ティエリー・トグルドーの憂鬱

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ティエリー・トグルドーの憂鬱

解説

「母の身終い」のステファヌ・ブリゼ監督と主演のバンサン・ランドンが再びタッグを組んだ人間ドラマ。長年勤めていた会社から解雇されたティエリーは、職安に通い、ようやくスーパーの警備員の職に就く。買い物客だけでなく、スーパーで働く同僚たちの不正も監視し、会社へ告発するのが、警備員としての役目だった。しかし、ある日、告発により従業員の一人が自殺。ティエリーは会社側の厳しい対応に疑問を覚えるようになるが……。本作でランドンは2015年・第68回カンヌ国際映画祭の男優賞、ブリゼはエキュメニカル審査員賞をそれぞれ受賞した。

2015年製作/93分/G/フランス
原題または英題:La loi du marche
配給:熱帯美術館
劇場公開日:2016年8月27日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第68回 カンヌ国際映画祭(2015年)

受賞

コンペティション部門
男優賞 バンサン・ランドン

出品

コンペティション部門
出品作品 ステファヌ・ブリゼ
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(C)2015 NORD-OUEST FILMS - ARTE FRANCE CINEMA

映画レビュー

4.0他人を蹴落とすことでしか自分の生き場所を確保できない残酷

2020年8月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

昨日のヤフーニュースは、
コンビニのレジのバイト君が、お客のレシートのポイントを自分のスマホに横流ししていて摘発された、というものだった。

不正を防止するためにレジ機能は改良されたらしい。

そのニュースを見て、
フランス映画
「ティエリー・トグルドーの憂鬱」を思い出した。

スーパーの警備員トグルドーが、レジのパートのおばさんの[レシート持ち帰り]の不正を見破って上司に報告する話。

そのパートのおばさんは追い詰められて自殺 してしまう。辛い映画だった。

警備員もパートもぎりぎりの生活だ。なんとかその職で食いつないでいる。
なけなしの、(お客が捨てた)レシートで小銭を得ていた貧しいパート店員の悲劇。
そして彼女を摘発しないと自分もやっとのことで得たその職も、そして住居さえも失なってしまう警備員・・・

集められたパート店員たちの表情が暗い。

余裕が無さすぎるこの世の現実。どうすればよいのだ。

・・・・・・・・・・・

我社でも、創業以来初のリストラがあった。
息も絶え絶えに、解雇・賃金引き下げの“脅迫”を切り抜けた頃に観た映画だ。

うちの部所だけ助かりたい。
よその部所だけにして欲しい、リストラは。
誰かがヘマしてコケてくれるのを期待する。
自分だけは助かりたい。
― 本当に僕はそう思ったんだ。

観てから今日までレビュー出来なかったのはそういう理由だったと、思い出した。

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きりん

3.0弱者に鞭打つ社会の責任、なんですかね

2020年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

不正を行う者はなぜ不正を行うんでしょうね。作中に答えはない。ただただ突きつけられる問いの発見がある。
悪に報いるには善を持ってするしかない、という余裕もなく、ただただ陰気な展開が続く。たとえ死人が出ても。

ああ、もうやってらんねえぜ、ということで壁に名前を記したのはダニエル・ブレイクおじさんでしたが、イギリスだろうがフランスだろうが日本だろうが貧困の景色は似ていて、家族との時間は唯一の救いでも、一滴や二滴の福分じゃあダメなのよねと遠い目になる。

ティエリーおじさん、トレーラーや住宅を売ろうとせず手持ちの何かに固執する姿は、人間臭くて、愚かで、よかった。

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filmpelonpa

3.0タイトルに偽り無し、憂鬱は伝染る

2017年7月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

寝られる

悲しい

長年勤めた会社をクビになった特に能力のない中年ってこんな感じになるよなぁ、と近い将来の自分を見るようで本当に憂鬱になる。
終わり方も憂鬱

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消されるので公開しない

2.0マンネリの憂鬱

2017年6月17日
iPhoneアプリから投稿

ハンディで社会問題を撮るとカンヌで評価されやすいのパターン。

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霧霧