バーニング・オーシャンのレビュー・感想・評価
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事実に沿っている分、若干物足りなさが残る
事実に沿ってきちんと作られていると思われるが、その分技術的な部分を知らないと前半部分で???というシーンが多いかも。
親会社の人間による人災であることはとてもよく伝わった。
生き残っても加害者扱いされる辛さには涙が出た。
劇場鑑賞をおすすめ...
多少の脚色はされているでしょうが基本「実話に基づくお話」だけに重みを感じます。実際の生存者が映画作りに参加され、アシストされていたようであらゆる部分でリアリティを感じると共に、私たちの実生活での仕事に関しても基本への立ち返りを痛感させられる内容でした。
役者陣もいい仕事しています。。。。
特に、出番は少ないですかディラン・オブライエンはいい雰囲気出してましたね。
ほつれた糸は一気に燃える
『キングダム/見えざる敵』のピーター・バーグ監督が、
『ローン・サバイバー』でも主演で起用した
マーク・ウォールバーグと再タッグを組んだパニック大作。
2010年にメキシコ湾の石油掘削施設『ディープ・ウォーター・
ホライズン』で発生した大規模炎上・石油流出事故を描く。
マイケル・ベイ風の迷作『バトルシップ』はさておき(笑)、
実話や実話性の高い物語が得意な印象のこの監督さんだが、
個人的に本作は、今までの同監督作品中でも最も面白かった。
* * *
作品評価に関わるので少しだけ自分の仕事について書くが、
自分は工業製品の品質保証の仕事をやっている。
簡単に言えば「製品を長年使ったり妙な使い方を
しても、燃えたり煙吹いたりとんでもない事故
なんて起こさないよね?」を確認する仕事である。
映画の前半、検査がああだこうだと話し合っている流れは、
全編に渡って爆発満載!パニック満載!のド迫力
ディザスター映画を期待されていた方にはもしかすると
肩透かしに感じたかもだが、自分の立場からすれば
あのパートは後半と同レベルの恐るべき悪夢だった。
* * *
納期第一、利益第一、安全については二の次三の次。
数字にしか興味を持たず現場の安全性を軽視した
大企業経営の恐ろしさがまざまざと描かれるのが前半だ。
設備の老朽化は分かっているのに修理の予算が下りない。
安全のために検査をと訴えても二言目には日程遅延と予算の話。
誰かに何か聞けば「連絡が来てない」「俺の仕事じゃない」
で、関係者間のコミュニケーションもまるで取れてない。
(積極的に情報を取りに行かない作業員も悪いが、
そもそも船内通信は壊れてたし、上役も進んで
情報を出さないようにしていたのかもと思う)
恐るべきはジョン・マルコヴィッチ演じる上役。
石油採掘前の事前検査の結果が悪くても、もっとも
らしい理論を立てて別手法での再検査を要求。
別手法で検査の精度を高めるのは良いと思うし、
あの理論も間違っていない可能性はあるけれど、
あれは結局得たい結果を得るためにデータを都合良く
解釈しただけで、再検査は鬼(=カート・ラッセル)
の居ぬ間に都合の悪いデータには目をつぶってOKと判断、
作業員に脅迫じみた言葉をかけて勝手にGOをかける。
彼の根底にあるのは「ここはボロボロだが、少なくとも
自分がいる間に事故が起こることはないっしょ」
という「自分だけは大丈夫」思考だと思う。
あとは「俺は経営陣から言われたことをキチンと
守ってるだけ」という感覚もあったのかもしれない。
けどさ、疑わしきは罰せず、じゃ駄目じゃんよ。
疑わしきを罰するべき仕事じゃんよ、これは。
* * *
