愚行録のレビュー・感想・評価
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タイトルそのまま
予告やストーリーを知らない方が楽しめる。なにがどう繋がっていくのかを辿っていくのが面白い。
内容は邦画っぽくなく、洋画にありそうな題材。ミステリー要素もあり、直に表現せずふわっと匂わせる感じがまた不気味さが増す。
男女の愛憎、理性の保ち、利己主義。
いろんな人間の絡み合い、めぐり合う。
大学という狭いコミュニティに入り込んでしまったがゆえの邂逅。
こういうのは見ている、聞いている分にはいいが、当事者にはなりたくない。人間まともそうに見えて腹具合なんてわかんないからヤダヤダ。
子どもに関してはDNA鑑定で一発やろ。
原作があるので原作見ればわかることだと思いますが、登場人物の年齢設定がわからないので、みつこたちが大学を出て何年後の話なのか。映画冒頭の週刊テラスの編集長が新聞を机に置いたときにチラッとみつこの年齢(35)が出ている。
TVの地上波で見たので冒頭
「本作はオリジナル版から10分程度編集されています。」とあったので何が編集されているのかわからず、レンタルしてまた見てみます。
こういう題材のエロゲーってあるよね。
追記
レンタル版で確認したところ
12:14-13:42 田中が田向家の正面を写真で撮り、側面に移動。通りかかった近所の人に声をかけられ事件についての会話。
27:02-28:08 エレベーターを降り閉まった後、田向と渡辺の居酒屋(無法松)シーン。山本さんエロかったよなーの会話。
31:59-32:08 宮村に会うためカフェに入る前の人通りのシーン。
33:30-34:07 宮村の客との会計シーン。客が大学の後輩ではないかと問いかけるシーン。
43:55-44:55 夏原「そんなところで働けてラッキーだね」の後。飲み会後駅のホームで宮村と尾形との会話。夏原について。
46:27-46:48 尾形のラクロスシーン。
53:30-53:37 電車の外の景色が流れるシーン。
56:02-57:08 田中が車で稲村の元へ向かうシーン。
1:40:40-1:41:39 電車内の中吊り広告を写すシーン。カフェオーナー殺人の新聞記事を田中が会社で見る。橘からTEL。
1:53:44-1:53:49 タクシーが走るシーン。
あとは階段を登るシーンを短くしたり、ちょっとした移動シーンを短くしたりしていました。
はじめから誰も美しい人なんていない、
妻夫木聡のバスの中で足が悪いフリをする演技からスタートしていく、、、
誰が悪かったとか社会的に勝ったとかよりも、敵にまわした相手が悪かったというか、
社会のサイクルの中でどこにでも誰にでも起こり得ることだと思う、
パチって途中で切れる感じ、
それを行動にするかしないかってところかなー
好きです、こうゆうゾクゾクしていく作品
誰の愚行録なのか分かるタイミングがやばい。あのシーンを無音で表現す...
誰の愚行録なのか分かるタイミングがやばい。あのシーンを無音で表現することでより鮮明に脳裏にこびり付いた。
にしても、後味は悪いなぁ。。。
救いがない
憧れ、妬み、嫉妬が絡み合い、溢れすぎている。大学生の内部生外部生なるものはそんなに多いものなのか?
一家殺人事件を調べ直していた武士は妹の関与を全く知らなかったのか?友達の証言から妹光の悪口が出始め、関与に気がついたとしても、殺してしまうのはまさに愚行。光が結局犯人だったが、嫉妬の挙句の犯行の様子。こちらも愚行。もし街で偶然会った時に無視されなければよかったのだろうか?いやいや、おそらく同じかな?兄妹共に殺人犯とは、、、
育った環境は確かに気の毒ではあるが、だからといって殺人の理由にはならないし、結局父だけでなく、兄とも関係を持っていて、死んだ娘は兄の子供。この行為も愚行。
あまりに愚行すぎて辛い思いが残る映画!
