コロニア
劇場公開日:2016年9月17日
解説
「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソン主演によるポリティカルスリラー。1973年にチリ独裁政権下で起こった実話を、ドイツ人監督のフロリアン・ガレンベルガーのメガホンにより映画化。フライトでチリを訪れたドイツのキャビンアテンダントのレナは、恋人でジャーナリストのダニエルとともに、チリの軍事クーデターに巻き込まれる。ダニエルが反体制勢力として捕らわれた「コロニア・ディグニダ」は、慈善団体施設を隠れみのに、「教皇」と呼ばれる元ナチス党員パウル・シェーファーが暴力で住人たちを支配する脱出不可能な場所だった。レナはダニエルを助け出すため、単身コロニアに潜入する。主人公レナ役をワトソン、恋人のダニエル役を「ラッシュ プライドと友情」のダニエル・ブリュール、教皇パウル役を「ミレニアム」シリーズのミカエル・ニクビストがそれぞれ演じる。
2015年製作/110分/G/ドイツ・ルクセンブルク・フランス合作
原題:Colonia
配給:REGENTS、日活
スタッフ・キャスト
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2022年11月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ストーリー自体はフィクションだけど舞台は実在したカルト教団の施設内で教団が行っている事も事実を元にしているらしく本当に陰険な世界で1日も住みたくない。
事実に基づいた教団の描写は良かったがフィクションの部分は少し雑な感じもする。
終盤、脱出に加わった女性がいたけど、完全に死亡要員だわって感じで観ていた。
2022年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ひとりのサイコパスが国家の動乱に乗じて自分の欲望の為カルトを組む。世界では度々起こる現象だが、今回の作品もそれを取材したもの。最後までハラハラさせられて映画見ている方としては楽しめた作品だが、どうしてもご都合主義的な展開が気になって、リアリティが薄れた感がある。そこが残念。
2022年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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怖かった。
フィクションだろうと思っていたら実話なんだそうで、
戦時中はナチスの隊員だったパウル・シェーファーが教祖をつとめる、オウム真理教よりヤバいカルト宗教団体のマインドコントロールと支配、虐待・暴力の実態。
ハリーポッターのハーマイオニーを演じたエマ・ワトソンさんが、チリのクーデーターに巻き込まれ行方不明になった恋人を探すためにカルト宗教団体の施設に単身で潜入する、客室乗務員の女性を演じる。
エマ・ワトソンさんはフェミニズム運動家としても知られる女性で、フェミニズム運動家の視線でいえば、「有害な男性性」の最たる人物であるカルト宗教団体の教祖パウル・シェーファーの悪の実態を掴んで、証拠をもって命がけで逃走して世界に悪事を公表する、ハードボイルドな内容で、骨太の映画でした。
「女はバカで、だまってニコニコしてるのが一番だ」とか「女はだまってろ」「女は前に出てくるな」「お前らが働いて金は俺がいただく」という女性差別、「お前らは愚かだ」と信者を言葉で愚弄して手足で殴り、人間の尊厳を奪い、「神の前にひれふせ」と絶対の服従を誓わせるカルト宗教の教祖の神の名を借りた暴力。
これは躾だ!」と言い張って、子供への暴力・虐待を正当化してエスカレートさせる毒親。パワハラ・セクハラが常態化している残念な人達。
誰かを下にみて、虐げることで自分が上位の人間でいるかのような気分に浸っている人達がこの世の中には意外とたくさんいます。
そういうことを考えると、エマワトソンさんが、どうしてこの作品の主役を受けたか、理解できるような気がしました。
心が持たない作品だった。
つまり、そこまでハラハラさせないでってこと。
もう無理やんこんなの!って思う展開が多すぎた。
え、ここまできてバッドエンドとかよしてよ的な。
あーハラハラした。
胸糞演出は多いが、表現ではなかったので良かった気がした
総じてまとまっていて個人的には評価したい映画。
映画を見るたびに、また知らない歴史を知るきっかけを与えてくれて感謝です。