ひかりをあててしぼる
劇場公開日:2016年12月3日
解説
2006年に東京で実際に起きた新宿・渋谷エリートバラバラ殺人事件をモチーフに、ある秘密を抱えた夫婦の愛憎を描いた人間ドラマ。2011年に上演された同名舞台を、演出を手がけた坂牧良太が自らメガホンをとって映像化した。平凡な会社員・谷中浩平は、友人の巧と参加した合コンで知り合った美女・智美と恋に落ち、結婚する。2人は幸せな夫婦生活をスタートさせるが、虚栄心の強い智美は浩平を振り回すようになっていく。子どもを授かったものの自由を奪われたくないからと堕胎し、他人が羨む生活をするために高級マンションでの暮らしを望む智美。そんな彼女に嫌われたくない一心で必死に理想の夫を目指す浩平だったが、ついに不満を爆発させ、智美に暴力を振るうようになってしまう。そのことを知った巧は智美を助けようとするが……。浩平役を「リリィ・シュシュのすべて」の忍成修吾、智美役を「渇き。」の派谷恵美がそれぞれ演じる。
2015年製作/83分/日本
配給:アルゴ・ピクチャーズ
スタッフ・キャスト
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人の汚さとかDVとか。
全体的に気持ち悪かった、殺してからの女優の怪演は良かったけれど。
2018年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
DV、生々しい。本当にこういう感じあるんだろうね。
2017年7月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
旦那が嘘を言って結婚した夫婦。子供がお腹にやどったが残念ながら生まれなかった。嫁さんの協力もあり、旦那は、無事に就職できた。仕事は、順調だったが、ひょんなことから、旦那がDVを始めていき、家庭が壊れていくという内容だった。
DVをふるう旦那の影響で、嫁さんがおかしくなっていくという内容だと思って観ましたが、実際は、違いました。
途中で、嫁さんがおかしくなっていくのは、自分を守るための防衛本能なんだろうなと思いました。作品の途中で、「誰が正しいのかがわからい」というようなセリフがありましたが、本当だなと思いました。観終わっても、だれがまともなのかわからない作品でした。
しかし、愛情は恐いなと改めて思いました。愛情がなくなったら人間はなんでもするんだなと思います。
2017年4月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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※映画館なのにブルーレイディスクなのが残念
DVがテーマの、実際に渋谷で起こった殺人事件をモチーフとしたホラー映画ということであるが、人間の深層心理や出自、環境という複雑な行程の中で形成されていく人格が紡ぎ出す或る意味不条理な状況を描いていく作品。
新聞や雑誌、ネット等で何となくドメスティックバイオレンスについての事情を見聞きしてはいるが、やはりこうして映像として一つのストーリーに展開されるとその理不尽さに鬱々とさせられる。幼い頃に襲った居たたまれない不幸は、しかし全ての人間が引き摺る訳ではないが、あるトリガーが発端に徐々に負の連鎖が転がっていく流れをコンパクトに収めている。だからもう少しその深層心理が知りたかったのだが、それは作品の主題ではないので、仕方ないのだろう。
ただ、被害者(DVでは加害者)の親友の役どころがフワフワしていて、多分ストーリーテラーの位置づけなのだろうがうまく話に溶け込んでいない感じがした。中途半端さが滲んでいて勿体ないなぁと・・・ほんとはその被害者の男が好きだったというバイという設定に偏ればスッキリすると思うのだが。 だが、確かにああいう狂気的な状況に置かれて、自分だったら恐怖に戦慄するのだろうかとその想像力が足りないので、こればかりは自分でも分からない。果たして自分ならば死体処理の手伝いに従うのだろうか、それとも警察に駆け込める程の力があるのだろうか、腰を抜かすという事象を経験したことがないからイマジネーションが湧かないのは自分でも残念である。
ラスト付近の、幼少時の忌まわしい記憶の中での、妹の機転から暴力をやり過ごした出来事のシーンに制作者の意図があると思うのだが、これも薄ボンヤリしていて、自分の読解力の無さに甚だ落ち込むことしきりである。
『なんでお姉ちゃんばっかり?・・・』 妹の真意は? 言われたお姉ちゃんの心境は? 今にして思えば妹の気持ちは?かなり難解な作品であった。