「見事な大円団」アベンジャーズ エンドゲーム M.Kotaroさんの映画レビュー(感想・評価)
見事な大円団
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かつてこれほど「大円団」という言葉がふさわしい作品はあっただろうか。よくよく考えればせっかく立てた重要作戦をしょうもないミスでダメにしちゃうし、図抜けた戦闘力を持つキャプテンマーベルが最初は不参戦であるなどツッコミどころは多々あるけども、それを差し引いても最後の一大決戦でスーパーヒーローたちが続々と集結する様は鳥肌が立つほどカッコいい。
単純な戦いのシーンを求める人にとっては、戦いに敗れて落ち込み苦悩するスーパーヒーローたちの様子を描いた序盤の場面は退屈かもしれない。しかしそこでえぐりだされる常人離れした彼らのあまりに人間臭い苦悩っぷりは、彼らの存在を身近に感じさせ、観る者に共感と親近感を呼び起こさせるという効果がある。
登場人物では、落ちぶれてデブキャラになってしまったソーのだらしなさと、まるで宝塚女優のような髪型が素敵なキャプテン・マーベルが強く印象に残った。
3時間の超長尺だが、長さを感じさせない密度の濃さだ。
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