なりゆきな魂、

バスの事故被害者の会はリアルはあんな感じなのかな？と疑問に思いつつも、それぞれのキャラクターが死に対して色々と違った感情を抱えている所が面白い。

序説の柄本明、山田真歩の強◯魔殺人も面白い。

バス事故のパラレルワールド、不倫のもつれ殺人、佐野史郎氏全裸？の食事　沢山の登場人物がいます、人物と関係を知る為にパンフレット購入したかったのですが、発売はなく、原作本のみ。購入しましたが、オムニバス形式の映画の為、知りたいストーリー部分は掲載されていませんでした。ホームページでキャスト【写真有】を事前に確認する事をオススメします。

脳がうにょっとするような中々突き抜けた作品だった。オチもないし、始終ストーリーは行ったり来たり。勿論、パターン毎にどういう結果になったのかとか、まるで人生ゲームやあみだくじようなプロットだ。暴力とエロス、欲に塗れる人間共が、これでもかと本音を晒し、観客の思考を蝕んでゆく。冗長なシーンもあるが、それもこの作品の必要悪なんじゃないかと勘ぐる。
こんな映画を誰が観るんだろうとお節介にもそのターゲットを考えてみたら、まぁ何てことはない、厭世観漂う初老男にしか興味持たれないのだろうと、勝手に想像してみる。DVDなんてリリースされるのか分からないが、出たらまた観てみたい、そんな『珍味』な味付けである。

様々な感情の高なりの先にある興奮や衝動による暴走はわかるけど、知的な部分や理性との葛藤とかがなく一辺倒。
入り込める様なストーリーもなく端から眺めている感覚で面白味にかけた。