劇場公開日 2017年1月21日

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沈黙 サイレンスのレビュー・感想・評価

全326件中、61~80件目を表示

5.0信じていたのに救われないだなんて。

2018年11月20日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

怖い

難しい

神の存在とは一体なんであろうか?
己の命を捨ててまでも神を信じるべきであるのか?

そんな疑問を投げかけたくなる終わり方でした…。
仏教が主流の日本では、異国の宗教はなかなか受け入れがたいもの。
それでも村々の人たちは、宣教師が隠れていることをひた隠しにしながら生活していたようです。

役人に捕まって拷問を受けてもひたすら耐え忍び、死んでいった数多くの日本人たち…。
祈っても祈っても死罪となってしまう虚しさに、パードレの心はボロボロです…!

信ずるものは救われないのか…。
裏切り行為を繰り返す男が生きながらえるのに、真面目な信仰者は死罪というやるせない現実…。

神も己自身も信じられなくなったパードレの、辛く悲しそうな表情が心に残ります…。

結局、日本にキリスト教の教えは根付かず、泥沼の中でもがき苦しむしか出来ないのでしょうか?

仏教がここまで根強い影響力を持っていたとは⁈
色々と考え深い作品でした。

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ガーコ

4.5大学三年のときに原作を読んだ。 当時、あまり本を読む習慣はなかった...

2018年11月15日
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大学三年のときに原作を読んだ。
当時、あまり本を読む習慣はなかったが、なぜかすっと読めた記憶が。
三浦綾子といい、遠藤周作といい、キリスト教ものは共感できる点ややるせない点がなんとも惹きつけられる。

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トッキー

4.0アンドリューの演技に圧巻

2018年11月4日
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日本の時代背景の描かれ方が、日本の時代劇よりもリアルで素晴らしいです。トニー賞受賞したアンドリューガーフィールドの演技は圧巻ですね。キリシタンの非情な拷問シーンが何度もあり目を背けたくなります。それでも棄教せず頑なに信仰を貫く姿に心が締めつけられます。何度踏んじゃえと思ったことか。重くて辛い作品でした。
大浦天主堂や日本二十六聖人殉教地は長崎旅行で訪れました。宗教とは何かと改めて考える、よい機会になりました。

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サラ

5.0スコセッシの愛

2018年10月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

難しい

暗く重く、拷問シーンも多いが不快さは少しもない。きっとスコセッシが日本とキリスト教を愛し尊敬の念があるからだろう。他の人が撮っていたらこうはならなかったのではないか。
表面は棄教していても内はいつも神と共にあったというキチジローとロドリゴ。敬虔なクリスチャンからしたらダメな事なんだろうけれども神とはなんだ⁉️と問いかけ続ける160分は貴重な時間でした。

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猫柴

4.5レビュー

2018年10月8日
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遠藤周作原作+スコセッシ監督作品。全体に対する期待とキャスティングに不安を覚えつつ鑑賞。序盤、住民の生活感や必死さがひしひしと伝わる。中盤以降は宗教と人間について考えさせられた…🦊💦
かなり普遍的なテーマに落とし込まれているので、現代でも響くものがいくつもありました😋

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みそしる

4.0痛く、切なく…

2018年9月30日
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熱い志しを持ち、大航海を経てジパングに辿り着いた宣教師達。そこは、島原の乱以降、キリシタン弾圧の過酷な運命が待ち構えていた。

今の自分達には、そうまでして布教に努め、神に縋るのかは理解し難いところでありますが、当時の貧しい百姓達の苦悩があまりにもリアルに描かれており、心痛くなりました。

信じるものが違うから、人が人をあんなにも苦しい拷問の末に命を絶つ。それっていつの時代も変わらない人の悲しい性なのかもしれない。

クリスチャンの原作者・遠藤周作だからこそ描けた作品なのかもしれません。

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bunmei21

4.0無宗教者でも

2018年9月17日
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考えさせられ、心をえぐられる作品

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90's

3.0潜伏キリシタン・・

2018年8月4日
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鑑賞方法:映画館

原作はカトリックに改宗した遠藤周作の50年以上前の小説。踏み絵を踏んだ潜伏キリシタンのキチジローが悩み苦しむと云うもの。映画では弾圧する武士がリアルに・・2017年の作品。

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亮一君

3.0体調いいとき観たほうがいい

2018年5月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

答えてくれない神とストイックに向き合う描写、「最後の誘惑」にも通じますね。スコセッシ監督にとって重要なテーマなのでしょう、答えない神との対峙は。

最近、広い意味での歴史ものにちょっとハマっててうっかり観てしまったが、重い、暗い、長い。よくもわるくもとてもしんどい映画。(ちなみに一昨日「幕末高校生」を観てしまったのでギャップが...)
グロさ、痛ましさも下手な戦争映画よりよほど強烈、なので要注意。いや、この映画の過激描写が別段飛びぬけているというわけではない。戦争による死と弾圧による死に軽重があるわけでもない。戦争のように物理的に排除するためだけに殺すのではなく、見せしめとして苦痛を与えるために殺すから強烈なのだ。そしてある意味、神が主役なわけだか、まったく救いがないという皮肉。そして史実という現実...ヘビーだ。

正直いって、信仰心のない自分には殉教者の心情が理解し難くもあり、そういう意味でもストレスがかかる映画。
ひさびさに、観るの本気で途中でやめたくなった。
ひとつ指摘しておきたいのは、たしかにすごく残酷なことが我が国におけるキリスト教の迫害では繰り広げられたわけだが、こういった残酷なことが洋の東西で現在でも起こり、とりわけ中世以前ともなれば珍しくはなかったであろう、ということ。この映画は敢えてリアルに表現しているだけで、通常はここまで生々しいシーンはスルー、またはぼやかしているだけにすぎない。別に日本特有ではない。恐ろしいことだが人類が残虐性を内包しているのは確かということだ。

