リメンバー・ミーのレビュー・感想・評価
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シナリオのできの良さに恐れ入った
主人公の「音楽やるんだ!」って意志がすごいんだよ。それが最初から最後までずっと一貫してんの。
「『音楽やるんだ!』って強い意志持ってたら、こういう行動取っちゃうよね」と納得の行動してると、いつの間にか死者の国に迷い込んじゃうのね。でも、納得なんだよ。行動に納得してるから。
死者の国から帰るには家族が許してくれればいいってルールで、最初簡単に帰るの。ただ、そのときに「音楽はやらない」って条件付けられちゃう。それなのにギター弾いてさ、すぐ逆戻り。ここも凄い納得。そして「『音楽やらないこと』って条件付けない家族を探さなきゃ」ってなるのね。
そこから先祖のパーティーに潜り込むために、コンテストで良い成績取って、なんとか潜り込んで、先祖に認められて・・・そして、ここからドンデン返し。「えー、そんな!」となったところで、納得の大団円。全部、自然なの。脚本すごい。
冷静になったらね、ドンデン返しなんて読める気がすんの。でも、納得の展開でストーリー進んでくから、きっちりミスリードされる。
合間に入ってくるグランドグランドマザー側の追跡もハラハラさせるし、ここ一番で主人公の背中を押す伝説の歌手の出演映画の台詞の使い方もうまい。もうほんと、脚本すごいね。
演出もいいんだよね。冒頭の一族の事情説明をだらだらやられたら飽きちゃうんだけど、織物の柄を使って飽きないように観せてくる。
音楽もいいし、全部いいから、またピクサー観ようと思ったよ。
よい話だけどテンプレに感じる
途中から先が見えるのは良いとしてそこまでのもっていき方がやや浅い感じがしました。納得感が薄いというか。分かってるんだけど、もうちょっとそこまでの過程がほしい。 2018年5本目。
さすがピクサー!
内容もそれほど複雑ではなく、なんなら話の展開もわかるし、泣いて良いですよっていうポイントも用意してあるんだけど、それを超えるほどに心動かされた。 子連れ家族はもちろん、親元を離れたカップルにも見てほしい。 GWは実家に帰ろうかな
さすがピクサー!としか言いようがありません。 エンターテイメント作...
さすがピクサー!としか言いようがありません。 エンターテイメント作品としての完成度と満足度が高い! 今回はタイトルとポスターアートだけしか頭に入れないまま鑑賞しましたが、それでも鑑賞後にはあらすじを簡潔に伝えれるくらいストーリーがシンプルで気軽に観れるのはさすがです。 【中盤で一旦安心させてからの更なるピンチと急展開】というのはピクサー作品でもよくあるパターンで、今回も先に予想はしてしまったが、それを一切退屈に感じさせない細部までこだわった脚本と映像のクオリティの高さは毎回感心させられる! 公開規模もだいぶ縮小していますが、劇場は家族連れの方が沢山いらっしゃってとても混んでいました!劇場内の雰囲気も良くて楽しめました!
なんとも有り難い映画
大人になれば数人は浮かぶ二度と会えない故人の顔。
その人達が、本当にこんなにも美しく生き生きとした場所にいてくれるなら……と思わずにはいられない映画だった。
そして、本当にこの映画のようにして
彼らが自分達に会いに来て見守っていてくれているのなら、そんな有り難いことはない。
そして実際無いとも言えない未知の事だけに、もしかしたらと想像し…
だとしたら…と、今の自分を俯瞰させてくれる内容だった。
頑なに音楽を避ける家族。
夢を持つ少年の視線を介して見る物語の中で、それは序盤、非常に閉鎖的で嫌な印象を受ける。
しかしラストに至るまでには、その滑稽な伝統が
傷つきつつも奮闘した妻と残されたCoCoの心情を思っての事だとわかってくる。
恐らくCoCoは母の気持ちを察して、自分も音楽を毛嫌いし避けてきたのだろう。
父の歌が好きだった幼少期に蓋をして。
そしてCoCoは母から音楽を遠ざけるために、自分と子供達にも言い聞かせ続けた筈である。
その子供達も最初は不服に思ったかも知れないが、恐らくは彼女の教えの中にある気持ちに気づき、それ汲んで音楽を避けて生きてきた。
主人公の少年は、悪いことではないにしろ自分の夢に夢中が故に
なぜ家族がこれほどまでに頑ななのか、その本心を察するに至らない。
そして家族も、何よりCoCo自身も
CoCoが蓋をした「父の歌が大好き」という本心に
CoCoの意識が閉じかけた今は気づけないでいる。
家族だからこそあるすれ違い。
思いやりのかけ違い。本音の出しそびれ。
その辺りの歯がゆさがとてもよく理解できた。
髪やグラスに注がれた液体等、細部まで驚くほどのリアリティーで描かれているのに
どこまでもファンタジーな美しい世界観。
その映像だけでも充分観る価値があったが
やはりラストシーンのリメンバーミー。
この場面。
歌声と、何よりも老いたCoCoの表情は忘れられないものとなった。
萎れた花がフワッと咲くように、幼少期
父の歌を聞いていた頃の顔に戻っていく様には、自然と涙が溢れた。
彼女の姿に、同じような状態にある身内を重ねてしまい
自分自身がこの少年のような心開く存在になれたらと思った。
そしていつかその身内も、既に亡くした故人達とともに
あのような美しい場所で……そう願いたくなった。
そしてその全員に改めて感謝もしたくなった。
