沈黙 サイレンスのレビュー・感想・評価
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信じていたのに救われないだなんて。
神の存在とは一体なんであろうか?
己の命を捨ててまでも神を信じるべきであるのか?
そんな疑問を投げかけたくなる終わり方でした…。
仏教が主流の日本では、異国の宗教はなかなか受け入れがたいもの。
それでも村々の人たちは、宣教師が隠れていることをひた隠しにしながら生活していたようです。
役人に捕まって拷問を受けてもひたすら耐え忍び、死んでいった数多くの日本人たち…。
祈っても祈っても死罪となってしまう虚しさに、パードレの心はボロボロです…!
信ずるものは救われないのか…。
裏切り行為を繰り返す男が生きながらえるのに、真面目な信仰者は死罪というやるせない現実…。
神も己自身も信じられなくなったパードレの、辛く悲しそうな表情が心に残ります…。
結局、日本にキリスト教の教えは根付かず、泥沼の中でもがき苦しむしか出来ないのでしょうか?
仏教がここまで根強い影響力を持っていたとは⁈
色々と考え深い作品でした。
アンドリューの演技に圧巻
スコセッシの愛
レビュー
痛く、切なく…
体調いいとき観たほうがいい
答えてくれない神とストイックに向き合う描写、「最後の誘惑」にも通じますね。スコセッシ監督にとって重要なテーマなのでしょう、答えない神との対峙は。
最近、広い意味での歴史ものにちょっとハマっててうっかり観てしまったが、重い、暗い、長い。よくもわるくもとてもしんどい映画。(ちなみに一昨日「幕末高校生」を観てしまったのでギャップが...)
グロさ、痛ましさも下手な戦争映画よりよほど強烈、なので要注意。いや、この映画の過激描写が別段飛びぬけているというわけではない。戦争による死と弾圧による死に軽重があるわけでもない。戦争のように物理的に排除するためだけに殺すのではなく、見せしめとして苦痛を与えるために殺すから強烈なのだ。そしてある意味、神が主役なわけだか、まったく救いがないという皮肉。そして史実という現実...ヘビーだ。
正直いって、信仰心のない自分には殉教者の心情が理解し難くもあり、そういう意味でもストレスがかかる映画。
ひさびさに、観るの本気で途中でやめたくなった。
ひとつ指摘しておきたいのは、たしかにすごく残酷なことが我が国におけるキリスト教の迫害では繰り広げられたわけだが、こういった残酷なことが洋の東西で現在でも起こり、とりわけ中世以前ともなれば珍しくはなかったであろう、ということ。この映画は敢えてリアルに表現しているだけで、通常はここまで生々しいシーンはスルー、またはぼやかしているだけにすぎない。別に日本特有ではない。恐ろしいことだが人類が残虐性を内包しているのは確かということだ。
宗教観
当然だが重い…
キリスト教の真髄を顕した名作。神の沈黙は何を意味するのか?
キリスト教における最大の福音は「神は見ている」ということ。
この映画、文字通り神は沈黙している。
キリスト教なんか信じてアフォか。日本ではキリスト教は広まらないんだぜ。信仰者は虐げられ。惨めで何もいいことないじゃん。窪塚は全然更生しねーし笑。神なんか信じてもいいことなんてねーじゃん。
神を信じたら良いことがある。この発想があるとこの映画の意味って全然分からないんだよね。神が良きことを与えてくださる?違うんです。
神は道をお示しになる、とかよく言ったものですが、神は見てるだけなの。何もお示しにはならない。ただ見てるだけ。実はこれがキリスト教における最大の福音。
神は何も与えてはくれない。道も示してはくれない。
しかし、神が見ていると知ったらその人はどのように行動するだろうか?バトンは常に人間の側にある。
神は見ている。そのときお前にそれができるのか?
これが倫理だ。
本作はキリスト教の正しい見方を教えてくれる。
キリスト、仏教、、
深い作品
濃厚な作品
「沈黙」
解釈と変革の映画館。
秀逸なタイトル
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