胸を張れる感情ばかりじゃない、人間だもの
難しくて分からなかったけど、レビューみて理解すると繋がった!この繋がる感覚好きだわぁ。人間らしい感情をまざまざと見せつけられる作品で引き込まれた。主役級の俳優たちで豪華。
たまにある醜い感情も、みんな持ってる。罪悪感を持たなくていい。いい面も、複雑な面も全部ひっくるめて自分だし、他人もそう。それでいい。
【狂気なる人間を知る。ダークな雰囲気と狂気のオチ。】
・2017年公開の日本のミステリードラマ映画。
・エリートサラリーマンであった田向。家族円満で誰がみてもうらやましく思う幸せな田向一家(父、奥さんと子供2名)の惨殺事件が起こり、それから1年。犯人が全く分からず迷宮入り状態の事件を、主人公の記者 田中が、改めて周辺へのインタビューをしながら真相を追っていく。そこで明らかになってくる田向と奥さんの本性。また、田中にはシングルマザーかつ育児放棄とみなされて逮捕・精神異常を疑われてカウンセリングを受けている妹がいる。惨殺事件を中心として、妹も含めた田中の家族事情が絡み合っていく。という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・オチ(主人公が改めて事件の真相を追う意味)のゾゾゾ感が凄い
・「人間、誰しもが一見普通の振りして狂気な部分を持つもの」と凄い納得
・ミステリーとして面白い物語の流れ
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[物語]
・田向一家を惨殺したのはいったい誰だ!という基本の軸だけで物語をサクッと最後まで観れます。それに加えて、田向や奥さんの過去が洗いざらいに見えてきて「意外な一面」が露呈されていく。そして、一旦その2つに視点をずらしながらも、大きなオチが待っている。かなり良くできた、魅入ってしまう物語だと思いました。
[演出]
・独房で手に包まれる光子(主人公の妹)、終盤のカフェで窓越しに店内の行動を見せるシーン、光子の告白シーン…随所にある物語や状況を真正面から表現せずに、ちょっと斜めに切り込んでくる感じの魅せ方の作りこみが好きでした。
・全体的に昼間でもどことなくダークな雰囲気を感じさせてくれる一貫性も好きですね。
[映像]
・ドラマ系の映画なので、際立って感じたことはありません。
[音楽]
・おどろおどろしいBGMが、映画の恐怖感(≒人間の恐ろしさ)を際立たせてくれていて非常に良かったと思いました。
[演技・配役]
・妻夫木聡さんの「インタビュー中の何とも言えない反応」が独特で、最初は「え?この演技大丈夫?」なんて不安になりました。が、見続けていると、この違和感こそが唯一無二のキャラクターに感じてきて、非常に良かったと思います。あえての役作りに思えました。満島ひかりさんの実は精神異常になりきっていない「田中光子」の演技も抜群でした。「田向」役の小出恵介さんも、嫌み全開なキャラクターなのにどこか純粋で簡単に憎めないキャラクターを非常にお上手に演じられていたと思いました。
[全体]
・この映画は、登場人物たちの「本音」や「行動の真実」がはっきりすることで「スカッと」する終わりを迎えられます。が、決してその辺をはっきりはさせません。カフェ店員の本音、田向奥さんの本音、田中兄弟の本音・行動の原因・事実…ですが、割と簡単に読み解くことはできます。例えば、記者である田中が「なぜ1年経って惨殺事件のインタビューをやりたいと言い出したのか」は映画観れば大体予測がつきます(これはゾゾゾでしたが)。想像しやすいんですね。タイトル「愚行録」から察するにも、割と深めのテーマを扱っているにもかかわらず、万人に見せる映画として憶測をしやすいように優し目のミステリーにしてくれているのかな、と個人的には高評価です。
