22年目の告白 私が殺人犯ですのレビュー・感想・評価
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日本人好みのミステリー
古株の映画ファンが面白いと褒めるミステリーはどんでん返しが多い。
しかし、多くの日本人が好むミステリーは犯人共感型だ。つまり「どうして犯人はその犯罪をしたのか?」だ。『人間の証明』や『砂の器』のような映画でもある。
そして、この映画は『殺人の告白』を翻案にしながらも犯人共感型に寄せてきた。日本人が好むミステリーに作り変えた。しかも、ただ作り変えたのなら単に古臭いで終わってしまうところを今の人にも充分に共感できるようにしてきた。
22年間の「変化」は多くの人が共有しているから。そこをうまく使った、これがこの映画の重要なところだ。
よくみれば粗いところもあるのだが、観ているうちには気にならないし、最後まで充分に楽しめる映画になっている。
藤原竜也ふんする曽根崎が随分若いと思って観始めたけど蓋を開けたら同...
良いテンポ
テンポのいいサスペンス
見てきました。
あまり期待していませんでしたが、内容はとても濃く、飽きのない映画だった。
正直、登場人物がかなり限られていたので、真犯人にたどり着くのは時間がかからなかったが、例えばくだらない恋物語のような無駄な時間が無く、しっかり1歩ずつ犯人に迫っていくストーリーはとても面白いものがあった。
また、SEのようなBGMが何とも気持ち悪いものがあり、奇妙なストーリーに取り込まれていく感じがして心地よかった。
血の描写は限りなく少なく抑えられており、それが逆にリアリティを生んでいた。
犯人の、美しく絞殺するという所からあまり血を見ることも無かったのだが、結構リアルな絞殺シーンには演技のうまさを感じた。
テンポが良すぎて時間軸がおかしくなる所があったが、加工された映像で気付かされる。
テンポが良すぎるとストーリーが入ってこないものだが、上手く過去と現実を使い分けてしっかりとストーリーを観客に入れてくる、サスペンスなのに見ていてなぜか気持ちのいい作品だった。
役者の使い方が非常に巧み
1995年という年を象徴する為に盛り込まれたような阪神淡路大震災。被災者をリアルに知っているだけに、生きる気力がないという表現に使われるのは歯がゆい思いでした。
地震にも負けない強い心を持って亡くなった方々の分も毎日を大切に生きていこう
"幸せ運べるように"の歌詞にある一節です。被災者はそんなにヤワくないです。生きるのに必死でした。因みに言うと衣服もあんなに小綺麗ではなかったです。
とはいえ、事件が震災から3ヶ月ほどしか経っていなかったという点と、医療従事者としてなす術なく、目の前で消えていく命を目の当たりにした人間、という観点からすると、ギリ初期の罪悪感を口にするのは有りかもしれませんが…
藤原竜也がリカさんの映像を見て、手を緩めたきっかけが何だったのか、口パクで何かを言っていたリカさんの口から「死にたくない、タクミくんと生きたい」という言葉が出て、それを読み取ってのことだったら良いのに、でもそれはそれで又、彼にとっては辛いことですが…
演技としてはどの役者も主役クラスの豪華キャストだったが、伊藤英明も仲村トオルも藤原竜也の怪演ぶりを、真犯人が判明するまでは出過ぎず、薄すぎず上手く引き立たせていたと思います。
そして犯人バレした所で、仲村トオルがほぼ主役に成り替わるべくの怪演。役者の使い方が非常に巧みだったと思います。
伊藤英明ファンの方には少し物足りなかったかもしれませんが、迫力押しだった伊藤くんも味のある脇役が出来るようになって来たということですね。
時間が気にならない映画
つまらない作品だとついつい時間が気になってしまいますがそれがなかったです。
中盤のニュースのシーンは2人がすごくいい演技です。あそこが最高ですね。
今迄藤原竜也の演技があまり好きじゃなかったんですが、良かったです。
邦画として見る価値はあります。
ただ、震災と絡めたのは、シンゴジラや君の名はなど、なんだか最近の流行りっぽさを感じてううん。。でした。
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