バーニング・オーシャンのレビュー・感想・評価
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工場管理や保全業務に関わる人間なら観とくべき
災害ものだけど決してスペクタクル的な要素を狙っているのでは無い感じです。
実話に基づいているから勝手に派手な展開を付け加える訳にはいかないというよりは、あくまで男達(だけじゃ無いのは重々承知ですが、なんかこう書いた方が伝わりやすい気がするのは何故?)の働く現場と、そこで起きたトラブルを描くというのスタンスで作られていると思うので。そのトラブルがとんでもない大惨事ではあるのですが。
だから、災害シーンが物語的にいまいち盛り上がりに欠けるとかいった批判は、ちょっと違う気がします。
特に工場管理や保全業務に関わる人間なら、その感じ分かる!と思える描写が沢山あるのではないでしょうか。
自分は直接そういう部署に居た訳では無いのですが、軽口を言い合いながら緊張をやり過ごす作業員たちとか、色々な不具合を抱え、様々な部署が入れてくる横槍を調整しながらも仕事を進めていく様子とか、いちいち共感して観てました。
直接的に災害を引き起こす指示を出してしまうあの人も、単に無知な素人が金の事だけ考えて強引に事を進めたというのではなく、エンジニアとして周りの人間を説得しているというのをちゃんと描いているのも誠実だと思います。結果的に誤った判断ではあるのですが。
冒頭の娘とのやり取りとか、映画的な描写も丁寧ですし、派手な展開に期待し過ぎ無ければいい映画なんじゃないでしょうか。その意味で宣伝はミスリードでしょう。
ともかく、自分はこの映画を観ながら何度となく泣いてしまいました。
衝撃。興味深い。
明らかな人的ミス。怖すぎる。終始震えが止まらなかった。
事の重大性を分かってなく、軽く見て安易に指示(強制的)をしてしまった事による大事故。
それにしてもあれだけの規模の事故なら全員命を落としてもおかしくないけど10数人で収まったのは、不幸中の幸いとでもいうのか...
TOHOシネマズ府中にて観賞
事故に至る過程にある専門用語の言葉合戦に作り手の本気を見る。
いざ事が起こると凄まじい音響と視覚効果に包まれて我を忘れてしまう。
これは傑作実録事故映画か?
その気持ちは終映後5分で醒めた。
この作品は、世界の環境に多大なる被害を与えた事故を扱っているにも拘わらず、米国の現場賛歌(哀歌)で満足して終わっている。
最後の字幕で作り手の意識が見える。「この事故は米国史上…」 米国だけの話じゃないだろ。
また、更なる試練「石油を止める」こそが語るべきところではないか。
と、やっぱりピーター・バーグの演出は相変わらず色々引っ掛かる。主人公のかみさんの描写も不要だし、今どき古い。
久しぶりのディザスタームービー
40年以上前に大流行りだったディザスタームービーを久しぶりに堪能しました。
これは実話ということでストーリーも重たく受け止められて良かったです。利益重視、安全軽視の経済優先社会は昔も今もあまり変わっていないですねぇ。
大好きなカートラッセル、年取った〜。
予算カットが導いた惨劇
海の上に浮かぶ石油採掘基地で起きた火災事故の実話を映画化
本来実施するべきだった安全テストの予算をカットしたために起きた人災だった
怖い映画だった
「なぜ火災が起きたのか」
について丁寧に検証し再現した上で、人間ドラマとしても、エンターテイメントとしても見応えのある作品になっているところが、この映画の良いところだった。
危機的状況にいる時に必要なのは、冷静な状況判断なのだと再認識した映画だった
観ている私まで火と煙に巻かれて息苦しくような心地がした
人間の慢心が起こす恐怖を事実に基づいてダイナミックに描いているが、...
