10 クローバーフィールド・レーンのレビュー・感想・評価
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パニックムービーではなくなった
前作の続編ではないとのことだが、ジャンルすら変わってしまっていた。本作はサスペンスが中心である。
そのサスペンスも冗長気味で、伏線回収が見事という意見もあるが、驚きと謎の小さい波が小刻みにあるだけで、すぐに中だるみに感じてくる。
ジョン・グッドマンの不快感マックスの演技はさすがで、どのような精神状態か考察する価値はある。そう、なにも知らなければ。
そもそも予告編やポスター等、宣伝の仕方に問題がある。前作のファンを騙すような悪意すら感じる。
観に行くひとはなにも情報を入れず、単体の作品としてスクリーンに映る情報にだけ集中してほしい。
世界が終わってもボトルキープはしておくべし
おそらくは世界観を共有している『クローバー・フィールド』は
アイデア勝負な側面が強かったとはいえ割と楽しめたし、
主演のメアリー・エリザベス・ウィンステッドも
ジョン・グッドマンも大好きな俳優さんなので
ちょっと楽しみにしていた作品。
『遊星からの物体X ファーストコンタクト』や
『スコット・ピルグリムと邪悪な元カレ軍団』など、
M・E・ウィンステッド出演作は個人的にハズレが少ない。
彼女自身も、常に目的を見据えているような強い眼がステキ。
今回演じるミシェルも機転の早さとサバイバル精神を
バリバリ発揮するキャラで、「泣いてる暇があったら
動け! 考えろ!」とでも言わんばかりに、むやみに
喋らず叫ばず行動で示す漢気(?)溢れる主人公。
相対するはジョン・グッドマンだが……いやはや、怖すぎよアンタ。
この方、グッドマンの名は伊達じゃなく、善人役を
演じるとめちゃくちゃ優しく良い人そうなのだけど
怖い役を演じる時は背筋が凍るような演技を見せる方
(『バートン・フィンク』を畏(おそ)れよ!)。
海軍出身のコントロールフリーク、妄執に憑かれた終末論者。
常に“感謝”を強要する傲慢さも怖いし、あのタイミング
での“髭剃り”なんてなんかもうグロテスクですらある。
果たして彼は「狂ってるが馬鹿じゃない」を地で行く悪党か?
それとも人並み外れて神経質なだけの善意の人なのか?
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さて、『クローバーフィールド』の名前を冠しては
いるが、基本的には密室劇の本作。なので
『クローバーフィールド』のようなモンスターパニックを
期待していた向きはガッカリするかもしれないが、
SF要素込みの密室サスペンスとして観れば
実にソリッドかつサスペンスフルな出来。
地下シェルターで潜伏生活を送るミシェル達。
地下シェルターの外がどんな状況なのかは断片的にしか
語られないが、グッドマン演じるハワードが言うには、
「謎の生物からの大規模な攻撃で、地上は毒ガスに汚染された」
まあ言ってる人がイッテる人なので、その情報もどこまで
事実か判断がつかないが、もし本当なら外に出た途端に死んで
しまうので、いつも破裂寸前の風船のように不安定な
ハワードの機嫌を伺うしかないというこのジレンマ。
少しずつ増えていく外界の情報、高まっていくシェルター内の緊張。
室内外からのダブルパンチで状況が目まぐるしく変わる為、
主人公ミシェルは常に一触即発の選択と決断を迫られる。
クライマックスなんてあっちへ走りこっちへ走りの
てんやわんや! ヤケ酒もたまには役に立つのね。
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という訳で、開巻から終幕までずっと頭グルグル、心臓バクバク。
小さな伏線がしっかり回収されていくシナリオも良く、
余韻やテーマ性はほぼ無いが、上映時間中はバッチリ
怖がらせてくれるSFサスペンス作に仕上がっている。
判定3.5~4.0で迷ったが、余韻の点からちょい厳しめに3.5判定で。
<2016.06.17鑑賞>
クローバーフィールド の続編ではない
今年一番のガッカリ映画に決定。
クローバーフィールドの続編なのか?とか、予告編のコピーが「奴らは色んな形で襲ってくる」。
が襲ってくる場面なんて全体の5%もない。
地下シェルターにいる三人の密室劇がダラダラ続くのみ。シェルターの持ち主が善人なのか、はたまたサイコなのか、それぞれを匂わせる場面が交互に、が途中で飽きてどっちかに早く決めてくれとなった。
最後の最後の場面に題名の「10 クローバーフィールド レーン」の種明かし、なんとシェルターの住所だって。
クローバーフィールド Hakaishaとは何の関係もない。
コンセプトは前作と似ている。
前作と何の繋がりがあるのか?の疑問だけど、作品のコンセプトは良く似ている。