生者の描く身勝手で都合の良い世界観ではあるが、それを救いに生きれる気がする
なんとも有り難い映画だ。
オレンジの花の橋を渡る
お盆になるとご先祖様が帰ってくるとか、帰り道が分かるように花を撒く(迎え火みたいな?)とか、異国の文化なのに日本と似ていて、スッと話に入り込めました。骸骨の胡散臭いおじさんが現世に行きたがっていたのが、ただ一つ、娘のココに会いたかったからって事。ミゲルがあの世を楽しいのは、音楽ができるから。登場人物の意思がシンプルで、ひたむきさに心打たれます。死後の世界のことなんて知らないけれど、死んで行った人々が、あんな美しく幸せな所で暮らせていたら良いなと、最後は祈るような気持ちになりました。
NHKで放送すべき内容。
幸せしかない。
ディズニー映画らしく、家族愛に心温まる物語😊
メキシコの死者の祭りが舞台なので、蜷川実花のような極彩色の映像美も楽しめる。
黄金に輝くマリーゴールドの花びらの橋や、ライトアップされた死者の国、鮮やかな精霊達など圧巻で、映画館で観られて良かった。
そしてCGの進化ってすごいなぁ…。
昔はモンスターズインクのサリーのフワフワの毛に感動していたけど、本作の髪の毛はもはや本物みたい。
物語も素晴らしく、ミゲルが本当の曽祖父に気づくシーン、死者の国から帰るシーン、ココがお父さんを思い出すシーンは泣けた…。
本当に死ぬのは、誰からも忘れられてしまった時ということを映画で表現するとこうなるのか。
でも死者の国も、死者が我々の世界に来た時も全く悲壮感が無くて、メキシコの文化の違いを感じた。
私もあんな風にお盆を迎えたい。
おばあちゃん達の写真も、データのままじゃなくて、ちゃんと印刷しよう。
素晴らしい
友人に誘われてなかったら観てませんでした。予告を観た際千と千尋の神隠しのパクリなのでは?と思いあまり良い印象ではありませんでした。 その上前半30分あたりは少し退屈でした。映像はキレイだけど…という感じで。
ところがどっこい 悪役(名前を忘れてしまいました…)が出てきた辺りからはドキドキワクワクが止まりませんでした。家族に会いたくなる映画、と謳っていますが、そんな単純なものではありません。ココが思い出したシーンは、涙が止まりませんでした。
そして声優さんの歌が上手い。自分は字幕で観たのですが吹き替え版も観てみたいと思いました
大人5人で観に行ったのですが、エンディング後は全員目が真っ赤になっていました笑笑
カラフルな優しい世界
死の世界を怖さもなくカラフルに描くことで、ガイコツも可愛く見えるディズニーピクサーパワーが溢れた作品 曲もキャッチーで一度聞くとクセになるし、吹き替えの声がまた、ぴったり! 最後は少し涙腺をやられました。 目の前に座ってた70歳くらいのおじいさんは、ガン泣きでしたので人生長く生きて、出会いと別れを繰り返してきた大人たちにはとても心に響く作品 よく言う、人が死ぬのは忘れられた時と言うのを綺麗にアニメにまとめた感じです。 映像もキラキラのカラフルだけど、目がチカチカするわけでもなく。ただただ見惚れる 映画館の大画面で見られて大満足でした。
ディズニー流「幸せ」更新中
メキシコの陽気さと死者の国の美しい描写で死後の世界と言う暗くなりがちなネタをうまく中和しテンポよく楽しませてくれる (ママココを除く)登場人物それぞれが考える幸せの違いがぶつかってしまったがために生まれる物語 ある程度展開は読めるけどそれがどうしたと言うクオリティの高さ ラストシーンでもついつい自分の祖母と重なってしまい泣いてしまう 素直に観て良かったと思える映画 ディズニー映画はハッピーエンドですが 幸せの定義は変わります 昔のプリンセスものは結婚こそ女性の幸せであり、幸せ(王子様)は待っていればいつかやってくるものでしたが 女性の自立による価値観の変化に伴いラプンツェルの様な自発的なプリンセスを生みました 更にアナ雪前後からは男女愛より家族こそが幸せという過去のプリンセスの否定を行っています (マレフィセントにいたっては原作を破壊、改変する程の否定をしていますね) ディズニー作品はその時代の「幸せ」を提示し、後年に過去の「幸せ」の否定と新しい「幸せ」の再提示を繰り返しています 某仮面ライダーにて「夢というものは叶えないといつまでたっても消えない呪い」と言っていましたが本作でも夢という呪いに縛られ家族を捨てようとしたひいひいじいちゃんや 夢という呪いにかからないようルールを作り、一族の安定のために将来の自由を奪う家族という新しい呪いに縛られている主人公が中心になっています そして夢のために突き進んだ人、家族のために突き進んだ人は悪役、障壁となっています 本作においては夢や家族の負の一面を見せ「幸せ」に向かって突き進むことは「幸せ」にはたどり着かないと明確に否定しています ここまで来ると禅問答ですね 結果として夢も家族もとご都合主義的に両方得てしまうわけですが 否定はするが明確な答えは出せずディズニーの「幸せ」が再定義しきれていない葛藤を見せられたのではないでしょうか?
映像が綺麗で見入ってしまったのか、内容の先読みができず、ベタなのか...
映像が綺麗で見入ってしまったのか、内容の先読みができず、ベタなのかもしれないけど、意表をつかれた感じだった。 心が洗われ、亡くなった人を思い出した。
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