人間の慢心が起こす恐怖を事実に基づいてダイナミックに描いているが、映画ならでの感動的なエピソードをもう少し欲しかった
引きちぎられたナットが弾丸のように人を襲う
映画『バーニング・オーシャン』を見て来ました。2010年にメキシコ湾で発生した原油流出事故を題材にした映画です。
爆風でねじれる鉄塔。引きちぎられたナットが弾丸のように人を襲う。といった恐怖はとてもうまく描かれています。迫力がある。
ただし本編のテーマはどこにあったかと言うと、いささかはっきりしない。工期とコストを優先し、安全をないがしろにした親会社の責任が大きいのは分かるが、テスト結果をめぐる意見の相違がきちんと説明されていないので、ピンと来ない。
それにしても、カート・ラッセルは年をとりましたねぇー。
大火災CGほとんど使ってません!って、そこじゃない感ハンパない。
※絶賛してません。
面白かった!と思った方、閲覧注意です。
『バーニング・オーシャン(2016)』
原題 Deepwater Horizon
(あらすじ)
2010年メキシコ湾で起こった海底油田爆発事故「メキシコ湾原油流出事故」の映画化です。
石油掘削船(半潜水海洋石油採掘施設)「ディープウォーター・ホライゾン」は、十分な確認作業を怠り、ムリクリ始めた掘削作業中に発生した機材の不具合で事故発生→海底から逆流したガスに引火→原油が海に流れ出す→大規模災害に発展する。
船内に取り残されたマイク(マーク・ウォールバーグ)をはじめとする作業員達は、被害の拡大を阻止するべく奔走し、また脱出を試みる。
どこかで「アトラクション的な映画」と評されてる方がいて、全くその通りだと思いました。
だらんだらんと物語が進んで、急にやべwってなって、どかーん、どかーん、と爆発!火災!ってなって、多くの現場作業員が犠牲になっていく。
実際この事故で、11人の方達が亡くなっているんですよね。
でもー、登場人物達のバックグランドって、主人公のマイクくらいしか描いてないから。
亡くなった、この方って、どなた?ってなる。
残念ながら人間は、良く知りもしない人の死を悲しめないし、怒れない。
いやいや、実際にあった事故なので、ドラマティックな展開とかそんなないんですよ。
事故発生まで、何気ない日常を生きてたんですから。そこ、主人公以外はしょって良いでしょ?
なるほど!分かりました。
じゃぁ、しっかりしたテーマを、問題点を、掲げてくれよ!!
角田光代先生が、仰ってました。
1)テーマを決めて。
2)構成(ストーリー)を考えて。
3)そして(シーンなどの)アイデアを考えて。
この順番で考えないと、物語がおかしくなるって。
本作のテーマってなんだろ?
縦割り企業の、危機感のない対応だろうか?
その割には、その点について触り程度にしか言及していません。
冒頭は音声、ラストは実際の映像で裁判風景をちらっと流す手抜きっぷりですよ。
しかも亡くなった方達に関しては、実際のお写真がエンドクレジットで出ます。
触り程度過ぎるにも、ほどがある!
もっと、そこをがっつり描くべきでは?
ジョン・マルコビッチの悪い感じ=この会社も悪いんすよ!って軽く流さないで!
ここの会社、事故後も色々やってるじゃん。
政府の対応はどうだったんすか?
原油が流れた海、いまー、どうなってるんすか?
環境汚染とか、色々あるじゃん?
で!
もろもろの理由から、本作がどっかん、どっかん、シーン先行映画ってのがよく分かる。
製作者側が「実際にセット作って、ほとんどCG使ってない!」って言ってたけど、本作に限っては、全力で「そこじゃねぇ!」と言いたい。
これって、過剰な演出をして泣かせようとするより、もっともっと亡くなった方達に失礼じゃないですかね。
邦題も、ひどいよ。
燃え盛る炎はすごい!!
