戦場のメロディ

劇場公開日:2016年10月29日

戦場のメロディ

解説・あらすじ

韓国の男性アイドルグループ「ZE:A」のイム・シワン主演で、朝鮮戦争で全てを失った子どもたちによる「児童合唱団」の歌声が人々の心を癒していく姿を、実話をもとに描いたヒューマンドラマ。朝鮮戦争真っただ中の1952年、家族も戦友も失い失意のどん底にいたハン・サンヨル少尉は、最前線から釜山に転属となる。そこで彼は、両親を亡くした戦災孤児たちの世話という任務に就く。音楽が得意なサンヨルは、子どもたちを集めて合唱団を作り、歌を教えることを思い付き、最初はぎこちなかった子どもたちも、次第に笑顔になっていく。そんな合唱団が、死と隣り合わせの最前線で戦地で慰問公演を行うこととなり……。

2016年製作/124分/G/韓国
原題または英題:A Melody to Remember
配給:ハーク
劇場公開日:2016年10月29日

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映画レビュー

4.0 【”合唱で醸し出される美しき少年少女の和音が齎したモノ”今作は朝鮮戦争勃発により孤児になった少年少女に青年少尉が「児童合唱団」結成する事で笑顔を取り戻すヒューマンドラマである。】

2025年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

■朝鮮戦争勃発後の1952年。
 家族や多くの戦友を失ったハン・サンヨル少尉(イム・シワン)は、失意のまま最前線から釜山に転属となる。
 そこで戦争孤児の世話を任されると、児童合唱団を結成してボランティアのジュミ(コ・アソン)とともに彼らに歌を教え始める。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は「船上のピアニスト」と同様の、音楽を主軸とした反戦映画である。序盤は南北朝鮮の激しい戦闘シーンが描かれるが、徐々に戦闘シーンは少なくなり、逆に親を亡くした幼い少年少女が主役となっていく。

・特に、オ・ドング少年と妹のスンの兄妹が、父から教えられた北の曲を韓国軍の前で歌ってしまったが故に、父が殺されてしまい、スンが歌を歌えなくなってしまう姿は哀しい。

・ハン・サンヨル少尉とジュミが「児童合唱団」のオーディションをしたときの、オ・ドング少年のボーイソプラノの歌声は素晴らしい。
 そして、オ・ドング少年の父の密告により家族を殺されてしまった少年とが、且つては仲が良かったのに犬猿の仲になっている事を知っているハン・サンヨル少尉が二人にそれぞれ、”ダニー・ボーイ”と”アニー・ローリー”をそれぞれ歌わせて、二人の歌声が和音となり、美しい調べになるシーンも素晴らしい。
 そして、ハン・サンヨル少尉は言うのである。”違う歌を歌っても、和音となるのだ・・。”と。

・今作では孤児たちを使って金儲けをするや愚劣な金持ちのボンボンや彼に媚びへつらう片腕が鉤手になっているカルゴリ(イ・ヒジュン)が登場するが、ハン・サンヨル少尉が少女に手を出すボンボンを殴りつけ、更にはカルゴリとも乱闘になるが、海に落ちた彼をハン・サンヨル少尉が救った事から、カルゴリの善性が頭をもたげ、ボンボンに対し反旗を翻すシーンは印象的である。

■「児童合唱団」が戦地慰問をする事になり、ハン・サンヨル少尉が危険と判断し、解散を命じるシーンで、オ・ドング少年が”僕たちは歌いたい”と訴えて、多数決で存続が決まるシーンからの、戦地でオ・ドング少年と妹のスンの兄妹が迷子になってしまい、オ・ドング少年が北の兵士に撃たれてしまうシーン。
 オ・ドング少年は野戦病院のベッドで意識を失っているのだが、彼のために”父を殺したのは自分の歌だ”という自責の念から歌が歌えなくなっていた妹のスンが歌を歌い、その声を聴いた少年が薄く目を開けてから死んでしまうシーンは、可なり切ない。

<だが、兄を失ってもスンは歌い、合唱団も清らかな声で歌い続けるのである。その姿を別人のような笑顔で遠くで見ているカルゴリの姿も良かったな。
 そして、漸く朝鮮戦争は休戦を迎えるのである。
 今作は、朝鮮戦争勃発により孤児になった少年少女に青年少尉が「児童合唱団」結成する事で笑顔を取り戻すヒューマンドラマなのである。>

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NOBU

4.0 戦争孤児だから?

2025年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

怖い

カワイイ

実話が元になっていると言うことだが、子供たちの合唱団がいくらいやしてくれると言っても最前線に慰問に行くというのは異常では無いか?
各地を訪れる道中も出てくるがいつ襲われても仕方の無いような所を通っているし、護衛(引率者)の人数も十分、足りきれてないやろと思え、はなはだ大人のエゴが悲しかった。
案の定、悲劇が起る。

自分が歌ったことで親を亡くし歌えなくなったのにさらに兄を亡くしてこの上なく悲しみの中にいたのに、それを乗り越えラストシーンでメインで歌う彼女の姿は涙無しでは見れなかった。

どんな戦争であっても悲劇しか生まないと言うことがよく伝わってくる映画だった。
ドラマでよく見たイム・シワン、映画でも活躍していてうれしい。

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♪エルトン シン

4.0 ダニーボーイとアニーローリー

2022年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

4.0 心に響く子供たちの歌

2021年12月13日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

1952年、イムシワン扮する大学で音楽を専攻していたハンヨンサルは、最前線で戦っていた。その後、釜山へ転属し戦争孤児院の管理者に推挙され孤児たちの合唱団を作った。しかし、人民軍の歌を歌った事でアカとして父親を殺されたから歌わない幼い娘もいた。

韓国の歴史には疎いが、悲惨な朝鮮戦争だったんだね。言われは分からなくても子供たちの歌は心に響くものだね。

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重