人間爆弾「桜花」 特攻を命じた兵士の遺言

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人間爆弾「桜花」 特攻を命じた兵士の遺言

解説

人間爆弾と言われた特攻兵器「桜花」の出撃隊員の選出にあたった元海軍大尉との対話から、日本人としての死生観、戦争の記憶を描き出したドキュメンタリー。多くの仲間たちを死へと送り出す中、自身は出撃することなく終戦を迎えた元海軍大尉・林冨士夫さん。部隊での1年半の記憶を語り継ぐことを自身に課した林さんのみをカメラが捉え、その息遣いや沈黙から、林さんの背負った記憶を映し出していく。第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞した深田晃司監督「淵に立つ」をはじめ、河瀬直美、黒沢清、今村昌平監督作品などをプロデュースしてきた澤田正道が映画初監督を務め、第67回ロカルノ国際映画祭の新人監督賞スペシャル・メンションを受賞。

2014年製作/76分/フランス
原題:Parole de kamikaze
配給:太秦
劇場公開日:2016年8月27日

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映画レビュー

5.0ドキュメンタリー映画ファン必見!

2016年9月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

タイトルからしてどんなお堅い映画かと思っていたけど、フランス在住の監督が来日するというのでせっかくなので劇場へ。
最初の画面でおじいちゃんが動かない!と思ったら、長い沈黙と共にポツポツと語りだす、、ただこれだけなんだけど、物凄い引き込まれる。劇場にかけるならこんな沈黙は編集で摘んだり、資料映像突っ込むだろって所もおじいちゃんの映像だけでひたすら耐える。
観る側にも映画と対峙させる力を呼び起こさせる。観終わった直後より、何日かしてもずっとあの沈黙と共に語られた言葉が忘れられずにいる自分に気付く不思議な映画。
トークイベントで監督が「林さん(主人公)と対話してほしい。」って語ってたのが印象的。海外映画祭では終わってから、泣きながら駆け寄ってきて自分の体験を語った人がいるというのも納得。
自分もだけど戦争を知らない人たちにも観てほしいけど、ワン・ビン監督とかの作品が好きなドキュメンタリー映画ファンの人にも是非観てほしい。
戦争映画としても秀逸だけど、ドキュメンタリー映画としてもかなり攻めてる姿勢がカッコいい!
監督は気の良さそうなおじさんだったけど、日本映画をカンヌ映画祭にたくさん送り出してるプロデューサーらしく、話も面白かった。

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はとサブレ

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