前半は単調過ぎて、半分寝てた。。。が後半、燃え盛る炎の凄さに驚き、CG?!だろうな、と思いながらも、主人公が脱出するのを応援してました。SPFXという特殊撮影なんですかね、すごい臨場感あふれてました。
まぁ要するに、危険な仕事は慎重に慎重を重ねてやらないと重大なことになるよ、というメッセージですかね、実話ですから。
2017-13
実話と知らずに観賞。
完璧に人災。
でもなんだろう、なぜかのめり込めなかった。
他のレビューがいいので本当に理由わからない。
ずっと、テレ東の午後のロードショーで何年か前の見てなかった映画を観てる感じが拭えなかった。
自分が変なんだと思う。
毎度ですけど笑
この映画は実話に基づいていて、実際に死者も出た惨劇です。
感動の押し売りはせず、リアリティを追求したドキュメンタリーだと思って見るのが正解。
爆発のシーンはすごい迫力。
見ているこっちも煙たくて、肌はぬるぬるして、逃げ出したくなる気にさせられました。
ウォールバーグさんは、ファスベンダーさんと並び、今年よく映画館でお会いしますね。
カート・ラッセルは、この時期、ミスター・ノーバディのノリノリなボスから、エゴお父さんから、人情あるボスまで色々と演じてますね。
ディープウォーターホライズン
★放題で勘違いして全く気にも止めてなかった映画★
放題によりよくある、フィクション爆発系と勘違い。 スルーしてました。
たまたま気づいて、おや?事実のお話。行かなければ。
主人公はもとより、カートラッセルとジョンマルコビッチ見に行く価値あります‼
無理やり感動の押し付けをせず、ドキュメンタリータッチで書いたのかな。って思いました。
普通の上映だったのに、下からズンと突き上げてくる音と映像の迫力でした。
こういうのをみると、洋画ってやっぱりすごいな。って思います。
ハリウッドはマンネリといわれてますが、最近は事実の話が良作多いなーと感じます。
最後の最後のどんでん返し
まさか主人公がヒロインを裏切ってまで石油プラントを爆破するとは…!
敵というのは主人公の完全なる妄想で主人公は多重人格です。観ているもの全員が騙されましたね!!
そして主人公自身も最後まで気付いていない…。一体自分とは誰なのか?
酒を飲んで自分が揺れているのか?船が揺れているのか?
誰にも分からないのです。
タイトル見てB級アクション映画かと思ってあらすじ読んだら全然違いま...
タイトル見てB級アクション映画かと思ってあらすじ読んだら全然違いました。実際の事件を元にした真面目なサスペンス。
海上の海底石油採掘施設というあまり馴染みのない舞台で聞き慣れない専門用語も沢山出てくる作りながら、意外に状況が分かりやすく描かれていてハラハラしながら状況を見守りました。ちょっとNHKスペシャル的ドキュメンタリーを見た時のような印象も。
安全を維持するにはお金も労力も無駄なくらいかかるけど、事件が起きてからでは遅いんですよね…。様々な現場に共通する普遍的な教訓が描かれていると思いました。
採掘現場の機械だらけの背景にはなんともときめくものがありますね。火災の映像も(実話を元にしていると考えると不謹慎な気もするが)実に迫力があって美しかったです。
事実に沿っている分、若干物足りなさが残る
事実に沿ってきちんと作られていると思われるが、その分技術的な部分を知らないと前半部分で???というシーンが多いかも。
親会社の人間による人災であることはとてもよく伝わった。
生き残っても加害者扱いされる辛さには涙が出た。
劇場鑑賞をおすすめ...
多少の脚色はされているでしょうが基本「実話に基づくお話」だけに重みを感じます。実際の生存者が映画作りに参加され、アシストされていたようであらゆる部分でリアリティを感じると共に、私たちの実生活での仕事に関しても基本への立ち返りを痛感させられる内容でした。
役者陣もいい仕事しています。。。。
特に、出番は少ないですかディラン・オブライエンはいい雰囲気出してましたね。
ほつれた糸は一気に燃える
『キングダム/見えざる敵』のピーター・バーグ監督が、
『ローン・サバイバー』でも主演で起用した
マーク・ウォールバーグと再タッグを組んだパニック大作。
2010年にメキシコ湾の石油掘削施設『ディープ・ウォーター・
ホライズン』で発生した大規模炎上・石油流出事故を描く。
マイケル・ベイ風の迷作『バトルシップ』はさておき(笑)、
実話や実話性の高い物語が得意な印象のこの監督さんだが、
個人的に本作は、今までの同監督作品中でも最も面白かった。
* * *
作品評価に関わるので少しだけ自分の仕事について書くが、
自分は工業製品の品質保証の仕事をやっている。