そして全てのツケが爆発する後半は、
口をあんぐり開けてしまうほどの大パニック。
序盤で主人公の娘が語っていたように、恐竜の
亡霊が怒り任せで荒れ狂っているような地獄っぷり。
あれだけの巨大な施設がまるまる火の玉に包まれる
ほどの大爆発が現実に起こっただなんて考えるも
ゾッとするし、その後の脱出までの描写も息吐く間もない。
刻一刻と悪化する事態に必死に対処しようとする主人公たちを
リアルタイムサスペンスのようなヒリヒリしたタッチで活写。
主人公たちが心情を長々と吐露したり、死に際で誰かが
カッコいい台詞を吐いたり、そんな不自然なドラマは無い。
実直に危機に対処する主人公たちの姿がリアルだからこそ、
彼らの吐く一瞬の言葉や行動がドラマチックに胸に迫る。
娘へのプレゼントを忘れず胸ポケットへしまい、
パニック状態の仲間にバイクの話題を振る主人公。
怒りを殺して「船に乗れ」とだけ告げるベテラン。
「クレーンの向きを変えねば」の一念で多くの仲間を救った男。
避難の際は他人を励ませるほど勇敢だった主人公が、救出後、
ホテルで恐怖と安堵とに打ち震えるシーンには思わず涙が出た。
家族の無事を案じて涙する人、怒り狂う人の姿にも。
最後に流れる、生き残れなかった人々の姿にも。
下手なドラマなんて無くても、「生き残る」という
気持ちだけで、この映画は十二分にドラマチックなのだ。
* * *
社会性の面でもエンタメ性の面でも、優れた
パニック映画だったと思います。大満足の4.0判定です。
ピーター・バーグ&マーク・ウォールバーグのコンビ作は
実話を基にしたサスペンス『パトリオット・デイ』の
公開がまたすぐに控えているが、こちらも非常に楽しみ。
<2017.04.22鑑賞>
必要不可欠なエネルギーの利潤と安全
実話だけに感慨深いテーマ。今の時代安全が第一となってきているが、先行投資型の事業の投資回収はどの企業も最重要テーマ。そんなことを考えながら鑑賞、純粋に映像の迫力に加え、そこで働く人たちの心情をしっかり表現できた傑作です。
凄惨な事故
アメリカ映画のスゴイところは英国とはいえ巨大企業の不祥事を実名で映画化出来る所。日本じゃムリだろうな。
何事も大事なところをケチるとそれ以上のツケが来るんですね。真面目が一番。
ラストの祈りのシーン、点呼のシーン、ホテルでのシーン全てがリアルで締め付けられた。でも、もう少しラストは脚色してもよかったのでは?監督のメッセージなんか入れてみてもよかったのではと思った。でもこの監督ずっとこんな感じだなあ。
脱出劇に終わってしまったのはちょっと残念
ストーリーのような事故が昔あったことは微かに覚えていたのですが、漏れ出した原油による海洋汚染のニュースがクローズアップされるばかりで、掘削船上であのようなことが起こっていたとは知りませんでした。映像は迫力満点で本当にスリリングで良かったのですが、事故の背景にある社会的な背景・問題を抉るところまで行かなかったのはちょっと残念。
最後まで集中して見ることができた作品です。
あっという間に終わった印象です。
洋上の大トラブルということでなのか、私は『タイタニック』と重なって見てしまいました。
今日は頭を使わず、わかり易い映画を見たいなと思って、この作品を選びました。
その通りで良かったです。
でもこの映画は、実話を基にしてつくられているんですよね。
映画を楽しみに見に行こうとか思っちゃったことが不謹慎だったかな、とエンドロールを見て少し反省しました。
原因をつくったあの偉そうな人物が生き残ったというのも、実話ならではだと思いました。
実際にアメリカで起きた海上油田での大爆発事故。制作主演がマークウォ...
