ナラタージュのレビュー・感想・評価
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見えない気持ちはそのまま
分かりやすい起承転結というよりも、張り詰めて細かく振動してる糸が時折大きく揺さぶられるようなイメージの映画だった。 全体的に工藤泉のモノローグで構成され、静かに過去を振り返る彼女のナレーションと 見えにくい人の気持ちはほとんどそのままにして余計な説明を入れすぎないのがとても良かった。 ごまかしてばかりでハッキリしない葉山先生へのモヤモヤ感とか、ストレートな彼氏小野くんの言葉とかが泉目線でダイレクトに感じられた。 葉山先生の過去への罪悪感と泉に救いを見てしまう葛藤や苦しみを長く描くこともできただろうに、あえてそれをせずサラッと少しずつ触れるだけにして行間をかなりたっぷり取っているのがかなり効果的だったと思う。 どうしようもなく寂しい心の穴を埋めてくれそうな人がタイミング良く側にいたら、それを利用してしまう ってのが正直理解できてしまう。 相手に対して非常に失礼なことだし、された方にしては深く傷つくしたまったもんじゃない。 その連鎖がまた悲しくてもどかしいけど、客観的に突っ込むことができない。 現実的によくあることだし、自分がそうならないなんて絶対に言えない。 でも同時に一方的に恋心を利用される側の苦しみも身に染みて感じるし…かなりジレンマになる。 登場人物それぞれに抱く感情はかなり人によると思うし、好き嫌いも分かれると思う。 予告の印象ではまた不倫の映画か…と思ったけど、 不倫どうこうっていうよりも 寂しくて虚しくて不器用な人たちの、苦しくも強烈な出来事と感情を描いた作品だと思った。 観て良かった。私はとても好き。 内容とズレるけど、坂口健太郎と松本潤は鼻にかかってキンキンした声質が少し損をしてるなと思った… あと台詞がちょっと浮世離れしてるのは行定節かな。
ゆっくりな映画
松本潤さんと有村架純さんの話し方や、流れる場面がゆっくりで、静かで穏やかでした。 内容は、重いし、辛いし、もどかしいのに、どこか穏やかで、静かな2人に、どんどんのまれていきました。そんなにも好きで忘れられない人がいるいずみが、羨ましくなりました。 また観たい!!とは思わなかったけど、1回観て良かった。1度でいい。けど必ず観ておきたい、そんな映画でした。
こんな感情あったなと
自分には合わないかなと思いつつ 見ないで批判するのも嫌いなので行きました。 結果、思っていたよりも合わない作品ではありませんでした。 禁断の恋推しな予告でしたが、恋愛感はあまり感じなかったです。 途中退屈に感じてしまいした。 泣けるという人が多かったのですが、みんなどこで泣いたんだろう って感じで終わりました。 ああ、こういう感情になる恋もあったな。という気持ちになりました。
余韻を引きずる
思い出の中の時間があちこちに飛んで 一つの時間軸でないのが 泉の頭の中を覗いているようで 面白い作りだと思う。 会社の後輩以外はあくまでも泉の思い出の中の登場人物であって 泉が知り得ないことは描かれていない。 観る側は必然的に想像を巡らせる 人それぞれ経験してきたことによって感想は変わると思う 役者陣(松本潤、有村架純、坂口健太郎)の演技がすごく良くて 見応えがあった
なんとも心地良い作品
きっと後悔はさせない作品。 私は、予告を観て男女のシーンが多い映画の為、友人と観ていいものなのかと恥ずかしながら悩みました。しかしこの作品は、全てのシーンが美しかった。 男女が絡むシーンも、微かな音や、指先に思わずうっとりとさせられる、ただそれだけの事でした。 決して複雑な作品では無いのに、ここまで気持ち良く観られたのは、映像の力を最大限に生かしているからだと感じました。 どんなに切なくとも、自分自身も恋愛をしたくなる、今、目の前にある恋愛を自分から動かし出したくなる、そう感じさせてくれる作品でした。
これは純愛である。
