ラストレシピ 麒麟の舌の記憶のレビュー・感想・評価
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『美味しい。每日作ってね。お父さん♥』
幻冬◯的に『真っ白なワンちゃんのオッポ』なんだけど、なんか教育テレビ的な艱難辛苦で、挙句の果てのまさか!!
なんだけど。
割と安易な結末。でも、幻冬◯舎的には良いんじゃない。
『美味しい。每日作ってね。お父さん♥』
この言葉が心を動かす。
そして
『美味いな!美味い』と言う言葉と、
最後にやっとコック帽を被った。だから、僕はこの映画を、映画として認めたい。
けどね。やっぱり、テレビドラマなんだよね。テレビドラマなら、四話位になって、結構真っ白なワンちゃんだと思うよ。
『1933年から』だから、もうすぐ、
100年。満洲国見たいな愚行を繰り返してはならない。
満州事変も盧溝橋事件もノモハン事件も空気が読めない大日本帝国陸軍の責任である。
ビーフカツだったんだ。もう、秋葉原でビーフカツは食べられない。残念。
天才的な舌
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一度味わった料理の味は決して忘れない二宮。
過去の料理の再現を職としてたが、ある日高額の依頼が舞い込む。
戦時中の国家ぐるみプロジェクトのレシピを復活させよというもの。
実は満州国の建国時、同じく味を忘れない能力のある西島が満州へ赴いた。
いずれ天皇が来るから、満漢全席に負けない料理のレシピを作れとの依頼。
日本人と満州人が助手としてついた。
天才であるがゆえに最初は責任を背負い込み誰も信用しなかった西島だが、
嫁のあおいの意見もありあおいと共にレシピブックを作成。
さらに助手にも厳しくなくなり信頼するようになる。
こうして天皇が満州に来るが、これは上官竹ノ内の陰謀だった。
そこで毒を盛って天皇を殺し、満州国を独立させるのが狙い。
さらに西島は、日本人助手が監視役だったことも知る。
西島はレシピを中国人助手に託し、天皇のいる会食の席で偽のレシピを焼く。
そして陰謀に加担しない宣言して拘束され殺される。
時代は下り、西島の娘がオバさんになった頃、二人の助手が現れる。
そしてそれを娘に託し、娘は料理店を始める。が、火災で死亡。
二宮はその子供だった。ただ渡しても二宮は気にも留めないだろうから、
二宮の親友の提案でそういう形をとったのだった。
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劇場で見た。やたら評価は良かったが、それほどかな?って感じやった。
主役はほぼ西島で、二宮はあんまり出て来ない。
何でそんな回りくどいことすんのとか色々分からん点もあった。
西島秀俊の調理シーンの自然さには驚いた
滝田洋二郎監督はなんとなく自分に合う。特にこれといった特徴はないかもしれないが、暖かみを感じることができる。
本作は予算の関係か、または料理に予算を使いすぎたためか、ちょっと美術面が残念な感じではあるが、暖かみのある画は健在だった。
麒麟の舌を持つ男が料理の再現に挑む。そんな触れ込みだったはずだが、過去の物語を紐解くレシピ探しがほとんどで、極論をいえば麒麟の舌は全然関係ない。
思っていたストーリーと全く違っていたし、楊さんの依頼からして食べたこともない料理を再現しろとか無茶振りもいいとこだったりツッコミどころはあるけれど、それでも面白く観ることができた。
エンドロールで、山形直太朗の料理と佐々木充の料理が交互に映し出される。ここが妙に感動的なんだよね。
滝田洋二郎監督はやっぱり好きだなと確信できた瞬間でもある。
受け継がれるもの
才能ある人は得だ。特に類稀なる才能だと素晴らしく幸せだ。幸せな筈だ。
また信念を持つ事は大事な事だ。適当に生きるより充実した人生を送れる筈だ。
ここに出て来る山形さんはどうだろう?
