メッセージのレビュー・感想・評価
全679件中、201~220件目を表示
おお…これはSF好きや物理学好きじゃないとちんぷんかんぷんなのでは...
おお…これはSF好きや物理学好きじゃないとちんぷんかんぷんなのでは。そしてその部分がいちばん楽しめるところな気がする。
私は100%は理解できなかったので、まあまあかな?という感想になってしまうけど、たぶん理解できたらすげー面白いんだろうなあ。物理好きなツレはエンジョイしてたし。
インターステラーが重力の謎で、こっちは時間の謎。どちらでもいいから解き明かされた世界を本当に見てみたいなあー。
ルイーズの悲しみと、決意
難解な物語です。原作は(あなたの人生の物語)と言うルイーズの娘のハンナの物語という意味なのでしょうが、映画はルイーズが、娘の生涯をおいながらも一人称で語る自らの心の軌跡を追っていきます。 観る人は、彼女に共感しながらも、時々挟まれるフラッシュバックのような娘の記憶(のようなもの)に戸惑いながら、彼女と同じ時間をたどった末に、全ての意味を知る事になるのですが、それは大団円とはならず、悲しみとも喜びともつかない、何とも言いようのない深い感動をもたらします。
彼女は異星人と接触していくうちに、(未来が予知出来るというのではなく)過去と現在、未来が同時に存在していく事に気が付いていきます。(それは彼女が娘にハンナと言う回文の綴りの名前をつけたことからも示唆されます)
しかし、それは現在も未来も全てが決定論的に定まっており、そこには自由意志が働かないこと意味しています。彼女は異星人がやってきて人類に和解をもたらし危機を救い去っていく過程にかかわる事で、それを理解し、自らも、去っていくであろうイアンと結婚し、失うであろう娘を生む運命を受け入れます。
最後のイアンのプロポーズの直前に、彼女は彼に、未来が見えたら選択を変えるかと、尋ねます。彼は、愛する人により思いを伝えると答えます。このちぐはぐな答えに、最初自分はイアンは彼女の問いに答える気はなく、そのあとに続くプロポーズの前振り程度にしか考えていませんでしたが、よく考えると、運命を受けいれるかと(受け入れざるを得ない事を彼女は知っているはずですが)問う彼女に対して、自由意志を信じて疑わないイアンが、自分の意志でプロポーズを伝えると言っているのであり、二人のギャップを対比していたのだと気が付きました。
ルイーズは、イアンに理解されないことも、その後別れていく事も、娘を生み、若くして失う事も受け入れています。
このルイーズの全てを知ってしまった悲しみ、それを受け入れた上で、その刹那を精一杯に生きていこうとする決意。それに至るまでの軌跡こそが、まさにこの映画のテーマなのでは無いかと思いました。
SFと言う大掛かりな仕掛けを用いながらも、映画は、決して押しつけがましくなく静かに、細部にこだわりながら控えめに主張していて、後から、深い余韻が残る佳作でした。
ばかうけじゃなかった!
某掲示板でばかうけが浮かぶ映画だと話題になった為
これはホワイトハウスが爆破されて、大統領が戦闘機に乗ってUSA!USA!みたいなやつなのかなあと想像してしまって、劇場に行かなかったんだけど失敗した。
これはオーソドックスな正統派SFでした、インパクトはイマイチ無くて派手なシーンもこれといってないんだけども、オーソドックスなSF映画としては素晴らしい、音楽とか、演出含めてとても丁寧で、ワクワクしながら観られました。
ただし、SFファン以外は全然おもしろくないと断言出来ます。
詰まっている
この作品には色んなことが詰まっている。
言語を超えて相手を理解すること。
時間をかけて印象を超えて相手と仲良くなること。
武力行使ではない強調で世界平和を得る。
出会うべき相手と出会った時に人が見る夢。
子孫繁栄が未来ということ。など
この作品を見るときに、必要なのは感受性と
その人の経験値と優しさと言いましょうか。
巧妙に色んな主題が混ざり合ってて、意図的に
混乱させるようにバラバラに写すのも面白い。
中国が攻撃的っていう現代描写も面白い。
前までだったらアメリカの敵はロシアだったのに。
時代の変遷とは、まさにこのことでしょうね!
