に駆動して、
謎解き要素満載だけど、それにはあまり執着せずに
あの帰結、
ルイーズのあの最後のジャッジ、
あれ、自分に置き換えると 同じジャッジはできないなーって
想像しながら劇場を後にした次第
SFより家族愛
地球に飛来してきたエイリアンに、言語学者がコンタクトするお話。
墨汁で描かれたような円形の文字、7本足のエイリアン。いずれもピンとこなくて中盤までは結構退屈だった。
それでも後半の展開はなかなかいい。言語学者ならでは解決方法は納得。そして、ラストは切ない。切なすぎる。娘も同じ能力を持ってるってことだと思うが、自信はない。
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