ドント・ブリーズのレビュー・感想・評価
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怖いというより気分が悪くなるタイプ
化け物が出るタイプの映画を映画館で観るのは苦手なので、盲目の老人がひたすらに怖いと評判のこの映画を観に行きました。
確かに怖い。怖いが、なんだろう。「タワーリング・インフェルノ」に近いものを感じた。ただただ緊迫感に満ち溢れていて観客まで息をするのがはばかられるような、そんな映画。
化け物ドーンで視覚的に恐怖をあおってくる映画が苦手な人でも見られるホラー映画。と言えばよさそうだけど、これはホラーだろうか?いや、怖いのがホラーであるのならばもちろんホラーなんだけど、なんか違うような…?「エスター」がホラーかと言われると首をかしげるのと同じようになんかちょっと違和感。
話の筋は単純。泥棒に入った若者たちが家主である盲目の老いた退役軍人に殺される話。ちょっと演出を変えればギャグにもなりそうなあらすじ。それをホラーとして生かしたのはやはり、退役軍人の気味の悪さ、気持ち悪さだろう。
言っちゃ悪いがこの老人、見た目が気持ち悪い。挙動も不気味。たとえば耳や鼻を使ってターゲットを探す動作はゆっくりねっとりとしていてエイリアンのよう。その点を考慮すればこの老人もまたモンスター。一種の化け物映画なのである。
ホラーでハッピーエンドというのは中々ないので、話が終わって後味の悪さもとてもグッド。自宅で観る場合は必ず部屋を薄暗くして観ましょう!
前評判よりは怖くない
前評判では、怖いという感じの評価が多いが
ホラー好きからすると、大したことなかった印象。
ただ映画を見終わったわあとは多少の疲労感はあったので、少しは怖いのだろうが、言うほどでもなかった。
ストーリーは、たしかにありえそうなストーリー構成なので、違和感はなかった。
あまり捻りがない映画なので、星4つです。
超緊張の連続
次々に襲ってくる老人の恐怖と息もつかせぬ超緊張の連続であっと言う間の88分。中盤から後半に発覚する老人の異常性には驚いた。最後はロッキーの逃走を応援していました。期待以上におもしろしい作品。
2017-10
座頭市in『死霊のはらわた』
死ぬほど面白い!座頭市in『死霊のはらわた』とくれば面白いに決まっている!長回しとか暗室表現とかのテクニカルな演出も楽しい。中盤のある展開(にはドン引きした)で主要登場人物全員(事情はあれど)クズかキチガイであることが判明するがやはりインモラルこそ映画で輝く
ただそれぞれが迎える結末はモラリスティックで非常に誠実なアメリカンホラームービー!上映時間88分というのも最高!ザッツエンターテイメント!流石のサム・ライミ印だな
自業自得感が否めない。
おじさんの正当防衛感が強くて、
おじさんを悪者にしようと
いろいろエピソードでてくるけど、
主人公たちの肩をもてない、
中途半端な感じ、、
どんでん返しチックな演出も、
そんなに意外ではなく、、
一番びっくりしたのは、
超序盤の犬だったのは内緒。
アレックスには、
応援したくなる要素が多少あったかも。
ホラー?アクション?サイコサスペンス?
全編に張り詰めた緊張感のある作品。ガンガン変わる展開と絶妙な強さの爺さんが素晴らしい。劇場で見ると、見ている人全員が息を飲むのが分かる謎の一体感も。
絶賛レベルでは無いけど、最近のホラーってジャンルで公開してる作品としては頭1つ抜けてるかも。
賛否あるラストも個人的には独特のモヤモヤがあって好き。
アイディアの勝利
ホラーの定番、不死身の殺人鬼がとことん襲ってくる!
と、言っても、強盗に押し入られた被害者なのだが・・・
とにかく、アイディアの勝利だろう。
思ったほど怖くはなかったが、ホラーテイストのサスペンス。
たたみかけるスピード感と、危機また危機のアイディア。
地下室の秘密は、クレイジーだ。
強盗犯を命がけで返り討ちにした被害者として報道されたが、妊婦の死体も発見されたはずだがなぁ…?
最後、妹を連れてカリフォルニアへと旅立つ主人公だが、盲目老人につけ狙われる恐怖はないのだろうか。
音の演出が効く!
いやー、怖かったーー
全盲のじいさん 強えー!で エグい!
短い尺に、
ロケ地はじいさん宅ばかりと、
作品の目的が単純化されていて
純度が高くひたすら怖い
無音であるはずなのに、
あの暗澹となるBGMをあえて鳴らし、
静寂を急激に打ち破る
銃声 、殴打音 、犬の咆哮、
が緩急織り交ぜて 劇場館内に響きまくる
この音響演出が ゾクゾク感を煽る!
怖くて楽しめた佳作でした
怖さの中に品が漂う
怖かったあああ面白かったあああ怖かったあああ怖かったあああ怖かったああああああ!!!!!!
