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前回は、普通の映画『こちらあみ子』を観て真面目にレビュー書こうと。そんな柄にもないことを思って。
そうしたら「ちょっとなにいってるのかよくわからない」有り様になってしまいました。
なので、私らしいバカ映画を観て、私らしいバカレビューを書いてみようと原点回帰です。
誰かさんみたく「ちょ、待てよ!」と。そんなツッコミを入れながら笑いとばす。そんな見方が正解の、アサイラム魂全開作品のひとつです。
そっちがその気なら、こっちも受けて立とうじゃないですか!
まずね…冒頭シーンのショボさときたら…(ノД`ll)
まるでやる気のない棒立ちビーチバレーだとか、いかにも気だるげな日光浴のギャルたちだとか。そんなお世辞にも賑わってるとは言えない、寂れ切ったビーチの風情なの。エキストラ、もっとやる気出してよ。サメ出現云々よりも、そんな鬱陶しげなとこで遊ぶんイヤやし。
そして舞台は海底800mの海洋基地へ。なのに、みんなスキューバダイビングで作業してるの。そんな装備で大丈夫かw
スキューバで潜れる限度ってせいぜい50mがいいところらしいです。アクアマンかおまえらはw
海底も陽の光で照らされて明るいし。なんでやねんw
そして肝心のサメ。タイトルそのまんま通りに頭が三つあるの。懐かしの先割れスプーンみたいにw
そして出し惜しみが一切なし。怖がらせるだけ怖がらせてからの真打登場!バーン!じゃないの。いきなり三つ首の全貌を露わにするの。いきなり。ステーキか?おまえはw そんな登場だから全く怖くないの。
「三つも頭のあるサメやし、それだけで三倍怖いやろ!」っていう魂胆が見え見えなの。シャアじゃあるまいしw
そういう安直さ、嫌いじゃない。お約束通り陸にも上がって来る水陸両用型サメw
主人公グループは海底800mの基地に滞在中。そのころビーチではサメが陸地で(笑)猛威を振るい中。→「俺たちも(助けに)行こうぜ!」→1秒後陸地へ瞬間移動w なんなんこれw
どうやら、三つ首のサメは、海洋汚染物質(といっても、劇中でそれらしい描写は、捨てられた空き缶とポリ袋くらいなのw)の影響で、突然変異したものらしいの。ゴジラみたく放射能汚染とかと違って。ポリ袋で?スケールちっちえぇ…。てか、科学的にどうなんw
そして、こいつの“ものさし”が大変困ったことになってるの。人を襲う時はせいぜいノーマルサメサイズ。船を襲う時はメガロドンサイズになるの。だから「どうせアサイラムやしw」となるまでは、別個体が何匹もいると勘違いするほどなの。そもそもそんないっぱいサメ出す予算はアサイラムにないしw
危機一髪で命からがら逃れたばかりなのに、何故か妙な正義感に突き動かされてサメ退治を決意する主人公グループでありました。なんでやねんw
本作で致命的なのは、主人公がニヤケ顔しててまるでかっちょよくないし、ヒロインもそんな可愛くないの。
絶体絶命の窮地に立たされ、無線で助けを求めたのが漁船の船長。
湾岸警備隊宛て無線の周波数が間違っていたとのことで連絡が取れたのが、この漁船だけだったの。それでこの漁船がサメと戦うことに。なんでやねんw それよか警備隊の周波数教えたれよw
この船の船長だけが唯一魅力的なキャラでした。
メガロドンサイズのサメに襲われ、軽々と弄ばれるクルーズ船の乗客たちは「救命ボートで逃げよう!」とかアホなこと言い出すしw
大海原のど真ん中なのに、波が一切ないし。船が全く揺れてないの。手っ取り早く湖で撮った?でしょw
ここで漁船の性格イケメン船長(ルックスがとは言っていない)が、サメに立ち向かうわけなんですが。
何故か?漁船に山盛りの自動小銃が積まれていてw 船員と共に戦う船長の“拳銃”が火を噴く噴く。リロードもせずに、多分30発くらいは連続で撃ってたっぽいです。
銃が全く通じないノーマルサイズのサメ相手に、遂に鉈一本で立ち向かう船長なんですが、これがまるでステイサムばりなのw
生身で鉈を振るってサメの頭の一本を切り落とします。
案の定、残った頭でガブリと食われてしまうんですがw 首なんて「ふたつで十分ですよ」と言わんばかりに。
てか、頭が何個もあったら、餌の取り合いで喧嘩せえへんのん?(なんて思っていたら、まさかの伏線でしたw)てか、頭は三個でも胴体はひとつやし、う〇こは普通のサメの三倍分出るのん?切れ痔になりそう。
頭を一個切り落とされたサメはと言うと、驚異の自己再生能力で、斬られたところから、頭がまた生えてくるの。三つも。2+3でファイブヘッドジョーズって思うじゃないですか。
実際、コレ(2015年)の続編っぽい作品に『シックスヘッドジョーズ』(2018年)なんて、ふざけるにも程がある作品もあるのw『トリプル…』の前には、当然『ダブル…』(2012年)なんてのもあるしw
でもね、言わせて。ちょっと言わせて。
ダブル→トリプルときたら、4個目以降はクアドラプル→クインティプル→セクスタブルになるはずなの。
このままで調子ぶっこくなら、今年あたりに9個目の『ノナプルヘッド…』が出てきても全然不思議じゃない。てか、このシリーズ、続編作られるほど需要あるんだw
物語のお話に戻りますね。
この映画、自己犠牲をいとわず、仲間の窮地を救うために身を挺するシーンが実に多いんですよ。あたかもそれがテーマかの如く。なのに、そのことごとくが、余計に足を引っ張るだけの結果に終わるの。ミイラ取りがミイラになるみたいな。頼むからじっとしておいてくれ!って話ですw
ラストですよね。こんな怪物どうやって屠るのか?です。
結末はね、実に???で呆気ないの。
頭同士で食い合いして自滅してるのw 先にも書いたように、頭は複数個でも胴体はひとつなんで、共食いですらないの。なんなんこれw アホなんw
レビュー書いていてめっちゃ楽しかったです。私、やっぱりこういう映画向きだわw
めっちゃ笑わせていただきましたので☆3個の評価です。トリプルだけに。