ドント・ブリーズのレビュー・感想・評価
全275件中、121~140件目を表示
観客の聴覚を究極まで研ぎ澄まさせる映画
デトロイトの三人の若者は街を出ていく為、退役軍人の盲目老人の家に強盗に入る。しかし老人は驚異的な聴力と戦闘力を持ち、三人は狩られる側になり、追い詰められていく…。
音を立てると老人に居場所がバレて追い詰められるという設定上、狩られる強盗視点で映画を観ている観客も聴力を研ぎ澄まされていく。「Don't Breathe」の名の通り、息を漏らすのも憚られるような緊張感を観客に強いてきて、そんな状態に陥れた上で追い詰めてくる演出が凄かった…。
難しい事を考えさせなくても観客に楽しませてくれるのに、作品の構成や演出は非常に精密に計算されているという、ハリウッドらしいホラー映画だった。製作側の多大な知性を感じるのに、なにも考えずに恐怖に身をまかせるしかない…。
終わり方も、希望と絶望が混じる、絶妙な後味を残す良い終わり方だったと思う。
息をもつかせぬその老人!
毎年量産される低予算ホラーだが、一本や二本、思わぬ傑作が生まれる事がある。
本作はその一つ。
正確に言うと、ホラーと言うよりスリラー。
しかし、この恐怖はホラー以上!
強盗で生計を立てている3人の若者。
次なるターゲットは、大金を持っているという初老の退役軍人。
独り暮らしで盲目。楽な仕事と思いきや、
その老人、視覚以外は超人的な感覚と身体スキルの持ち主で、3人は逆に追い詰められていく…!
話はこのワン・シチュエーション、ワン・アイデア、一本勝負!
序盤に3人の強盗手腕と各々の性格やドラマをコンパクトに見せ(主にヒロインの貧しい家庭環境と幼い妹思いの面)、テンポ早く“入ってはいけなかった”家の中へ。
地獄の一夜が始まる…。
怖い!強い!情け容赦ない!
この名も無き盲目老人に存在を知られたら、もう逃げられない!
家の中なのだから、老人にとっては自分のフィールド。若者3人は袋のネズミ。
また、この家がボロい普通の家の筈なのに、暗闇映像や凝ったカメラワーク、ドキリとするほどの音響で何かの迷宮かからくり屋敷のよう。何処に隠れ、何処から外へ逃げ出せばいいのか。
さらにも一つ障害が、老人の忠犬にして狂犬。このワンちゃんが“クジョー”並みに怖ぇぇぇッ…!((((;゜Д゜)))
まさにタイトル通り、“息もできない”極限状況下。
老人にしてみれば、かなりやり過ぎではあるが、正当防衛ではある。
盲目で独り身の老人が、金目当てで押し入った3人に立ち向かう。
しかも老人は、事故で娘を亡くしている。
ところがどっこい!
この老人の戦慄のキチ○イっぷりが明かされる。
その瞬間から、老人への同情心は恐怖心へと変わり、死に物狂いで逃げようとする若者たちの方へ感情移入。
大どんでん返しとか捻りある話とかではないが、展開に非常にメリハリある。
3人の強盗の紅一点、ジェーン・レヴィが拾い物の新星。
そして、凄まじいインパクトと存在感と恐ろしさを放つスティーヴン・ラング。
「アバター」での大佐が印象的だが、本作の強烈さは「セッション」のJ・K・シモンズにも匹敵!
監督はリメイク版「死霊のはらわた」のフェデ・アルバレス。
一時も安心出来ない次から次へと襲うスリルと緊迫感溢れる演出は、グロゴア描写よりずっと刺激的。
とてもハラハラドキドキ面白く見れた。
誰が善くて誰が悪いか明確にしてないのもいい。それぞれに、否もあり、守りたいものもあり。
続編が決まったらしいが…、
この話と設定だから良かったと思うが…(^^;
余談だが、
まだ日本公開は決まってない全米で絶賛された低予算ホラー「THE WITCH」や「GET OUT」も早く見てみたい!