実際にアメリカで起きた海上油田での大爆発事故。制作主演がマークウォーバーグ君。
会社が巨大になりすぎると、どこかで歪みが生じるのか。成果を重視するあまり、大事な事がおろそかにされていく。
ルールに従いしっかりやってきたが故の長年の無事故を盲信し、利益を優先する人間が安全をぶち壊す。JRの脱線事故や原発事故を思い起こす。
この事件に関わった人々のその後について、お約束のエンドロールで説明がでてきたが、事故の原因となった人間はきっちり裁かれたようだ。
しかし世の中にはもみ消されたり、下の人間に罪を着せたり、裁かれない人間も多い事だろう。
この映画を見て心当たりのある人はぜひ反省して欲しいところだ。
もみ消してしまう組織はまた同じ過ちを繰り返していくのだから。
実話を元にした映画だけあり、見ごたえがあり、大爆発映像も迫力満点。
そんなニュースあったかな?レベルの認識しかなかったが、やはり実話ベースの映画は勉強になる。
内容:星2、映像:星4
冒頭、真実のみ話すことを誓うか云々の裁判シーンの音声が挿入。これから描かれる内容がより真実に近いんだなと思わせる。その誓いゆえか、(多分)真実のみを追いかけたストーリーになっているので、中盤までは大きな起伏、演出がなく退屈感は否めない。登場人物の描きも主人公以外は弱くインパクトがない。もっとドラマチックな脚色があっても良いのじゃないかなと。
しかし後半の映像は迫力満点で目を離せないシーンの連続。この部分だけでポイントを稼いでいるような。ここのレビューでも評価の星がそれほどではないけど、全体的に「凄かった」的な感想が多いのも頷けます。
惜しむらくは事故の責任の所在があやふやで、ここはもっと深く掘り下げてほしかった。最後の「息子はどこだ」と食ってかかる人を登場させたことで、主人公の家族の再会シーンを素直に喜べなくなってしまったことも後味の悪さを感じてしまいます。喜んではいけないのかもしれないけど・・・。
爆発の恐怖感
胸が苦しくて苦しくて痛かった…
罪のない人が無くなるのは悲しいな…
帰るべき場所に帰れた人はまだいいけど、亡くなってしまって家族と抱き合うことができなかったひともいると考えると涙が止まりませんでした。
いかに残酷な事件だったかということがわかりました。
この映画でこの最悪な事件が世間から忘れられないといいなあ、そんな映画だった
凄い映画だった!
実話を基にしたフィクションは脚色に限界があるのでつまらないものが多く、全然期待しないで見た。とにかく眠くなって眠ってしまわないことを祈って見た。そしたら、序盤から引き込まれて主人公に感情移入して映画の中に入り込んで、事故現場にいるような感覚に陥った。一番前の席で見たからものすごく迫力があった。3Dや4DXで見たらド迫力で気絶したかも!吹替はヤダけどね!これは2Dでも映画館で見るべし!音も非常に迫力があって良かった!映画を見てこんなに興奮したのは久しぶりで、不謹慎かもしれないが楽しかった。この映画でこの事故のことを初めて知ることができたことはとても大きい。二度とこんな事故が起きないよう再発防止に努めてほしい。
悲しき人災
親会社との確執有り、作業員の人間模様有り、ど派手な災害シーン有りと見所満載。
キャストも役柄に合っていた。
マルコビッチの嫌な奴振りは凄い。
とは言え、立場上仕事を進めているだけで、成功していたら讃えられていたのだろうから難しい所な気がした。
親会社と下請け
実際に、メキシコ沖で発生した油田炎上事故 期日が遅れていて安全試験をするなと言う親会社 しかし危険な作業のため 譲らない現場のリーダー しかし事故は、起きるべき起こってしまうのだ!そそくさと逃げる幹部 現場に残って最後まで頑張る作業員たち。なんか腹立ちが湧き上がる作品だ。マークウォルバーグ カートラッセル 奥さん役のケイトハドソンが、素敵
ドキュメンタリー好きには堪らないかも
こんなに大変な事故をほとんど覚えていませんでした。
結論としてはとても良かったです。
映画がどれくらい真実を表しているのかわかりませんが観ていてシラケるところがなかったのはとても好印象!
エンターテイメント性もゼロではなく、炎上爆発シーンは不謹慎ながら迫力に圧倒されました。
残念ながら犠牲者も出ているため手放しで喜ぶことは難しい。けれども主人公の姿はやはりヒーローでしたね。
配役もとても良かったのではないでしょうか。
ジョンマルコヴィッチは本当にお見事。
あの憎たらしさといったら!(笑)
テレビなどで15分ほどの再現映像にまとめられることもある大事故モノ。
ちゃんと映画化されるとこんなにも心に沁みる作品として成り立つというお手本のような映画だったと思います。
終盤の怒涛の展開
原作を元にしたという作品の性質上、途中までは静かな波のない展開であまり惹きつけられませんでしたが、
噴出してからの瞬きできないくらいハラハラドキドキの展開でとても満足できました。
二度とこのような事故を起こしてはいけないという教訓が伝わってきた作品でした。
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