でも、ただ怖くて面白いだけじゃなくて、なんか品があるというか。
激辛スープなのに味に深みがある!?みたいな。
カメラワークやライティングのスタイリッシュさ、綿密な構成とか、怖いけどとても質の良い映画を見た!という満足感が得られました。
しかしやっぱり女性としては、振り返るとドロっとした気持ち悪さと恐ろしさが残りますね…。じいさんも可哀想だけど、本当のキ◯ガイってああいうことを言うんだろうなと。。
ドントブリーズ
すごい面白かった!満足!
去年からみたかった映画をやっと今日見てきました。
すごい世界観が引き込まれます。この映画、よく作ったなと思いました。
ふつーに怖かったし(びっくりしたし)おじいちゃん怖い&すごい。盲目とだけあって耳だけで戦ってる感じはありました。
途中、これはちょっと…と思うシーンもあったがそれでも凄かったです。よく作り込まれてました。
見て損のない映画です。
後、余談ですがエンドロールらへんで私の隣におじいちゃんが歩いててびっくりしました。笑
怖いけど…
まず主人公達も立派な犯罪者だということを忘れてはいけないwどうしても後半から分かってくる老人の正体を目の当たりにすると、一番悪いのは老人だと思ってしまいそうになるが、主人公達も立派な犯罪者であるw
アメリカのホラー映画は怖いというよりビックリさせられるというものが多い。もちろんビックリするシーンは多いが、純粋に怖くもあった。
だがどうしても、終わりだけが納得いかない。主人公の少女が何故、友達を殺されながらも、当たり前のように1人だけいつもの生活に戻れるのかがわからない。
少しがっかりだった
暗闇の住人
泥棒達と盲目男がかくれんぼする話
20年に一つのホラー映画と宣伝されているだけあって文句なしのホラー映画でした。
まず設定がすばらしい
荒廃したデトロイトの廃墟街、治安の悪さ、不気味さが冒頭からしっかり伝わってくる。
貧困から脱出したい若者窃盗団 対 盲目の退役軍人
ありそうでなかった組み合わせ、普通に考えたら泥棒に入られた被害者の軍人の方が主人公であるはずが逆に恐怖対象として描かれている。
目が見えないことが互いの力関係にうまく作用して、強すぎず弱すぎずギリギリの緊張感が最後まで持続していた。
盲目で強い男と言えば座頭市などを思い浮かべるが、この映画の盲目の男はそこまで強くない、筋肉質で肉弾戦はかなりのもだが、息を殺していれば回避できたり、銃の射撃制度が低いなど恐怖に負けずジッとしていれば何とかやり過ごせるのだ。
鑑賞中、息を殺す場面では見ている自分も息を飲んでしまった、それ位に引き込まれる世界だった。
家に飾ってある娘の写真が一つだけ上下逆になっている、盲人ゆえの間違いも自然だが不気味な雰囲気が出ていた。
ホラー映画でよくある「大きな音」で驚かせる演出も何度かあったが、音を消す状況のほうが多くそちらの方がドキドキハラハラ感が高かった。
よくできてると思ったのは、強さのバランスだけでなく、罪のバランス、脱出までの経路である。
罪のバランスは罪の重さではなくどちらも何かしらの罪を背負っていて悪人であるという意味。
双方とも同情しずらいし応援もしにくいので、最後までどちらが勝つかわからない。どっちが勝ってもすっきりしないが、結末が読みにくくなっている。
一軒家からの脱出に手間取るのも防犯上の理由と・・・
不自然な行動もなくしっかりした理由と遠回りせざるを得ない状況が無理なくあって良かった。
見終わって何だか既視感が有ると思っていたが、脱出ホラーゲームの名作「クロックタワー」だ。
多分「サイコ」「悪魔のいけにえ」などのホラーやサスペンス映画を参考にしているであろう作品が同じだからかも知れない。
自分の見た劇場では学生グループやカップルが多く、肝試し気分で見に来ているようだったが、軽い気持ちで見ると火傷するのでしっかり覚悟を決めて見たほうがいい。
ホラー映画好きも肝試し感覚の人も恐怖を楽しめる人は見て損はないはずです。
近年では「イット・フォローズ」「ヴィジット」などの良作ホラーが有るが一番万人向けな作品だと思います。
劇中セリフより
「神の不在を受け入れれば、人はなんでも出来る」
信じるのを辞めた時、一線を超える事ができる
信仰と共に倫理を失ってしまう、信仰によって秩序が守られている。自分はあまり信心深くはないが、何を失ったら倫理を失うのか?何が秩序を守っているのか?
気付いてないだけで、意外と危うい所にいるのかも知れない。
ある場面で一気にドン引き!!
お金目当てで夜強盗の3人組と、狙われた家の盲目じいさんの対決ホラー映画。
前半はもう盲目じいさんの行動が怖いもので、強盗達が「息するな」と言いつつ、バリバリ鼻息立ててる等違和感がありましたが、楽しく観てました。
真っ暗な時の人の動眼もリアル。
しかし、後半に事件が起きました。
ある場面のリアルな気持ち悪い表現によりホラーの面白さが引いて、ドン引きモードに変わった。
ワクワクメーターが一気に低下です。
(一歩譲って)液は表現してもいいが、あの✖️はないんでない?