レシピは成し遂げたが、幸せと言えたかどうか。充実はしていたかもしれないが。
日中戦争に突入する盧溝橋事件勃発直前の満洲国に招き入れられた天才料理人の話。
時代が違えばとまた思ってしまう。
西島秀俊さんは真摯に役に取り組んでいた様子が窺える。中国語ロシア語を喋っていた。陰での努力の賜物だろう。
二宮和也さんはなぜ起用されたのであろう。
もっと真面目一筋な印象の俳優だった方が合っていた。
時を越えて料理と戦う二人の天才
本作は、対照的な二人の天才料理人の生き様を描いた物語。最近、複雑な展開の作品が多い中で、シンプルに二人に迫っていくので、外連味の無さが際立つ、完成度の高い良質な人間ドラマに仕上がっている。
理想の料理を求め挫折した若き天才料理人・佐々木充(二宮和也)は、生活のため、最後の料理として人生最期の料理を提供する仕事をしていた。彼は料理への情熱を失っていた。そんな彼のところに、1930年代に満州で天才料理人・山形直太朗(西島秀俊)が日本軍の要請で作った幻のレシピ“大日本帝国食彩全席”探しと再現の依頼が飛び込んでくる。佐々木は、山形を知る人々を辿り、レシピの行方を追い求め、山形の料理に賭ける生き様、歴史に隠された真実に迫っていく・・・。
物語の大半は、満州での山形のレシピ作りである。1930年代の満州と言えば、激動の昭和史の真只中にあった地であるが、そこには敢えて触れず、山形の料理に賭ける生き様にフォーカスしている。無駄のない洗練された庖丁さばき、美意識の高さを感じさせる料理の数々に目を奪われる。何より、山形を演じる西島秀俊の肉体派と呼べるような引き締まった体付き、キリっとした姿勢の良さ、そつのない身のこなしが素晴らしい。天才料理人としてのリアリティーに溢れている。妻・千鶴を演じる宮崎あおいの凛としたアシスト振りが奏功し、苦悩しながらも形振り構わず一心不乱に料理に打ち込む山形の姿が胸を打つ。
一方、現代に生きる佐々木を演じる二宮和也は、定評のある演技力で、料理に一切の妥協を許さない、鬱屈した孤高の天才料理人を好演している。本作は、彼の成長記にもなっているが、山形の料理人としての姿勢に触れ、次第に覚醒していく過程を気負いのない自然体の演技で表現しているのは流石。
佐々木の親友であり、同じ料理人でもある柳沢健を演じる綾野剛が芸達者振りを発揮している。直情型人間ではあるが、佐々木の良き理解者であり、率直に自分の気持ちを表現するところは佐々木とは正反対。特に体を張った筋肉剥き出しの肉体派の料理作りに説得力がある。これは、美味い料理を作ってくれるなと得心できる。肝心の香り、匂いが伝えられないので、映像で料理の美味さを表現するのは難しいが、二つの方法が考えられる。一つは料理の美しさ、もう一つは逞しい肉体が創り出す料理作り、であろう。本作では、両方を巧みに駆使しているので、料理の美味さが画面を通して伝わってくる。食欲が刺激される。
終盤で、歴史が顔を覗かせ、物語はリアルな展開となり、紆余曲折を経て結末を迎える。少々ベタではあるが納得の結末だったので、余韻に浸ることができた。
本作は、料理に賭ける男達の生き様、幻のレシピの行方を追う時代を超えた歴史ミステリー、友情、夫婦愛、親子愛、平和への想いなど、様々な要素を巧みにブレンドした、心癒されて素直な気持ちになれる人間ドラマである。
かつての満州で作られた究極のレシピを辿り、過去と現代がつながるお話...
かつての満州で作られた究極のレシピを辿り、過去と現代がつながるお話。
うまく繋がっていると思った。
過去の西島秀俊の方が良かったかな。
気品ある素敵な料理は観ていて楽しめました。
信じることで守られる
レシピの呪縛。
満州で世界をもてなす料理を沢山生み出し、海外要人達をうならせ、天皇陛下にもお披露目するはずだったレシピ達。それを作った山形直太朗は、のめり込んで完璧を追求すると周りが見えなくなる時もあったが、最愛の理解者千鶴が娘と引き換えに亡くなり、娘を育てながら「周りの人を信じ愛すること」が一番必要な事だと気付き、料理による民族融和のベースとして、周りとも調和が取れていく。
一緒にレシピを完成させた仲間達の満州の先民族である中国人陽氏と、山形直太朗夫婦の満州移動に同行した西畑大吾扮する日本人鎌田。彼らは実はそれぞれ軍に利用されており、中国人は天皇に毒を盛る容疑を着せる対象として初めから仕組まれていて、山形大吾扮する若者は実は初めから山形直太朗の監視役だった。
でも、それを知っても、中国人を逃がして庇い、鎌田の本心を信じているのは、共に料理を作り上げてきて築いた絆や、周りを信じる力を身につけた故である。
結果そのお陰で、書き上げたレシピは仲の良いロシア人を信じ預けたことで後々中国人にわたり、そこから娘にわたり、さらに孫まで渡った。
妻はレシピの道半ばで亡くし、山形直太朗本人は天皇に毒を盛る任務を受けず中国人を逃がし、もてなし用に作り上げたレシピを燃やしたため、指令を与えた軍人に射殺された。娘の幸は両親を亡くしたが、厨房の、軍人向け食堂の料理長に引き取られ、日中戦争勃発後も戦火でも実の娘の様に命を守られた。幸は料理人と結婚するが夫に先立たれ、3歳の息子、充を1人育てていたが、陽さんから届いたレシピと、父親代わりの料理長、鎌田の力を借りながら料理屋を営もうとするが初日に隣の店の火事が燃え移り、レシピを守るため火の中に入り命を落とす。充は料理長の息子が園長となり運営する施設、すずらん園で大きくなるが、一度食べた料理は忘れず再現できる舌と腕の持ち主。園長に心を開いたりは出来ぬまま、園長は亡くなってしまったが、祖父山形直太朗が信じた沢山の人達の存在に守られていたことを知る。
充自身も、何かを作り上げるには何かは犠牲になると考えるタイプで、すずらん園を飛び出して料理人になって始めた料理屋は、料理はとても美味しいが完璧主義ゆえ同僚達を信じられず満足できず、人が離れ客が離れ借金だけが残った過去がある。借金のためなら心などなく料理をする価値観だったが、ルーツを知り生き方が変わっていく。
だが疑問が。
・綾野剛はなぜレシピ内の黄金炒飯を作っているの?綾野剛の父について一瞬だけ出てくるので、実は山形直太朗と綾野剛は繋がっていたなどという伏線かしらと観るものを欺くためのミスリードを行う、存在自体がだまし要員。
・レシピで春夏秋冬を再現と言うが、食材の冷凍技術などが発達していない戦前、四季の最高の食材を揃えるの、無理じゃない?