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肉ネ~ム

3.5ーーーー10

2018年4月24日
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窪塚洋介が誰よりも役に入ってたと思う

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LandBLUE

3.0宗教観

2018年4月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

この映画があるのは知ってましたが、あまり興味を持っていなかったのですが、知り合いに強く勧められて観ました。

非常に丁寧に作られている映画でした。
キリシタンや宣教師に対する戦国末期から江戸時代における迫害とはこういうものだ!という視点と、神や信仰とは何かということを突きつけてくる内容です。

私個人的には前者に関しては良く知っていたので特に驚きや新規点は見出せず若干退屈でした。宗教観に関しても、非常にやはり西洋的な観点からの東洋観(特に日本でしょうか)であり、スコセッシを持ってしても難しいのかなと思いました。

しかし、非常にリアルな映画です。リアル過ぎて逃げることはできません。そこに3点を付けました。

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こうへい

4.0当然だが重い…

2018年4月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

アダム・ドライバー出演なので観た作品。
題材が題材なので哀しいし重い……。

戦争映画と同様、もう2度と同じ過ちを犯さないためにも日本人として観ておいて損はないと思うが、楽しめる映画ではない。

映画に付き物の音楽がほとんどないのが、この映画の内容に合ってて納得。

井上筑後守(井上政重)がキャラ的にも役者的(イッセー尾形)にもいい味だしてたと思う。

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Ren

5.0キリスト教の真髄を顕した名作。神の沈黙は何を意味するのか?

tさん
2018年3月24日
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知的

キリスト教における最大の福音は「神は見ている」ということ。

この映画、文字通り神は沈黙している。
キリスト教なんか信じてアフォか。日本ではキリスト教は広まらないんだぜ。信仰者は虐げられ。惨めで何もいいことないじゃん。窪塚は全然更生しねーし笑。神なんか信じてもいいことなんてねーじゃん。

神を信じたら良いことがある。この発想があるとこの映画の意味って全然分からないんだよね。神が良きことを与えてくださる?違うんです。

神は道をお示しになる、とかよく言ったものですが、神は見てるだけなの。何もお示しにはならない。ただ見てるだけ。実はこれがキリスト教における最大の福音。

神は何も与えてはくれない。道も示してはくれない。

しかし、神が見ていると知ったらその人はどのように行動するだろうか?バトンは常に人間の側にある。

神は見ている。そのときお前にそれができるのか?

これが倫理だ。

本作はキリスト教の正しい見方を教えてくれる。

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t

4.0キリスト、仏教、、

2018年3月8日
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宗教の考え方、信仰心の在り方に対して漠然と問題提起した作品。なのかなと個人的に感じた。
仏教における自分の中にある仏の心を信じる価値観と、キリスト教における神という存在を信じる価値観の違いは生涯相入れることのない異なる考え方であって、その信仰を変えさせることは、命をかけるほどのことなんだと、一応仏教徒の自分からしたら共感できるところや考えさせられるシーンが多くありました。

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ほし

4.0深い作品

2018年2月20日
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いろんな意味でとても考えさせるいい作品です。残酷なシーンもあり、そこに沈黙、サウンのない演出でリアル、残酷さが強調される。宗教の持つ意味、劇中にキリスト教に改宗して仏教でも心の安らぎを得たと言ったけど、結局宗教とは信じることにより自分自身の精神を浄化させることである。キリスト教とブッダが人間かを考えるのは無駄なことだ。

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素子

5.0濃厚な作品

2018年2月13日
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音楽が無い。という前評判で興味があり見ました。
劇中本当に音楽は一切ありませんでした。
そして本当に素晴らしい!
残酷な作品なのに景色の見せ方がとても美しく、神の沈黙に相応しい。海の音、風の音、ありとあらゆる音が逆に、沈黙を際だたせているように感じました。
マーティン・スコセッシ監督の他の作品も見てみようと思います。見て損はない作品です。おススメします。

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mizupoyo

3.5「沈黙」

2018年1月29日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アメリカ人はこれをどういう目線で観るんだろう。大名とか、仏教の埋葬法とか、拷問の仕方とか。日本人の今も続く宗教観や集団意識みたいなものが外国の監督によって丁寧に客観的に描かれているように感じた。
あと、ヒグラシの鳴き声は蝉がいない国には季節感が伝わらないんじゃないかと思ったけど、日本人からするといかにも「日本の夏」を表すもので非常によかった。

そして日本人のキャストがよかった。何の違和感もなく自然に見れた。…ということは非常に演技力があるということ。事務所ゴリ押しの臭い演技の俳優が使われていなくて本当によかった。ホッ。

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ちか

5.0解釈と変革の映画館。

2017年12月31日
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2017年最高傑作。間違いなく。神を裏切るところで、神と出会い、信仰を捨てることで、過去と未来を同時に救う。解釈と変革の映画。信じているけれど、信じていない状態の虚空。誰の声が聞こえているのか。ゾッとするくらい静かな場所で。

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ESSAI

4.5秀逸なタイトル

2017年12月13日
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俳優たちの演技が皆素晴らしい。
ジサマと塚本晋也の熱演にのっけから心をぶち抜かれた。

映像も音もスタイリッシュで美しい。
自然も、それぞれのシーンも
五島の人々の夜のミサのシーンは厳かで本当に美しかった。

ベースとなる物語もスキャンダラスで重厚。

信仰とは、宗教とは、人とは、人生で大事なものとは、強く問いかけられる作品。

良い作品である理由しかなかったです。

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sannemusa
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