ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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35年経って作る続編の謎が未だに解けず
中学生の時に劇場で観て衝撃を受けた1982年公開の大傑作カルトSF映画「ブレードランナー」
その続編をなぜ35年も経った2017年にやるのか?という疑問を持って初公開を鑑賞したけど答えは全く得られず無駄に作ってしまった続編ものという感想
そしてドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の新作「デューン砂の惑星 part two」公開に向けて監督作の復習で2024年の今、2度めの鑑賞するも、やっぱりその理由は今だ全然わからず・・・
ダイナミックでスペクタクルな映像は素晴しいですが、広大な映像が多く風景画の様で動きをあまり感じないのと全体的に映像そのものが暗すぎる
そしてそれらセリフのない無言の映像のバックに終始流れる重低音の効いた不穏な音楽、と観ていて非常に疲れる作品です
という所で、抑揚を感じず冗長、一番気になる35年間というギャップを埋めるだけの必然的なストーリー展開も感じず、今回もまた全然ノレませんでした
本作の唯一の見どころはやはりジョイを演じるアナ・デ・アルマスさん
メチャクチャ可愛くて綺麗でスタイル抜群、特にチャイナドレスも似合って最高に魅力的、彼女を観るためだけに鑑賞する価値のある1本
何がイマイチなんだろうとずっと考えてましたが、たぶんストーリーなんだろうな、と思ってます
俺は本当に映画を見たのか?
同じ監督の「メッセージ」すごくよかった。
この映画も雰囲気が似ていて、効果音とも、音楽とも言えるような、電子的で、重荘な、圧倒的な重みのあるものが近くに「ある」ような錯覚におちいる音。
それと
静かに、フィックスした画面からゆっくりと動いていく画角に、とてつもない情報量のいろんなモノが混ざり合っている。
パパっとフラッシュしたかと思うと、誰かが銃で撃たれていたりする。すごく緻密な、計算されたアクションを綿密に準備して撮ったんだろうな。
あ、あと「記憶」がテーマになっているのも『メッセージ』と同じ。この監督、そういうお話が好きなんだね。きっと。
で、快適な眠りから目覚めてみると、映画がいつの間にか終わっているのも『メッセージ』と同じ。「はっ!寝てた」「あー、気分良かった」「なんか眠くなるんだよね」「退屈じゃないんだけど。むしろ、好きな部類の映画」
「いや、覚えてるぞ。あんな事。こんな事」詳しくは書けません。ネタバレなので。。。「果たして、俺はこの映画、見たと言えるのか」?
主人公のKは、自分の記憶が植え付けられたものなのか、本当に経験したものなのか、それが揺らぐことによって、大切な記憶が失われていく喪失感にさいなまれる。その恐怖感は、本当に共感できる。だって、今自分が感じている記憶の錯乱も、Kの焦りと同じものに違いないから。
『ブレードランナー』何回も見たはずなのに、実は一回もちゃんと見たことのない映画。今回はドゥニ・ヴィルヌーブという、映像職人によって見事に味付けされた彼の空間を体感できました。
包み込まれるような、映像体験に興味がある方はどうぞ。おすすめです。この映画に関しては、眠くなっても駄作じゃありませんので。
コンセプトを反映した意匠
何が凄いって意匠が凄い。
『メッセージ』に引き続きコンセプトからブレイクダウンされたディテールは、前作と地続きな事を示しつつ現代から見ても未来を感じさせてくれる。
画面の情報量が多いが、それを味わえる尺をたっぷりとってくれているので満足度高い。
ウォレス社のインテリアからゴズリン自宅のキッチンまで構成もディテールも腑に落ちる。
要所でシンメトリーと重低音を多用してベタに重厚感を出してて好きです。
実写で現実に虚構がオーバーレイする表現は物哀しい味わい含めて現時点でこれ以上の物はないと思えるくらい。
ゴズリンの顔面力も良過ぎ。
単品の作品として円環構造を持ちつつ前作の解釈にも影響するような要素を入れてるのも好き。
詳細を書くとネタバレになるけど、虚構の意義・ワンノブゼムと自覚した上での実存・第三世界からの搾取など現代的なテーマを物語上の必然として描いていてストーリーテリングもクレバー。