・最後に、この映画を観て私が感じたことは次のようなものでした。
- 人は常に常識的でありながらも、ふとしたきっかけで愚かなことをしてしまう異常的さもある。
- ある日突然精神異常になったら人間が100%変わるのではなく、常に常識的な部分も異常的な部分も持っていて、単純にその比率が変わるだけ。
- つまり、あなたもあなたの周りの人も、誰もが愚行を犯す精神不安定な部分(異常的)と、それを隠そうとする利己的な部分(常識的)を、普段から意図的に使い分けて(共存させて)生活しているということを忘れずにね。
・ありがとうございました。
#映画 #ミステリー #サスペンス #ドラマ #愚行録 #2016年 #石川慶監督 #貫井徳郎 #原作モノ #妻夫木聡 #満島ひかり #小出恵介 #臼田あさ美 #市川由衣 #ゾゾゾ
#全体3.6 #物語3.7 #演出3.5 #演技3.5 #配役3.5 #映像3.5 #音楽3.6
暗い気持ちになる
みんなのレビューセットでとても面白い映画でした(胸糞だけどね)
殺されても仕方ない位の被害者.....まぁ殺してはいけないけどね
途中途中でなるほどなぁってなるシーンが多々あり考察??しながら観れて面白かった
暗い映画だけどストーリーがちゃんとしていて、とても良かった
なんて力のある監督だろうか
これが長編初監督なんて信じられない。シャープで無駄がなく、ミステリーの見せ方をとても理解していて、演技の指示も的確なんだと思う。役者の素晴らしい演技も相まって、腹にドスンと来る傑作。
自分の企画なのにやる気の無い取材態度に違和感、クライマックスでは口角を上げて話を聞いているけどメモは取らない、そんな演出のてんこ盛りで素直に上手いと思った。
この監督は追いかけるべき!
内部生とか外部生とか、クッダラネ
またしても、TV神奈川にて鑑賞。そして、大好きな番組「爆笑!ターンテーブル」を観ながらレビューを書く(これは酷い)
忘れないうちに書いておきたいんだけど、
①高校生まで、実父だか継父だか(←よく聞いてなかった)に日々レイプされていた子が、その後持ち直して、附属高校がついてて「名門」って言われてるような大学に受かって入るって、相当なパワー&エネルギーっていうかむしろもう不死鳥だと思うんだけど、どうなんだろう
②そしてそんな過酷な半生(たまに聞く話だが、母親には"誘惑したアンタが悪い"って言われたらしい)を送った子が果して、「大好きな人と子どもと幸せな家庭を築きたい」という、月並みというか凡庸な願いを持つだろうか、そんな簡単に
②はあるかも。でも①は、、 まぁ、実際にそういう人がいたりそういう事件があったというのなら、黙るよ(笑)
Jolandaは女子大出身ですが、インカレサークルとか高学歴男子とか「えーすごーい○○クンすごーい」とかボンボンとか全員同じ髪型+ほぼ同じに見えるコーディネートで薄ら寒い下ネタ言いながらうちの文化祭に集まってくるボンボンとかを尻目に見ながら、バイト先のフリーターとばっか付き合ってました。後悔はない(笑)
狂ったら笑うテンプレ
映画は面白いシーンもいくつかあり
飽きずに見ることができた。
ただ気になる点も多い。
第一の殺人は衝動的な殺人だったことが
のちに分かるが、1年も犯人が分からないとは
無法地帯すぎる。
女性を就職のコネに利用しようとする
男が就職前に女にネタバラシするのは
愚行すぎる。
詰めが甘い。
そして、作中狂った女が3名出てくるが
全員狂ったタイミングで笑い出す。
これが一番キツい。
狂ったら笑う。このテンプレが痛すぎる。
最悪、最後の満島ひかりは良しとしたとして
コネ女の時は違う描き方をすべきだと思う。
というか、狂ったら笑うのか
または、狂う必要があるのか、
