たかが世界の終わり(2016)のレビュー・感想・評価
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観て見てみてしまい、そしてまたみたくなる。
レア・セドゥ、マリオン・コティヤールは大好きな女優さん。「たかが世界の終わり」監督グザヴィエ・ドラン撮影アンドレ・タービン、ドランとタービンの相性は抜群。音楽も間違いなくいいのだがカメラワークが最高すぎる飽きない美しい俳優陣のアップがイヤらしくなく美しく画面に流れ映る。言葉があり表情があり心がある。繊細な優しい物語は不器用な愛の表現を
美しすぎる映像で流れていく。まさになんどもなんども見たくなる作品だ。
2回見て、伝わって来るもの。
最初見た時は、言い争う場面ばかりで良く理解出来なくて、何か見落としていないか、オープニングの場面をもう一度確認したら、つい、最後まで見てしまいました。
12年ぶりに帰郷してきた、次男に、久しぶりに会える喜びと、なぜ?という、強い思いが、入り交じって、時には激しくぶつかり合う家族。愛しているけど、素直に受け入れられない。2回目から、それぞれの想いが、シミジミと、伝わってきました。
されど苦手のドラン
カナダの俊英グザヴィエ・ドランが、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した辛口の家族ドラマ。
余命僅かの作家が家族に自分の死を伝える為、12年ぶりに帰郷するが…。
どうもドランの作品は…、自分には合わない。
それでも前作『Mommy』や今作は、ドランの作品の中では話に入って行き易い方だろう。
再会を機に、家族の間で燻っていた感情が爆発し始める。
そんな軋轢の中で、身内なのに、伝えたい事が言い出せない。
少なからず、誰しも経験ある筈。
ワン・シチュエーション、エモーショナルなドランの演出は見事。
だけどやはり、不得意。
何処がどうと言うより、感性の問題。
採点は実力派のアンサンブルへ。
レア・セドゥー、マリオン・コティヤール、麗しいフランスの2大女優の顔合わせが見れただけでも。
フランス映画は、にがてです
フランス映画はにがてかもしれない。どーしてかまた、見たいって思わない。ひとの感情とかなにか、いつも複雑で、そうした映画より米国映画の単純さがすきです。
マリオン・コティヤールは、いつもどーでもよい俳優でした。
たぶん、この映画の彼女はこれまで見た中でいちばんかな? そう思います。
残念だけど、これからもこの「感じ」って変わらないと思う。
ほんとうは、また観ない映画を評価すってまちがっているって思っている。だって、評価するって「くだらない」から。
たんたんと覗く
前情報ゼロで見たのでイマイチ話がつかめず苦労したが、掴みにくかったということはそれだけ説明的な余剰がなかったということ。
会話で物語が進んでいただけに言葉を発する登場人物の感情が核になっていた。しかしその感情の面が強すぎるだけに、感情移入というより社会問題的にとらえてしまったようにおもう。
ゲイのくだりもどんな意図があるのかちょっとわかりずらかった。
あといかにもフランス映画的なBGMの合間に挟まったヴィヴッドな音楽達が最近ぽいなておもった。
ドラン監督の実験映画?
ドラン監督作品は好きだけど、この作品は、えっ、えっ、え〜〜。まじか?感情移入できない(/0 ̄)。主役級の役者勢揃いだけど、観客すらも引き離していく会話の連続。主役のルイに魅力を感じれなかった私。ドラン監督が主演すればよかったのにと思ったりして(((^_^;)。兄は弟が才能あるゲイだということが気に入らない。拳の傷をみると壁を何度も殴ってるんだろうな〜 泣。ルイは余命わずかということを家族に話すことで、家族に仕返しをしようと帰省するが、、、、。不完全燃焼の中、見終わって流れる曲の歌詞は、わかり得ない孤独。(゜ロ゜;ノ)ノ 見終わった私の心と同じだわ。えっ?ということは、映画の中の家族の気持ちと同じ感じを観客にも与えた。これはドラン監督の実験映画?と思ったら、エンドロール観ながら笑いが出てきました。そうだとしたら、この監督ただ者ではありません。次回作が楽しみです。
冒頭カミー “Home is where it hurt 、エンドロールのモービー「Natural Blues」の音楽が内容引き締めてました。
なかなかしんどい
うーん、嫌いじゃないけれどちょっと合わなかったかなあ。
グザヴィエ・ドランは「わたしはロランス」で知って、そっちはすごくはまったのですが。。
怒鳴るシーンや言い合いのシーンが多くてしんどいっていうのが率直な感想です。なにもそこで雰囲気壊さなくても…ていう。
特にお兄ちゃん。
映像は美しいです。ぴりぴりした雰囲気の中に光の差し込む感じとか、主人公が回顧するシーンの撮り方とかも好き。個人的には空港のシーンがぐっときたかな。日々の暮らしからも家族からも距離がある、心許なさを感じさせるようで、見た後もしばらく印象に残ってました。
内容はぴんと来ませんでしたが、邦題とポスターデザインは素敵で作品の雰囲気に合っていると思います。
次回作に期待です。
不器用な愛の形
2回観てしまった。
ここまで、リアルな心情描写ができる監督がいただろうか。グザヴィエ・ドラン監督はまだ20代。『Mommy』や『マイ・マザー』など、マイノリティの子供とその家族を描く凄まじい映画の数々を送り出していることで有名だろう。また、彼は曲のセンスも良い。『Mommy』でのOasisには心が震えた。
『Mommy』も尋常でないほど素晴らしかった。しかし本作の素晴らしさもそれに匹敵する。
ギャスパー・ウリエル演じる主人公は、他人にはなかなか言えない苦悩(これを文字に起こしてしまうと陳腐な表現になる気がしてならない。)と病を抱え、家族の元へと、それを告げるために戻るシーンから始まる。
素晴らしいのは、スクリーン全面に映し出される顔とセリフによってストーリーはほぼ展開していき、実際のストーリーは5時間程度(だったと思う)のものを、上映時間100分で映し出すことである。彼らの会話と表情から、表層以上の彼らのバックグラウンドが無数にも想像されうる。寡黙な主人公は言い出すタイミングを掴めず、母は主人公の抱える問題に薄々感づいて、それを聞きたくないと言わんばかりに饒舌、弟に強く当たる兄、彼は本当に弟を煙たがっているのだろうか?彼の手の甲についていた傷跡が意味するところとは...