宣伝では「禁断の恋」をフューチャーしていたように思えるが、この映画のテーマはそこにはない。 もがきながら居場所を探す人間達の愛の物語。 友人にも家族にも当てはまる、誰にでもありうる普遍的な愛がテーマ。 出会った二人がたまたま男と女だったから恋に落ちた。それだけのこと。 概ね満足だがあの女子生徒の件はもう少し掘り下げが必要だったのではないかと思う。少々唐突に感じた。
しっとりとした情景の中
若い頃の、相手を思う真っ直ぐな気持ちを思い出して、ほっこりしました。 富山の景色も情緒があっていいですね。 松本潤さん、有村架純さん、坂口健太郎さんの新しい姿に驚きもあり見応えある映画でした。 ストーリーはいたってシンプルな三角?四角?関係のお話。ただただ、ゆっくりと流れてゆきます。
誰かに共感出来る
有村架純 松本潤 坂口健太郎 主要なこの3名。 誰かに共感、感情移入出来るはず。 私は、坂口健太郎。 好きだから、好き過ぎて出てしまう反対の言葉。 若い時の自分を思い出す。 (今でもやってしまうかも。) 一緒に行ったパートナーは、 松本潤だと言ってた。 ストーリー自体は、わかりやすい。 が、最後の絡みは必要か?と。 原作に存在したシーンなのか気になる。
有村架純の肉付きがただただえろい映画だった
天然ビッチの素質のある女の執着のお話。行定監督、方向性はわかるんだけど、うーーん個人的には惜しかった気もします。ただ有村架純の表情たちに支えられた。なんやかんやでいい感じのシーンではいい感じに泣いたんですけどね。
苦しくなるほど揺さぶられる
見終わってからずっとナラタージュの曲が流れているようです。 頭の中の葉山先生の表情が消えなくて、ずっと考えてしまいます。 何度も見たくなる、初めての感覚。 忘れられない作品になりました。 主演の松本さんと有村さんの演技が素晴らしく、ストーリーに引きずり込まれてしまいすぐには抜け出せなくなります。 行定勲監督に感謝です。
古い記憶が呼び覚まされる映画
不倫、教師と生徒の禁断の…みたいなイメージが観る人を狭めてしまってる気がして残念。 状況だけで言ったらそうなんだけど、違う。そこじゃない。 辛い時つい縋ってしまったり、心の拠り所を求め合う、そんな3人のどうしようもない恋心がリアルで胸に迫る良作。 随分と大人になってしまった私の古い記憶が呼び覚まされ、何とも言えない切なさに浸った。 恋を忘れてしまった大人世代にオススメしたい。
切ないけど素敵な作品
久しぶりに考えさせられる映画を観た気がする。感想も簡単には言えない。恋愛って何通りの形があり、どれもその人にとっても真実であり、正解がないもの。先生のズルさと思われるものも泉を大事に思うが故なのではと思うし、泉のどうしようもなく惹かれる気持ちもわかる。小野の弾ける愛の形も理解できる。風景、照明、小道具のように使われる映画たち、全てが溶け合って切なくも素敵な作品だ。
悲しい
良い映画だと思いますが、全編に渡って悲しい雰囲気です。 ありえない展開で無理に盛り上げようとする映画が多い中で、割と現実的な展開なのはよかったです。もっとあっさりしていてもいいくらいですが。 ダメ男と、ちょっとダメ女が主人公なので途中まであまり共感できずイライラするときもありましたが、途中から「自分にもこういう部分はある」と思い直しました。 人の弱い部分というか、ずるい部分が露わにされるので、自分自身にも色々と考えるところがあって、見終わって悲しい気持ちになりました。 ところどころ良く分からない部分もありました。特に病院に行く部分はどういう流れなのか良く分からなかった。 有村架純の演技はとてもよかったです。でも下着姿になる必要はないと思います。そんなことしなくても愛情表現は出来ると思いますし、特に男性(私)にとっては余計な雑念が入るので下着姿にして客引きするような下品なことはしないでほしい。 松潤は悲しい表情がにしくい人だと思うので、この役に合わないと思いました。ちょっとにやにやした顔なので。 最後にベッドシーンがあるのは理解出来なかった。
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