最後まで怖い
終電を無くして
名前も知らない彼女持ちの男の家で観た。
怖かった。
びっくりした。
そして、気持ち悪かった。
洋画のホラーはだいたい
宗教絡んでいたり
悪魔が出てきたり
日本でずっと育ってきたら
ちょっと感覚が違うため
わからない部分があるが
これはそういう部分一切なく
人間の怖さだけなので
洋画ホラーにしては楽しめた。
短時間でスリリング
短いので中だるみせず、終始ハラハラを楽しめた。
ホラーの部類だけど恐怖の対象は幽霊でもゾンビでもなくじじい。
じじいなのに怖い。
繰り返し見たいとは思わないけど一時のスリリングさを味わうにはいい。
タイトルどうりではない
まあまあです。
普通に呼吸してるのでなんかタイトル負けしてる。退役軍人の人の反応はいいのだが、呼吸ですら反応するんだと思ってました。
気になった点は彼女の臭いにはなぜ反応しないのか?泥棒する時に香水は流石につけはしないか。
ドントプリーズに変更すべき。
予告編見ない方がよかったかも
音で怖がらせるところなどホラー映画の典型だが、暗闇の描き方などかなり怖い。
シナリオもかなりのサイコ展開で楽しめる。
しかし、予告編でだいたいが怖いポイントがわかってしまい残念。
しつこいくらい怖い
いやーいいね。
いったい何回形勢逆転するんですか(笑)
怖すぎてしんどいんですけど(笑)
慣れてくるとよめてくる
あー、くるよー、くるくるー、
キターーーーーーーーーーー!!!
分かってても怖い(笑
優劣を情報で決めてはいけない
誰が1番悪か甲乙つけがたい。
身勝手な犯罪を繰り返す若者達。
そうする事で自分達を保たせている環境。
ターゲットされた盲目老夫。
”盲目”で”老夫”という情報だけで、相手を自分よりも格下に見た事が終わりの始まり。
観てる側もこの老夫、本当はちょっとは目が見えているんじゃないか...?なんて思ってしまう程の勘の良さ。
ドント・ブリーズ。確かにあの場にいたら息をしてる場合じゃない。
スペルの逆恨み老婆にしても今作の独りよがり老夫にしても厄介極まりない。サム・ライミにはこういう映画ばっかり作ってほしい。
緊張感
ホラーは苦手なのですが良い評判を聞き劇場へ。
主人公達が老人と対面したとき、こちらも息を潜めてしまうほどの緊張感。
アメリカのホラーといえば大きな音のイメージでしたが、これは逆で静けさが怖い。
そしてなにより敵が人間くさく、そしてその中に感じられる狂気がなお恐怖を煽ります。
演出も素人目ながら優れていると思いました。
ここが金庫ならあそこは…とか、ここに天窓があってここにダクトがあって…とかあそこなら出られるんじゃないのか!?とか。間取りやあとから重要になる道具などがさり気なくけど記憶に残るようになっています。
驚くとこがいろんな意味で多い
幽霊系は出ないが、並のホラーに負けずに怖い。
急に出てきたりするので驚く。
また、ストーリーの展開自体も驚くことが多く、ホラーの多くはこんなんありえないでしょ?というのが多いがこの作品はなんかありえそうな気もするところがさらに怖い。。
怖いというより気分が悪くなるタイプ
化け物が出るタイプの映画を映画館で観るのは苦手なので、盲目の老人がひたすらに怖いと評判のこの映画を観に行きました。
確かに怖い。怖いが、なんだろう。「タワーリング・インフェルノ」に近いものを感じた。ただただ緊迫感に満ち溢れていて観客まで息をするのがはばかられるような、そんな映画。
化け物ドーンで視覚的に恐怖をあおってくる映画が苦手な人でも見られるホラー映画。と言えばよさそうだけど、これはホラーだろうか?いや、怖いのがホラーであるのならばもちろんホラーなんだけど、なんか違うような…?「エスター」がホラーかと言われると首をかしげるのと同じようになんかちょっと違和感。
話の筋は単純。泥棒に入った若者たちが家主である盲目の老いた退役軍人に殺される話。ちょっと演出を変えればギャグにもなりそうなあらすじ。それをホラーとして生かしたのはやはり、退役軍人の気味の悪さ、気持ち悪さだろう。
言っちゃ悪いがこの老人、見た目が気持ち悪い。挙動も不気味。たとえば耳や鼻を使ってターゲットを探す動作はゆっくりねっとりとしていてエイリアンのよう。その点を考慮すればこの老人もまたモンスター。一種の化け物映画なのである。
ホラーでハッピーエンドというのは中々ないので、話が終わって後味の悪さもとてもグッド。自宅で観る場合は必ず部屋を薄暗くして観ましょう!
全275件中、121~140件目を表示