史上最高の続編の一本‼️
まさかあのSF映画の金字塔「ブレードランナー」の続編が35年ぶりに製作されるなんて‼️しかもこんな名作になるなんて‼️ 2049年のロサンジェルスの街並みやゴーストタウンと化したラスベガスを描く美術、スピナーやブラスターをはじめとするガジェットの数々、前作の酸性雨から雪が降るロサンゼルスという差別化された世界観‼️出演者ではK役ライアン・ゴズリング、デッカード役ハリソン・フォードはもちろん、Kに献身的な愛を捧げるホログラムの恋人ジョイ役アナ・デ・アルマス、圧倒的な強さを見せるエリートレプリカント・ラブ役シルヴィア・フークスの女優二人が特に素晴らしいですね‼️CG技術で登場するショーン・ヤングのレイチェルも感慨深い‼️前作では記憶と過去、そして寿命がテーマだったと思いますが、今作ではKとジョイを通して人とは何か、レプリカントとは何か、実態と模造の違いを問いかける前作以上に奥深い物語になっていると思います‼️それだけにKとジョイの情交するシーンの切なさは特筆モノです‼️Kの安否は分かりませんが、デッカードと娘にはどんな物語が待っているのでしょう❓2049年まであと約四半世紀です‼️
やはり難解だがそこが本シリーズの良いところ
素晴らしい世界観
サイバーパンク斯くあるべし
近未来的だけど退廃感も漂う街並み、巨大企業の陰謀、救われない登場人物等サイバーパンクのお手本のような作品でした。サイバーパンクな世界設定を元にそれを楽しめるように作られたストーリーといった感じで感動したりや考えさせられるような事はないですが、この雰囲気はハマる人にはとことんハマると思います。
映像に関していえば、退廃的な雰囲気は伝わって来つつも悪天候や夜の場面が多く街の全貌がいまいち掴めなくて(意図的にそうしたのだと思いますが)どこか窮屈な感じがしました。
音楽について、街中で流れるBGMが最高でした。あまり詳しくないのですがPCゲームの「サイバーパンク2077」でも似たようなBGMがあったので、もしかしたらサイバーパンク作品のお作法的なものなのかもしれません。何はともあれ最高です。
サイバーパンク好きにはもちろんのこと、SFやアクション好きな方にもおススメな映画です。
前作の人間らしさ、人間性とは何か?に種の保存的なテーマが足されてい...
これブレードランナーじゃないっす
ブレードランナー続編との事で意気揚々と観始めたが・・残念です。
この映画のタイトルに「ブレードランナー」をつける事に反対。改名してほしい。
ブレードランナーの検索で毎回毎回こいつがちゃっかり出てくる為、若干迷惑かけられている。
視聴中の早い段階で駄作と感じたが良い部分を見つけるつもりで観続けた。普段の私なら視聴中止するほどの映画だがブレードランナー続編だから最後まで観たのだ。が結局、最後まで良いところを見つける事が出来なかった。
批判だらけのレビューを書く気力がない為、特にこれ以上何も書く事はない(若干苛立ち)。当作品は全くどこにも惹かれるようなシーンも魅力も見事に皆無、という本家ブレードランナーとは見事に真逆の映画だった。
というか、例えばブレードランナー続編ではないとしても、SF映画としても駄作という感想になってしまう。
ただ、この映画のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督というのは私的にイマイチな監督である。過去に「プリズナーズ」「複製された男」しか観てないがどちらもイマイチだったので、この監督の作品が単に私の好みじゃないだけかも知れないです。
私の好きな俳優ジャレッド・レトが出演しておりそこだけは嬉しい。
最後に、タイトルは本当に変えたほうが良い。「ブレードランナー 2049」→「2049」に変えるだけで、タイトルが引き締まった感じになるし全然悪くないと思います。すっきりしたタイトルのほうが絶対いい。
2019/09 CS
曲者だが不思議な魅力を持つSF
本作は35年前の名作SF作品の続編である。退廃的で終末観さえ漂う乾ききった近未来(2049年)で、ブレードランナーである主人公・K(ライアン・コズリング)が自らのルーツを求めて流離う哀切感溢れる物語である。圧倒的な映像美、独特の世界観など、見どころは多い。しかし、本作は、単独作ではなく前作と融合した作品であり、繊細で哲学的なストーリーなので、前作を観たか否かで評価が分れる作品である。