多くの方が書かれている様に、前半は外部の様子がわからない。
後半は、地上に出て初めて恐怖を味わう、とした様なもの。
タイトルの意味なのだが、ラストで出てきます。
特報が一番良かったなぁ。
IMAX字幕版にて鑑賞。
一番の仕掛けは「クローバーフィールド」という名前と、宣伝に尽きる一本。
何を書いてもネタバレになるくらいに、それが上手く効果していたのが悔しい笑
ただ女性が主人公なので、観ていてイライラする点。
(たとえそれが結果オーライだとしても)
そしてこの続編展開ネタは…『モンスターズ』で既にもう観ている点。
この二点はマイナスポイントだった。
だまされる点も含めて十分に面白いのだが。
むしろ「モンスターズ」と同じシリーズです、と言って通るような作品。
『クローバーフィールド』の独自性は消えていると言うことなのかね。
密室サスペンスもの
予告編を観た時に抱いた印象とはかなり異なる内容だった。ひとことで言うと「密室もののスリラー/サスペンス」。『クローバーフィールド』と関連がありそうなSF的要素は最後の最後になって顕著になるものの,それまではシェルターを舞台にわずか3人の登場人物がおりなす心理戦と恐怖を徹底的に描き出す。
シェルターの所有者であり,主人公の女性ミシェルを「監禁」したハワードの存在が本作品の恐怖のキモだ。通常であればハワードは,この手の映画によくある「精神を病み狂気をはらんだサイコパス」として登場したはずだ。「大気が汚染されて人類は死に絶えた」だの「来るべき時に備えてこのシェルターを作った」だのという発言だけを取り上げれば,そう思えるのも当然。ハワードの発言の真偽を確認するすべがないので,観客はミシェルと同じような心理状態に陥る。このオヤジは真実を語っているのか?それとも単なるサイコパスなのか?
最後の最後になってついに宇宙船(明らかに地球上の存在ではない)と異星人(これも明らかに地球上の生命体ではない外見)がその姿をあらわし,ハワードの狂気に満ちた発言が全てではないにせよ真実だったことが明らかになる。
ハワードが実の娘を殺したかもしれない異常殺人者である可能性は払拭できないが,彼が主張する一見すると突拍子もない「終末論」は,実は正しかったのだ。狂気と正気が同居しているハワードの存在こそが,この映画が醸しだす独特の恐怖感の象徴である。
前作のクローバーフィールドとは全く違う作品なので続編だと勘違いして...
前作のクローバーフィールドとは全く違う作品なので続編だと勘違いして観ないほうがいい。
完璧雰囲気を楽しむ映画だと思う、迫力のある怖いシーンもあって映画館で観て当たりだった。
エンディングも思ったより胸糞悪くなくてスッキリ終わってよかった。ここはアメリカっぽい。
予想不可能。自分はとても好きです。
"Monsters come in many Forms"
"奴ら(モンスター)はあらゆるフォームでやってくる"
これは単純に地球外生命体達のことだけではなくジョングッドマン演じるハワードのことも指してると解釈できるのではないでしょうか。
一本の映画としては....。
ストーリーやキャラクター設定に疑問が湧く映画。ヒロインは見方変えれば恩知らずな犯罪者だし、ジョン.グッドマンも善人なのか狂ってるのか、意味不明。3人目の男も何も考えない馬鹿に見える。地味な密室劇が終ったらいきなり屋外でのSF大活劇。テンポが速いのは良いけど前半と後半が全く別の映画のような感じで何とも全体に説明や掘り下げ不足。一本の映画としては違和感多し。途中で何度も脚本書き直したのかな。
別物
前作は非常に酔いました。
カメラ視点ですすむからブレまくってねー。
で、今作はそんなことはなし。
途中までは凄くドキドキする展開で楽しめました。
ただ、その後と最後が個人的に残念。
特に最後がねぇ…
なんか、そうじゃないだろ感がありました。
ホラー要素強し
結構怖かったです。
ホラー要素が強いかなと。
クローバーフィールド HAKAISHAとは話が別なようなので、観てなくても特に問題はないです。
突然キレ出すハワードおじさん怖い((( ;゚Д゚)))
途中またいい人だったんだと思わせたり、
しかし銃で撃ったり。
でもやっぱり言うとおりだったり。
敵?味方?まだわからない。
シェルター内の話なので圧迫感すごいですねー 外に出た時の開放感はミシェルになった気分。ガスマスクの中からのカメラワークがリアルでした。
でも手作りのガスマスクで汚染防げるってまじか?!と思いましたけど笑
この終わり方は続編ありそう。
ミシェルの頭の回転の早さ。凄い。笑
あやしいノアの箱舟
得体の知れない何かからの攻撃により、
シェルターの外はあぶないというが、
シェルター持ち主のおっちゃんも、十分得体が知れない。
まともに話ができる若い男性がいる事で、
ややホッとできる若い女性。
避難してる3人それぞれにとって何がベストなのか?