とにかく嫌いじゃない作品でした。
心で感じなければ分からない作品。
大変理知的で緻密な作品であるが、同時に頭で考えて理解しようとしてばかりいる人は全く感動できないであろう作品。ゼメキスの「コンタクト」やノーランの「インターステラー」あたりに感動できる人には、同様に胸に迫るものがあるだろう。陰影の深い映像は素晴らしく、編集も舌を巻く出来映え。私は大好きです。
「あしたのあさは星の上」
この映画をみて思い出したのが
・・・石ノ森章太郎の「あしたのあさは星の上」です。
小生、小学生時代にこの本を読みふけりました。
(昨年、初版から49年ぶりに2度目の復刻とのこと)。
児童書とは言え強烈なメッセージ性なんですよね。
そして今回のこの映画「メッセージ」とのストーリーの類似性は驚くべきものがあります。
もしかしたら原作者や監督・脚本家は石ノ森章太郎を読んでいたかも知れません。
半世紀まえの“予言書”的存在。興味あったら読んでみて下さい。
映画よりずっと面白いです。
超エモい。
最近の若者言葉で「エモい」というのがあるそうで、
嬉しい・楽しいといったポジティブな感情と、
切ない・悲しいといったネガティブな感情が入り混じった感覚を表すらしく
つまり古語で言うところの「いとをかし」が、「超エモい」となるわけだ。
これを知ったとき、千年以上も昔から感受性というか、
そういう気持ちがしっかり受け継がれていることに僕は嬉しさを感じた。
さて本作の肝も、個人的にはこの「エモい」ところ。
構成の妙であるとか謎解き要素であるとか、
観る人を引き付ける力は十分すぎる程に魅力的。
だが最終的に提示されるテーマは「『今』を生きる意味」なのかな、と。
あらすじだとか、あまり前情報を入れない状態で観た方が楽しめると思う。
「観るべき」と強く推しはしないけれど、少なくとも観て損はない良作。
一度の人生で出来ること
サラ・コナーじゃん
人間は愚かで弱い生き物だけど運命を受け入れることに決めた彼女は本当に強い
人が一生に出来ることは限られている
過ぎてしまえばどれも何にも代えがたい経験だったと言えるが
自分だったらどうするのかと考えさせられた
悲しいけど悲しくない希望も感じられる物語り
理解力のある方ー!
と言いたくなるくらいに人と話したくなる映画である。
物語としては謎のUFOに接触をはかる言語学者と数科学者の話ではある。
結局のところ、どうやって彼らとコミュニケーションを取れるようになったのやらとか思ったし〔多分大量のやり取りがあったのだろうけど〕結局彼らの目的もよく分からん。
彼女は未来が見えるスペックがあるということ?
映画としては、「彼らの目的」という謎が物語を引っ張り、独特の緊張感があるためど派手な見せ場とかが無くてもスクリーンに引き寄せられるし、最初の娘の話が過去ではなく、未来というある意味物語をひっくり返すという仕掛けも面白い
ただ理解が追いつかないのだ
この映画の独特の雰囲気は好きだし、グイグイと引き込まれたがどうしても理解が追いつかないまま終わってしまった
他の人のレビューなども見てみたい。
追記
少し理解できたかも
あと前半画面が暗いかな
個人的には日本の出現箇所が北海道だったのがちょっと嬉しい笑
魂の共振が起きているかのような
現在で知る瞬間、未来で知る(思い出す)。未来で知る(思い出す)瞬間、現在で知る。
現在と未来が同時に起きているかのような…というか起きているのでしょう。
映像を見返す度新たな気付きがあります。
そのことに初めて気づいた時、戦慄が走りました。
それはシャン上将との未来での会話です。
妻の最後の言葉は映画では訳されませんでしたが「戦争に勝者はいない。寡婦がいるだけ。」でした。
劇中の未来の主人公が初めて気づいた時、私も初めて気づいた。
見返す度ひとつひとつの場面の主人公の気づきに、わたしも気づかされました。
インターステラもですが劇中の主人公に魂が共振するかのような感覚の素晴らしさです。
まさか映画化されるとは
原作が好きなので映画化と聞いて、「いやこんなの絶対無理でしょ、超絶前衛映画になっちゃうでしょ」と思ってたが。
映画オリジナル要素は、大作映画として成立させるためなら許容範囲でしょう。チャンの作品は作者の出自を連想させられることが微塵もないので、映画観て驚いたけどね。
某お菓子にそっくりでもだんだん荘厳で神々しく見えてくる宇宙船とか、イカスミ?なのにだんだん美しくすら見えてくる墨文字とかは、映像だからこそ。
娘とのシーンが差し込まれるたびに、それがどういう意味を持っているのか「知っている」身としては複雑な気持ちになった。
ある意味メタ体験だったのかも。
全679件中、201~220件目を表示