劇場公開日 2016年12月16日

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「怖いというより気分が悪くなるタイプ」ドント・ブリーズ サブレさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0怖いというより気分が悪くなるタイプ

2017年2月25日
PCから投稿

怖い

単純

化け物が出るタイプの映画を映画館で観るのは苦手なので、盲目の老人がひたすらに怖いと評判のこの映画を観に行きました。

確かに怖い。怖いが、なんだろう。「タワーリング・インフェルノ」に近いものを感じた。ただただ緊迫感に満ち溢れていて観客まで息をするのがはばかられるような、そんな映画。
化け物ドーンで視覚的に恐怖をあおってくる映画が苦手な人でも見られるホラー映画。と言えばよさそうだけど、これはホラーだろうか?いや、怖いのがホラーであるのならばもちろんホラーなんだけど、なんか違うような…?「エスター」がホラーかと言われると首をかしげるのと同じようになんかちょっと違和感。

話の筋は単純。泥棒に入った若者たちが家主である盲目の老いた退役軍人に殺される話。ちょっと演出を変えればギャグにもなりそうなあらすじ。それをホラーとして生かしたのはやはり、退役軍人の気味の悪さ、気持ち悪さだろう。
言っちゃ悪いがこの老人、見た目が気持ち悪い。挙動も不気味。たとえば耳や鼻を使ってターゲットを探す動作はゆっくりねっとりとしていてエイリアンのよう。その点を考慮すればこの老人もまたモンスター。一種の化け物映画なのである。

ホラーでハッピーエンドというのは中々ないので、話が終わって後味の悪さもとてもグッド。自宅で観る場合は必ず部屋を薄暗くして観ましょう!

サブレ