前作を観た人は、前作を基準、ベンチマークにして本作を観ることができる。その間に登場した数多のSF作品に惑わされることはない。一方、前作を観なかった人は、スターウォーズ・フォースの覚醒、パッセンジャー、メッセージ、ゴースト・インザシェルなどの最近のSF作品を基準、ベンチマークにして本作を観ることになる。本作は、最近のSF作品との類似点が多く、どうしても既視感が付きまとう。作品のアイデンティティを見つけ出すのは難しい。前作を基に作られたSF作品が、逆に、本作を鑑賞し難くするという自己矛盾。35年という歳月の長さを痛感させられる。
私は、前作未見なので、繊細で哲学的なストーリーを完全に理解することはできなかった。本作は、前作と本作の2作品が生み出す多くのピースで構成されるジグソーパズルのようである。前作未見ということは、本作のピースだけのジグソーパズルを観ている感覚である。欠けた前作ピースは想像で補うしかないが全てのシーンを完全に補うことはできない。完全に補えることができるシーンもあるので、理解可能なシーンと意味不明のシーンの連鎖で、モヤモヤとしたスッキリしない感覚に襲われる。同時に、作品世界に漂っているような不思議な浮遊感がある。本作が只者ではないという片鱗には触れることはできる。
本作は、凄く面白いわけではない、大感動するわけでもない、難解な作品である。しかし、何故か惹かれるものがある、不思議な魅力を持った作品である。
まさしく芸術!
前作の「ブレードランナー」を観ず、かつ、「ブレードランナー2049」に関する前情報を一切仕入れない中での鑑賞。
激しいアクションシーンの多いSF映画なのだろうなとポスターから想像していたのですが、
良い意味で激しく裏切られた。
芸術性が非常に高くテーマが難解なのに、3時間弱という比較的長い時間ですが飽きることなく鑑賞することができました。
まず度肝を抜いたのが、映像表現の美しさ。
「インターステラー」を鑑賞した際にもCGを駆使した映像表現にとても驚きましたが、
「ブレードランナー2049」はそれ以上です。
「インターステラー」は自然を対象としたCG表現が巧みでしたが、
「ブレードランナー2049」は建物やネオンなどの人工物を対象としたCG表現が美しすぎる。
CGを用い、核戦争後の街の退廃的な雰囲気を醸成することが非常に上手い。上手いというより、芸術に近い。
加えて、テーマが「人造人間のアイデンティティ」という難解なもの。
「大義のために死ぬということは、もっとも人間らしい」という印象的な言葉が映画内で発せられましたが、そもそもの「人間らしさとはなにか」と考えさせられました。
レプリカントは人間の都合のいいように作られた「人造人間」ですが、主人公のKをはじめ、人間でない登場人物は人間特有のあらゆる感情を持ち合わせている。
両者を隔てるものは、「身体」という物体であり、さらに言えば、本作の核となる「繁殖機能の有無」だと思います。
なぜレプリカントが子どもを産むことができたのか、というもっとも大きな謎は明かされなかったので、続編「ブレードランナー2099」を楽しみにしておきます!
ヌーブ監督は好きだけど、
全体的に荘厳な感じだけど、ちょっとお金かけすぎ感はあるかなと。
もう少し質素で簡素な感じでも良かったかなと。
CGにお金をかけすぎてアクターがぼやけてしまったように感じる。
また前作とのつながりの部分もいらなかったかなと。
完全オリジナル解釈でばちこり作り上げたほうが置いてけぼりの人が少ないのでは?とも思った。
バトル、背景、全てが中途半端感を感じてしまった。
狙いすぎて、長すぎる、間を取りすぎる、怪しさを出した差過ぎて冗長に感じる部分もあった。
ブレードランナー的な雰囲気はショートフィルムのほうが表現しやすいジャンルかもと感じた。
小説に出てくるイジドアが少しだけ見たかったな。
よく分からない世界観
SFなのに奇跡持ち込んじゃってるし…
AIの儚さ
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