日本映画は、一旦ここを見直すべきだと感じる。
サイコパス、気が狂う、感情の破綻
そして、笑う。
この狂笑いを見るたび嫌気がさすので
映画の説明に事前にこの映画には狂笑いのシーンがあります
と、明記してほしい。
殺しちゃいけないけど…
殺される夫婦二人の糞っぷり。自分のことしか考えず、就職のために女たちを利用し、悪びれず、就職してからも、女を食い物にする夫。またその同期も最低だが。大学時代から美貌を活かし、外部生から内部生に昇格するため、他人を利用し、人生を壊す妻。片や、父親から家庭内暴力を振るわれ、母親からは捨てられた兄妹。抜け出そうともがくが結局は育ち、階級の差が付きまとい、負の人生を抜け出せない。唯一理解し合えるのは互いに苦しんできた兄と妹。育児放棄で死んでしまう子供はまさか二人の子供だったとは。。兄妹共に安堵してる感が闇の深さを物語る。一家を殺したのが妹と確信してるから、記者の兄は取材のふりして、関係者に近づき、妹=真犯人と疑う者を殺し、他人の吸い殻まで現場に残す計画性も恐ろしい。満島ひかりのサイコっぷり、妻夫木聡の不幸を全身に背負う様、二人の怪演が良い。
暗いけど、面白い。
映画を見ると途中で飽きてしまう旦那が、最後まで見れた。
幼児虐待で捕まった母親、ある一家の殺人事件。この2つが最後、どう繋がるのか。
なんで、妻夫木くんはその殺人事件を追っているのか。犯人だれ?と考えながら見れて
面白かった。面白かったっていう表現が正しいのかわからないけど、最後まで飽きずに見ることのできる映画だった。
凄い作品ですね!妻夫木さん、満島さん
久々にここまであと味の悪い作品を観ました。
映画としては素晴らしい展開と伏線の回収、見事なまでの完璧なストーリー!天晴れです。ここのところ悪い人が全然出てこない映画を続けて観たせいか、誰も彼も悪い人、あざとさ満点の人たちばかりっていうのはさすがに疲れました。
順番は後先がありますが、『ウォーターボーイズ』『ジョゼと虎と魚たち』
大人エレベーターに乗ってたり、最近では『浅田家』のよい人妻夫木聡さんはどこへ行ってしまったんでしょうか?最初のバスのシーンで足の悪いふりをした時点で気付くべきでした、今思えば。
でも自分の好みから観ていないだけでこっちの方の役どころもたくさん演じられているみたいで、両極の役柄をなんの違和感もなく演じられる素晴らしい役者さんなんでしょうね。
最初に書いた通り救いようのないあと味であることは間違いありませんが、素晴らしい出来の作品であることも間違いないですね。
なんと言えば良いか
僕は貫井徳郎さんが大好きで、小説を元々読みまくっていました。
中でもこの愚行録は、大どんでん返しが素晴らしいのですが、ただ文字で読んでいく小説だからできる手法だったので、それを映画化するってどうやるんだろ?って思っていたら、
大どんでん返しネタはあっさり最初から明かしてしまっていました。
その代わり別の部分を大どんでん返しネタにしてましたが、僕はストーリーを知ってるからですかね、、、
驚くかな?って感じでした。
ただどんでん返しがなくても、ストーリーは面白くて僕はやっぱこういう暗い話好きです。
でも一般受けは良くなく、つまらないって人がいるのも理解できます。完全に好みが分かれる映画だと思います。
空白の叫びや天使の屍も実写映画化して欲しいです。
愚行録 考
酷い話しだけれど、自分にもある醜い自分を否定出来なかった 最も弱い所の悲劇がそこらじゅうに波及する怖さ 最初で最も愚かしい行いが弱い子供に少女に行われ様々な愚行に共鳴した最終形態が一家惨殺とは 引き込まれたし多分忘れられない すぐそこにあるかもしれない人間の愚行でカルマだね
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