これで映倫PG12かよと思ってしまった。
まわりには女子中高生も友達どうしで観にきていたので、キツそうに感じた。
(実際にこのシーンの後エンディング待たずに退席した人数人いましたね)
映画が終わった頃には、何も面白みが残らなかった。
上記理由もあるし、また誰が善人で誰が悪人だったのか分からなくなるからである。後味は良く無い。
リクエストさせて頂けるのなら、
盲目じいさんもう少し強くても良かったかな〜
(スーパーじいさんでは無かった。予告編で期待ハードル上げすぎた。)
惜しい作品です。前半星4、後半星2。合計3。
女性にはオススメ出来ません。
ホラー部分では無く、違う部分で。
怖かった
いつもは平日の午前中~昼過ぎに映画を観るのだが、今日は都合があり夜18時の回で観賞。
客層が若くカップルや学生が多くて開始前は少し落ち着かなかったが、始まったらみんな息を飲んでスクリーンに集中していた。
最初は盲目のジジイに感情移入していたが、中盤過ぎからは泥棒側を応援している自分が⁉
洋画ホラー特有の大音響と共に突然現れるビックリシーンはあるが、全体的にだれることもなく全編緊張の連続で面白かったです!
設定の中で考え得る限り最高の出来
2016年12月16日公開なので、かなり遅まきながらではあるものの、映画 ドントブリーズを昨日やっと観れました。
公開前から設定を知った時点でかなりワクワクしていた本作、
だって、盲目の老人が若者を圧倒するんですよ?
これ聞いただけで高まります。
あらすじは、カネ目当ての〈若者〉が、元軍人の〈盲目の老人〉宅に侵入。楽勝で大金が手にはいるかと思いきや猛烈な反撃をくらい、老人宅という限定空間で音を出すとヤられるという恐怖に陥る。というもの。
観賞前に知っていたこのあらすじは、観賞後に他人に本作を薦める際も同じことを言うでしょう。
そのくらいこの設定、この展開が本作のほぼ全てを表しています。
じゃあ大体分かったよ、と
観なくても分かったよ、と
いえいえ、観れば分かる恐怖、戦慄、
こ れ は ス ゴ い !!
感想に入りますが、ハッキリ言ってこの映画、5億点級です!
スゴイ!スゴ過ぎる!
この設定、このあらすじで映画を作ってくれと言われても誰も本作を越えられないんじゃないでしょうか
そのぐらい打ちのめされます。
映画が始まる前はベラベラとおしゃべりしていたカップルも、ポップコーンを貪り食ってたオッサンも、映画が始まって老人と若者が初コンタクトを取ったその時からシーーン…劇場から一切の騒音が消え、皆が皆、息を殺して食い入るようにスクリーンを見つめています。
もちろん私も。
楽勝ムードで侵入する若者達。
こいつらだってただのパーリーピーポーじゃございません。窃盗に関してはそれなりに場数を踏んだヤツらなんです。
しかしひと度覚醒した老人と相対すると狩る者と狩られる者が完全に逆転。
そしてこの本作の肝になってくる、本質に入るこのあたりまで、ここまでにもちゃーんと上手に、周到に、そして無理なく無駄なく伏線は張られている。
且つ、舞台となる老人宅の内部構造のあらましまでも分かりやすく見せてくれる。再びポイントとなる場所が現れた時には観る者みんなに「そうだ、ここはこうなってる場所だ」と分かるような造り。
これはかなり大事で、 いろはのい に思えても結構ここが分かりにくい映画は多い。特にアクションが大切な映画に於いて、人物の立ち位置や建物の構造が分かりにくいのは致命的な減点対象になります。
せっかくノってきたのにノリ切れなくなアクション映画の大半はこーゆー部分が疎かになっているものです。
しかしドントブリーズは優秀です。
そして演出が見事。先ほど述べた狩る者と狩られる者の逆転。これは老人宅で侵入者である若者と老人が初めて対峙する場面。<br>盲目のはずの老人がいつの間にか若者の方を〈見ている〉……この恐怖。
そして盲目の老人が覚醒し、若者を狩りだすと、目の代わりに耳を使って若者を探す老人なので、当然 映画全体の台詞量は少なめ、
しかし前述したように本作は建物の構造や登場人物の位置関係を上手く見せてくれるので全く問題ない。
そして、ここから先は
いきなり現れる恐怖、音を出すと気づかれる恐怖、さらには盲目の者にとっては普段と変わらないが若者にとっては圧倒的に不利になる暗闇での恐怖、
そして盲目の老人の謎の部分の恐怖……
これらが怒涛の展開の中で理想的なほど自然に次から次へと繰り広げられ…
ネタバレは無しなのでここまでにしますが、これは完全に傑作です。
こんなに完成度が高い作品を劇場で観れて非常に嬉しいです。
少しでも興味があれば可能な限り早めに劇場での観賞をオススメしたい作品でした。
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