ねじれにねじれた不器用な家族たちの愛の結末が、こうなってしまうのは非情なほどにリアルで、泣ける。
グザヴィエ・ドラン、今回の挑戦は……。
上映中、緊張を強いる作品。
それはスクリーンに映るものを一分たりと見逃すまいと
神経を研ぎ澄ます緊張ではなくて、
発せられる或いは発せられない言葉による緊張。
作品ごとに、あざとい画面をぬけぬけと作り込んでみせるグザヴィエ・ドランの今回の挑戦のひとつは、
人もモノも輪郭すら曖昧なほどぼかした映像。
私の脇をただすり抜けていった。
ありとあらゆる映画を見逃し続けている中、
グザヴィエ・ドラン監督作品だけは珍しく追い続けていたんだが、うぅむ……。
首筋の汗。
首筋の汗も家の中の空気も4人の会話もじっとりしてて、苦しかった。
余計な人物が一切出てこない。4人だけ。
一人一人がしっかり丁寧に描かれているから飽きなかったしそれぞれに感情移入できた。
邦題も良すぎる。
エンドロールのモービーも良すぎる。
家という閉じられた空間のなか、 会話のやり取りだけで状況が変わって...
家という閉じられた空間のなか、
会話のやり取りだけで状況が変わっていく。
誰かの一言に一言が重なり、
場の雰囲気が変わっていく。
会話というものへの理解力、
観察力に圧倒された。
母の息子への思いを吐露する箇所、
兄の最後の心の動きの描き方も良かった。
憧れた”人ん家”
この映画はあくまで一般家庭のいざこざを垣間見ているだけで、それ以上でもそれ以下でもない。
町に突如異星人が現れる訳でも、身内がヒーローになる訳でもない。
「人の家の話」というのは得てして他人からしたら興味深いものだし、常に目新しいもの。
映画をみているというより友人から「この間ウチでさ〜」と家の話を聞かされているような感覚に陥ったのははじめて。
豪華な俳優陣をもってしてこの庶民感覚への成り下がり方は良い意味で異常だった。
この世にひとつとして同じ人間がいないように、同じ家庭もない訳で。
言い換えれば本来、スポットを当てる家族は作中に出てくる家庭である必要はなくて私の家族でもあなたの家族でもよかったように思う。
なぜなら何にしても「人ん家は他人にとっては目新しくうつる」から。
確かにここまで感情露わにするのは日本人には馴染みがないけれど、「こんな家庭もあるんだろう」に結局は落ち着く。
公式設定で主人公は自分の死期が近いことを知らせるために帰郷する、という設定があるけれど監督が描きたいのはそこではないということがよくわかった。
誰しもが必ず経験しているけれど見過ごしてしまう出来事にあえてスポットを当て、あろうことかそれを映画にしてしまう。
グザヴィエ・ドラン 恐るべし…
日常だが非常に劇的
主人公が自分の死期が近いことを知らせるために12年振りに家族の元に帰るというストーリーで、全体はその家族とのやりとりが最後まで描かれる日常的な内容だった。
内容は日常的なのだがその家族全員が感情を異常な程シリアスに露わにしているので最初は動揺した。日本のドラマみたいにオーバーだなと思いかけたが、よく感じるとそれらの言動の奥にある感情はよく理解できるものだった。普通なら周りに配慮し抑制している感情が顕在化しているように見えた。それによって見えてくるものがあった。家族内でもそれらの感情は起こっているもので、いわゆる普通の優しい家族というのは微妙な均衡によって円満にやっていけているものなんだと改めて思った。
俳優さん達豪華でしたね‼︎ 皆さん感情露わで 始終喧しかった(笑)...
俳優さん達豪華でしたね‼︎
皆さん感情露わで
始終喧しかった(笑)
うまく言えないけど
それぞれの思いが
なんかわかるぅ〜って感じ
かなり良かった‼︎
満席ではないが結構多かった
何か視線?を感じると思ったら
こっち向いて両隣が爆睡(笑)
初っ端から挫けたみたい
オープニングから
劇中歌がインパクトあったなぁ
単純なのか、複雑なのか
ドランとギャスパーの組み合わせに心が踊ります。
映像や音楽のセンスは問題なし。最高です。
空港のシーンだけで期待が高まります。
ただストーリーはわかりやすいのか、わからないのか微妙。
あんなに個性を全員で爆発させると逆にわかりにくい。
けれどみなさん素晴らしい俳優だってことはわかりました。
小鳥のシーンはいらない。
銘菓
確かに技術的な事は申し分なくて、しかも本人が超イケメンだから一気にスターになったけど、ドラン氏って実は凄い普通の感性を持った若者なんだなというのがよくわかる。
気まずさの演出が凄く良い意味でベタだし、特別な事はほとんどない。
それが良いのかもしれないけど。
あと、何故彼の感性を普通だと思うかというと、彼の作品の劇中で流れる音楽のほとんど、僕がCD持ってるやつだから。
フォールズ懐かしい。
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