簡単に言えば「製品を長年使ったり妙な使い方を
しても、燃えたり煙吹いたりとんでもない事故
なんて起こさないよね?」を確認する仕事である。
映画の前半、検査がああだこうだと話し合っている流れは、
全編に渡って爆発満載!パニック満載!のド迫力
ディザスター映画を期待されていた方にはもしかすると
肩透かしに感じたかもだが、自分の立場からすれば
あのパートは後半と同レベルの恐るべき悪夢だった。
* * *
納期第一、利益第一、安全については二の次三の次。
数字にしか興味を持たず現場の安全性を軽視した
大企業経営の恐ろしさがまざまざと描かれるのが前半だ。
設備の老朽化は分かっているのに修理の予算が下りない。
安全のために検査をと訴えても二言目には日程遅延と予算の話。
誰かに何か聞けば「連絡が来てない」「俺の仕事じゃない」
で、関係者間のコミュニケーションもまるで取れてない。
(積極的に情報を取りに行かない作業員も悪いが、
そもそも船内通信は壊れてたし、上役も進んで
情報を出さないようにしていたのかもと思う)
恐るべきはジョン・マルコヴィッチ演じる上役。
石油採掘前の事前検査の結果が悪くても、もっとも
らしい理論を立てて別手法での再検査を要求。
別手法で検査の精度を高めるのは良いと思うし、
あの理論も間違っていない可能性はあるけれど、
あれは結局得たい結果を得るためにデータを都合良く
解釈しただけで、再検査は鬼(=カート・ラッセル)
の居ぬ間に都合の悪いデータには目をつぶってOKと判断、
作業員に脅迫じみた言葉をかけて勝手にGOをかける。
彼の根底にあるのは「ここはボロボロだが、少なくとも
自分がいる間に事故が起こることはないっしょ」
という「自分だけは大丈夫」思考だと思う。
あとは「俺は経営陣から言われたことをキチンと
守ってるだけ」という感覚もあったのかもしれない。
けどさ、疑わしきは罰せず、じゃ駄目じゃんよ。
疑わしきを罰するべき仕事じゃんよ、これは。
* * *
そして全てのツケが爆発する後半は、
口をあんぐり開けてしまうほどの大パニック。
序盤で主人公の娘が語っていたように、恐竜の
亡霊が怒り任せで荒れ狂っているような地獄っぷり。
あれだけの巨大な施設がまるまる火の玉に包まれる
ほどの大爆発が現実に起こっただなんて考えるも
ゾッとするし、その後の脱出までの描写も息吐く間もない。
刻一刻と悪化する事態に必死に対処しようとする主人公たちを
リアルタイムサスペンスのようなヒリヒリしたタッチで活写。
主人公たちが心情を長々と吐露したり、死に際で誰かが
カッコいい台詞を吐いたり、そんな不自然なドラマは無い。
実直に危機に対処する主人公たちの姿がリアルだからこそ、
彼らの吐く一瞬の言葉や行動がドラマチックに胸に迫る。
娘へのプレゼントを忘れず胸ポケットへしまい、
パニック状態の仲間にバイクの話題を振る主人公。
怒りを殺して「船に乗れ」とだけ告げるベテラン。
「クレーンの向きを変えねば」の一念で多くの仲間を救った男。
避難の際は他人を励ませるほど勇敢だった主人公が、救出後、
ホテルで恐怖と安堵とに打ち震えるシーンには思わず涙が出た。
家族の無事を案じて涙する人、怒り狂う人の姿にも。
最後に流れる、生き残れなかった人々の姿にも。
下手なドラマなんて無くても、「生き残る」という
気持ちだけで、この映画は十二分にドラマチックなのだ。
* * *
社会性の面でもエンタメ性の面でも、優れた
パニック映画だったと思います。大満足の4.0判定です。
ピーター・バーグ&マーク・ウォールバーグのコンビ作は
実話を基にしたサスペンス『パトリオット・デイ』の
公開がまたすぐに控えているが、こちらも非常に楽しみ。
<2017.04.22鑑賞>
必要不可欠なエネルギーの利潤と安全
実話だけに感慨深いテーマ。今の時代安全が第一となってきているが、先行投資型の事業の投資回収はどの企業も最重要テーマ。そんなことを考えながら鑑賞、純粋に映像の迫力に加え、そこで働く人たちの心情をしっかり表現できた傑作です。
凄惨な事故
アメリカ映画のスゴイところは英国とはいえ巨大企業の不祥事を実名で映画化出来る所。日本じゃムリだろうな。
何事も大事なところをケチるとそれ以上のツケが来るんですね。真面目が一番。
ラストの祈りのシーン、点呼のシーン、ホテルでのシーン全てがリアルで締め付けられた。でも、もう少しラストは脚色してもよかったのでは?監督のメッセージなんか入れてみてもよかったのではと思った。でもこの監督ずっとこんな感じだなあ。
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