・シェルター持ち主は留まるべきと主張。
・若い女性は外部に助けを求めるべきと行動。
・若い男性は中立というか現状維持。
ミステリー要素を強く感じて、
ハラハラドキドキしながら観れました。
結果より過程を楽しむ映画
結論から言うと、自分は大変面白かった。
怪獣映画を観たい人は、前作同様そもそもこのシリーズに期待すべきではない。
また、SFであるがサスペンス色が強い。
私は前作を観ずに、いや観たとしても前作の情報は全て捨て、いったいどんな映画なのか考えずに観る方が楽しめると思った。
まず今回は前作のPOV手法ではなく、通常の観客目線となっている。しかし、「一体何が起こっているのか分からない」状態のまま、主役達のパニック状態が続くという意味では、前作と同様の運びと言える。
今回は密室シェルターの中が舞台。
秀逸なのは、怖いのは外で起こっている「何か」なのか、目の前の男なのか、最後の最後まで判断出来ないまま物語が進行する点だ。
ヒロインはその狭間に戸惑いながらも、必至に活路を見出そうとする。観客も同様に色々と想像を働かせながら、彼女に感情移入していく。「外で起こっている事はこの男の嘘なんじゃないか?」「しかしさっきのガスに侵された女性は?」
そんな謎が続きながら、息を付かせない恐怖の展開続き、全く中弛みはしない。この限られた舞台で、これだけ内容の濃い見せ方を出来るのは、流石はJ・Jと言える。
次に音。
例えば銃を撃つと「キーーン」となって”映画の音声自体が”遠くなり、我々も耳鳴りしている臨場感が楽しめる。
ガスマスクを被ると音が遮蔽され、脱ぐと鳥の声や草の音が回復する、などなど。
非常に凝った演出になっている。
ラストは「やはりあの男が嘘をついていたんだ」といって安心させておきながら、目の前の畑の上を謎の飛行物体が飛び回る。呆然と見つめるヒロイン。大変シュールな絵だが、静かな恐怖の演出だ。
「これはヤバイ!」と気付いてからも、怒涛の展開スピード。やっぱり出てくる地球外生命体。この部分に比重を置いて欲しいという意見もあるが、それではクローバーフィールドでは無くなってしまう。謎を残しつつも、ヒロインなりの決意を胸に自分の道を進むラスト、綺麗に纏まっていると自分は思った。
どうもレビューを見ていると「これはSFではなくサスペンスだ」とか「怪獣が殆ど出ない」とか「話しが完結してない」とか「続編見ないと納得行かない」などと言っている人が多いが、そんなものは前作同様、提示される気配すらない。だがそれでいい。
謎が解けないと納得しない日本人の悲しい特徴である。
「どうやらとてつもない事態が起こっている」・・・我々観客はその断片のみを情報として見せられている・・・それが何なのか想像しながら観るのが楽しいのだ。
ホラーの主軸がぶれる(;´д`)
前作の「クローバーフィールド」を未鑑賞ですが、とりあえず鑑賞しました。…特に問題なかったです(;^_^A
シチュエーションホラーと言うか、密室ホラーかと思いきや、まさかのラスト20分はどんでん返しSFホラー。もちろんその前振りと言うか変遷はありましたが、ある意味節操のない展開でそれなりに面白かったですが、如何せんB級ホラーテイストで大作と言う訳で無いと考えるとそれなりに楽しめますがSFテイストでは殆ど無いです。
また、「あらゆるフォームでやって来る」と言う割には画面が暗くて、あらゆるフォームなのかが分かんないです。
「ミスト」や「SAW」みたいな要素もあり、「宇宙戦争」「遊星からの物体X」みたいでもありで、なんともな感じですが、ドキドキした怖さもアリですが、なんと言ってもジョン・グッドマンに尽きます。彼があらゆるフォームでやって来ますw
前作を見るともっと楽しめるのかも知れませんが、そこまで重い腰が上がらないかな?と言う感じです。
ある意味予想を裏切ってくれた!
前作の感覚で行くとちょっと期待外れかも?!
ラスト15分くらい?まではただの監禁映画で終わるのかと不安になりました(笑)
ラスト15分くらいから、前作の同じ時系列の話が出てきますね。
次回作ある?なら期待したいです。
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