・幸か命と引き換えに守りに行ったレシピが、料理長の息子に渡った経緯は?火事の中にあったはずのレシピなのに、もしかしたら幸がレシピを守るために抱えたまま亡くなったのかもしれないのに、綺麗過ぎないか?
・満州での日本軍、時代考証とは違うような。でもジャニーズのファンは多いから、誤った知識でも広がりやすそう。
二宮くんがレシピの呪縛にとらわれるのは、流星の絆以来だし、西畑大吾もごちそうさんでの役の延長のような。ひとつひとつの仕事の積み重ねなんだなと感じた。
旨そう
料理が本当に美味しそうに撮られてる。
料理人てのは職人というよりは芸術家なんだと思わせられる。
出演者の包丁さばき。
見ていて惚れ惚れする。
そんな手先から生まれたものは美味しいんだろうなと。
残念ながら映画じゃ味わえない。
ただ映画としてはなんか薄っぺらい。
最後は、成る程そうか。
麒麟の舌繋がりね、と意表を突かれたけど。
セットも映像も背景も厨房も、全部作り物感が満載で軽かった。
役者も笑顔が作り笑顔で、真実味を感じない。
面白かった
まず西島さんの演技がすごいです。お料理もロシア語もかなり勉強されたんだろうなと思いました。そこに宮崎あおいさんのふんわりとした存在感があるのがよかったなぁ。脇を固めている役者さんもすごかったです。ニノは主役?なのかな?って思いました。途中からなんとなく結末はわかりましたけど、やっぱり最後の方は泣いちゃいました。ニノの目や表情の演技は相変わらずすごいなと思います。私は嵐のファンなのでニノを観たくてこの映画を観たけれど、西島さんという役者さんも好きになりました。
その味が、失われた時をつなぐ。
2020年11月23日
映画 #ラストレシピ~キリンの舌の記憶~ (2017年)鑑賞
いい映画だった
原作の #田中経一 は、#料理の鉄人 の演出を手がけた人らしい
料理をテーマにした映画らしく、料理がどれも美味しそうだが、音響がとにかくいいので、聞いててもどれも美味しそうだった
役者さんも良かった!
言葉による味の表現
個人評価:3.7
思いのほかいいストーリーで、ホロリときました。
長い伏線の回収をいい意味で裏切ってくる。
ただ料理も素晴らしく美味しそうに描写しており、絵的にはいいが、やはり料理映画なので、言葉、音による味の説明をしてほしかった。聞いているだけで自分の口の中に自然と唾が広がる様な、言葉による味の表現はなかった。その部分の文才が足りない作品ではあった。
普通
至って大きな感動もなければ、なるほどな!の大どんでん返しもなく。
なんとなーく、あれ?もしかして?と予想していたことが当たっているくらい、シンプルな物語。
役者さんが丁寧に演じているのが分かる。
出てくるお料理はとても美味しそう。
味わいがあり雰囲気のよい映画
嵐のニノと西島さんが主役の料理人映画。戦時中の満洲国で天皇を出迎えるために作られたレシピ。しかし関東軍の策略により中国スパイをでっち上げられそうになった料理長の西島さんがレシピを関係のある人に託し自分は反逆として殺される。その孫にあたるニノが仕掛けられたストーリーによりレシピを探し当てるという物語。一度食べた物は必ず覚えており自分で作成することが出来るという舌と技術を持つ西島さんとニノ。話の全体を流れるゆったりとした味わいそして悲しげなストーリーであるがどことなく雰囲気は悪く無い映画であった
可もなく不可もなく
充がひねくれていることは認めるが、実際レシピを探す過程でレシピのすごさが分かり、周りに感謝して人が変わるというのは少し受け入れられないところがある。充の考えは特に異端とも思えなかった。また、西島秀俊と宮崎あおい、充の母が亡くなっているところを考えると少し充の将来が心配になった。ストーリーに特に意外性が
少なく、驚くことがあまり起きないことが面白いと感じれなかった理由だと思う。
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